【2020年版】ローカルSEOにおけるランキング要因調査【Googleマイビジネスとレビューは大きな上位表示要因】

近年、注目が集まりつつあるローカルSEOですが、そのランキング要因の変数はいわゆる自然検索結果のSEOと比べるとシンプルであるようです。

今回は2020年におけるローカルSEOのランキング要因の調査データから、その要因と所感をまとめた記事をご紹介します。

ローカルSEO・マップ・ローカルマップ・ローカルファインダーと用語が分かれておりますので、それらの差分を考えながら読むとより一層深い洞察が得られるはずです。

Googleは過去6か月間に複数の広告アップデートと、Googleマイビジネス機能の強化を行っており、引き続きローカルにリソースを投入している。

Googleマイビジネスへのビデオ会議の導入や、最近のローカルサービス広告のオークションベースの価格設定への移行はその一例である。

広告に注目が集まっているにもかかわらず、Mozによると、自然検索ランキングの方が約20倍ものクリック数を稼いでいることは注目に値する。

焦点となるのは、ローカルSEOの継続的な成長と、そのランキング要因だ。

数年前、Googleは、ローカル検索結果のランキングで考慮する変数を指定するという珍しい措置を講じた。

関連性・距離・卓越性

「関連性・距離・卓越性」に関するGoogleの議論は有益であるが、それでも比較的不透明であることは否めない。

卓越性の説明は次のとおりだ。

卓越性(プロミネンス)とは、ビジネスがどれだけよく知られているかを指します。一部の場所はオフラインの世界でより目立つようになっており、検索結果はこれをローカルランキングに反映しようとします。たとえば、有名な美術館、ランドマークホテル、有名なストアブランドも、ローカル検索結果で目立つ可能性があります。

卓越性(プロミネンス)は、リンク、記事、ディレクトリなど、ウェブ全体からGoogleがビジネスに関して持っている情報にも基づいています。Googleのレビュー数とレビュースコアファクターをローカル検索ランキングに追加します。より多くのレビューと肯定的な評価はあなたのビジネスのローカルランキングを向上させることができます。自然検索結果における位置も要因であるため、検索エンジン最適化(SEO)のベストプラクティスが適用されます。

言い換えれば、Googleは卓越性を計算する際に、SEOのベストプラクティス、リンクや引用だけでなく、レビューも考慮に入れている。

ローカル検索ランキングファクター(Local Search Ranking Factors)は、デイビット・ミーム氏によって作成され、彼によって何年にもわたって管理されてきた12年前から毎年行われているローカルSEOの主要な調査である。後にMozがこの調査を運営し、現在はWhitesparkがそれを引き継いでいる。

Whitesparkの創設者であるダレン・ショー氏は、2週間前の会議で2020年の調査結果を発表し、近い将来に深く掘り下げることを約束している。

今回は、有力なローカルSEO実践者を対象とした調査のトップレベルの調査結果をいくつか紹介しよう。

ローカルSEO実践者調査回答者

主要な調査テーマ

この調査では、7つのテーマをもとに調査した。

  1. Googleマイビジネス(GMB)
  2. 引用/リスト
  3. ページ上の要因
  4. リンク
  5. レビュー
  6. 行動シグナル
  7. パーソナライゼーション

調査結果は大きく分けて2つのカテゴリーに分かれており、「マップ/ローカルパック」と「ローカルファインダー」への影響とローカルの自然検索結果である。

ローカルファインダーは、マップパックの下部にある「すべてを見る」をクリックしたときに表示される地図の補足的なリストのページのことだ。

ローカルパック/ファインダーのランキング変数の変更

出典:Local Search Ranking Factors Survey 2020.

2020年の調査結果によると、Googleマイビジネスとレビューは、認識された影響力が最も成長した変数だ。

ページ上のシグナル、ローカルリンク、引用は、程度の差こそあれ、相対的な影響力が低下していると見られている。

マップパックやローカルファインダーの外側、つまりSERPsのさらに下にあるオーガニックなローカル結果を考慮すると、状況はかなり劇的に変化する。

例えば、ローカルの自然検索ランキングにおけるGoogleマイビジネスの影響力はほとんどないと考えられている。また、レビューはローカルSEOのランキングにはほとんど影響を与えないと考えられている。

ローカルSEOとマップパック/ローカルファインダーのランキング要素の比較

出典:Local Search Ranking Factors Survey 2020.

考慮されたローカルSEOの変数の中には、リンクの質・コンテンツ・ドメインのオーソリティ・モバイルフレンドリー・キーワードの使用率が含まれていた。

外部リンクのオーソリティは、驚くことではないものの、かなりの差でローカルの自然検索ランキング要因のトップとなっている。

それに、 “ウェブサイト全体の質の高いコンテンツの量 “が続いた。それ以降のスコアリングの格差はあまり有意とは言えないものであった。

このことは、ローカルSEOが自然検索ランキングに貢献していると考えている変数の数が多いことを示唆している。

ローカルSEOランキングの上位要因

出典:Local Search Ranking Factors Survey 2020.

この調査では、Googleマイビジネスのローカルパックのランキング変数(ビジネスカテゴリ、ビジネスタイトルのキーワード、近接性、レビュー、スパム対策など)などを明らかにした。

プライマリービジネスカテゴリーは、最も影響力のあるランキング要因として特定された。しかし、それはかろうじてビジネス名におけるキーワードの詰め込みを上回っている。

ビジネスカテゴリとキーワードの詰め込みの後は、近接性(または距離)が主要な要因となっている。

しかし、マーケターは事実上、それに影響を与えるために何かをすることはできない。ユーザーと企業の距離に基づいて、ユーザーが都市や近隣地域を移動することで、ローカルランキングは変化する。

マップパック/ローカルファインダーのランキング要素

ここでのいくつかの驚きは、Googleマイビジネスのプロファイルの完全性と同様に、レビューの影響がより控えめであることだ。

ひとつは、より完全なプロフィールはより多くのコンテンツを持っており、それに応じてより良い順位になると仮定されるはずだ。

余談だが、すぐ上の “ローカルパックトップ15 “のチャートに反映されているレビューの影響は、以前の “経年変化 “のチャートと矛盾しているように見える。

さらに、「レビューに含まれるキーワード(Keywords in Native Google Reviews)」は、レビューのスコアやレビューの量よりも影響力があると見なされており、これも奇妙で直感に反しているように思える。

ランキング対コンバージョン要因

調査の著者であるダレン・ショー氏に、調査結果を振り返ってもらった。

彼は、ランキングは目的のための手段であり、それ自体が目的ではないと警告している。

ショーは、「私にとって最大の収穫は、ランキングにこだわるのではなく、Googleリスティングからのコンバージョンに焦点を当てることの重要性が高まっているということだ」と述べている。

また、「あなたのプロフィールに何の情報もない場合、1位を獲得したとしても、それはコンバージョンには繋がらないだろう」と付け加えた。

製品、写真、説明、特別オファー、および肯定的なレビューを備えた上で5位以内にランキングされた完全なGoogleマイビジネスのリストは、常に情報の薄いGoogleマイビジネスのリストを打ち倒すことだろう

アンケートの最後の質問のひとつは、「どの個別要因がGoogleマイビジネスからのコンバージョンに最も大きな影響を与えていると思うか」というものであった。

これは、Googleマイビジネスのコンテンツがユーザーのエンゲージメントや反応率に与える現実的な影響を物語っている。

このケースでは、レビューが上位を占めている。

上位3つの回答は、すべてレビューの質と量に関係しており、次ぶ「近さ(距離)」という回答が続く。

その後、メッセージ、時間情報、Googleマイビジネスリストの完全性が続く。予約機能、投稿、Q&Aはコンバージョンへの影響力が比較的弱いと考えられている。

Googleマイビジネスのコンバージョン要因

明らかに、可視性(ビジビリティ)とランキングの向上は、クリック、電話、経路の探索、そして最終的にはコンバージョンを促進する。

しかし、このような傾向は広く見られることではあるが、マーケターにランキングの上昇をもたらす可能性のある変数が、実際の売上を生み出す変数と必ずしも同じとは限らないということは興味深い。

(プレゼンテーションの全文と追加情報はこちらから確認できる。)

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google My Business and reviews gain in 2020 Local Ranking Factors survey」を翻訳した内容です。
自然検索結果のSEOと比べると、どうしてもローカルSEOには十分なリソースが払えないのが事実だと思います。

ただし、検索の面を押さえるという意味ではローカルSEOにも注意を払う必要があり、その際の優先度を判断する際にこのような調査データは有用です。

分析された要因の中には、一部ガイドライン違反に繋がりかねない項目もありましたが、そういった点に注意しながらデータを活用いただければと思います。

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Googleの新アルゴリズム「ピジョン」の全て

ローカル検索に関するアルゴリズムとして登場したGoogleの「ピジョン」(鳩)アルゴリズム。日本ではまだ適用されていないようですし、国土も広くローカル検索が進化している米国と違い、重要性がまだ薄いかと思い、これまでSEO Japanで取り上げてきませんでしたが、サーチエンジンランドでまとめ記事が出ていたのでここに紹介したいと思います。今後重要性が増していくことは間違いないローカル検索、いずれこのアルゴリズムも適用されていくと思います。そうなる前に、まずはこの記事でGoogleの新アルゴリズム、そしてGoogleのローカル検索に対する考え方を理解しておきたい。 — SEO Japan

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ローカル検索は重要だ。今までも、そして、今後も重要な存在であり続ける。移動が多い人であっても、ローカル検索の結果を軽視するべきではない。 

Googleの最新のローカルアルゴリズムは、具体性および正確性を一段とレベルアップさせている。今回の投稿では、このアルゴリズムのアップデートに関して、知っておくべきことを全て伝える。

1. 2014年7月24日に導入されたピジョン

昨年の7月24日、Googleは新たなローカル検索アルゴリズムを導入した。バリー・シュワルツはその日の夜にSearch Engine Landでこのニュースを伝え、その後、「ピジョン」と命名した。

Mozはアルゴリズムの変化に関するレポートで、このアップデートを次のように描写していた。

Googleは、このアップデートで、一部のローカルの結果を大幅に変え、さらに、検索エンジンが場所の手掛かりに対処 & 解釈する仕組みに修正を加えたことで、ローカルSEOを大いに揺るがした。そのGoogleは、ローカルアルゴリズムとコアのアルゴリズムの結びつきをより密接なものにした、と主張している。

8月1日、ピジョンはアップデートされたようだが、Googleは認めていない。

2. Google マップの検索 & ウェブ検索の双方の結果に影響が出る

Googleの検索とGoogle マップの検索は、時折異なる検索結果を表示することがある。ピジョンが導入された後、この傾向に変化が見られるようになった。ピジョンはウェブ検索とマップの検索の結果に一貫性をもたせる。

3. ローカルの結果は従来のウェブランキングシグナルに密接に関連する

ピジョンアルゴリズムにより訂正されたローカルの結果は、Volume Nineがレポートの中で説明しているように、「Google ウェブ検索のページのランク付けに似ている」。

Search Engine Landは「ピジョンはローカルの結果を通常のウェブランキングシグナルにより密接に結びつける」と指摘している。

新しいローカル検索アルゴリズムは、サイトのウェブ検索のランキング能力と密接に絡み、スペルミスの是正、類義語、および、ナレッジグラフ等の機能に加え、多数のランキングシグナルを活用する。

4. ピジョンはYelpを指定した結果の精度を改善する

ローカルレビューサイトのYelpは、検索結果で同社のサイトが明らかに軽視されているとして、2014年の中ごろGoogleに抗議した。Yelpは、検索エンジンのユーザーがクエリの中で具体的に「Yelp」を求めているにも関わらず、GoogleのレビューがYelpのレビューよりも上位に掲載されるととして、Googleを批判していた。

ピジョンはこの問題を解決し、現在、Yelpを指定するクエリは、Googleのレビューよりも上位に表示されるようになっている。

5. ピジョンはその他のローカルディレクトリに対する検索結果の認識も改善する

引き上げてもらったローカルレビューサイトはYelpだけではない。Urbanspoon、OpenTable、TripAdvisor、Zagat、Kayak等のサイトもまたピジョンのリリース後、検索結果で目立つようになった

「サンフランシスコ レストラン」のような一般的なクエリでも、つまり、レビューやレビューサイトを指定しなくても、このタイプの結果が返される可能性がある。基本的に、ピジョンはディレクトリとディレクトリのリスティングを重視していると言える。

6. ピジョンはGoogleがリリースしたアップッデートの中で規模が最も大きい

Mozcastのデータには、アップデートが行われた後、大きな変動が記録されている。以下のグラフには、ローカル(通常のリスティング)、カルーセル、そして、ワンボックスにおける変化が記されている。image00

7. 距離 & ロケーションのランキングパラメータが改善された

Search Engine Landは、「Googleがピジョンの導入により距離とロケーションのランキングパラメータが改善されたと述べた」と指摘している。距離 & ロケーションのランキングパラメータが何なのかは良く分からないが、具体性が高まったことにより、どうやら「インフォーマルスペース」(周りとの境界が曖昧な空間)と呼ばれる密度の高い地域に影響が及ぶと見られている。

昨年アンドリュー・ショットランドは、「インフォーマルスペース」および「地域アルゴリズム」を記事の中で取り上げていた。

ローカル検索のデータの世界では、地域は「インフォーマルスペース」と呼ばれることがある。つまり、標準的な境界線が存在しないと言うことだ。従って、地域の範囲の定義は、人によって異なる。その結果、Google等のサービスは、地域を適切に反映させることに苦労する。

ピジョンがリリースされる以前、このような密度の濃いスペースに対するローカルの検索結果は解析が困難であった。現在、ピジョンが具体性をレベルアップさせたことにより、精度が増している。それでは、この精度の改善により、どんな影響が現れるのだろうか?私は次のように推測している。

ピジョンは、地域を検索するための従来のクエリ、および、同じ地域を検索するための口語調のクエリに対して、より精度の高い結果を返す。

地域は、話しかける相手によって、複数の異なる名称で呼ばれる可能性がある。例えば、地図を必要とする不慣れな人が、場所 Aを訪問し、地図に書かれているように「アップタウン」と呼ぶ。しかし、地元の住民は、「アップタウン?聞いたことがないな。ここはトラックビルだよ」と言う。1つの場所に2つの名前が存在する。どちらの呼び方が正しいのだろうか?今回のアルゴリズムのアップデートにより、どちらも正しくなった。

ピジョンは検索された地域の少し外側のエリアの結果も提供する。

都市でカフェを探していると仮定する。地図が定義する別の地域の「境界」に近づいてきた。

ラテが飲みたいだけであり、境界線の策定など知ったことではない。そのため、「ソーホー カフェ」で検索をかけ、ソーホーの公式の範囲から外れたリトルイタリーの結果が表示される。ソーホーの場所によっては、リトルイタリーは目と鼻の先だ。

この例は、ピジョンが土台を置く明確に限定されていない具体性、および、ロケーションベースの直観を物語っている。ショットランドは、「無限のアルゴリズムの知識を持つGoogleは、地域のような小さな検索の領域を見ると、より安定した一連の結果を提供するため、ユーザーに指摘された領域の外側の結果も見せたくなる」と表現していた。

ピジョンは地域に特化したキーワードを使い、地域に言及するビジネスを優先する。

具体性が強化されたため、地域のビジネス(会社、店舗)は、ソーシャルメディアのプロフィール、言及、そして、Google+のプロフィールを、市や地区の名前だけでなく、市や地区の領域内の具体的な場所を反映させることを意識して最適化に励むことで、より上位にランク付けしてもらえるようになるだろう。従って、ハイパーローカルの重要度がより高くなったと言える。

8. 結果の組み合わせが行われ、多くのローカルの検索結果が変化した

ピジョンの導入後、一部のサイトはランキングを上げていたが、その一方で、ランキングを下げるサイトもあった。Search Engine Landの読者のコメントを幾つか紹介する。

  • ショーン M — 複数のクライアントのためにレポートを実施したが、検索クエリの結果において全てのクライアントがランキングを上げていた — 大きな変化も見られた。
  • リンダ B — SEOのリサーチを行うために私がチェックしているローカルの結果の全てで、大きな変動があった。
  • ジム K — 歯科医院を営むクライアントの結果をチェックしたところ、ローカルのリスティングが姿を消していた。
  • ロバート — Google+のリスティングが大打撃を受けた。以前は1位だったが、表示されなくなってしまった。地域で複数の店舗を展開しているが、私達の代わりに検索結果に表示されるようになったのは、店舗を持たないビジネスのウェブサイトだ。何と言うことだ…。
  • ニコ — 現実の世界のことを全く理解していない最低のアルゴリズムだと思う。残念だ。
  • ジェームズ — メインの検索フレーズに対する地図のセクションが消えた。ただし、州の略称、または、州の名前をそのまま入力すると再び地図が掲載されるようになる。
  • ジェイソン — 地域のレストランに対するSEOを軽く実施してみた。三週間前にレストランが完全に検索結果から姿を消していた。しかし、本日、州、市のレストランの検索結果で、1ページ目の3位に突然復帰した。出入りが激しい分野ではあるが…
  • ブライアン — クライアントのサイトの結果が大きく変化した。これほど大きな変化を見るのは久しぶりだ。

勝つ者もあれば、負ける者もある。アルゴリズムの変更はこのような結果を導く。

9. 一部の特定のタイプのビジネスはランキングを下げた

Search Engine Landに寄せられた大量のコメント、および、ダレン・ショウによる地道な作業の結果を参考にする限り、一部のビジネスのタイプは、ピジョンによるダメージを受けていると言える。ショウがランキングを落としたと特定した分野/テーマを挙げていく。

  • mold removal(カビ 除去)
  • dui lawyer(飲酒/麻薬専門 弁護士)
  • dui attorney(飲酒/麻薬専門 弁護士)
  • real estate/realtors(不動産/不動産仲介)
  • emergency plumber(緊急 配管)
  • commercial * (塗装、工事、改築等) — 基本的にcommercialの後に続くクエリは全て

10. ローカルのセクションが減る

ピジョンがもたらした変化の中で特に目立つのが、ローカルのセクションの減少だ。Whitesparkを運営するダレン・ショウは23%減少したと報告し、Mozcastでは60%の減少を記録していた。この大幅な減少に対してマイク・ブルーメンソールは有益な意見を提供し、また、7パックにおける減少も指摘している。

11. スパムが検索結果に表示された

アルゴリズムの変更が行われた直後、検索結果の上位にスパムが表示されていると言う苦情が寄せられていた。また、ピジョンがリリースされた後、Expediaはホテル扱いされていた。

当然だが、今回のアルゴリズムのアップデートはスパムを狙っていたものではない。そのため、一部のスパムが紛れ込む可能性はある。ピジョンに関する見解を多数提供していたバリー・シュワルツは、「あらゆるアルゴリズムの導入に共通することだが、バグ、予想外の結果、そして、関連性の低い結果を完全に避けることは不可能だ」と指摘している。

また、ローンチ後、継続的に改善が行われている。この点もあらゆるアルゴリズムの導入に共通することだ。事実、ピジョンが展開されてから、スパムレポートは徐々に消えていった(Expediaの問題も解決された)。ピジョンは、品質の高い結果のみを表に出すことで、安定化に成功したようだ。

12. ピジョンは世界各国に展開されているわけではない

2014年7月4日にローンチされたピジョンは、アメリカに限定されていた。昨年の12月、イギリス、カナダ、オーストラリアに展開されていった。この記事を書いている時点で、その他の地域にはリリースされていない。

結論

この件に関しては、本のタイトルで「グローバルなバーチャルな世界において、場所は今まで以上に重要になった」と断言したジョン A. クエルチとキャサリーン E. ジョクスの考えを私は支持する。

サンフランシスコに行き、テルアビブの同僚と会話を交わし、ロンドンのクライアントのウェブサイトを調整し、パースとニューヨークの業者とテレビ会議を行うような生活をしている者であっても、ローカル検索の重要性を理解する必要がある。

ピジョン(どんな呼び方をしても構わない)は、ローカル検索を推進する。これは良い傾向だ。皆さんのビジネスは、今回のローカル検索の改良により、どのような影響を受けただろうか?

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Everything You Need To Know About Google’s Local Algorithm, Pigeon」を翻訳した内容です。

アルゴリズム自体はまだまだ調整途中にあるようにも思えますが、スマホの普及やGoogle Now等もあり、ローカル検索のアルゴリズム改善は今後、ある程度一息ついたスパム対策以上にGoogleにとっての大きな課題なのかもしれません。記事にもあった、人によって距離感の概念が違う「インフォーマルスペース」の問題をどう解決していくかは興味深いですね。クリック・閲覧履歴もベースにできるでしょうが、スマホの場合は最終的には過去の滞在場所・移動履歴等も考慮されるようになると、驚く程に適格すぎる結果が出てきそうで怖いような嬉しいような。またそこにセレンディピティ的要素も考えないといけない所が検索の難しさ。もしかすると、いつも同じラーメン屋やコンビニばかり行く人にはセレンディピティは必要ないと考えるのかもしれませんが。。。Googleの進化、想像するだけでワクワクしますね。SEO屋としては死にそうですけど。 — SEO Japan

Googleが道順を検索順位の要素にするかもしれない話

Googleでご近所情報やお店の場所を検索した際に地図情報が同時に表示されることは普通にありますよね。これがスマホ、Google Glass等のモバイルデバイス、または諸にカーナビともあれば、場所はもちろん、その場所へのルートが同時表示されるようになることは普通に想像がつくでしょう。その際、同じような店が多数ある場合、どの場所から表示すべきなのでしょうか?エリアをある程度絞り込んだ後は、レビュー数や評価ポイントを参考に表示順を決めるべきでしょうか?それとも、より自分の現在値に近い店から表示すべきでしょうか?全ての人に最適な答えを返したいGoogleの選択肢とはいかに。久々のSEO by the SeaからGoogleの進化を考える上でも興味深い問いを。 — SEO Japan

大学生の頃、私は現地のレストランで調理のアルバイトをしていた(腹を空かせた大学生にとっては、食事付きのバイトは魅力的であった)。私がバイトをしたレストランの1つは、街の中心地、メインストリートの終わりにあり、地元の常連客でいつも賑わっていた。評判は高く、口コミで店の噂は広まっていった。私は別のレストランでもアルバイトをしていた。このレストランは、街の中心からは遠く、州間ハイウェイの傍で営業していた。評判はあまり良くなく、常連の客も少なかった。客の大半は、食事時に、休憩するドライバー達であった。そのほとんどは、ハイウェイから見える「食事」の標識に吸い寄せられてやって来ていた。

前者のレストランの常連客の多くは、場所を調べることなく、地図を見ることなく店に来ていた。それだけ、有名なレストランだったのだ。 後者のレストランの客は、初めて店を訪れる客ばかりであり、ハイウェイの標識を頼りに、足を運んでいた。現在、この場所には、別のレストランがあるが、この店の客も同じように、モバイルデバイスの地図やナビゲーションアプリ、もしくは、車載のカーナビで発見し、店にやって来ているはずである。何でこんなことを話したかと言うと、実は最近グーグルに付与された特許について、納得できない点があったためだ。

A screenshot from the patent that shows the different parts of a ranking system for local search that includes directions and reviews.

今週、グーグルに付与された特許は、検索エンジンが、実際に訪問することが可能な店舗に対するルートを探す頻度等、「人気」のシグナルを検索エンジンが検証する仕組みを描いている。また、この特許は、ルート検索が少ないケース等、場合によっては、グーグルが、店舗のレビュー等、代わりのシグナルを使って、ページのランキングを行う可能性も指摘している。

この特許の4名の発明者は、数年前にブログの記事「グーグルマップ、そして、地域の検索ランキングの要素としてのルートをGPSを使って是正」の中で触れたグーグルの報告書を綴っていた。その報告書とは、「ハイパーローカルなルートベースの店舗のランク付け」(PDF)である。

ルートのリクエストとレビューの数の相関関係

グーグルのルートをランキングシグナルとして利用する技術を説明するため、この報告書に言及していたが、記事では、店舗のレビューの数とルートの利用を比較する点を指摘するセクションは取り上げていなかった。この結論は、とても刺激的であった。

店舗に寄せられるレビューの数と店舗へのルートを検索する回数の間に、相関関係があると考えられているようだ。グーグルが実行した調査の詳細は省略したが(興味がある方は、上のリンクをクリックして目を通してもらいたい)、比較の結論を以下に掲載する:

この実験では、ルートの記録をその場所の人気/重要性の代わりに利用することが出来るかどうか評価している。私達は、ルートベースのシグナルと、場所に対するレビューの数(通常、人気を計測する要素として受け入られている)との相関関係を比較した。レビューの数は、グーグルのビジネスディレクトリから抽出し、ウェブ上の各種のデータソースに掲載されているレビューの総数を用いている。

…結果のランキングと場所に寄せられたレビューの数の間には明確な相関関係が見られた。よって、ルートのログは、場所の人気を示唆すると言うことが出来る。

この報告書は、この結論の重要性も説明している:

  • ルートのログは安価な金額で集めることが出来る。
  • ルートは、ユーザーによるレビューが場所に投稿される頻度よりも、遥かに多くリクエストされる。
  • ルートのログは、「ほぼリアルタイム」で、レビュー、さらには、ページランク等の他のタイプのシグナルでは、把握しにくい感情の変化を示す。
  • ルートのログは、レビューよりも広範なタイプの場所に対して提供されている。

この特許と報告者が同じ人物によって作成されている点以外にも、この2点の文書の間には、一致する部分が数多く見られる。

それでは当該の特許を紹介する:

地域の検索クエリによって返される場所のルートベースのランク付け

発明者: Hector Gonzalez、Petros Venetis、Christian S. Jensen、Alon Y. Halevy

付与先: Google

米国特許番号: 8,538,973

付与日: 2013年9月17日

申請日: 2010年6月4日

概要

地域の検索クエリの検索結果をランク付けするシステムおよびメソッド。地域の検索クエリ、そして、ユーザーの現在地の情報が、送信されてくる。次に、地域の検索クエリを満たす2ヶ所、または、2ヶ所以上の場所が特定され、それぞれの場所に対して、ユーザーの現在地から、それぞれの場所への距離が算出される。

続いて、少なくとも部分的において、2ヶ所、または、2ヶ所以上の場所の人気、そして、ユーザーの現在地からの距離を基にしたスコアに応じて、ランク付けが行われ、一連の場所に対するランキングの結果を生成する。その後、場所に対するランキングの結果が、ユーザーに提供される。

この特許は、ルートのリクエスト数が、地域の結果に対する人気を計測するランキングシグナルとして、そして、より望ましい結果を検索エンジンのユーザーに提供する上で、有益である別の理由も用意している:

  • ルートのリクエスト数は、特定の距離以内のページを格付けするためだけに用いられる — 食事するために、一定の距離を超えてドライブする可能性は低い。ただし、アンティークショップや、史跡を訪ねるためには、さらに長い距離をドライブすると思われる。
  • 歩行ルートのリクエストが行われる場合、さらに距離が短いと推測される。
  • ウェブページへのリンクの本数等をベースとしたランク付けは、実際に訪問することが可能なスポットの実際の人気を正確に反映しない可能性がある。

ルートリクエスト検索機能

この特許は、固定のルートのリクエストとモバイルのルートのリクエストの違いを明記している。モバイルのリクエストに対して集められる距離は、検索エンジンのユーザーの実際の位置を、デスクトップを経由した場合よりも、遥かに正確に特定することが出来る。モバイルのロケーションは、WiFiの位置特定、または、携帯電話の中継塔まで遡ることが出来るためだ(三角測量を介して)。

ルートに関する情報が集められると、リクエストが行われた時間、曜日、さらには、提示された距離に関する情報も保存される。すると、朝食の人気が高いレストラン、夕食、または、夕食後にフードの注文が増えるナイトクラブ等を表示することが出来るようになる。また、異なるタイプの店舗に向かうために、ユーザーが進んで移動する距離を把握することも出来る。

時間などの特徴を検討する際、次のような、その他の人気に関するシグナルも考慮される可能性がある:

  • 場所に関するユーザーによる評価
  • 場所のに関するーザーによるレビュー
  • 場所に関連するウェブページのクエリに依存しないランキング

ある場所よりも別の場所に移動することをユーザーが好むなら、その点も、そのスポットに対するローカル検索のランク付けにおいて考慮される。

結論

この記事の冒頭で述べた例の中で、私は二軒のレストランに言及した。一軒目は、とても見つけやすく、口コミによる宣伝によって、大勢の客を集めていた。二軒目のレストランよりも、遥かに多くのレビューが寄せられるはずである。また、とても分かりやすい場所で営業を行っていた。

二軒目のレストランは、一軒目のレストランと比べると、評価は落ちるものの、交通量の多いハイウェイの傍で営業するメリットを享受し、レストランのことを一度も聞いたことがなく、また、二度と戻ってこないであろう一見の客を獲得していた。このレストランは、州間ハイウェイから数百メートルの距離にあり、ハイウェイを移動するドライバーがルートをリクエストする際に、取り上げてもらえる確率は高い。

二軒目のレストランにやって来る客は、レビューを残す可能性が低い — 食べ物はこれと言って美味しいわけではないが、手っ取り早く腹を満たしたいドライバーにとっては、十分なレベルであった。交通流の多い州間ハイウェイの近くに位置することが、人気の源であった。

数日前、友達が、最高のハードウェアストアを探している人物に対して、32キロほど離れた店を紹介していた。数キロ以内にもハードウェアストアは存在するものの、品質の高い製品の在庫の量は、遠い店と比べると、遥かに少ない。

このように、素晴らしいレビューが一貫して寄せられるスポットは、移動距離で人気を獲得しているスポットよりも、場合によっては、良い選択肢となる。しかし、大半の個人的なニーズを満たす上では、わざわざ遠い店までドライブすることはない。

グーグルが、スポットへのルートのログ等、人気のシグナルを実際に利用しているかどうかは定かではないが、大勢のユーザーはレビューを求めているため、グーグルが店に対するレビューを集め、提供したがっていることは確かである。

グーグルは、ルートの情報のみを使って、あるいは、レビューの情報と合わせて、地域の検索結果のランク付けを行っている可能性がある。恐らく、店を検索するために時間を割くことを考慮すると、ユーザーは双方のタイプの情報を調べていると考えられる。モバイルデバイスで検索を行っているなら、レビューの情報を得る余裕はないだろう。


この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Driving Directions vs. Reviews as Ranking Signals for Google Maps」を翻訳した内容です。

もちろん「絶対的回答はない」ということは簡単ですし、「切り替えられるようにすればいい」のもまた事実ですが、できるだけより多くの人にとって満足度が高い回答を提供したいのがGoogle魂。例えば「渋谷 ラーメン屋」1つをとっても、その人の過去の履歴はもちろん、検索の時間帯によっても、人気店から表示するか近場の店から表示するか、絶妙な加減で適度に両者をブレンドした順番で表示するか、無限の可能性がありそうです。夜中、さらにはその数時間前に飲食店検索をしていれば、「限りなく酔っ払っており締めのラーメンを食べたいに違いない」と判断し、レビュー無視で近場の店から順番に表示させるといいかも?車で移動中で検索中には刻々とロケーションが変化するようであれば、そのスピードに応じて進行方向**kmまでを追加検索対象にし「10分我慢してでも食べたい」人気店を表示するなんてことも?こういうことを考えていくと、サーチマーケティングやそれこそ新サービスの需要まで新たな発想が浮かびそうですね。 — SEO Japan [G+]

Google Now – あなたの行動を予測する革新的検索サービス

Googleが最近リリースしたスマホ用検索アシスタント「Google Now」。ユーザーの行動を予測して情報提供をしてくれる「未来の検索アプリ」として話題を呼んでいます。検索エンジン史上でもかなりの革新的な機能と思うのですが、実は余り私自身も勉強していなかった 汗 Google Now、今回はサーチエンジンランドがその内容を徹底検証した素敵な記事をご紹介します。これを読めばあなたもGoogle Nowの凄さを体感できるかも? — SEO Japan

iOS版のグーグルナウがデビューし、新たなオーディエンスに、グーグルのこの予測検索サービスが開放された。グーグルナウは、公開してから1年に満たない新しいサービスではあるものの、斬新なサービスから、既に究極の優れたサービスに変貌を遂げている。今回はこの「予測検索」サービスの進化、そして、今後の展開(デスクトップコンピュータへの進出を含む)を検証していきたい。

役に立つ

airport now

空港に到着する時間とルートのオプションを表示するグーグルナウ

Google Now, showing translation and currency info

翻訳と通貨の情報を表示するグーグルナウ

アンドロイドユーザーに向け、グーグルナウが、昨年6月にリリースされた際、このサービスが対応する情報の「カード」は限られていた。個人的にはどれも役に立つとは思えないカードばかりであり、真剣にこのサービスについて考えることはなかった。しかし、その後、グーグルナウは大幅に機能を改善していった。対応するカードが増えるにつれ – そして、私の個人情報をさらに集めるにつれ – グーグルナウは賢くなっていった。

数週間前にフェイスブックを去る際に、このサービスの素晴らしさを大いに体感した。当時私は、迂闊にもフライトの時間を間違え、時間内に空港に辿りつけるかどうか気が気でなかった。

駐車場を全速力で走り、車に慌てて乗り込んだ後、スマートフォン(ギャラクシーネクサス)の電源を入れ、グーグルナウのスクリーンを立ち上げた。そして、フェイスブックからサンホセの空港へのルートを尋ねた。ルートと時間の両方を知る必要があった。

私が話しかける前に、グーグルナウは、既に予定の到着時間とナビを始めるためのリンクを用意していた。検索を行う前に何を知る必要があるのかを理解していたのだ。

さらに、今月の始め、ミュンヘンでも私はグーグルナウに驚かされることになった。私は前回の旅行で残ったユーロを持っていたため、ドルを全くユーロに換えなかった。そのため、為替レートの情報を得ていなかった。調べるつもりではいたが、後回しにしていたのだ。しかし、グーグルナウを利用したところ、調べる必要はなくなった。既に、為替レート、ドイツ語で「hello」を何と言うのか、さらには、ミュンヘンの写真撮影スポットが提示されていたためだ。

衝撃的であった。グーグルナウは私の期待を上回っていた。「推測」または「先読み」検索がもたらす未来を垣間見たような気がした。

また、グーグルナウは、“衝撃的”なレベルではなくとも、様々な場面で役立っている。

例えば、私は金曜日と土曜日に映画の上映リストを定期的に確認している。グーグルナウは、私が検索を行う前に、この情報を用意してくれていることがある。その上、グーグルナウは、私が好きなスポーツチームを把握し、自動的に試合の速報を押してくれる。私が読んだ最新の記事を確認し、同分野のニュースをアップデートしてくれる:

Google Now "cards" showing movie listings, sports scores & breaking news headlines

映画の上映情報、スポーツの速報、最新のニュースを表示するグーグルナウの「カード」

完璧ではない。昨年、SMX ロンドンカンファレンスに出席するためにチェルシーフットボールクラブを訪れた際、グーグルナウは、私がこのチームを好きだと勘違いした。チェルシーのファンには申し訳ないが、このクラブに愛情を持っているわけではない。このケースでは、チェルシーをスポーツのリストから削除するだけで修正することが出来たが、修正不可能な推測が行われるケースもある。それでも、簡単にスワイプして消すことが可能であり、心配する必要はない。

魔法を生み出す材料

答えを出すため、グーグルナウは複数のソースから情報を得ている:

  • ロケーション: 現在の位置 & 位置の履歴
  • 検索: グーグルで検索を行った内容
  • Gメール: Gメールのアカウントに送信されたフライト情報の確認、ホテルの予約 & その他の情報
  • グーグルカレンダー: グーグルカレンダーのアカウントに掲載されているイベント
  • グーグル+: ユーザーの誕生日 & 連絡先に登録されている人物の誕生日
  • グーグルファイナンス: ポートフォーリオにリストアップされた会社の情報

このような個人情報は、グーグルが把握している公の情報と組み合わせて利用されることもある。例えば、グーグルは公共機関の乗り継ぎの地点を把握している。電話がグーグルナウに当該の乗り継ぎの駅の近くにいる点を伝え、この駅を出る電車の出発時刻のスケジュールを推測してもらえると便利である。/p>

同様に、航空券を購入し、Gメールに予約の情報が送信されると、グーグルナウは、特定のフライトを利用することを理解し、フライトの状況に関する公の情報源を確認する。

グーグルナウに関するページ、そして、グーグルナウのヘルプページに用意されているカードの一覧には、グーグルナウが提供する各種のカードの概要が提供されている。

以下に、私が作成したカードの一覧、そして、表示させるために必要な個人情報の種類を網羅した表を掲載する。この表では、カードがグーグルナウに加わった時期、そして、アンドロイドとiOSの双方で利用することが出来るかどうか、あるいは、アンドロイドのみで利用可能なのかについても把握することが出来る(グーグルは、アンドロイド限定のカードを最終的にはiOSにも導入すると明言している):

google now cards

当然、グーグルに上述した個人情報の一部を渡さない場合、グーグルナウは奇跡を起こすことは出来ない。位置情報のみを提供すると、一部のカードしか表示されない。検索履歴(グーグルは“ウェブ履歴”と呼んでいる)やGメールへのアクセスを認めてあげると、さらに役に立つ。

個人情報において、グーグルを信頼しなければグーグルナウは成り立たない。さらに、グーグルのサービスをフル活用する必要もある。例えば、フライトに関するeメールが、ヤフー!メールやマイクロソフトのアウトルック.com、あるいは、アップルのiCloudのメールアカウントに送信されているなら、グーグルナウには反映されない。グーグルナウが対応しているのはGメールのみである。また、ヤフー!やビングで行った検索もグーグルナウには反映されない。そのため、グーグル検索で検索を実施する必要がある。

グーグルナウが役に立つ点を証明することが出来れば、このツールを介した検索が増えるだけでなく、グーグルのその他のサービスとさらに緊密に連動して利用されるようになるだろう。

20%プロジェクトとしてスタートしたグーグルナウ

興味深いことに、グーグルの検索製品そのものであるグーグルナウだが、グーグルの検索部門や“ナレッジ”部門で開発されたわけではない。グーグルナウは、エンジニアが勤務時間の20%を好きな取り組みに費やすことが許可されている、あの有名な「20%タイム」プロジェクトで始まった取り組みである。

バリス・ガルトキン氏アンドリュー・カームス氏の二名が、グーグルマップ部門に在籍していた際に、中心となってこの製品を開発したようだ。グーグルナウが生まれた経緯に関しては、昨年10月にThe Vergeが投稿した記事、11月にグーグル+のアンドロイドページに掲載されたインタビュー、そして、今年の3月にガルトキン氏へのインタビューの内容を掲載したMemeburnに詳細が綴られている。

グーグルナウが20%タイムのプロジェクトであった時代は終わり、現在は複数名のスタッフが100%の時間を割いて取り組むプロジェクトに進化している。ガルトキン氏は製品管理を統括し、一方のカームス氏は同製品のソフトウェアエンジニアリングを担当している。また、2013年1月には、グーグルナウは、検索部門の製品管理ディレクターから、検索部門のバイスプレジデントおよびモバイル部門を支援する立場に昇進したヨハナ・ライト氏に託されていた。

ライト氏は、ユニバーサル検索から、ナレッジグラフに至るまで、主要な検索製品を担当したベテランの従業員である。ナレッジ部門に所属するライト氏をモバイル部門に移す方針は、少なくとも私にとっては、モバイル製品として生まれたグーグルナウが、検索製品に進化したことを物語っているように思える。

グーグルナウの未来: デスクトップ?

検索製品として、グーグルナウが、モバイルデバイスから、多くの検索が行われるデスクトップに手を伸ばす方針は合理的だと言えるだろう。事実、グーグルナウがクロームクロームブック、または、グーグルのホームページに進化することを疑わせる様々な兆候が表れている。現在進行中のGメール・サーチフィールド・トライアルは、確実にデスクトップ化において求められる要素の一つである。

グーグルナウをデスクトップにも対応させるかどうかをグーグルに訊いたとしても、答えてもらえないだろう。また、次にどのようなカードや機能が登場するかに関しても教えてくれないはずだ。しかし、ライト氏は、モバイルで始まった製品が、モバイル以外の分野にも波及することはあり得ると示唆している。

「モバイルの登場により、位置情報から、グーグルにとって素晴らしい背景の情報が得られるようになった。さらに、電話は毎日の生活を支援するため、常にそばにいる。そのため、グーグルナウを立ち上げる手段として、モバイルはうってつけである。」とライト氏は述べている。 

今後の展開に注目する必要がある。一方、アンドロイド 4.1以上(ジェリービーン)が搭載されたスマートフォンには、グーグルナウがデフォルトで搭載されている(また、グーグルプレイ経由でアップデートすることが可能)。さらに、 iOS 4.3以上を搭載しているiPhone、iPad、iPod Touchのオーナーは、iTunesからグーグルサーチアプリの一部としてグーグルナウを手に入れることが出来る。

皮肉にも、iOS向けのグーグルナウがリリースされることにより、アンドロイドよりも多くのiOSのユーザーがこの製品にアクセスするようになるだろう。この点に関しては、「グーグルナウのiOSマーケットは、アンドロイドの“ナウ”ベースの2.5倍」で詳細を確認してもらいたい。

グーグルの検索アプリは首位に立つことが出来るのか?

また、グーグルナウをiOS向けの検索アプリに加えたことで、このアプリの利用者が増えるかどうかにも注目したい。このアプリは昨年10月に大幅にアップグレードされ、アップルのシリのように、音声による検索機能を導入し、また、シリよりも早く反応する完成度の高さを見せつけていた。

それにも関わらず、グーグルの検索アプリはあまりiOSユーザーの間で人気が高いとは言えない。iTunesのチャートでトップ10入りを果たした光景を私は目にしたことがない。16位が最高だと思われる現在は150位前後をうろついている。

反対に、グーグルマップアプリとユーチューブアプリは、昨年リリースされて以来、上位を維持している(現在は11位と12位)。iOSデバイスのユーザー達は、iOSのネイティブアプリの地位を失って以来、この2つのサービスを求めている点は明白である。

一方のグーグル検索は、アップルとグーグルとの契約により、iOSのサファリにデフォルトで統合されており、グーグル検索アプリを利用する必要性は低い。しかし、このアプリを利用してもらうと、少なくとも、アップルが契約の解除に関して“敵対的”な行動(日本語)を起こした際の保険として、あるいは、検索を管理するサービスとしてシリが台頭するのを防ぐ門番として、グーグルにとってプラスに働くはずだ。/p>

グーグルナウは、「サファリで検索を行う習慣」を止めさせるきっかけになるポテンシャルを秘めていると言えるだろう。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Amazing “Google Now” ? When Google Searches Before You Think To」を翻訳した内容です。

記事の事例はまさにSF小説を読んでいるような気分になる凄さですね。冷静に考えるとGoogleが取得しているデータを考えると十分に可能な内容であることもまた分かりますが、それにしても検索の未来を変える機能であることは間違いないと思いますし、今後の発展に要注目です。既に検索でもなくなっているというか、コンピューターがユーザーの代わりに事前検索してくれているわけですが、、、先ほどロボットがマーケッターの仕事を代行する記事を紹介したばかりですが、ユーザーの検索行動まで代行してくれる時代に突入していくのですね。楽しいような、怖いような、でも後戻りはできない世界です。しかしGoogle Glassといい、このGoogle Nowといい、Appleがどちらかというと若干停滞しつつある現状で、最近のGoogleはまた面白くなってきました! — SEO Japan [G+]

2013年のモバイル、ソーシャル、ビッグデータ、ジオロケーション、マーケティングはこうなる

2013年の予測記事シリーズを続けて、ということで、今回はソーシャル界隈の様々な予測を業界の識者にまとめた聞いてみたタイトルを見ればわかる通り「てんこ盛り」な記事を。1つ1つの内容がかなり濃いので時間がある時をじっくり読むことをおススメします。 — SEO Japan



スクロールモーションのタブレット向けエンタープライズセールスツール

モバイル、ソーシャル、ジオロケーション、ビッグデータ、マーケティング – Sicialmedia.bizのストラテジスト達は未来を見据えている。

ソーシャルメディアを巡る状況は、2009年に現在のSocialmedia.bizのストラテジストがタッグを組んだ頃から大幅に変化している。2013年も始まったばかりであり、ソーシャルメディア、モバイル、ソーシャルビジネス等にとって、2013年がどのような1年になるのかを推測するには、今が最高のタイミングだと言える。それでは、9つの大胆な予想(現状、今後の展望、そして、推薦事項を含む)を紹介していく。

迷ったら、モバイル – 特にタブレット

現状

モバイルの利用はここ数年で増加し、また、2012年においてはアメリカ人の大半が、携帯電話としてスマートフォンを持つようになったが、タブレットの利用は、アップルのiPadとiPhoneにおいては、スマートフォンを3倍上回るペースで増加している。(ソース: 2012 KPCB インターネットのトレンド)。 現在、大人の55%が携帯電話からインターネットにアクセスしており、3年前と比べても、2倍に増えている(ソース: ピューインターネット & アメリカンライフプロジェクト)。帯域幅の改善とともに、モバイルデバイスからウェブページにアクセスする人達が増加しており、世界のトラフィックの13%はモバイルを経由している(ソース: 2012 KPCB インターネットトレンド)。

今後の展望

- 私達の生活のように – コンピュータの利用環境は、デスクトップ、さらにはラップトップからモバイルへと移っており、仕事、インターネット接続、そして、共有する行為をスマートフォンやタブレットに依存する人達が増加の一途を辿っている。さらに、出張の多い人達もまたラップトップを捨ててタブレット、ブルートゥースのキーボード、そして、一連のアプリを使い、仕事を乗り切り、そして、セミナーに参加している。そのため、タスクを完了する、購入を行う、あるいは、寄付をする等、インフォメーショナルな目的におけるサイトのナビゲーションに関しては、ユーザーの期待は非常に高い。ユーザーは、アマゾンで本を買う上での簡素且つ直観的なナビゲーションのような閲覧経験、あるいは、フェイスブックのストリームをフリップボードアプリを介して吸収するような手際の良いビジュアル面での経験を期待している。

推奨事項

モバイルユーザーが期待することを考えながらサイトをデザインしよう。ページの一番上には、サイトのモバイルバージョンへのハイパーリンクを用意するべきである。サイト専用のアプリを提供することが出来るならそれに越したことはないが、ナビゲートがとことん簡単なモバイルサイトは、様々な利用において役に立ち、また、アプリのビジネスニーズを評価する間、開発コストを下げる効果も見込める。アプリのようなビジュアルでコンテンツを配信することが可能な無料のサービス オンスワイプを使って、タブレットでスワイプ可能なサイトを作るべきである(JDが1年前に設立者にインタビューしている)。スクロールモーションもまたモバイルにおいて革新的な配信を可能にするサービスである。スクロールモーションは、ニューヨークのスタートアップであり、セールス、マーケティング、そして、トレーニングのアプリケーションをタブレットで息吹を与え、よりインタラクティブで、しかも動的なコンテンツの資源に変えることが出来る。ユーザーエクスペリエンスは強化され、複雑なテーマにはより多くのビジュアルの要素が与えられる。ルックアンドフィールの観点では、サイトが何を伝えようが、何を売ろうが関係なく、エンドユーザーは、エンターテイメントのような仕組みで、コンテンツを見て、触れあうことを望んでいる(モバイル関連の話題に関する詳細は、Socialmedia.bizのモバイルのセクションを参考にしてもらいたい)。

レコメンデーションサービスを提供するスタートアップが大挙し、その後、大きな合併が起きる

現状

フォースクエアでのメイヤーシップおよび頻繁なチェックインは、1年後には廃り、時代遅れになる。

私は2年間に渡ってiPhone 4を愛用し、4Sとシリ(ズーイー・デシャネルが出演するCMを見たら誰でも欲しくなる)の魅力を何とか振り切り、今週、iPhone 5を手に入れた。しかし、アップルがボスのような顔つきで睨みをきかせていたものの、レコメンデーション(推奨)サービスの分野は数多くの新人が現れた。あまりにも多く、一つの業界になったほどだ。イェルプの新種である。そもそも、イェルプ自体がザガットの新種である。

今後の展望

ジオロケーション写真共有アプリのトロバーは、レコメンデーションエンジンの役目も兼任している。

数多くのスタートアップに追われているイェルプにとって、赤の他人や宣伝屋の信用できないレビューばかりのサイトと言うレッテルを振り払うのは難しいかもしれない。そのため、ソーシャルレコメンデーションサイトの新しい世代が付け込む隙が十分にある。先日、ソーシャルレコメンデーションエンジンのSnooxのローンチに関する記事を投稿したばかりである(「他人ではなく、友達の推薦」)。また、今週、バッグズアップと呼ばれる新たなサービスの噂を耳にした(「最高の食べる場所、買い物する場所、遊ぶ場所、泊まる場所を探す」)。まさか、イチャイチャするにはうってつけの場所、浮気するにはうってつけの場所を紹介するレコメンデーションエンジンがないことに苛立っている人はいないだろうが、このニッチは、トロバー(「アップル/アンドロイド」の二刀流モバイルアプリ)、RavedVillij、ライブスター、あるいは、スタンプト(ヤフー!に買収されたばかり)が埋めてくれるかもしれない。いずれにせよ、新たに多くの写真共有アプリが入り込む余地が、マーケットに残されていないことだけは確かである。

その一方で、ジオロケーションサービスの現在のチャンピオン、フォースクエアは、レコメンデーションエンジンに生まれ変わるべく、全力を尽くしている。チェックインとメイヤーシップは2010年に流行した活動であり、一年後には時代遅れ、もっと言えばダサくなってしまう。しかし、ジオロケーションは一時のブームではなく、今後の数年間で大きく発展するはずだ。そのため、フェイスブックやアップル(ダークホースはマイクロソフトやヤフー!)が2013年の第4四半期までには、フォースクエアを買収しているだろう。唯一の疑問は、デニス・クラウリーCEOが億万長者になっているのか、それとも、百万長者になっているのかだけである。

推奨事項

フェイスブックは、ソーシャルレコメンデーションの分野を必死で手中に収めようとしている。しかし、アップリもまた、セクシーな知的エージェントのシリを投入し、ライバルをけん制している。また、グーグルも参入を望んでおり、マップ機能を強化して、建物の「入り口」だけではなく、内部を紹介するようになるだろう。また、写真共有アプリは、グーグルのストリートビューと事実上、同じである。さらに、ヤフー!の新しいCEO、マリッサ・メイヤー氏は、壊滅状態にあるこの巨大な企業が生き残る道として、賢明にもモバイルとローカルを選んでいる。

例えば、私達はフェイスブックにログインして、Bed Bath & Beyondで買ったばかりの商品について熱く語ったりしないものの、iPhone 5やアンドロイドで新しい電気鍋を写真に撮って、インスタグラムにアップロードし、フォースクエアやツイッターでシェアする可能性はある。レコメンデーションテクノロジーは、生活の見えない一部になりつつあるソーシャル共有アクティビティを通じて、日常生活に入り込んでいるのだ。

「ポッタリバーンで布が40%オフで売ってる!早くしないと売り切れちゃう!」このようなメッセージを皆さんも目にしたことがあるのではないだろうか。

プライバシーの一点張りは終わりにしてくれ!過剰共有のメリットが分かる人もいる

現状

私は自分をつけまわすアプリケーションを常に受け入れてきた。懐かしきグーグルラティテュードから、急激に頭角を現しつつあるハイライトに至るまで、私は常に過剰にシェアするように心掛けている。ソーシャルネットワークでのチェックインは珍しくなくなった。フェイスブック、グーグル+、そして、その他の様々なサービス(その多くは気前の良いフォースクエア APIのおかげ)によって、それぞれのソーシャルネットワークのプロフィールにログインして、自分がいる場所、一緒にいる人を特定し、友達、そして、望むなら赤の他人とその情報を共有することが出来る。人気に火がついていないものの、次のステップに進んでいるスタートアップも幾つかある。友達、または友達以外のユーザーと居場所に関する情報を自動的に共有し、その一方で、ソーシャルなデータを集め、広告スポンサー、ビジネスパートナー等とシェアするのだ。

さらに、プライバシーに関する下らない論争が収まり、ユーザーがプライバシーの一部を利便性と価値に交換することを学ぶと、デバイスはその他の多くのメリットをユーザーに提供するようになるだろう。私はつい先日、ネクサス 7 タブレットを購入した。現在、私のようなユーザーは、今、何を知る必要があるのか、周りに何があるのか、交通状況に基づき、次の約束の場所までどれぐらい時間がかかるのか、どのルートを辿ればいいのか、周りでどんな楽しいことが行われているのか、そして、どこで飲めば、または食べればいいのか等、グーグルがユーザーに関して解明することが出来るあらゆる情報を得られる。私はこのタブレットを常に持ち歩き、グーグルに付け回してもらい、さらに便利なデバイスにすることに夢中になっている。シリ、そして、カレンダー、検索エンジン、そして、受信箱を統合する、ロケーション認知型、またはコンテクスト認知型プラットフォームを利用しているアップルデバイスのオーナーにも同じことが言える。


ランキーパーアプリ: 自動アップデート

今後の展望

私はネクサス 7タブレットを常に持ち歩き、グーグルに付け回してもらい、さらに私にとって便利なデバイスにすることに夢中になっている。

ソーシャルストーキングソフトウェアを開発する会社は、プライバシーの侵害を指摘されるのをおぞれ、意図的に友達とシェアすることが出来る情報の量を制限してきた。この傾向にもうすぐ終止符が打たれる。積極的に且つ受動的に、どこにいるのか、何をしているのか、さらには、いつ自宅にいるのかを共有することが出来る点の価値はあまりにも高く、勇敢なユーザー達は喜んでシェアしている。 しかし、「自動的にチェックイン」することが可能なグーグルラティテュードでさえ、私が既につながりを持つグーグルラティテュードの仲間としか情報を共有してくれない。それでも、グーグルマップ、フォースクエア等のアプリを統合するソーシャルネットワークが増えるにつれ(ゲットグルー、フェイスブック、グーグル+、そして、インスタグラム等)、積極的且つ意図的に店、レストラン、ジム、カフェ、そして、家にチェックインしたことを共有する力が与えられている(ただし、明確に共有を行い、そして、独自の目的を持っていることが前提)。 また、GPSを電話で有効にしておくと電池の減りが早いことは周知の事実だが、バッテリーは改良されており、また、外部のバッテリーパックが浸透しつつあるため、すぐに障害はなくなるだろう。ちなみに、走っている、または歩いているときに、ランンキーパーに追跡させ、ランキーパーコミュニティだけでなく、フェイスブックとツイッターでつながりを持っている人全員、さらにはそれ以外の人達とルートとパフォーマンスをシェアするアクティビティが私は好きでたまらない。

私達アメリカ人はカエルのようなものだ。鍋に直接放り込むよりも、湯加減の丁度良いバスタブに入れ、その後、過熱していく方が、煮る手法としては適している。そのため、グーグル、フォースクエア、そして、その他のサービスは、時間をかけて魅力的なサービス、病みつきになる機能、そして、一度設定するだけで後は何もしなくてもよい利便性を出し惜しみしている。2013年は、フェイスブック、ツイッター、フォースクエア、グーグル、そして、ビングが、カレンダー、eメール、検索履歴、そして、プラバイシーの設定を、ロケーションの認知おおびコンテクストの認知に対して、ちょっとした、 – 一瞬で終わる – 簡単な方法でプラットフォーム間で統合することをユーザーに説得する1年になり、何をしているのか、どこにいるのか、そこにどれぐらいの時間いるのか、そして、定期的にそこに行くのか(メイヤー)等、あらゆる情報を共有する機会が生まれる。それとなく、問題を起こすこともなく、そして、私の意見がどうであれ、このような状況を迎えるのではないだろうか。

推奨事項

ソーシャルメディアでの受動的な参加、そして、問題視されない共有は、大きなうねりであり、必ずやって来る。それでも、自称プライバシー警察の人達は、グーグル、フェイスブック、そして、その他のサービスを冬眠に追い込むことに成功してきた。とりわけ、フォースクエアが事業および収益の面で苦戦していることが原因である。そのため、慎重および安全を必要以上に優先する過ちによって、ロケーション認知およびコンテクスト認知の大きな利便性にスポットライトが当てられることはなかった。

正直に言うと、私達が情報を公開することに対して、こういった企業が躊躇しているのは、- コンテクストの情報、ロケーションベースの情報、過去の情報、そして、検索、eメール、閲覧履歴、さらには、オンラインショッピング等から得る情報等、非常に多くの情報が存在し、ユーザーに関して、非常に多くの情報を把握していることを明かすのが怖いからである。

しかし、この取り組みは間違いなく実を結ぶことになる。そして、ユーザー側がジレンマを克服したその瞬間から、パーソナルウェブの素晴らしさを実感するようになるだろう。障害は技術的な問題ではなく、文化的な問題である。今年は、重大なヤマ場を迎え、プライバシーの問題が邪魔をすることはなくなるだろう。

ビッグデータの分析、メトリクス & セールスリードが役に立つ

現状

IBMによると、私達は毎日250京バイトのデータを作っているようだ – これは膨大な量であり、世界中の90%のデータは過去2年間で作られている。 しかし、ビッグデータの問題は、量が多過ぎることだけではなく、これだけ多くのデータの意味を理解する難しさもその一つである。現在、従来型のデータ分析ツールは役に立たず、ビッグデータの問題に見合う頑丈なインフラも整っていない。

この問題に対処するためのツールは存在するが – 例えば、IBM ビッグデータプラットフォーム、クラウデラ、ハドゥープ – コストの問題、そして、専門的な知識の欠如によって、多くの企業がビッグデータの流れに乗り切れていないのが現状である。

今後の展望

グーグル ビッグクエリ: ギャップを埋める上で効果が見込める

ビッグデータへの投資およびデータの分析者の不足に関する大袈裟な主張がやたら目立つが、2012年のビッグデータテクノロジーの進歩についてはあまり語られていない。しかし、昨年からクラウドが台頭している。クラウドコンピューティングテクノロジーの進歩によって、今年、ビッグデータを分析する力に大きな注目が集まるのではないだろうか。アマゾンのウェブサービスビッグデータやグーグルのビッグクエリ等のIaaS(infrastructure-as-a-service)クラウドサービスは、小規模な会社がギャップを埋める上で役に立つだろう。

クラウドテクノロジーは、台頭するビッグデータプラットフォームに対して、より安価で、より強固な保存の選択肢を与えており、さらにこのタイプのプラットフォームが増え、また、既存のプラットフォームは発展していく可能性が高い。

推奨事項

ビッグデータテクノロジーおよび予測解析の進歩に関しては、今も大企業がリードしている。しかし、小規模~中規模の企業もメリットを得られる。リアルタイム分析、アプリケーション追跡、事業のメトリクス、そして、ロングテールのセールスリードに対して、ビッグデータを活用するためのツールが開発されている。

以下に注目するべきツールを挙げておく:

- インフォチンプス

- アップファースト

- ブルームリーチ

また、学習することを厭わないなら、グーグルのビッグクエリ等のIaaSテクノロジーに適用することが可能なビッグデータのオープンソーステクノロジーが存在するので、是非、注目してもらいたい。

モバイル広告をユーザーの目標を支援するための広告として考え直す

現状

ウェブサイトやソーシャルネットワークは、2010年から2012年にかけて、「3つ目のスクリーン」(モバイル)が2つ目のスクリーン(コンピュータ)を圧倒し、事実上、主要な収益源 – ディスプレイ広告 – が締め出されてしまったことに、本気で悔しがっているはずだ。しかし、邪魔な広告は勢力を弱めつつある。

今後の展望

2013年は、モバイル広告の収益は減り続ける。しかし、タブレット人気のおかげで、一時的に減益に歯止めがかかるだろう。タブレットはモバイル機能を持ちながら、データの消化に使われることが多い。その結果、邪魔な広告でもある程度は我慢してもらえる。しかし、邪魔な広告が「ユーザーに与えるだけだ」と言うことに気づいた広告スポンサーが、「ユーザーと行動を共にする」広告に方針転換し、大きく躍進することになる。重要なサイトに参加している(デバイスやサイトの)ユーザーを支援するソフトウェアとして「広告」を見直すことで、このシフトチェンジが可能になる。すると、邪魔な広告が姿を消し、代わって“ソフトウェア広告”がユーザーをサポートする時代がやって来る。

推奨事項

最低でも、ディスプレイ広告の一部にフェイスブックの選択肢を実装する取り組みに着手してもらいたい。アジャイル開発を広告デザインに適用し、本気で取り掛かるのが理想である。エンゲージしたいユーザーを特定して、ワークストリームを計画しよう。独自の方法でユーザーを支援する上で役に立つ知識やツールを考え、支援を提供する“広告”をデザインしてもらいたい。ユーザーを最優先して初めて、この取り組みは効果を上げる。このアプローチを採用すれば、2013年以降、ユーザーと協調し、他社との差別化を成功に導くことが出来るだろう。

ツイッターはピークに達し、後退を始める

現状

新たなソーシャルネットワークが、数週間おきに生まれている – 毎日のようにも思える。それは問題ないが、すべてが生き残れるわけではない。

今後の展望

まだ生まれていないメジャーなソーシャルネットワークが頭角を現し、その一方で、現在人気の高いネットワークが転落を始めるだろう。昨年、ピンタレストの人気が劇的に高まったように、瀕死の状態からメジャーなソーシャルネットワークが台頭するのではないだろうか(マイスペースを思い浮かべる人もいるかもしれないが、恐らくその可能性は低い)。しかし、そのあおりを受けて、あるメジャーなソーシャルネットワークの人気に陰りが見られるようになる。それは、ツイッターである。事実、ツイッターは徐々に価値を失いつつある。

ただし、私の言葉を鵜呑みにせずに、ご自身の目で確かめてもらいたい。ブログやウェブサイトの分析データを調べ、ツイッターから寄せられているトラフィックを分離してみよう。直帰率が平均よりも遥かに高く、サイト滞在時間が平均よりも遥かに短いのではないだろうか。ツイッターは、トラフィックの供給源として役に立たなくなりつつある。その大半が、興味を持っていない無駄なトラフィックだからだ。また、ツイッターに氾濫するノイズによって、シグナルが掻き消されてしまう。現在、ハッシュタグやその他の検索をフォローしない限り、ツイッターを本当の意味で消化することは出来ない。しかし、スーパーボウル等の放映イベントにおいては、大量のコンテンツが一つのハッシュタグに集まるため、この方法すら効果がない。

推奨事項

ツイッターのノイズはあまりにも大きく、このノイズがツイッターを間もなく乗っ取るだろう。そのため、ブランドの予算の大半をツイッターにつぎ込む行為は控えるべきである。多様化が必要だ。ソーシャルプラットフォームが生まれては消えていくこの分野では、もともと多様化が求められている。

コミュニティカンパニーが増える


ベータブランドは顧客にデザインおよび製品の選択を任せる

現状

大量生産される製品は20世紀色が濃く、また、B2Cの企業は、製品に顧客のニーズを反映させない限り、利益を維持することは出来なくなる。

今後の展望

2013年は、コミュニティカンパニーのソーシャルビジネスモデルが躍進する1年になるだろう。コミュニティカンパニーは、会社の重要な事業のプロセスの1つまたは複数を顧客に任せる。例えば、スレッドレスベータブランドは、顧客に作成する製品のデザインと選択を任せている。スレッドレスは、顧客が製品のプロセスを動かす最も“ストレート”なアプローチを採用し、ベータブランドは「シンクタンク」が顧客に情報提供を呼びかけるハイブリッドなサービスである。

推奨事項

顧客にとって意義深く、尚且つ会社の核となる強みと調和する様々な役割を作ることを勧める。ソーシャルアクションとワークストリームの序列を用いて、様々な熱意のレベルを持つ関係者に働きかけてもらいたい。(オンライン)ツール、機能、そして、見返りを用いて、それぞれの役割をサポートしよう。イノベーションのプロセスを策定し、時間の経過とともに関係者の関与を少しずつ増やしていくのだ。ソーシャルチャンネルでは、製品を利用した際の顧客の体験が、製品の意義を左右する。そのため、積極的に関係者に会社の仕組みにおいて重要な役割を与えて、ビジネスの強みを高めていってもらいたい。

企業はクロスプラットフォーム化を促進し、ソーシャルビジネスのハードルが高くなる

現状

幾つか例外はあるが、大半の企業のソーシャルメディアのプロセスは、主にプラットフォームを中心に組織されている。このアプローチは顧客にいくらか価値をもたらすものの、資金を有効に活用しているとは言い難い。マーケッターは、メトリクスによって判断を下し、そして、プラットフォームのソーシャルアクションは、その多くは事業にインパクトを与えるわけではないものの、計測を行うことは可能である。

今後の展望

2013年、インパクトを与えることを望む企業は、プラットフォーム中心の考え方を捨て、ワークストリームに力を入れるようになるだろう。ワービーパーカー(メガネメーカー)がそのお手本を示している。同社はツイッターを使って、一般的なカスタマーサービスの問題を明らかにして、ユーチューブでレスポンスをデジタル化し、その後、ツイッターでユーチューブの動画に向かうリンクを投稿している。動画によって、ワービーパーカーは、スケールを高めつつも、個性的で、楽しく、それでいて、役に立つカスタマーサービスを提供することに成功しているのだ。

推奨事項

この手法を使って、さらにパフォーマンスを高めるには、「問題」を分類する方法、そして、多くの動画やリンクが溜まった段階で、増え続ける動画に対するネーミングが必要になる。また、ブランドを反映し、顧客の役に立つように、動画に対するデザインの標準化も必要である。ただし、公式を用意する必要はない。顧客はプラットフォームに執着しているわけではない。問題または目標を抱えており、そして、最も早い解決策を求めているのだ。そのため、企業は、プラットフォームを組み合わせ、顧客を支援するシームレスなプロセスを作ることで、顧客のニーズに合わせる必要がある。

成功するための計画が解決策になる

現状

インターネットには、ツイッターのフォロワー、フェイスブックのファン、そして、ブログの読者を増やす方法に関するアドバイスが溢れている。「How to」記事は、ソーシャルメディアで成功を収める方法を伝授するために作られている。

今後の展望

ソーシャルメディアで成功するには、他の人のアドバイスに従うだけでなく、成功へのロードマップを誰よりも早く策定する必要がある。この難題を解決するためには、何度も実験を行う必要がある。2013年には「革新的か保守的か」を見極めるアプローチが若干増えるだろう。TiVo等の一部の会社は、ソーシャルメディアの実験に対する比較的安全な場所を確立している。試して、また試すと言うのが同社の哲学である。失敗するなら、早く、そして、安く失敗するべきである。これはTiVoが本拠地を構える(偶然ではなさそうだ)シリコンバレーの鉄則でもある。

推奨事項

ソーシャルメディアマーケティングで今後も成功を収める企業は、必要な行動に関する証拠を探すのではなく、自分自身が成功したマーケッターとして他社に挙げられる証拠になる。

他には?

当然だが、私達は今年の展望の一部を取り上げただけである。皆さんの大胆な予想をコメント欄で聞かせてもらいたい。


この記事は、Socialmedia.bizに掲載された「Mobile, social, geolocation, big data, marketing ? Socialmedia.biz’s strategists eye the future」を翻訳した内容です。

圧巻のボリュームに加え、内容も各専門家が語っているだけあり、読み応え十分の記事でした。私もまだ一読しただけですが、週末に改めて読み直して今後のネット業界の進化について考えてみたいです。 — SEO Japan [G+]