CMUの研究者、Oculus Rift制御の月面探査機を開発中 ― 難しいからこそチャレンジするのだ

カーネギーメロン大学(CMU)のDaniel Shafrirらが、途方もないことを考えているらしい。立体カメラを搭載した惑星探査機(ローバー)を月に送り、実際にその場にいるような映像を見ながら、地上から探査機をコントロールしたいというものだ。月からの映像を送ることができれば3000万ドルを提供するというGoogleのプロジェクトにチャレンジするものだ。

Googleプロジェクトの要件は、月に探査機を送り込み、最低500mを移動させつつ、地球にライブビデオを送るというもの。これに対しShafrirたちはAstrobotic Technologyとタッグを組んで挑戦する。打ち上げなどについてはAstrobotic Technologyの力を借りることができるが、しかしそれでもプロジェクトの困難さは想像にあまりある。

Shafrir、ゲームデザイナーのBen Boesel、そして天文学者のDan Arnettは、探査機をOculus Rift経由で操作できるようにしたいと考えている。実際に月に降り立った12人しか見たことのない景色を、世界中の子供たちに見せたいのだと、Shafrirらは言っている。探査機は、カーネギーメロン大学の設立者であるアンドリュー・カーネギー(Andrew Carnegie)にちなんで、「アンディ」(Andy)と名付けられた。子供たちと、そして研究者たちの夢を乗せて、開発は継続中だ。

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(翻訳:Maeda, H


Googleが無料ストレージを15GBに拡大―ドライブ、Gmail、Google+写真で容量を共通利用へ(Google Appユーザーは30GBに)

これまでユーザーはGoogleのストレージ容量を個別に管理しなければならなかった。今日(米国時間5/13)、Googleは「ユーザーはドライブ、Gmail、Google+写真で共通に15GBの無料ストレージ容量を利用できるようになる」と発表した

容量を有料で追加すれば、Gmailでも利用もできるのでGmailの25GBという容量上限は撤廃されたことになる。Google Appsの契約ユーザーはDriveとGmailを合わせて容量が30GBにアップした

これはGoogleがユーザーのすべてのデータを巨大なクラウド上に保持するChromebookという大胆なプロジェクトを推し進めていることの一環でもあるだろう。同時に、ストレージの統合により、オンラインのハードディスクともいうべきGoogleドライブの使い勝手と知名度を向上させる狙いもある。ユーザーにメールも“Googleドライブに格納されていることを知らせようというわけだ。

次のスクリーンショットは、すぐに公開される予定の新しいストレージ容量のダッシュボードだ。

こちらは現在のダッシュボードで、新ダッシュボードの200GBプランは表示されていない。逆に現行のGmailの25GBボーナス・プランは新ダッシュボードからは消えている。

新しい無料ストレージ・プランはAndroidユーザーにも適用される。すべてのサービスを通じて単一のストレージ容量が適用されるというのはある意味でAppleのiCloudの方式に似ている。またこの容量増加はGoogle+に写真をアップロードするのを助けるだろう。プロやハイ・アマチュアの写真家の場合、ファイルサイズが大きく高精細度の写真を安心してアップロードできるようになる。現在の容量では数百枚の写真で容量を使い果たすことになりかねない。メールの容量はさほど使っていないが、写真は大量にアップするユーザーにとってはストレージの共通化はありがたい。

ビジネスとして考えると、月額9.99ドルの200GBの契約にユーザーを勧誘するところにGoogleの狙いがある。一般ユーザーがオンラインに200GBものファイルをアップロードすることはほとんどないはずだが、容量を気にせずにすむという気楽さが10ドルで買えるなら安いと考えるユーザーも多いことだろう。Googleはさまざまなサービスの統合を進めているので、オンライン記憶容量の重要性は今後ますます大きくなる。また多くのユーザーを抱える大企業のGoogle App管理者にとってもメンバーの利用できる記憶容量の拡大はありがたい話だ。

[写真:Flickr]

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


欧州宇宙機関が3Dプリントで月の土から月面基地を作る方法を研究

3dmoon

ビルなどの建物を完全に3Dプリントだけで作る、という話がにぎわっているが、その種の野望はいつまでも地上だけにとどまってはいない。Phys.orgの記事によると、欧州宇宙機関(European Space Agency, ESA)とそのパートナーであるロンドンの設計事務所 Foster + Partnersが、生命維持能力のある月面基地を3Dプリントで作れないか、という研究に着手した。

もちろん、月塵だけでは建築素材にならないだろうから、研究者たちはその月面基地の耐久性を高める方法を模索している。月塵の代わりに実験では、酸化マグネシウムとその結合安定剤として塩を用いる。また月面上へ直接、押し出し成型を行う実験は、真空の中で行っている。

F+Pによる初期の概念設計では、荷重耐性の高い大きなドームを作り、その中をセル状(細胞状)の構造にすることによって、住民を環境中の放射能と流星塵から保護する。探究すべき実用上の問題が、まだすべて分かっているわけではないが、プリント工程そのものは、少なくとも地球上ではうまくいくようだ。

イギリスで3DプリンタのメーカーMonoliteを創業したEnrico Diniは、“弊社の現在のプリンタは押出能力が毎時2メートル、次世代機は毎時3.5メートルになる”、と言っている。彼によると、建物全体が完成するまでに要する時間は約1週間だ。月面上ではどうなるか、それはまだ未知数だが。

とはいえ、月そのものを使って月面基地を作るという考えは、一見途方もないようだが、同様のアイデアは実は前からある。たとえば80〜90年代に構想されたMars Direct計画は、同様の考え方に基づいて長期的な火星探検のための燃料を管理しようとする。そのやり方は、まず無人宇宙船を火星へ送り、船内の原子炉を使って火星の大気中の水素を‘加工’し、メタンと酸素を作る。のちに打ち上げる有人宇宙船が、帰還用の燃料としてそれを使う。宇宙旅行にとっては重量が最大の制約要因だから、居住環境を着地点にある素材だけで作れるなら、かなり楽に、ハワイ諸島やアラスカなみの永続的な飛び地を、はるか遠くの宇宙空間に作れるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))