「手のひらに象」の謎のスタートアップ、Magic Leapから拡張現実ゲームのデモビデオ

手のひらで小さな象がダンスするイメージビデオが印象的な謎のスタートアップ、Magic Leapが新しいデモ映像を公開した。同社の開発する拡張現実ハードウェアを利用すればこういうことができるという予告編だ。その中には「オフィスで拡張現実シューティング」の短いデモも含まれている。ビデオは最初にメールなどのオフィス・アプリの拡張現実インタフェースを紹介した後、そのオフィスの中でシューティング・ゲームを始めてみせる。

ゲームのアートワークは映画ロード・オブ・ザ・リングにも参加したスタジオ、Weta Workshopが担当した。

このビデオでは最初にYouTubeとGmailのアプリが登場し、OSレベルでのメニュー・システムがデモされる。デモ実演者はYouTubeとGmailアプリを片付けた後、空中に3Dメニューを呼び出し、シューティング・ゲームをタップして選択する。すると各種のバーチャル・リアリティー武器が表示される。武器を構えて待つうちにタワーディフェンスに似たかたちで怪物が襲ってくる。ビジュアルはよく出来ているが、さすがに際立った個性はない。.

このビデオにはMagic LeapがTEDに出席できなかったことのお詫びが付けられていた。CEOのRony Abovitzは今年バンクーバーで開催されたTEDカンファレンスで講演する予定だったが、直前にキャンセルされた。Magic Leapの主要なゲーム開発者の講演もキャンセルされている。

Magic Leapの投資家、パートナーにはKPCB、Andreessen Horowitz、Google、Legendary Entertainmentなどそうそうたる顔ぶれが揃っており、当然ながら業界の強い関心を集めている。

Magic Leapではこのビデオがコンセプトの紹介なのか、Magic Leapプラットフォーム上でのソフトウェアの実際の動作を記録したものなのか明らかにしていない(Wetaが参加していることからすると前者のようだ)。ともあれMagic Leapはわれわれの取材に対してYouTubeビデオをアップロードしたのは同社だと確認した。 もし彼らのプロダクトが実際にこのレベルになるのであれば、巨額の資金調達も納得がいくものとなる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Microsoft、現実世界に重ねて3D映像をホログラム的に表示するヘッドセット、HoloLensを発表

今日(米国時間1/21)、Microsoftはシアトルの本社キャンパスでWindows 10イベントを開催し、Windows 7、8からWindows 10へのアップグレードは無料となると発表したが、同時にWindows 10に新たに追加されたホログラム機能についても時間を割いて詳しく説明した。この中で現実世界とホログラムのバーチャル世界を融合させるヘッドセットを開発していることが発表された。

このヘッドセットはHoloLensと呼ばれ、Microsoftによれば「Windows 10とおおよそ同時期にリリースされる」ということだ。HoloLensヘッドセットはワイヤレスでコンピューターやスマートフォンとペアリングしなくても単独で機能する。ヘッドセットはCPU、GPUに加えて、ホログラフィー処理に特化した独自のHPU(ホログラフィック・プロセッシング・ユニット)を備える。 外観は下の写真のとおりだ。

HoloLenはGoogleのGlassやOculus Rift、またMagic Leapのミステリアスなハードウェア、Sulon Cortexなどとライバル関係になるプロダクトといえるだろう。HoloLensはOculus Riftなどとは異なり、Google Glassと同じく外界が透視できるタイプだ。Sulonも外界にホログラムを重ねて表示するタイプだが、バイザーは完全遮蔽で外界映像はバイザーの上部のカメラから供給される。MicrosoftのテクノロジーはGlassのように直接外界を見ることができ、Sulonのように高度な3Dグラフィックスが重ねて表示されるという「いいとこどり」だ。これによってユーザーのVR体験の現実感は大きく高まりそうだ。

HoloLensヘッドセットはWindows 10のホログラム能力に依存するということだが、デバイスもWindows 10のホログラムもまだ直接テストする機会がない。テストできたらアップデートする。

いずれにせよ、Microsoftが独自のハードウェア開発に一段と力を入れてきたことは確かだ。ただし、プレゼン後の質疑応答によれば、希望するサードパーティーには独自ブランドで製造をライセンスするという。

デモの中でMicrosoftのOS担当執行副社長、Terry Myerson自身がホログラムになり、シェークスピアのハムレットのデンマーク王の亡霊よろしく「私はホログラムだぞ」と宣言した。

HoloLensの最初のユースケースは対話的リモート・プレゼンスだというが、エンジニアリング、サイエンス、デザインなどの分野での研究、開発に巨大な可能性があることはもちろんだ。さらに一般に普及するかどうかはユーザー体験の質が決め手になるだろう。Google Glassも含め、拡張現実はユーザー体験という入り口でつまづきを繰り返している。しかしHoloLensはこの点でこれまでの試みよりも質が高そうで、普及にも期待が持てる。

MicrosoftのCEO、サティヤ・ナデラはHoloLensを使ってNASAのマーズ・ローバー探査機を一人称視点で操縦するという例を重要なユースケースの例として挙げた。それはたしかにすごい経験になるだろう。さいわい、われわれはこの後、HoloLensの実機をテストするチャンスがあるという。SFがついに現実になるのを体験できそうだ。

それにしてもMinecraftがHoloLensのようなデバイスを開発するとは!

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謎の「ウェアラブル拡張現実」スタートアップ、Magic LeapがGoogleなど著名VCから5億4200万ドルを調達

スタートアップが事業内容を秘密に保ったまま巨額の資金を集めるという例はめったにない。フロリダのスタートアップ、Magic Leapはまさにその例だ。今日(米国時間10/21)、CEOのRony Abovitzは、シリーズBのラウンドを完了し、5億4200万ドルの資金を調達したことを発表した。投資家には Google, Inc、KPCB、Andreessen Horowitz、Obvious Ventures、Qualcomm、Legendary Entertainmentが加わっている。

この投資家の顔ぶれは多様で、分野をまたいだトップクラスのベンチャーキャピタルの名簿のようだ。AbovitzはTechCrunchの取材に対して「われわれのテクノロジーが持つ可能性はひとつの分野にとどまらないからだ。このテクノロジーが関連するすべての市場の売上総額は年間1兆ドルにもなるだろう」と述べた。AbovitzによればMagic Leapの会社評価額は10億ドル以上であり、今回のラウンドで投資家が得た株式は過半数にみたないものだという。

それではMagic Leapとはそもそもどういう会社なのか? このスタートアップはまだその答えを明らかにしていない。しかし今回の資金調達を機にAbovitzは秘密のカーテンのごく一部を引き開けてみせた。

現在、モバイル・コンピューティングの進展は目覚ましいものがあるが、依然として「手」コンピューティング」だと私は考えている。つまり手を使ってデバイスを保持し、入力する限りでのコンピューティングだ。その間、「目」は置いてきぼりだ。目が参加していないというのは、つまりオフィスを出てサンフランシスコの町を見渡してみればよい。すばらしい景色が広がる。こうしてじかに世界を見たときにわれわれの脳が作り出すような感動と比較できる映画もテレビもその他どんなデバイスもまだ存在していない。

つまりMagic Leapはモバイル・コンピューティングに新たなレベルの視覚体験を導入しようとしているらしい。目で見る現実に限りなく近い視覚体験をモバイル・テクノロジーと高度なヘッドマウント・ディスプレイを使って作り出すということのようだ。Oculus Riftスタイルのヘッドセットらしいが、Abovitzは「軽量ウェアラブル」であることを強調した。ただしそれ以上の詳細については明らかにするのを避けた。しかしAbovitzのコメントその他から推測すると、Magic Leapのヘッドセットは、上に示した象のような限りなく現実に近い精密な映像をおそらくは網膜スキャンでユーザーに届けるdバイスのようだ。そうした推測が合っているかどうかはデバイスの公式発表を待たねばならない。

Abovitzは取材に対して「Magic Leapは『世界は新たなデスクトップ』と『世界は新たな銀幕』という2つのキャッチフレーズで表現できる」と語った。つまり既存のものとはまったく違う何か新しいメディアが誕生するのかもしれない。『銀幕』というキャッチフレーズを考えるとその影響はテクノロジー界にとどまらず、ビジュアル・エンターテインメントの世界にも及ぶのだろう。それが今回のラウンドでハリウッドの有力プロダクション、レジェンダリー・ピクチャーズだけでなく、CEO、Thomas Tull個人も投資している理由なのだろう。

TechCruchはTullにも別個に取材を行ったが、Tullは「私はOculus Riftにも投資している。あれもすばらしいデバイスだ。しかしMagic Leapのアプローチはまったく異なる。今のところ私が言えるのは1年ほど前から私はロニー[Abovitz]と意気投合し非常に親しくなったということだ。彼らの本社に行って半日ほどテクノロジーを体験させてもらったが、驚くべきものだった。私はその後しばらく自然に笑顔が浮かんでしまったぐらいだ」と語った。

一方、Abovitzは「Magic LeapはOculusのような(周囲を遮断する)完全な仮想現実(VR)ではない。かといって従来のようなレベルの拡張現実(AR)でもない。われわれははるかに高いレベルであたかも現実の物体であるかのように精密な3Dデジタル・オブジェクトを現実世界の中に置くことができる。これまでのARがライト兄弟が1903年に最初に飛ばした飛行機だとするならMagic Leapは現代のジェット旅客機だ」と述べた。

Googleはリード投資家であり、AndroidとChromeの責任者であるSundar Pichai上級副社長がMagic Leapの取締役に就任した。同時にQualcommの執行役会長、Paul JacobsとGoogleの事業開発担当副社長もオブザーバーとして取締役会に出席する。これによっても業界のMagic Leapに対する注目度の高さを知ることができる。なおAbovitzによれば、Magic LeapはGoogle Glassに新機能を加えるようなプロダクトではない―というより、Glassとはまったく無関係だという。

AbovitzによればMagic Leapのプロダクトの消費者へのローンチは「かなり近い」という。今回の資金は主としてプロダクトの量産準備に使われるようだ。ハードウェアの新製品開発には巨額の資金が必要とされるのは理解できる。AbovitzはOculus Riftの「オープンな開発過程」について「それはそれですばらしい戦略だ」としながらもMagic Leapは別の道を選んだとしている。つまりわれわれは公式の製品発表までMagic Leapプロダクトの詳細について知ることはできないらしい。いずれにせよテクノロジー業界とエンターテインメント業界のトップクラスの切れ者が揃った投資者の顔ぶれと投じられた金額を考えただけでもMagic Leapから何が出てくるのか注目する価値がある。

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Niantic Labs、Ingressにユーザーが新しくミッションを作れる機能を追加

GoogleのNiantic Labsは、人気のAndroid版、iOS版の拡張現実ゲーム、Ingressユーザー生成のミッションという新機能を追加した。ユーザーは友達あるいは一般プレイヤーのために、独自のミッションを作れるようになった。作成にはブラウザ・ベースのミッション・クリエーターを利用する。

といっても、すべてのユーザーがすぐにこの機能を利用できるわけではない。Niantic Labsは、レベルの高いプレイヤーから順次機能を公開していくという。そうしたプレイヤーの反応や作成されたミッションの実績を見ながら徐々に利用範囲を広げていくようだ。Niantic Labsのプロダクト担当副社長、John Hankeは「この機能は当初、一定の基準をクリアしたユーザーに対して公開される。将来は一般ユーザーも利用できるようになるだろう」と述べた。

ミッション作成ツール自体はかなりシンプルだ。Ingressのスキンを載せたGoogleマップが表示されるので、作成しようとしているミッションでプレイヤーが行かねばならない場所にマーカーを落とせばよいだけだ。場所の特定にはNiantic LabsのField Tripアプリのデータを用いてもよいし、非常にあいまいにして、ヒントだけを残しておくこともできる。 現実の世界である地点に到達したとき、プレイヤーはその地点を「スキャン」しなければならない。この動作でプレイヤーが目的地を実際に踏んだことを確認する。

他のプレイヤーが作ったミッションの表示はAndroid版でアプリではサポートされている(iOSでは近くサポートされる)。ただし表示されるミッションは自分がプレイしている都市中のものに限られる。たとえばオークランドの自宅でベッドに寝そべったままサンフランシスコのミッションを表示することはできない。これに対して世界中どこにいてもあらゆる場所でのミッションの作成が可能だ。外国で素晴らしい休暇を過ごして帰ってきてから自宅で現地でのミッションを作ることもできる。自分が気に入った景色や名所旧跡をミッションに逐一追加して、現地を訪れた友達を案内するなどということも可能だ。

IMAGE BY Niantic Labs

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ベルリンの壁を見に行く時はARアプリTimetravelerで過去にタイムトラベルしよう

MetaioTimetraveler Augmentedが今日(米国時間9/22)、Timetravelerというアプリケーションを発表した。このアプリケーションは、拡張現実(Augmented Reality, AR)の技術を利用して、スマートフォンやタブレットのユーザにベルリンの壁に関する歴史的コンテンツを見せてくれる。実際にその遺跡へ行って歩きまわっていると、それぞれの場所に関連したARが表示される。素材は当時のニュースや記録映画、破壊された場所の再建工事、壁が冷戦時代のドイツにもたらした分断効果などだ。

LAYARがアプリの画面にベルリンの壁を重ねて表示したのは2010年だが、そのときの実装はかなり全体的で、それぞれの場所でいろんなメディアを見せるものではなく、しかも“ストーリーを語る”ことに力を入れていた。

TimetravelerはiOS用とAndroid用があり、GPSを利用して主な11箇所の遺跡の‘過去’を見せてくれる。場所はベルリンのBernauer StreetにあるBerlin Wall Memorialだ。

アプリの説明書から引用しよう:

それぞれの遺跡へ行くとGPSが場所を判断し、アプリケーションはユーザの視線追跡モードになり、ユーザが今見ている方向に50年以上前にあった物や状況の画像を表示する。Frida Schulzeが彼女のアパートの窓から脱出する劇的なシーンや、Church of Reconciliationの解体、国境警備兵のConrad Schumanが東と西を隔てる有刺鉄線を跳び越えるところ、などが見られる。

今現在はドイツのiTunesストアでしか手に入らないようだが、でもGoogle Playには(あなたがどこにいても)リンクがあるようだ。このアプリは、無料バージョンと有料バージョンがある。

〔訳注: LAYERでもGPSとコンテンツの結びつけはできるようだ。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


現実空間をホロデッキにしてしまう仮想現実ゲームプラットホーム, SulonのCortexがデベロッパキットを予約受付

仮想現実(virtual reality, VR)は必ず未来のゲームの一部になるだろう。そこでトロントのSulon Technologiesはサンフランシスコで行われたGDC(Game Developer’s Conference)で、彼ら独自のVR技術を披露した。彼らがCortexと名づけたゲームプラットホームは完全にイマーシブな(immersive, 没入型の)ゲーム体験を提供し、そのためにどんな物理空間でもホロデッキ変えてしまう。使うものは、空間スキャナと処理ユニットと専用バイザーで、バイザーをスマートフォンにつなぐと眼前に立体像が映し出される。

同社は今朝(米国時間3/19)から、開発キットの予約受付を開始しており、デベロッパ向けのハードウェアの発売は今年の最終四半期を予定している。Oculus Riftなどとの最大の違いは、AR/VRの像だけでなく、プレーヤーのまわりの実際の物理環境をゲームに利用することだ。そしてそのために、プレーヤーのスマートフォンをCortexの処理ユニットにBluetoothでつなぎ、画像をバイザーに表示する。

バイザー(を着けたプレーヤー)との通信はワイヤレスなので、自由に歩き回れる。Sulon Cortexの初期のバージョン(当時はGVXと呼ばれた)のアクションを下のビデオで視られる。デベロッパはまわりの現実空間を大々的に利用できるし、あるいは最小限だけ利用してもよい。また、Oculusなどのように、完全な仮想現実にしてもよい。バイザーを着けたプレーヤーの視界は、本人の動きで変わる。場所や方角だけでなく、姿勢(屈み込むなど)も視界に反映される。

仕掛けが大げさなわりには、スマートフォンなど既存のデバイスを使うので、そんなに高価にはならないし、デベロッパもとっつきやすいはずだ、とSulon Techは言っている。今はAndroidだけだが、近いうちにiOSにも対応する予定だ。

リアルとバーチャルのハイブリッド、そしてホロデッキが提供する充実した対話性が、何か大きな可能性を感じさせる。今後の最大の課題は、これらの仕掛けを、シンプルですっきりとした(そしてトラブルや故障などのない)消費者製品に仕上げることだ。またもちろん、発売初期のタイトルの充実も重要。今のベータテストの現状から、そこまでの道のりは、相当長いと思われる。じっくりと、見守りたい。

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営業がiPadで持ち歩く3D電子カタログをAR(拡張現実)化するAugment…大きな家具などに好適

拡張現実(augmented reality, AR)が登場してからしばらく経つが、Augmentはそれで稼ぐことをねらっている。同社が今日(米国時間8/30)リリースしたBusiness Catalogは、営業マン/ウーマンのためのツールだ。月額30ドルの使用料を払うと、いつも持ち歩いているカタログをすべてAR化してiPadに収め、客先の“現実”(部屋など)の中で似合う・似合わないなどを見てもらえる(下図)。このやり方はとくに、家具や雑貨、美術品などに向いているだろう。

協同ファウンダでCEOのJean-François Chianettaによれば、“うちより強いのは、お客の家で必ず実物を見せる営業だね”、という。“うちのプラットホームを使えば、(既製のアプリで作った)3Dモデルをほんの数分で拡張現実のオブジェクトとしてアップロードできる”。

今では3D化したカタログをスマートフォンやタブレットで持ち歩く営業は多い。実機にダウンロード済みだから、ネット接続は要らない。ただしそんなサービスも、無料アカウントでは限られた数の品物しか見せられないことが多いし、ネットに接続してないと使えないサービスもある。そんな3D電子カタログのAR化は、たぶん今回が初めてだ。

Business Catalogの有料バージョンはこれまでの2か月ベータをやっていて、3000人あまりのユーザが試用した。しかし今週からは、正規に有料制で一般公開される。

Augmentを利用するのはどんな企業か、と聞くと、その答えは単純明解だ。“今すでに3Dモデルを使っているところだね”、と協同ファウンダでCMOのMickaël Jordanは言う。“Augmentがサポートするファイルタイプは、3ds MaxとMayaとSketchUpの三種だ”。

Curioosは、デジタルアートの販売にAugmentを利用している。お客はそれ(ARオブジェクト)を見て、自分の部屋に合うサイズを注文したり、部屋のどこに飾るのがベストか、検討できる。

Augmentのビジネスには、別の側面もある。それは、ARを利用する広告キャンペーンだ。たとえばスーパーマーケットの一角で発売直後のDVDの宣伝販売をやるとすると、そこでARを使って、お客が人気スターと一緒に並んで立っている写真を撮ってあげられる。そのスターの像はもちろん、Augmentのアプリにより3D化されている。ふつう、こういうキャンペーンをやろうとすると広告代理店にでかい仕事を発注することになるが、Augmentを使えばとても簡単にできる。

このフランスのスタートアップは4月に、複数のエンジェルから30万ドル(22万ユーロ)を調達した。数か月後に、また新たな資金調達を予定している。今すでに黒字だから、VCたちにとっては魅力的な企業だろう。

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iPhone用3D撮影アダプタPoppyがゲーム機に変身, 今デベロッパたちがARゲームに挑戦中

Poppyを覚えてるかな? そう、あのデバイス、今やKickstarterに出てるけど、iPhoneを使って3Dの写真やビデオを撮ったり見たりできるやつさ。デジタル時代のViewmaster、とでも呼ぼうか。

同社がKickstarterに出たことを初めて記事にしてから、その後いろんなことが起きた。出資支援者は2500名近くになり、目標額40000ドルに対して15万ドルが集まった。色が白でやや高価なバージョンも発表された…ファッションを気にする人向けかな。

資金募集が大成功したPoppyは、その製品を使ってできる、そのほかのことを考える余裕ができた。3Dの写真やビデオを撮って見るだけでなく、お客さんに3Dのゲームも提供できるのではないか。そこで、ゲームデベロッパたちにその辺をお願いすることにした。

ファウンダのJoe HeitzebergとEthan Lowryは、Poppyで拡張現実(augmented reality, AR)や仮想現実(virtual reality, VR)のゲームができるのではないか、と考えている。目を着けたのが、撮影時に使うビューファインダーだ。そこから覗く像に、ARの層をかぶせられるだろう。ゲームのコントローラは? iPhoneの上部にあるボリュームボタンを、コントローラとして使えるのではないか。Heitzebergは曰く、わずか49ドルだから、さしずめ貧乏人のOcculus Riftだ。カジュアルゲームなら、これで十分。

しかも、このデバイスには、ゲームの開発は無理と言えるほどの障壁はない。特殊なAPIとかもない。要するに二つの画像がビューファインダの中で重なれば3DやARになる、ということだけ意識すればよい。

デベロッパたちに無料でどんどん貸し出して、いろいろテストしてもらうのもよいだろう。資金集めに成功した今は、製造に専念することになるから、発売は今年のクリスマス商戦に間に合う。

Kickstarterの締切り日まではあと一週間ある。一台欲しければ、ここへ行くべし。

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colARは驚異的なAR―子供の塗り絵がiPad/Androidタブレットから飛び出してスーパーリアルに動き出す

もっと早くこの記事を書きたかったのだが、ようやく時間がとれた。このアプリはすごい。

colARは塗り絵帳だが、まさに未来の塗り絵帳だ。伝統的な塗り絵とAR〔拡張現実〕テクノロジーを融合させて、子供(いや大人でも)の絵を魔法のようにフル3Dのアニメに変えててみせる。

ライターが仕事だからこの後もあれこれ説明するが、実は下のビデオさえ見てもらったら言葉はいらなかいくらいだ(BGMはちょっとダサいが)。

colARのアプリは無料で、塗り絵1枚がついてくる(将来は追加の塗り絵は有料になるらしいが、7月28日まではすべて無料)。つまり3D化できるのは、colARがあらかじめ用意した塗り絵パターンに限られる(いくらなんでもユーザーが描いた任意の絵をいきなり3Dアニメ化するのは無理だ)。

パソコンでcolARのサイトを訪問して好みの塗り絵をプリントアウトする。昔使った12色の色鉛筆の箱を探してきて好きなように色を塗る。もちろんマーカーやクレヨンでもよい。

塗り絵が完成したらアプリを開いてPlayボタンを押す。するとタブレットのカメラが起動する。カメラで塗り絵を写すと、なんと、動き出すではないか! 描いた塗り絵が3Dアニメなっている。塗り絵の鳥が3次元モデルになって歩きまわり、虫をついばむ。飛行機だったら雲の間をびゅんびゅん飛ぶ。

実は私自身、以前ちょっとしたARおもちゃを開発したことがある。しかしcolARはダントツで優秀だ。ARの使い方もうまい。つまりARを使わなければまず不可能な現象を見せることに成功している。感心した。

テクノロジーとしては、3DレンダリングにはUnityのエンジン、画像認識にはQualcomm’s Vuforiaフレームワークを使っているようだ。

アプリはiOS App StoreGoogle Playストアで公開されている。どちらも無料だ。

(今日は記事の数が少ないな、と感じたら、それはTechCrunchのスタッフが塗り絵に夢中になっているせいかもしれない。)

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Canon、プロのデザイナー向け混合ARシステム、MREALをリリース―超リアルなプロトタイピングが可能に

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今日、Canon〔アメリカ法人〕は混合拡張現実システム、 MREALをリリースした。ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザーは周囲の現実の中に3次元の仮想物体を置いて観察するることができる。デザイナーにとってはまさに夢の実現だ。

ARは一般ユーザー向けの応用としてはまだこれといって目立った成果を挙げていないが、工業デザインの分野では画期的な飛躍となるかもしれない。CanonのMREALの価格は12万5000ドルで、当然プロの使用を前提としている。

MREALのヘッドセットはGoogle Glassのように軽量で洒落たデザインではない。透過式で情報を表示するのではなく、ヘッドセットに装備されたカメラで正面の映像を取り込み、その上にバーチャル物体を重ねて表示するようコンピュータが処理する。バイザー内には2台のディスプレイがあり、リアルタイムで3D動画ストリームが表示される。Glassのように長時間装着することを前提にしたシステムではない。しかし極めて高精細度の3D動画で、現実の周囲の状況に重ねて仮想物体を見ることができる。たとえば自動車デザイナーはショールームに置かれた車体がその照明の下でどのように見えるか限りなくリアルに体験できる。〔キヤノンのMRシステムの紹介ページ

20130221_hiRes_3dcardemo本体12万5000ドル、プラス年間2万5000ドルのメンテナンス料金では一般人が気軽に買うというわけにはいかないが、プロのデザインのあらゆる分野に大きなインパクを与えそうだ。デザイナーやエンジニアが用いるのはもちろん、開発中の製品に対する消費者の反応を得るためにも大いに役立つ。また発明家が投資家に対して「完成すればこうなる」とアイディアを売り込む際にも威力を発揮しそうだ。もちろんiPhoneのケースを作るというならこんな高価なシステムを使っては引き合わないだろうが、Lit Motorsのように次世代電気自動車を開発しているなら、十分に合理的な投資といえる。

GoogleがGlassを発表したインパクトでサードパーティーが眼鏡タイプの情報デバイスの開発を始めたのと同様、Canonのような世界的有名企業からこうした画期的システムがリリースされたことは、ステートアップが似たような機能でもっと安価なソリューションを探し始めるきっかけになるに違いない。ARが小規模なビジネスでも利用できるような価格になることを期待したい。

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