クラウド翻訳「Conyac」のエニドア、外国語での記事執筆やリサーチが可能に

クラウド翻訳サービス「Conyac」を展開するエニドアは2月12日、新サービスを「Conyac Market(コニャックマーケット)」の提供を開始した。

Conyac MarketはConyacに所属する4万5000人のバイリンガルユーザーに対して翻訳だけでなく様々な仕事を発注できるアウトソーシングプラットフォームだ。

以前エニドア代表取締役の山田尚貴氏にも聞いたのだが、翻訳サービスを提供してきた同社に対して、最近ではネイティブスピーカーによる文章のチェック、書類の書き起こし、海外向けのプレスリリース作成、配信といった単純な「翻訳」にとどまらない仕事のニーズが増えていたのだそうだ。そんなニーズを受けて、2014年12月には、バリュープレスと提携して英文プレスリリースの作成・配信サービスを展開するなどしている。

Conyac Marketはこの取り組みをさらに拡張するもの。Conyacに翻訳者として登録する4万5000人のバイリンガルに対して、外国語でのコピーライティングや製品のキャッチフレーズの作成、記事執筆、リサーチ、原稿のネイティブチェックといった仕事を依頼できる。対応する言語数は70カ国語以上。利用手数料は、10万円までの場合料金の10%、10万円〜50万円までの場合料金の5%、50万円以上の場合は料金の2%となっている。


エニドアの新サービスはクラウド翻訳を使ったニュースまとめアプリ

クラウド翻訳サービス「Conyac」を提供するエニドア。2013年10月に資金調達をして積極的なプロモーションを実施した結果、登録する翻訳者の数が大幅に増加しているという。そんな世界中の翻訳者を活用したスマートフォン向けアプリを展開する。

同社が3月7日に公開したスマートフォンアプリ「ReShare(リシェア)」は、Conyacに登録する世界中の翻訳者が、海外のニュースを240文字の日本語で紹介するというもの。翻訳者は自ら興味あるニュースをピックアップして翻訳し、まとめた内容を発信する。日本語以外の言語を選択すれば、63以上の言語のニュースのサマリーを読むことができるという。今のところ日本語と英語の以外のコンテンツは無いようだが、今後は他の言語のコンテンツも増えることを期待したい。

なおエニドアでは、「世界の言語の壁を低くし、よりコミュニケーションが活性化されることを目的にReShareを開始させた」とプレスリリースでうたっているが、登録する翻訳者のトレーニングやアクティブ率向上をも兼ねているのだという。将来的には広告での収益化を図る。


機械と人力の”いいとこ取り”でサイトを外国語翻訳、「ワールドジャンパー」一般公開

機械翻訳は誤訳があるし、かといってプロの翻訳家に頼むとコストがかさむ――。外国語サイトを作ろうとする企業や店舗の多くは、こんな悩みに直面しているかもしれない。八楽(やらく)が運営するウェブサイト翻訳ツール「ワールドジャンパー」は、機械翻訳と人力翻訳の“いいとこ取り”をして、こうした課題を解決しようとしている。

ワールドジャンパー

対応言語は英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)。仕組みを簡単に説明すると、まず管理画面で翻訳したいサイトのURLを入力すると、機械翻訳ベースで外国語ページのHTMLが生成される。翻訳精度をさらに高めたい場合は、日本語1文字につき6円の「スタンダード翻訳」、1文字10円〜の「プロ翻訳」に申し込めば気になる箇所を修正できる。

スタンダート翻訳はクラウドソーシングを活用した人力翻訳サービスの「Conyac(コニャック)」や「Gengo(ゲンゴ)」などを利用する。プロ翻訳はこれらのサービスで翻訳した内容を、同社が抱えるプロの翻訳家がチェックしてから納品する。納期はスタンダード翻訳が1日程度、プロ翻訳が1〜2週間程度だという。

特筆すべき点は、翻訳者が修正したテキストを蓄積するデータベース「翻訳メモリ」の存在だ。ワールドジャンパーでは翻訳するサイトを読み込む際、自然言語処理技術を用いてすべてのテキストを解析し、翻訳メモリに収録されている「約300万文」(八楽)のテキストと照合。データベースと一致した場合、過去に翻訳者が修正したテキストを再利用し、機械翻訳によるテキストを差し替えている。会社特有の製品やサービス名を登録し、機械翻訳結果に反映する辞書機能も搭載する。

これらの仕組みにより、「単なる機械翻訳よりも翻訳精度が高くなり、翻訳コストがかかる人力翻訳の語数も減らせる」と、八楽代表取締役の坂西優氏は説明する。翻訳メモリは利用者が増えるほど充実するため、「翻訳コストはどんどん安くなる」。坂西氏によれば、新規でサイトを翻訳する場合、1〜2割程度のテキストが翻訳メモリに含まれているそうだ。

翻訳管理画面

ワールドジャンパーは2012年6月、法人向けの有償サービス(初期費用8万円、月額料金8800円)としてスタート。これまでにメーカーやIT、観光業など約100社の大企業に導入された実績がある。2013年5月には、ニッセイ・キャピタルや日本ベンチャーキャピタルなどから1億800万円の資金調達を実施している。

そして本日11月6日には、法人向けサービスを簡略化し、一般向けに初期費用と月額料金を基本無料とするサービスを開始。一般向けサービスで翻訳した外国語サイトは、八楽によってホスティングされる。外国語サイトは広告を掲載すれば無料だが、広告を非表示にして独自ドメインを利用する場合は月額880円に加えて、1ページビューあたり0.1円が発生する。

八楽は観光客を取り込みたい旅館や飲食店、商店であったり、在日外国人に情報発信したい自治体や病院、海外企業との取り引きを狙う中小企業を対象に、2014年4月までに1万サイトの導入を見込んでいる。

国際色豊かな八楽のメンバー


翻訳クラウドソーシングConyacのエニドアが6,000万円の資金を調達 – 8カ月で法人登録1,000社を突破

低価格で翻訳をクラウドソースできるConyacを運営するエニドアが8月30日付けで総額6,000万円の第三者割当増資を実施した。引受先はユナイテッド、三菱UFJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタルの3社だ。

2009年にローンチしたConyacはオンライン上で簡単に翻訳を依頼でき、発注確定後たいてい1時間以内に納品されるというスピードと安さが売りのサービスだ。現在の登録者数は2万人で、これまでにConyacが翻訳してきた文字数は1億文字を越えているという。

ローンチ当初は個人向けのサービスとして運営されていたが、今年2月にはビジネス向けのサービスも提供を開始した。法人向けにはテキストファイルだけでなく、プレゼンテーションファイルの翻訳も提供している。

法人向けサービスは順調に成長しているようで、約8カ月の間に1,000社が登録しているという。エニドアは今回調達した資金を基に営業力を強化し、2014年の3月までに国内利用企業数を3,000社まで成長させたいそうだ。

オンライン上の翻訳サービスといえば、Conyacの他にGengoがある。Gengoも順調に成長しており、今年に入ってからはさらに成長が加速しているようだ。2月にはYouTubeのビデオ字幕の有料翻訳依頼先として提携を開始しているし、4月にはIntel CapitalやAtomicoなどから1,200万ドルを調達している。


東京のConyac(コニャック)は速くて安いソーシャル翻訳サービス–多層的リビューが売り

ソーシャル翻訳サービスは、お金のあまりない企業にとっても世界を小さくし、より対応しやすい場所にする。というわけで東京のConyacには、目標が二つある: 1)従来の翻訳代理店に代わる速くて安いサービスを提供し、2)日本のスタートアップの海外進出を助けること。

2009年にローンチしたConyac、今では翻訳者数が全世界から60言語1万名に成長している。料金は、単品が3ドルから、月額契約が100ドルからとなり、実質納期はたいていの場合、発注確定後1時間以内だ。

Naoki Yamadaが創業したConyac(cognacと同じ発音)の社名は、日本の人気漫画“Doraemon”に出てくる特殊なこんにゃくゼリーに由来している。それを食べると、世界のどんな言葉でも話せるし理解できるのだ。

クラウドソースで翻訳をサービスするサイトは、同じく東京のGengoOneHourTranslationをはじめ、いくつかあるが、Conyacはコミュニティによる多層的なリビュー過程に特長がある、とYamadaは言う。多層的というのは、結果がクライアントの手に渡る前にほかの翻訳者による評価が複数回行われる、という意味だ。また同社の翻訳者になるためには、最初に試験に合格しなければならない。


評価の良い翻訳者は、評価点が高くなり、翻訳の注文も多く舞い込むようになる。Yamadaによると、翻訳者が自分の仕事を評価される総回数は30回ぐらいである。また、特定の業界や分野が得意な翻訳者もいる。たとえば、Webサイトのローカライゼーションが上手、とか。

Conyac自身も、主に海外進出をねらう日本のスタートアップのためにWebサイトのローカライゼーションサービスを提供している。このサービスのユーザ企業の例としては、リアルタイムコラボレーションプラットホーム Nulabや、ニュース記事を多国語化するSD Japanなどがある。Conyacの翻訳者は、Webサイトだけでなくアプリケーションやソーシャルゲームなどもほかの言語へとローカライズし、またSEOのためのローカライズも行う。

今日までConyacは50万ドルの資金を、Skylight Consulting、Samurai Incubate、United、ANRIなどから調達している。社員は、20名が東京とサンフランシスコにいるが、もうすぐシンガポールとルクセンブルグにもオフィスを持つ予定だ。

Yamadaは、同社の今後の成長機会についてきわめて前向きだ。最初の2年間は売上ゼロだったが、昨年から月商5万ドルのレベルに達した。顧客の多くは日本の企業で、また翻訳者は日本在住がほとんど、一部、インドネシアやタイや中国などのアジア諸国にもいる。

“うちの翻訳のクォリティがもっと上がれば、今の翻訳代理店たちを完全にリプレースできる。それは、とっても巨大な市場だよ”、とYamadaは言う。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Gengoにライバル出現! クラウドソーシング翻訳のConyacがビジネス向けサービスに参入

スタートアップのエニドアが運営するConyacといえば低価格が魅力の翻訳のクラウドソーシングである。これまでConyacは個人向けサービスとしていたが、今日からビジネス向けのサービス、Conyac for Businessを提供すると発表した。ライバルのGengoと同じ市場に参入しようというわけだ。

ビジネス向けのサービスで大きな変更点は、翻訳をオーダーできる文字量がいままでは720文字(日本語などは240文字)の字数制限があったものを5万文字の文章などに対応することだろう。これまでも月額100ドル支払えば利用できたプレミアム機能であれば7200文字まで対応できたが、ビジネス向けではこれを大きく超えるものだ。さらに、1つのアカウントを複数のチームメンバーで利用できるようにしたり、現在はテキストファイルのみだが、今後はパワーポイントやエクセルなどのビジネスファイルをアップロードすることで、翻訳が依頼できるような機能も搭載する。

個人向けにこだわってきたConyacだが、ここに来てビジネス向けを展開するのは、代表取締役の山田尚貴氏によれば、去年から法人での利用が増えてきたことだという。それともう1つは個人の利用だとビジネスの成長がなかなか描けなかったというのも理由のようだ。

ビジネス向けのサービスを展開する上で、翻訳の質だけでなく、翻訳依頼される機密保持も重要になってくる。この点も考慮していて、翻訳者に対して秘密保持契約を結んでもらい、身分証明書を提出してもらうことで効力を発揮するようにするという。こういった機密保持契約を結んだ翻訳者のみに依頼する場合には、料金も高めに設定するのだという。

なお、基本的な料金は月額6万円で6万ポイントが提供されるPlusプランのほか、Basic、Premiumなど1ポイントあたりの購入金額が異なるプランが用意されている。翻訳にかかるポイントは日本語・中国語・韓国語は1文字4ポイント、それ以外の対応言語は1文字1ポイントだという。

現在、Conyacの会員数は翻訳者と利用者を合わせて1万7,000人で、最近では日本語以外でも欧米企業からの利用もあり、タイ語やインドネシア語の翻訳などの依頼が伸びてきているのだという。そして初の海外拠点として今月からサンフランシスコに営業担当も置くという。とはいえ、その利用の多くは日本からだ。なので、まずは日本でのビジネスを伸長させて、その資金から海外を強化していくことを考えている。

エニドアはこれまでサムライインキュベート、ngi group(現ユナイテッド)、スカイライトコンサルティングから総額で4000万円程度の資金を調達していたが、サムライインキュベートの持分の大半をANRIが譲渡を受け、エニドアの経営に佐俣アンリ氏が関わっていくことを付け加えておこう。