FacebookがGoogleフォトへの書き出しツールを米国とカナダで提供開始、日本でも利用可能

米国時間4月30日、Facebook(フェイスブック)は米国とカナダのユーザーを対象に、フェイスブックの写真とビデオをGoogleフォトに書き出すツールを公開した。このデータ転送ツールは2019年12月にアイルランドで初めて公開され、その後、他の国へとサービスを広げてきた(日本でも利用できる)。

この機能を使うには、「設定」の「あなたのFacebook情報」で「写真または動画のコピーを転送」を選択する。すると本人確認のためにパスワードを求められる。その次の画面で「転送先を選択」ドロップダウンメニューから「Googleフォト」を選択する。この後、転送前にGoogleアカウントの認証を求められる。

このツールは、フェイスブックが「Data Transfer Project(データ転送プロジェクト)」に参加したことから生まれた。このプロジェクトは、テック大手のApple(アップル)、Google(グーグル)、Microsoft(マイクロソフト)、Twitterそしてフェイスブックが連携して、オンラインサービス間でのデータ転送の方法を共通化しようとするものだ。

もちろん、これらのテック大手企業が規制の恐れを回避するためでもある。このようなツールは、ユーザーを人質に取っているわけではないと証明する手段になるからだ。満足していないユーザーは自分のデータを引き上げてサービスの利用を止めることができるんですよ、と。

フェイスブックのプライバシーおよび公共政策担当責任者のSteve Satterfield(スティーブ・サターフィールド)氏は米国時間4月30日のロイターのインタビューで、このツールはェイスブックユーザーへのサービスというよりも、政策立案者や規制当局への対策の意味合いが強いと事実上認めた。

サターフィールド氏はロイターに対し「独占禁止や不当競争の規制を加速させるような懸念への対処は、実に重要だ」と述べた。

9月22日にはデータのポータビリティに関する連邦取引委員会の公聴会が予定されており、それに先行してこのサービスが開始されたのも好都合だ。フェイスブックは要請があればこの公聴会に出席すると述べたとロイターは伝えている。

2019年にこのツールを初めて公開したとき、フェイスブックは「近い将来」にGoogleフォト以外にもサービスを拡張する予定であると発表していた。

フェイスブックからデータを取り出す方法は、この転送ツールだけではない。2010年から「個人データをダウンロード」機能も提供している。しかしデータを入手したところで、それ以上はできることは特にない。Myspace、FriendFeed、Friendsterといった古いソーシャルネットワークがなくなり、Google+も失敗してからは、フェイスブックには大きな規模のライバルはいない。

写真転送ツールは米国とカナダのほか、ヨーロッパやラテンアメリカなどの市場でも提供されている。

画像クレジット:Adam Berry / Getty Images

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(翻訳:Kaori Koyama)

Googleフォトがタイムトラベル版ストーリーと追加の共有と印刷のオプションを提供

Googleフォトに、独自のストーリー機能がやってくる。だがそれは、他のInstagramやSnapchatなどの他のプラットフォームのストーリーのように、現在ユーザーがやっていることに注目するのではない。Googleフォトの場合はユーザーが思い出の旅をたどるのを助ける形式が採用された。この機能は、この写真共有サービスに追加されたいくつかのアップデートの1つで、アップロード後に忘れられることが多い、古い写真との再会を支援することに重点を置いている。

アップデートで行われた、同社のストーリーに対するユニークなアプローチは、私たちが初めて目にするその時間を巻き戻すために使われた方法である。

Googleフォトでは、この機能は「ストーリー」ではなく、よりふさわしい「 Memories」と呼ばれていて、ユーザーがその人生をより有意義に振り返ることができるようにデザインされている。

思い出

同社は、同アプリ上でのユーザーの行動を観察することで、このアイデアを思いついたと語っている。

「ユーザーが5年前の写真を閲覧するために、ずっとスクロールダウンをしていって自分たちの写真を見ているのを観察しました」と説明するのはGoogleフォトのリーダーであるシムリット・ベン=ヤー(Shimrit Ben-Yair)氏だ。「彼らは過去の瞬間を探し出し、楽しい体験を味わっていました。しかし、そこで私たちは考えたのです。どうすればこれをもっと簡単に行うことができるのだろうかと」。

彼女は続けて、Memories機能は、ユーザーの「より良いデジタルでの回想」を支援することで、それを達成することを狙っているのだと言う。

ストーリーがいまや、Instagram、Snapchat、Facebook、Messenger、YouTube、さらにはNetflixのような驚くべき場所でさえも採用されている状況を考えると、多くのユーザーはすでにGoogleフォトのMemoriesの使い方を知っているだろう。他のいくつかの実装と同様に、この機能はGoogleフォトギャラリーの上部に小さな丸いアイコンを配置する。ユーザーはこのアイコンをタップして機能を呼び出し、先に進むことができる。

ただし、他のストーリーとは違い、Memoriesのストーリーサークルは時間を遡ることができる。例えば1年前、2年前、そして3年といった具合だ。

思い出

ただし、この機能は単なる「この日の思い出」のバリエーションではない。なぜなら特定の日付とは密接に結びついていないのだ。それはむしろ、何年も前のその時期(例えばその週あたり)にユーザーがやったことを見せてくれるショーケースのようなものだ。それは失敗した写真や重複した写真を、スワイプしてスキップする手間を減らしてくれる。

またユーザーが、例えば今でも悲しんでいる死や、むしろ忘れたい破局といった、より繊細な記憶の追体験から守られるように、特定の人物や場所がMemoriesの中で表示されることをブロックし、思い出のリールをよりよいものへとカスタマイズすることができる。

他のストーリーとのもう1つの重要な違いは、GoogleフォトのMemoriesが一般公開されないということだ。

「それは、人生を追体験するためのより強い没入体験を生み出してくれるために、ストーリー形式を採用していますけれども…これはユーザー個人のためのライブラリなのです。これはプライベートコンテンツです」と、発表前のデモ時にTechCrunchに指摘したのは、Googleフォトエンジニアリング責任者のJames Gallagher(ジェームス・ギャラガー)氏だ。

ただし数カ月のうちには、Googleフォトはこれらの古い写真、またはライブラリ内で出会った他の写真を、より直接的かつ個人的な方法で共有できるようにする予定だ。共有機能の強化により、写真を友人や家族に直接送信できるようになる。その写真は、進行中のプライベートな会話の中に投入され、最終的にはすべてのチャットと共有のストリームを形作る。

写真プリント

そして、Googleフォトは、写真を携帯電話から現実世界へと取り出すためのオプションを拡大している。

WalmartおよびCVSと提携して、米国内1万1000カ所以上で1時間以内に、4×6写真(101.6×152.4mm)をピックアップできるのだ。これらのプリントの価格は、小売店で直接注文した場合と同じ。Walmartでは0.25ドル(約27円)、CVSでは0.33ドル(約37円)。また、米国内では写真をさまざまなサイズのウォールアートへと変えることができる。これは、先月始まったFlickrのプリントとウォールアートの分野への拡大に続くものだ

写真プリント

Googleフォトの場合、8×8(約20x20cm)で19.99ドル(約2160円)、11×14(約28×35.6cm)で29.99ドル(約3240円)、16×20(約40.6×50.8cm)で44.99ドル(約4860円)の3つの異なるサイズのキャンバスプリントを選択することができる。またそれぞれ黒、白、または写真で囲まれた枠でカスタマイズ可能だ。キャンバスには、壁掛けを簡単にするために背面にワイヤーハンガーも付いている。

この機能は収益を生み出すものだが、Googleは実際の作業を全米の印刷パートナーのネットワークへと外注する。これは、既存のユーザーがわずか数ステップで写真をフォトブックに変換できる機能に追加されるものだ。

キャンバスプリント最後の機能は、必ずしも回想とは関係ないが、検索の改善だ。これはテキストが添えられた写真やスクリーンショット(例えばレシピなど)を探すのに役立つ。この機能、印刷およびMemories機能は現在展開中である。直接共有は数か月後に行われる予定だ。

これらの追加は、GoogleフォトがGoogle+から4年ほど前にスピンアウトして以来、行われてきた多くの改良の一部だ。同社は、ユーザーの膨大な写真ライブラリを整理し、写真編集やミニムービー作成などを自動的に行うために、AI機能を使用して写真ホスティングと共有サービスを急速に改善してきた。また、たとえばLensを使ったビジュアル検索や、 AIを活用した写真修正のの拡張といった機能改善を継続している。

これらの機能とAndroidオペレーティングシステムとの統合のおかげで、Googleフォトには現在月間10億人を超えるユーザーがいる。

【Japan編集部追記】印刷機能は当然ながら米国内のみの提供だ。また手元のAndroid携帯では翻訳時点(9月13日17時)ではまだMamories機能は確認できていない。

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(翻訳:sako)

Googleフォトに「いいね!」と「お気に入り」がやって来る――ハートと星に注目

以前Twitterは「お気に入り」の星アイコンをハート型の「いいね!」アイコンに取り替えたが、Googleフォトは今回のアップデートで両方のアイコンを追加する。Googleの今日の午後ツイートによると、同社の写真共有サービスには星型の「お気に入り」ボタン」が追加された。ハート型の「いいね!」ボタンが追加されるのは来週だという。2つのボタンはそれぞれ異なる役割を担う。

「お気に入り」(星)ボタンは自分のライブラリーだけに表示される。ユーザーが「お気に入り」に選ぶとその写真は自動的に「お気に入りアルバム」に保存される。この機能はAppleやGoogle自身のPicasaを始め他の写真サービスではかなり以前から使われている。Googleが今回追加したのは少々遅いがまずは順当だろう。

ハート型アイコンはGoogleフォト版の「いいね!」だが、こちらは他のユーザーと共有している写真にだけ表示される。つまり「いいね!」できるのは家族、友達などユーザーの写真を見ることのできる相手だ。Googleによれば、アルバム全体が共有されている場合はそのアルバムに「いいね!」することもできるが、逆に共有されていない写真やアルバムに「いいね!」がつくことはないという。「いいね!」した写真を自分の「お気に入り」に追加したい場合は、まずその写真を自分のライブラリーにコピーしておく必要がある。

一見するとマイナーな改良のように思えるが、こうした「いいね!」や「お気に入り」を導入するのはサービスのソーシャル化の上で大きな決断といえる。以前Twitterが星型アイコンをハート型アイコンに変えたときは一部のユーザーから強い反発を受けた。Twitterでは今だにこの変更に馴染めないユーザーもいる。Facebookの場合でも、投稿に対する反応が「いいね!」だけであることに対するユーザーの不満が大きくなり、「ひどいね!」など他のリアクション・ボタンを導入することになった。

Googleフォトにも「いいね!」だけでなく「すごいね!」や「うけるね!」アイコンが導入されたら面白いだろう。 すべての写真が「良い」わけではなく、バカバカしい、悲しい、ショッキングだなどいろいろな種類の写真があるはずだ。当面はすべて「いいね!」で間に合わせておくことになる。

AIを利用した修正やモノクロ写真の自動着色などGoogle I/Oで発表されたGoogleフォトの各種の新機能も近く一般向けにリリースされる予定だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google Lens、iOS版も公開

先週のAndroid版公開に続いて、GoogleのAIを利用した新テクノロジー、Google LensがiOSにもやってきた。この機能はGoogle PhotosのiOSアプリに内蔵されている。写っている物体、建物、ランドマークなどを認識してその場所の電話番号、住所、開店時間など様々な情報を表示する。本や美術館の絵画、植物、動物なども認識する。対象物の種類によってはアクションを起こすこともできる。

たとえば、チラシや看板の写真を基にカレンダーにイベントを追加することもできる。あるいは、名刺を撮影して電話番号や住所を連絡先に登録することもできる(写真を連絡先データに変えるといえば、Microsoftがつい最近Pixアプリに追加した機能で、LinkedInでその人を探すこともできる)。

Google Lensは昨年のGoogle I/Oデベロッパーカンファレンスで初めて発表された。最近の機械学習と画像認識技術の進歩によって可能になった機能だ。最終目標は、スマートフォンのカメラを使ってどんな種類の写真に写っているものも認識し、必要なら電話をかけたり連絡先情報を保存するなどのアクションを起こしたり、カメラの向こう側にある世界について学ぶことができる。

I/Oカンファレンスのデモで、GoogleはほかにもGoogle Lensの機能をいくつか披露した。たとえばWi-Fiルーターに貼られたシールを写真に撮って、書かれている情報をWi-Fi設定に貼り付けることができる。外国語の看板を英語に翻訳する機能のデモも行われた。

まだ約束した機能のすべてを十分果たしているとはいえないが、Google Lensの成長とともに可能になっていくのだろう。

Google PhotosのTwitterアカウントが発信したツイートによると、iOS版Google PhotosのGoogle Lensは、最新バージョン(3.15)をインストールしているユーザーに米国時間3/15から順次展開される。

来週のうちには展開が終了する見込みだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google Photosはペットの名前で彼/彼女の写真をグループ化できる…顔認識技術を利用

ペットがいてGoogle Photosを使ってる人は、その毛むくじゃらのお友だちを自分の写真の中に見つけるために、“dog”とか“cat”とタイプすることが多いだろう。それはたとえば、誰かにペットのことを聞かれたときなどだ。ペットというと誰もが、ディズニー・アニメのMr. Fluffypantsみたいな画像を期待するんだよねー。今日(米国時間10/16)Googleは、Photosアプリの中でペットの写真だけを一箇所に集められる簡単な方法を導入した。それはGoogleの顔認識技術を利用する機能で、下図のように人間の顔とペットの画像をまとめることもできる。

ペットの名前〔下図では‘Oliver’〕を指定できるから、一般的に“dog”とタイプする方法に比べるとずっと便利だ。さまざまな犬の写真がある人にとっては、とくにね。

人間の顔写真を名前でグループ化できるように、ペットの顔にも名前をつけておくと、それらを簡単に取り出せるし、それらの写真を使ってアルバムやムービーやフォトブックを作ることもできる。

またGoogle Photosでは、動物の品種(犬種など)による検索ができるし、絵文字で犬や猫を検索できる。同社が今年の初めに導入した機能を使うと、ペットを主役とする短編ムービーを作れるが、写真をあらかじめ選んでおいて既成の動画をくっつける簡易な方法もある。

ペットの(そしてもちろん子どもの)写真を便利に操作できる機能は、写真アプリの重要なセールスポイントだ。たとえばGoogleのカメラ新製品Clipsでは、子どもやペットの‘動き’を無音で撮れるから、ベストショットを捉えやすい。しかもベストショットは、一連の動きの中からAIが自動的に選んで決めてくれる。

Google Photosのこのペットフレンドリーな機能は、世界のほとんどの国で今日から提供される。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoogleがPhotosとDriveのデスクトップアプリケーションを一本化してBackup and Syncをローンチ

Googleが先月予告していた“Backup and Sync”ツールが、今日(米国時間7/12)ローンチされた。その名のとおりユーザーのコンピューター上のファイルをバックアップしシンクするツールで、これによりMacやPC上ではGoogle PhotosのデスクトップアプリケーションやGoogle Driveのクライアントアプリケーションが要らなくなる。

要するにこれまで二つあったアプリケーションが一本化されるだけであり、コンピューター上のファイルをGoogleのクラウドへアップロードするのに、写真はコレ、そのほかのファイルはアレ、というアプリケーションの使い分けが不要になる。

新しいツールはインタフェイスもシンプルで、Googleのアカウントにサインインして、今後Google Driveに継続的にバックアップしてもらいたいフォルダを指定するだけだ。その際、Google Driveに対するこれまでの設定はそのまま生きる。そのことは、先月も説明された

デスクトップコンピューターからファイルをバックアップできるだけでなく、カメラなどのUSBデバイスやSDカードから写真のバックアップもできる。バックアップしたファイルは、コンピューター、スマホ、タブレットなどどんなデバイスからでも、Google Driveにアクセスすれば見たりダウンロードしたりできる。ファイルが写真やビデオなら、Google Photosでアクセスできる。

PhotosDriveも今ではアップデートされたソフトウェアに対応しており、一般消費者はそれをどちらからでも無料でダウンロードできる。

Googleによると、G Suiteを使っている企業ユーザーは、現時点ではこの新しいソフトウェアユーティリティをダウンロードすべきではない。

同社の計画では、企業向けにはG Suite内のツールとしてDrive File Streamというものが、ビジネス、エンタープライズ、教育、非営利のどのドメインでも今年後半に展開される。その前にこのツールを試したい人は、ここに申し込むとよい。

Backup and Syncのソフトウェアでは、いろいろな設定ができる。たとえばGoogleのクラウドにアップロードされる写真やビデオは、元のクォリティーを保持するか、それとも単なる高品質を選ぶか、など。プロの写真家などは、オリジナル・クォリティーを選ぶだろう。

そのほか、ファイルの削除を指定した場合のオプションや、ダウンロードやアップロードの速度なども指定できる。

さらに、このアプリケーションからGoogle Driveの会員契約のアップグレードができる。これを機会に自分のデスクトップをまるごとクラウドに保存したい、なんて人は、より大きな容量へ契約を更新したくなるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

Googleフォト、人工知能でスマート共有――被写体を解読して推薦、共有できるライブラリー機能など追加

今日(米国時間6/28)、GoogleはGoogleフォトの新しい共有機能の公開を開始する。 その内容は先月I/Oデベロッパー・カンファレンスで発表されていた。特に重要なのはAIを利用した共有先の推薦と共有ライブラリだ。どちらの機能もGoogleフォトを単なる写真置き場から本格的なソーシャルメディアに近づける狙いがある。

ユーザーが友達といっしょにいるところをスマートフォンで撮影した写真をどのように利用すべきかGoogleは長年研究を続けてきた。

初期の試みにはFlock(Googleが買収したスタートアップ)のようにたとえ異なるユーザーが異なるデバイスで撮影した写真でも、場所が同じなら相互に関連づけるサービスがあった。BundleClusterも写真を自動的にアルバムにまとめようとするサービスで、写真の共有を促進することが期待された。その他さまざまな方法が研究されたが、実のところどれもこれというほどの成果を挙げておらず中止されたプロジェクトも多かった。

この分野でもっとも効果を挙げているのはやはりFacebookとGoogleだろう。これらのグループはAIによる顔認識と巨大なユーザーベースを結びつけることができため、ゼロからソーシャルネットワークを作り直す必要はなかった。

たとえばFacebookのMomentsアプリはユーザーの撮った写真をスキャンしてFacebookの友達が写っていると判断すると、送信して共有をすることを勧める。

GoogleのGoogleフォトはFacebookとは違ってもともとは写真のバックアップとストレージのためのサービスだが、やはり強力なバーチャル・アシスタントを持っている。このアシスタントは関連ある写真を集めてコラージュやアニメーションを作ったり、フィルターを適用して雰囲気の異なる写真を作成したりする。また過去の写真振り返って記憶を新たにする機能もある。

今回GoogleはSuggested Sharing〔共有のお勧め〕機能でスマートフォンで撮った写真を共有することを提案する。機械学習と顔認識を用いいて写真に写っている友達を同定し、共有を勧めるなどができる。

またアルバムにまとめて共有する前に同一場所で撮った写真からベストショットを選び出す能力もあるようだ(これはブレ、ボケ、露出不足などで不鮮明な写真を除外する)。アルバムはさらにユーザーが編集することもできる。アプリの提案どおりの相手と共有することできるし、共有を中止したり別の相手と共有することも可能だ。

相手がGoogleフォトを利用していない場合でもメッセージやメールでリンクを送ることができる。

こうした共有オプションはアプリの新しいタブにまとめられている。【略】

Shared Librariesと呼ばれるライブラリーの共有は家族や親密な関係のカップルが利用することを想定しているようだ。

このオプションはユーザーが保存しているの一部またはそのように選択すれ全写真を一括して相手と共有できる。たとえば「子供の写真」をライブラリーとしてまとめて共有するなどの利用法が考えられる。子供写真の一括共有はいちばん可能性の高いユースケースだろう。このように設定すると、両親のどちらが撮った写真でも双方が見ることができる。【略】

今回のアップデートはiOS、Android、ウェブで公開される。全ユーザーに行きわたるには今週の末ないし来週の始めまでかかるようだ。

Google I/Oで発表されたGoogleフォトの新機能にはPhoto Booksもあるが、これはすでにアメリカで公開されている。カメラで撮った写真を解読して「たこ焼きの看板」も翻訳してくれるGoogle Lensは今年後半に公開される予定。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Googleフォトに新機能―ビデオのGIF化、写真の傾き修正、アルバム自動作成など

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Googleフォトはすでにトップクラスのクラウド写真サービスだ。検索能力が非常に強力だし、自動的に写真を選んでアルバムやアニメを作ってくれるアシスタント機能も便利だ。昨日(米国時間10/12)、Googleの公式ブログはフォトに多くの新機能を追加したことを発表した。ユーザーが過去の記憶を呼び起こすのを手助けするなど使い勝手の改善と同時に、新ツールもリリースされた。これよってビデオから共有可能なGIFファイルを生成したり、ワンクリックで写真の向きを正しくしたりできるようになる。

これまでもフォトにはほぼ同時に撮影された写真をまとめてループするGIFアニメを作る機能があった。iOS版のフォトはiOSデバイスで撮影されたLive PhotosをGIF化することができた。今回GoogleはGIF化機能のターゲットを動画に拡張した。

Googleの説明によれば、フォトは機械学習テクノロジーを利用してビデオ中からGIF化に適したシーンを選び出す。プールに飛び込むというような大きな動作の場合もあれば、人物が微笑するなどの小さな動きの場合もあるという。次に選択したシーンをGIF化し、友達や家族と簡単に共有できるようにする。GIFファイルはFacebookのようなソーシャルネットワークにアップロードすることもできるし、チャットに添付して送ることもできる。

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また今回、写真で過去を振り返る機能も強化された。写真サービスといえば新しいものほど重視される傾向があるデジタル時代にあってこれは珍しい方向かもしれない。

過去を振り返る写真はカード形式で「この日の思い出」として整理されるが、新しいカードは顔認識機能を利用して、頻繁に写真に登場する人物を認識し、その人が過去に写っている写真をまとめて表示してくれる。このアルバムを見ることで友達との付き合いの歴史を自分が撮った写真で再確認できる。

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次の機能は最近撮った写真からハイライトを選び出してくれるというものだ。Googleの説明によれば最近新しく子供が生まれた家族などに最適な機能だという。アシスタントは最近撮影された赤ちゃん写真からいちばんよく撮れたものをまとめてアルバムにしてくれるのでおじいちゃん、おばあちゃんにリンクを送って喜ばせることができる。友達に見せて迷惑がらせるのにもよいだろう。

Googleフォトは新しいアルバムを機械学習を活用して自動的に作成してくれるようになった。スマートフォンが普及し、日々大量の写真がスナップされている。こうした大量の写真をユーザーが人力で整理するのはすでに限界に近づいていた。Googleフォトのアルバム自動作成機能は非常に実用性が高いツールといえるだろう。

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最後の重要なアップデートは、向きがおかしい写真を撮ってしまうというよくある失敗をカバーしてくれる。Googleフォトのアシスタントはどの写真が修正が必要かを選び出し、カード形式で表示してくれる。タップするだけで写真を正しい向きに回転させることができる。

新機能は GoogleフォトのAndroidiOSウェブすべてのバージョンで公開済み。

〔日本版〕訳者自身はまだ確認していないが、Facebookなどには次のような投稿がある。つまりフォトのアシスタントは撮影角度を回転補正するだけでなく、裏焼き写真も選び出し、正しい向きに反転させてくれるという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Googleフォト、共有アルバムを強化してFacebook Momentsに対抗

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今週、Facebook MomentsがEUとカナダでも提供されたのに続き、Googleは同社の写真共有サービス、Google Photosに新たな機能を追加し、Momentsとの競争力を高めると共にソーシャル性も高めようとしている。Googleは、コメントおよび “suggested addtions”[追加の推奨]機能を追加する。後者の機能は、ユーザーが友達から受け取った共有アルバムに、自分の写真を追加しやすくするものだと、Googleは説明している。

これは、Google Photosがアルバムに写真を追加するようユーザーを促すときに、「スマートな推奨」をするしくみだ。日時や場所等の要素に基づき、追加すべき写真を推奨する(Momentsと異なり、顔認識は使用しない)。

これによって写真の追加が簡単になる ― 特に、イベントが終ったずっと後にアルバムを見ているとき。自分のアップロードした写真を遡って見たり、友達とシェアしたい写真を探したりする必要がなくなる。代わりに、薦められた写真をすぐに追加することができる。

この機能によってGoogleの共有アルバムは、Facebookのプライベート写真共有アプリ、Momentsに少し近づく。

どちらのアプリもその目的は、複数のユーザーが同じ時間と場所で撮った写真を、一つのアルバムにまとめやすくすることだ。Momentsは、写真の日付、時刻、場所、および多くの地域では顔認識を利用して、写真に誰が写っているかを識別する。そしてユーザーがアプリを開いた時に、友達とシェアする写真を自動的に推奨する。

一方、Google Photosでは、写真を誰に送るべきか言われるのを待つのではなく、ユーザーが共有アルバムを作る。アルバムを作ったら、そこに写真を追加して欲しい人にリンクを送ることができる。共有アルバムをアクセスできるユーザーは、自分のライブラリーに写真を保存することもできる。

2番目の新機能は共有アルバムへのコメントだ。ユーザーは、写真、あるいはアルバム全体に対してコメントを付けられるようになり、アルバムがよりソーシャルになる。

コメント機能は、Android、iOS、およびウェブで今日から公開される。追加の推奨は昨日から公開されていたが、今日正式に発表された。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleフォトがいっそう賢くなった―ベストショットを選んで自動的にアルバムを作成

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今日(米国時間3/22)、Googleフォトに便利な機能が追加された。Googleでは「いっそうスマートなアルバム」と呼んでいる。ユーザーがイベントや旅行で一連の写真を撮ると、Googleがユーザーの代わりにベストな写真を選択してアルバムを自動的に作ってくれる。旅行先で撮った写真であれば位置や自宅からの距離などの情報も含まれるのでどこで撮った写真か忘れる心配はない。

という機能がどこかで聞いたことがあると思うなら正解だ。Googleフォトの左サイドバーからアクセスできる「アシスタント」メニューにはすでにほぼ同様の機能がある。自動的にアルバムを作ってくれる。またGIF式のアニメ、組写真、ストーリーなどもサポートされている。新しいアルバムはこのストーリーを置き換えるものになる。Google Photosは機械学習能力で良く撮れた写真を選ぶ。フォトはまた写真のジオタグなどのメタデータを読み込み、さらにコンテツ、撮影された場所、ランドマークなどを認識する能力がある。

アルバムが作成されると、Googleはユーザーにテキストで写真にキャプションを加えるなどのカスタマイズを勧める。

ユーザーの友達がアルバムに写真を追加することも可能だ。共同アルバムはFacebookがスマートフォンのMomentsアプリでサポートしている同種の機能のライバルになる。12月に発表されたこの機能で、Facebookの写真がMomentsで共有できる ようになった。

自動作成されたアルバムで足りなければ、ユーザーはマニュアルで独自のアルバムを作成することもできる。既存のアルバムに必要な写真、テキスト、位置を示すピンを表示した地図など必要な情報を追加して友達と共有できる。

新しいアルバムは今日からAndroid、iOS、ウェブで公開される。

〔日本版〕訳者の環境(Windows 10)では、GoogleフォトをGoogleドライブから開いた場合と、フォトを直接開いた場合では表示が異なり、ドライブから開いた状態ではフォトのサイドバーのメニューは表示されない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google PhotosがiPhoneのLive Photosに対応

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Google Photosは、デバイスを横断して写真とビデオをバックアップ、整理することのできるサービスだが、このたびiOSアプリに注目すべきアップデートを行った。iPhoneとiPadでアプリがLive Photosに対応した。最新iPhone 6s/6s Plusで導入された写真アニメーション方式だ。

これは、iPhoneのカメラロールから削除した後でも、Live Photosを楽しめることを意味している。

Live PhotosをiOSのGoogle Photosにアップロードした後、画像をForce Touch(強く押す)して動画を再生できる。iOSのフォトギャラリーと同じだ。画像の上端には”Live Photo” アイコンが表示されるので、通常画像と区別できる。ただし、Google PhotosからLive Photoをダウンロードするとアニメーション機能はなくなる。

Appleの独自画像フォーマットに対応したサードパーティーサービスは、Google Photosが初めてではない。TumblrFacebookは既にLive Photosのアップロードとシェアに対応している。

Live Photosの他に、Google Photos iOSアプリの最新版は、「ハンバーガーメニューをめくる」回数を減らすとGoogleが言う新たなナビゲーションが導入された。また、iOSデバイスで容量が少ない時に、アプリが利用するキャッシュを減らすようになった。

アップデートはiTunes App Storeで公開中

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

GoogleがついにPicasaの閉鎖へ、Google Photosへの移行ツールについては不明瞭な部分も

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Googleにとって、写真を保存し共有するアプリケーションを二つも提供し続けることは、理に合わない。二つとは、新しいアプリケーションGoogle Photosと、今や古びたソフトウェアPicasaだ。そこで同社はついに腰を上げた: Googleの今朝(米国時間2/12)の発表によると、2016年3月16日以降はPicasaデスクトップアプリケーションのサポートを行わない*。また、さらにそのあとには、Picasa Web Albumsをアーカイブし、ユーザーにはGoogle Photosへの乗り換えを奨励する。〔*: Googleがサポートをやめるだけで、Picasaへの静的アクセスは可能。〕

今日の発表のトーンからは、今でもPicasaを愛用している古くからのユーザーへの遠慮というか、配慮が伺える。同社は、エンドユーザーが移行を苦痛なく行えるために、長い時間をかけて努力した、と言っている。

Google PhotosのトップAnil Sabharwalが、ブログでこう書いている: “多くの方が、Picasaを利用してご自分の写真やビデオをたいせつに管理しておられることを、私たちも承知しております。みなさまはこれまで、多くの時間を投じ、人生のもっとも貴重な瞬間をわたくしどもにゆだねられたのです。ですから、移行は時間をかけて慎重に行わなければなりません。そして、ご自分のコンテンツに容易にアクセスできるためのオプションをお作りし、ご提供しなければなりません”。

Picasaのデスクトップアプリケーションを使っている人は、閉鎖される3月16日まで、コンテンツを見たりダウンロードすることはできるが、この日以降、新たなアップロードはできなくなる。

最近は、Picasaのアップデートも前ほどは行われなくなっていた。デスクトップアプリケーションは、小さな改良やセキュリティパッチ、バグフィクスなどは行われたが、全体的なユーザーインタフェイスは、今ではとても古めかしく感じる。何年も前から、変わっていないのだから。

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Google Photosに乗り換えたい人のために、デスクトップアップローダーアプリケーションがphotos.google.com/appsに用意されている。今後は、これを使うとよいだろう。〔新たに写真等をアップロードする場合〕

ユーザーによっては、Picasa Web Albumの上に集積したデータが気になるかもしれない。その中には、写真に関するとても具体的な情報もある。ユーザーは、写真をまとめるためにタグやキャプションを付けたかもしれない。友だちや家族が、一部の写真にコメントを寄せたかもしれない。しかしこれらのメタデータは、Google Photosに移行しないようだ。

Googleによれば、なにしろGoogle PhotosにログインしただけでPicasa Web Albumのコンテンツは自動的に移転されている。その後のアクセスも変更も共有も、簡単にできる。

しかしそれでも、Google Photosに移行したくないPicasa Web Albumのユーザーもいる。でも、上記のメタデータがその理由なら、Googleは、Google Photosの中にPicasa Web Albumのデータにアクセスできるための“特別の場所を作る”、と言っている。

この特別の場所について詳しい説明はないが、なにしろPicasa Web Albumsを見たり、ダウンロードしたり、削除するためのツールが提供されるらしい。でも、アルバムを新たに作ったり、まとめや編集をやったりするためには、Google Photosやそのほかのプログラムへ移行しなければならない。

こういう移行作業は、2016年5月1日まで可能だ。つまり3月16日の、Picasa閉鎖後でもよい。既存コンテンツへの静的(非加工的)アクセスは、できるのだ。

PicasaのAPIも、一部は機能しなくなるから、困るデベロッパーがいるかもしれない。

Google Photosという機能性の優れた新しいアプリケーションがありながら、Picasaという古いアプリケーションの閉鎖までにこんなに時間がかかったのは、ちょっと意外だ。

私なんか、PicasaやWeb Albumの調子がおかしくなるとGoogleに、Picasaを殺したの?と尋ねていた。するとGoogleの担当はいつも、“no”と答えた。昨年の夏というかなり遅い時期ですら、彼らはPicasaへの献身を自慢していた。“PicasaはPhotosプロダクトの一環として今後も継続します。PicasaにGoogle Photosとの完全な互換性を持たせるために、私たちは真剣に努力しました”、と彼らは言っていた。

今となっては、両者の完全互換は諦めたように見える。

しかしそれでもGoogleは、移行の発表声明で、Picasaとそのオンラインアルバムの、ユーザーベースが今だに相当大きいことを気にして、その人たちに話しかけているし、しかも、古いプロダクトを日常的に使い慣れている人たちは、今回の変化を歓迎しないだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleフォトにシンプルで使いやすい共有アルバム登場

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Google+から独立して単独サービスとなって以後のGoogleフォトにはなかなか活気があり、新機能の追加のペースも速い。今日(米国時間12/10)もそうした新機能のひとつとして共有アルバムが追加された。実はこの機能は9月のGoogleイベントで予告されており、私としても心待ちにしていた。実際に触れてみると十分期待に応える仕上がりだ。ともかく非常にシンプルで使いやすい。

共有アルバム機能は、ウェブ、Android、iOSのすべてで同時に公開された。

私はGoogleフォトのプロダクト責任者、David Liebに話を聞いた。 それによると、このプロダクトにとって共有アルバムは極めて重要で、特にクリスマス休暇の前に発表したことに非常に意味があるということだった。またLiebは現在ポピュラーな各種の写真サービスのそれぞれの特徴についても次のように分析した。

一方の端にはソーシャル・ネットワークに付属した写真共有サービスがある。これはさすがに利用者数が膨大だ。ユーザーがそこで他のユーザーが興味を持ちそう写真を公開するとものすごい数の「いいね!」がついて気分が高揚する。逆の端には原則非公開のチャット、WhatsApp、ハングアウト、メッセンジャーのような大規模チャット・サービスに付属した写真機能もある。この場合、ユーザーは、たとえば美味しそうなランチや気になるドレスの写真を撮り、「これどう思う?」などと友達に尋ねる。

だが、実際に撮影されている写真を検討すると、 両極端は少なくて、その中間がほとんどだ。われわれがGoogleフォトで狙っているのはまさにその中間だ。

これは当たっていると思う。撮った写真のほとんどは、カメラロールの中でじっとしている。FacebookかTwitterで公開したいが、そういうちょうど良いチャンスはそうあるものではない。ともかく私の場合はそうだ。始めから公開するために撮った写真は別として、ほとんどの写真は、いわばブラックホールに落ち込んだままとなる。

Googleフォト(や類似のUpThereなど)はそのブラックホールを金鉱に変えてくれる。ユーザーは共有アルバムにどんどん写真を追加し、知り合いをアルバムに招待しておけばいい。招待された側にはGoogleアカウントも必要ない(ただし共有アルバムを作るにはGoogleアカウントが必要)。どんなアプリからでも写真を見ることができる

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アルバムの共有を設定すると、ユーザーが写真を追加するたびに招待された人間のプロフィール画像がポップアップ表示される。これはGoogleドライブその他でファイルを共有した場合と同じだ。アルバムを誰と共有しているか忘れないためにも便利だ。

共有アルバムへの追加はごく簡単で、単にトグルスイッチをオンにするだけでよい。Liebによればフォト・チームは写真を追加する手順をできるかぎりシンプルにするために特別の注意を払ったという。少しでも手順が煩わしいとユーザーが激減するのだそうだ。

とにかくシンプルでないといけない。多くのスタートアップが(同じアイディアを持つが、シンプルにするという)問題の解決に失敗する。このフリクションはとてつもなく大きい。.

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実のところ、Liebはこれとたいへんよく似たFlockというサービスを提供していたスタートアップ、Bumpの共同ファウンダー、CEOだった。BumpはGoogleに2013年に買収されている。

Googleフォトが使いやすいとして人気がある大きな理由がアシスタントタブだ。コラージュやムービーなどが自動的にこのタブ内に作成される。今のところGoogleは写真アルバムの作成、共有機能を特に大々的に宣伝していない。しかし私はこの機能はもっと注目されるべきだと思っている。家族や友達の写真アルバムを共有していると、ある朝、気づいたときコラージュやアニメーションが現れているというのは楽しい。

Googelは最近FlyLabsというビデオのスタートアップを買収した。Googleフォトの可能性はビデオの処理と共有へとさらに大きく広がる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

新しいGoogleフォトはワンタッチで端末のメモリを開放する―今日はAndroidアプリをアップデート

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Googleが提供している写真アプリ、Googleフォト最近Google+から独立して以来、急速に人気が高まり、今や月間アクティブ・ユーザーが1億人を超えるようになった。ユーザーは毎月500億枚の写真をアップロードしているという。今日(米国時間11/17)、このGoogleフォトがアップデートされ、Androidユーザーにとってはさらに便利になった。

Googleによれば、現在順次公開中のアプリには、ユーザーが利用しているAndroidデバイスの空きメモリを開放する機能が新たに組み込まれた。アップデートされたアプリにはユーザーのデバイスに保存されている写真を「一括削除」するオプションが追加された。

新機能に関連して、Googleフォトにアップロードされる写真の画質を「落とす」機能もオプションに加えられた。 Googleドライブの設定容量が限界に近づいているユーザーにとってこれはありがたい機能だ。低画質でアップロードされた写真はGoogleドライブの容量にカウントされないので、ユーザーは限界を気にせず大量の写真をクラウドに保存できる。

モバイル・ネットワークを通じてAndroidプラットフォーム上の写真を自由に処理できるGoogleの能力に感謝しなけれならないだろう。「メモリを開放(Free up Space)」 オプションはほぼシームレスに作動する。.

ユーザーは設定画面で「メモリを開放」ボタンをタップするだけでよい。写真の一括アプロードとその後の端末からの一括」削除はシステムが自動的に処理してくれる。ただしこのオプションが間違ってタップされることを避けるために写真の一括削除前にシステムはユーザーに確認を求める仕組みになっている。

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またこのオプションをタップしたときに削除される写真はすでにクラウドにバックアップが保存されているものに限られる。ユーザーは写真削除についてあまり神経質になる必要はない。その場所にしか保存されていない写真が誤って削除されてしまう心配はない。

新機能の追加を機に、Googleフォトには「アシスタント・カード」が追加された。アシスタントは、その名のとおり、ユーザーに代わってワンタッチで各種の処理を実行してくれる。たとえば既存の写真から適当なものを選んでGIFアニメやモンタージュを作ったりするなどだ。

この新しいアシスタントはデバイスの記憶容量が限界に近づいてくるとユーザーに写真を削除するよう助言してくれる。ただしこの機能はオリジナル画質でGoogleドライブに写真のバックアップを取っているユーザーにのみ有効だという。これは少々残念だ。低画質の写真をアップロードする設定のユーザーもローカルのメモリが不足してきたという警告は受け取りだろう。

またSDカードに写真が保存できる一部の機種の場合、SDカードの写真を削除する機能が有効になった。これは本来当然そうできるべきだったのだが、Androidのバグのためにこれまで実行できなかった。

今日のGoogleフォトのアップデートでは、Goolgeドライブの容量の使い方をユーザーがアプリから設定できるようになったことも見逃せない。これまでオリジナル画質で写真をアップロードしていたユーザーの場合、いわゆる「高画質」が選択できるようになった。前述のようにこれはオリジナルより画質が低いが、ユーザーのGoogleドライブの割当容量にカウントされないというのは大きなメリットだ。

Android版Googleフォトのアップデートは世界で順次公開中だ。明日はウェブ版アプリがアップデートされる。ただしiOS版では「メモリを開放する」オプションはまだサポートされない。iOSユーザーの端末のメモリが不足してきた場合、現在は手動で写真を削除しなければならない。あるいは写真処理を自動化するさまざまなツールの一つをiPhoneにインストールしてもよいだろう。ただしGoogleではiOS版でも写真の一括削除機能は近く追加されるとしている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Googleフォトの編集機能が強化される―人気のFly Labsを買収

2015-11-07-flylabs

今日(米国時間11/6)、 Googleは画像処理スタートアップのFly Labsを買収した。同社はGoogleの写真チームに加わる。Fly Labsはスマートフォン上で簡単に写真や動画が編集できるようになることを目指していた。アプリは過去18ヶ月で300万回ダウンロードされるなど人気を集めてきた。

Fly Labsがこれまでに発表したアプリ3種類((TempoFlyCrop)は向こう3ヶ月は従来どおり利用できる。しかしFly Labsから独自アプリは今後提供されない。

〔われわれは、大いに興奮しているが、Googleに買収されたところだ。詳しいことはリンク先の告知で〕

Googleフォトのプロダクト責任者、David Liebはこの買収について次のように述べた。

〔彼らが作ったビデオ・アプリは人々の記憶を鮮明にするうえで大いに役立つ。Googleフォトの機械学習と連携すればますますそうなるだろう。新プロダクトに期待を!〕

Google+から独立して自立したプロダクトとなった Googleフォトは、最近、1億ユーザーの大台に乗った。.ユーザーはすでに 500億の写真とビデオをアップロードしているという。.

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Googleフォトの月間アクティブ・ユーザー、世界で1億人の大台に

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Googleフォトをお使いだろうか? このサービスは5月にGoogle+から分離、独自のサービスとなった。今日(米国時間10/20)の公式ブログによると、Googleフォトの月間アクティブ・ユーザーが1億人を超えたという。人数の上からいえば、1億人というのは人気チャット・アプリのSnapchatのユーザーにほぼ等しい。

先月のハードウェア・イベントでGoogleはフォト・サービスにすでに500億枚の写真がアップロードされていると発表したが、この数字もたいしたものだ。

ユーザーが撮ったありとあらゆる写真を入手し、ユーザーが簡単に楽しめるよう整理しておくのがGoogleはフォトの狙いだ。フォトに機能には一見して愉快な全自動のGIFアニメ作成機能や写真をきれいにする頭のいいアシスタント機能などが含まれる。これらを可能にしているテクノロジーというのは信じられないほど高度だ。私は現在Googleフォトに1万5000枚ほどの写真を保存して毎日利用している。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

写真を探してワッフルをもらおう!

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一週間ほど前、Googleフォトのチームがこの神秘的で不思議なビデオをシェアした。これは何を意味しているのか? 一体全体これは何なのか?

なぜ、ワッフル??!?!?!

実は、Googleフォトはニューヨーク市にフードトラックを送り込み、同社のテクノロジーを微調整するために協力を求めている…もちろん、マーケティングのためでもあるに違いない。

この種の「現場」活動を行うと、自社製品のことを必ずしもよく知らない人々にデモするチャンスが得られる。フードトラックは必ず人の注目を引くので、実証済みの確実な方法だ。要するに:サービスを試して食べ物をタダでもらおう!

フォトチームが訪れる予定の場所はこちら。

写真を探して、ワッフルをもらった人:

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Google、PicasaのユーザーにGoogleフォト・バックアップのインストールを勧める―Picasaの将来は?

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Googleが野心的な写真共有サービス、Googleフォト5月にスタートさせたことにともない、既存の写真アプリ、PicasaデスクトップのユーザーはGoogleフォト・バックアップへの「アップグレード」を勧められた。これはPicasaユーザーを最終的にGoogleフォトに移行させる準備の一環かもしれない。

しかしGoogleフォトのデスクトップ・クライアントは単なるアップローダーに過ぎず、Picasaのデスクトップ・アプリの代わりにはならない。Picasaアプリは写真の編集、アルバムへの整理、タグ付け、検索、顔認識など多様な機能がある。

一部のPicasaユーザーは最近、Picasaアプリをアップデートした後でGoogleフォトへのバックアップがインストールされていることに気づいている。このアップデート (Picasa 3.9.140)のGoogleのリリース・ノートによれば、 Googleフォトのリリース関連の機能が含まれているという。

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このPicasaアップデートをインストールすると、次回Picasaを起動したときにGoogleフォトによるバックアップを実行するよう勧められる。 さいわいなことに、これは強制ではなく、Picasaファンは“No Thanks”をクリックして無視することができる。この場合、Picasaの使用にはまったく変化はない。

「Googleフォト・バックアップを入手する」をクリックした場合は、Googleフォト・アプリのダウンロード・ページに誘導される。このアプリを使うとパソコンやカメラのSDカードに記録された写真をオンラインのGoogleフォトに簡単にアップロードできる。

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現在のところ、GoogleフォトがPicasaを実際に置き換えようとしている兆候はない。しかしGoogleは最終的にはPicasaを終了させたいはずだ。Picasaは歴史も古く、熱心なファンの数も多い。ただし自動モンタージュ作成のようなGoogleフォトの新機能は持っていない。

Googleは写真関連のサービスをGoogleフォトに統合しようと努めているが、Googleフォトのローンチ後、数ヶ月の間Google+からの写真アップロードと共有も健在だった。 先週末になってやっとGoogle+フォトの終了が発表された。

だがGoogleはGoogle+やGoogleフォトのような新サービスが登場してもPicasaを維持しつづけた。Googleは最近もGoogle+のシャットダウン後もPicasaウェブアルバムをGoogleハングアウトでサポートすると通達してる。

はっきり言ってGoogleの写真サービスはわかりにくい。

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もちろんPicasaは一般ユーザーに広く普及したブランド名だし、優れたところが多々あるサービスだ。GoogleがPicasaユーザーをGoogleフォトに強制的に移そうとするのをためらうのは理由がある。

しかしGoogleフォトという写真関連のフラグシップ・サービスがスタートした後で、かなりの部分が重複する古いサービスを維持、運営するのは資源の無駄だろう。Picasaユーザーからの反発はあるだろうが、ある時点でGoogleは覚悟を決めてPicasaを終了させる他なさそうだ。Googleは愛好者が残っているサービスでも閉鎖をためらわなかったことでもある。

アップデート:Googleの広報担当者はわれわれに対して「この措置はPicasaユーザーにすべての写真をGoogleフォトでバックアップできることを知らせるためのものです。Picasaは今後ともGoogleの写真サービスの一環として運営が続けられます」とコメントした。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ご注意―Googleフォト・アプリを削除してもAndroidデバイスからの写真バックアップは続く

2015-07-14-google-photos1

Googleが最近リニューアルしたフォト・アプリはユーザーがそれと知らないうちに写真をクラウドに同期しているかもしれない。Nashville Business Journalの編集者、David ArnottはGoogleフォトをAndroidスマートフォンにインストールしてテストした後、すぐにアプリを削除した。Googleが彼の写真にアクセスするのはそれで終わりだと思っていたのだが、やがてそうではないことに気づいたという。

気づいてみると、テストに使った2枚の写真だけでなく、何百枚もの写真が同期されていた。私は写真をアップロードするたびにデバイスからは削除しているので、ある時点で一度に同期されたものではない。Googleフォトを削除した後も私のスマートフォンはGoogleに写真をアップロードし続けていたに違いない。

つまりGoogleフォトをAndroidデバイスから削除するだけではGoogleに写真のクラウド・バックアップを停止させることにはならないのだ。

実は写真のクラウドへの同期を停止したい場合はデバイスの設定から明示的に操作する必要があるのだ。 Android Centralによれば、「GoogleフォトがGoogle+から独立した際、その設定はデバイスの設定に一本化された」のだという。Android Centralは「Arnott氏始め多くのユーザーがGoogleの写真バックアップ機能は特定のフロントエンドと一体と考えている。そのためフォト・アプリをアンインストールするだけで、設定から同期を停止させないままにしている」と書いている。

Googleと自分のデータ、というより一般にクラウド同期サービスと自分のデータの関係では、なにごとも決めてかからず、細かい点に注意を払う必要がある。こうしたサービスではサービス全体と特定のアプリは独立に機能するようにデザインされている場合が多い。複数のデバイスのバックグラウンドでサービス動作させるためにはこのように設計する必要がある。そのため一つのデバイスであるアプリを削除しても全体の機能には影響しないことがある。

問題はユーザー側からみてクラウド・サービスのこうした構造が見えにくいことだ。一般ユーザーが「アプリを削除すればそれに結びついたサービスも終了する」と思ったとしても責められないだろう。こうしたUXデザインの「非対称性」はサービスの運営者がユーザーになるべくそのサービスを使い続けさせたいところから来ている。ユーザーのコントロールの強化は、IoTの普及期を迎えてさらに重要になってくる。スクリーンがなくその存在そのものが目立たないIoTデバイスが集めるユーザー情報の扱いについてはさまざまな混乱が予想される。

われわれはGoogleに対して「ユーザーがアプリを削除するときに『バックアップ機能も停止しますか?』とプロンプトを表示するようにした方が親切ではないか?」と質問したが、Googleはコメントを控えた(Googleは以前にもユーザー・データの取り扱いが不透明だとして批判されている)。

Googleは5月に フォト・アプリをGoogle+ソーシャルネットワークから分離した。これは非常に人気があるとはいえないGoogle+から写真のクラウド・ストレージ機能を独立させることによってサービスの活性化を図ったもので、同時に保存容量を無制限とし、機械学習を利用したキーワードによる写真の検索も提供した。Googleの高度なアルゴリズムは、位置情報が付与sれていない写真を解析して撮影場所を推定するような能力さえある。

こうした機能はユーザーが膨大な写真から望みの1枚を見つけるのを簡単にしてくれるが、一方でGoogleがユーザーの画像アーカイブから得る情報量も飛躍的に増大させることになる。こうしたデータはユーザーのプロファイルを精密化し、最終的には広告ターゲティングを効率化するのに用いられるはずだ。

〔日本版〕写真の同期を停止させるには、設定->アカウント->Google->アカウントと進んで同期オプション画面を開き、「Googleフォトを同期」からチェックを外す。また必要に応じて「Google+フォトを同期」、「Picasa Webアルバムを同期」のチェックも外す。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google+はユーザが投稿したビデオを自動的に画質改良する、Facebookに対抗か?

ほぼ2年前からGoogleは、ユーザがGoogle+にアップロードした写真の画質を自動的に改良してきた。そして今日からは、ビデオに対しても同じことをする

ただし、自動的にではなくて、Googleが改良できると判断したビデオに関しては、ちょっと変えてみたいけど結果をプレビューするか、というバナーが出る。そのとき、‘改良’を断わってもよい。逆に、自分がアップロードするビデオはすべて自動的に‘改良’せよ、という指定もできる。それは、Auto Backupからのアップロードでもよい。

GoogleのエンジニアTim St. Clairが今日ブログに書いているところによると、改良されるのはビデオの画質の、ライティング、色、安定性などだ。もうすぐ、ビデオの音声も改良の対象になる。

この新機能はMacとWindowsとChromeOS上のGoogle+で使える。’More’メニューの中や、Google+のPhotoアプリからだ。

ユーザが‘改良する’を選ぶと、オリジナルと、改良結果のプレビューが横並びで表示される。解像度が240pと粗いので、ちょっと見づらいが、ビデオの編集という重い処理をやりながらプレビューをユーザに高速で見せるためには、これしかなかったのだろう。

ぼくの場合は、Googleに‘こいつは改良したい!’と目をつけられたビデオはまだないのだけど、ここ数か月でGoogle+にアップロードしたビデオを試しに改良させてみた。たしかに、[施術前]と[施術後]の違いははっきり分かる。

ふつうの人たちはGoogle+のソーシャルネットワークとしての成功を疑うが、でもここで話題にしているGoogle+ Photosだけは、明らかに、おもしろくて革新的なサービスだ。

スマートフォンでビデオを撮る人はとても増えているから、Googleが写真用やあるいはYouTubeで開発した技術を、これらのプライベートなビデオに適用するのは良いことだ。YouTubeのユーザにはすでにそういう機能を提供しているのだから、Google+ Photoとのあいだに機能の重複があるのはやむを得ない。でも、YouTubeには”auto-fix”オプションはあるけど、Google+ Photoのような、ユーザの事前承認を求めるUIはない。またYouTubeにはコントラストや色調などを手作業で変えるツールがあるが、Google+の方にはない。

Googleの今日(米国時間12/19)の発表は、Facebookがやはり、ユーザがアップロードした画像の自動改良を発表してからわずか数日後だ。偶然そうだったにすぎないのかもしれないけど、何か勘ぐりたくなるね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))