日本の裁判所が問題のレビューをGoogle Mapsから削除するようGoogleに命令

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日本で困ったニュースが生まれた。Googleが同社のGoogle Mapsサービスから、今訴訟案件となっている、顧客からのレビューを、削除するよう命令されたのだ。

今日(米国時間4/10)千葉地裁は合衆国のインターネット企業に、この国の某医院に対する二つの匿名レビューの削除を強制する仮差止命令を発行した。それらは同診療所におけるネガティブな顧客体験を記しているが、どちらのレビューも、Mapsサービス内のユーザ生成コンテンツに対してGoogleが課しているポリシーに違反していない。

本日の決定は医院からの名誉毀損訴訟に基づくもので、訴状には匿名のレビュワー(複数)を診療して、彼らの主張を否定している医師からの、宣誓供述書も含まれている。

裁判所はGoogleに、コンテンツを日本だけでなく全世界的に取り去るよう、命じている。

Googleは本誌TechCrunchに提供した声明で、“対応を検討している”と言っている。その中には命令に対する控訴も含まれるのだろう。

“弊社はビジネスのオーナーがレビューに応答できるためのツールを提供しており、また弊社のポリシーに違反するポストは取り下げているが、オンラインのレビューは人びとがビジネスに関する直接のフィードバックを掲出したり読んだりするための重要なツールであると信じている”、と同社は書いている。

公開されているコンテンツの削除は、つねに問題になる。とくに、その背後にあるプロセスがほとんど公式の否定だけという場合は、その否定がまた問題になる。救命や治療を職務とする医療専門家に関するフィードバックがWebから安易に消し去られるなら、本当に悪いことをしたビジネスや個人に対する正当なネガティブレビューも、Webから消し去られてしまう懸念が、当然ながら生ずる。

最近Googleは日本で、プライバシーや言論をめぐる失態をいくつか犯している。昨年は日本の裁判所が、ある人を犯罪に結びつけている検索結果を削除するよう、Googleに命じた。2012年に同社は、その自動補完機能が日本のプライバシー関連法に抵触すると判決され、修正を命じられた

以下は裁判所の仮処分決定書だ(日本語である):

Japan: Chiba District Court Google Injunction – 10 April

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Googleモデレーター、7月31日に閉鎖

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Google Moderator7月31日で終了する。オンライン、オフラインのイベント等でユーザーからの質問をまとめてランク付けするツールだ。

Moderatorは、2008年にスタートした後、何度かの大掃除の中を生き残ってきた。ホワイトハウスでも時折使われ、2012年の大統領選挙で大きく取り上げられた。しかしGoogleは、このサービスが望んでいたほど使われていないと判断したようだ。

Moderatorの開発はかなり前から停止していたようだ。同サイトにある最新の著作権表示は2011年で、Googleがここ数年行っているデザイン変更も適用されていない。大部分が2008年当時と同じ外観だ。

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様々な意味で、Moderatorがここまで生き残ったことが驚きだ。2011年にGoogleは当時のGoogle Labsプロジェクト ― Moderatorは元々ここで「20%プロジェクト」としてスタートした ― をいくつも削減したが、どうやらModeratorも候補になっていたようだ。

当初Moderatorプロジェクトを率いたKatie Jacobs Stantonは、後にオバマ政権の市民参加部門ディレクターとなり、現在Twitterのグローバルメディア担当VPを務めている。

Moderatorのユーザー ― プロジェクトの休眠状態から踏まえれば多いとは思えない ― は、3月30日からGoogle Takeoutで自分のデータをダウンロードできる。新たなコンテンツを作れるのは6月30日が最後で、7月31日に完全閉鎖される。

果たしてこれが単発の動きなのか、Googleで新たな「春の大掃除」が始まるのか興味深い。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

HisenseとHaierが149ドルのChromebookを発売、Asusからも珍種が

数週間前にはGoogleがChromebookの最高級機Chromebook Pixelのニューバージョンを発表して話題になった。今日(米国時間3/31)はChrome OSのエコシステムから、それとは真逆の2機種が生まれた: Haier Chromebook 11(Amazonで買える)と、Hisense Chromebook(Walmartで買える)だ。どちらも11.6インチ画面のChromebookで小売価格は149ドル、これまででもっとも買いやすいお値段のChromebookだ。

さらに、今日のGoogleの発表ではAsusが249ドルのChromebook/タブレットコンバーチブル機と、完全なChrome OSコンピュータを小さなHDMIスティックに収納したChromebitと呼ばれる製品を出すらしい。後者はIntelのCompute Stick.に似ているが、両製品とも発売日は未定だ。

Asusからはさらに、11.6インチで169ドルのChromebook、C201が出る。こちらはRockchipのクワッドコアプロセッサを搭載し、メモリ2GBと4GBのバージョンがあり、5月にAmazonから発売される。

最初に挙げたHaierとHisenseのChromebookもRockchip3288 SoC(system on a chip)を使用している。えっ!と思われた方もおられるだろうけど、Rockchipはまだそれほど知られている名前ではない。でもこの企業は、ある日突然夜逃げをするような連中ではない。2001年に創業された同社は、中国のファブレス半導体メーカーのトップ集団に属し、最近はIntelとの契約により、Atomのコアを使った製品を作ることになった。ただし3288 SoCはARMのチップで、32ビットクワッドコアのCortex 17が設計のベースだ。

Hisense Chromebook (1)

多くのユースケースにとって、3288は十分な閲覧スピードを提供するだろう。まだ実物を経験していないが、すでに多くのベンチマークでIntelの最新のAtomチップの一部を抜いている。

HisenseとHaierのChromebookは、基本的に同じだ: 2GBのRAMと16GBのeMMCフラッシュストレージ。どちらもUSBポートは2つ、SDカードリーダーにHDMI出力、720pのWebカメラ、WiFiとBluetoothあり。両機ともGoogleの音声コマンド”OK Google”が常時有効で、キーボードはGoogleがちょっといじったChromeキーボードだ。

Haierは149ドルバージョンのほかに、やや大型で電池交換可能なChromebookを出す予定だ(電池寿命10時間)。今の充電オンリーの機種では、Haierが10時間、Hisenseは8時間半を約束している。

低価格機は低価格機であるためにディスプレイをけちる。Rockchipの内蔵GPUは4K対応だそうだが、今回の両機のディスプレイは4Kにほど遠い。

重さはHaierのChromebookが2.54ポンド(11インチのMacBook Airとほぼ同じ)、Hisenseは3.3ポンド(こちらはChromebook Pixelとまったく同じ)。

両社は共に、安いけど頑丈だ、と主張している。たとえばHisenseには金属製のパームレストがあるから、もっと高価なオールプラスチック製のChromebookよりも良い感じだ。今回、体験レビューはまだ書けないけど。

これらのデバイスのローンチによって、Chrome OSのエコシステムはWindowsの世界と横並びになる。一部の報道によるとMicrosoftは、OEMたちがWindows 10のラップトップを149ドルで売りだすことを望んでいるらしい。

 

Asus Chromebook Flip

AsusのChromebook FlipとChromebit

Asus Chromebitは小売価格が99ドル以下になる。これもRockchipデバイスで、RAMは2GB、eMMCフラッシュストレージは16GBだ。つまりChromebookと同じ。だから、Chromebookをキャンディバー(棒飴)サイズのスティックに収めたものだ。Chromestickと呼ばないのが不思議だね。

HDMIスティックだから、外回りの社員に使わせたい企業や、屋内(〜店内)ディスプレイ用に使いたい企業が主なターゲットだ。GoogleもChromebox用にその手を考えている。格好のおもちゃとして飛びつくハッカーも、たくさんいるだろうな。

なお、今回は説明を書ききれなかったが、コンバーチブル機Chromebook Flipは上の写真だ。

Asus Chromebit

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleサイトを訪れるユーザーの5%は広告マルウェアに感染している

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Googleがカリフォルニア大バークレー校と協力して行った研究によると、Googleのサイトやサービスを訪れた人の5%が、ブラウザーにアドインジェクター[広告挿入ツール]を1つ以上インストールされていた。

マルウェアの中では、アドインジェクターは比較的無害に思われがちだ。例えば、Google検索ページに本来そこに属さない広告を挿入する。迷惑ではあるが危険とは感じられない。しかし、実はアドインジェクションのやっていることはLenovoのSuperfishがやっていたことと変わらず、Superfishはユーザーに大きなセキュリティー問題を引き起こした。実際、Chrome、Firefox、およびInternet ExplorerからGoogleサイトをアクセスした1億ページビューの分析に基づく本調査によると、問題のインジェクターの1/3は「正真正銘のマルウェア」に分類されている。

red warningこの種のアドインジェクターは正規のソフトウェアにバンドルされることが多いことから ― デスクトップアプリの開発者やダウンロードサイトは、これをインストーラーやダウンロードラッパーを使って比較的簡単に小遣い稼ぎができる方法だと認識している ― ユーザーの知らない間にインストールされる可能性が十分にある。

Googleおよびバークレーの研究者らの間では、アドインジェクターは現在あらゆる主要なプラットフォームおよびブラウザーに存在していると考えられている。今回1つ以上がインストールされていた5%のうち、1/3は同時に4種類が動作中で、半数は2種類が動いていた。他の人たちよりも少々ひっかかりやすいユーザーのグループがあることは明らかだ。

Googleは、結果データを発表し(詳細は5月1日に報告)、アドインジェクターへの注意を喚起すると言っている。

「望まないインジェクターは健全な広告エコシステムと相応れない」、とGoogleのセーフブラウジング担当エンジニア、Nav Jagpalが今日の声明に書いている。「あれはユーザーだけでなく広告主やサイト運営者をも困らせる悪い慣習の一環だ」。

この種のプログラムは、自らをブラウザーとウェブサイトの中間に挿入してウェブサイトのコードを書き換えるため、ブラウザーはどの広告が正規のものでどれがそうでないかを判断するのが難しい。

「広い意味で、ユーザーに表示される情報を最終的に制御するのは誰かという問題が益々重要性を帯びてきている ― これはデジタル世界が直面している最大の課題の一つだ」とUCバークレーEECS教授のVern Paxsonが今日の声明で指摘した。「アドインジェクションはユーザー操作の整合性を破壊し、いずれの対話者とも無関係な制御を密かに挿入する。そうやってこの争いの「前線」の一つとして機能する。

Googleは、この研究に基づき1400万ユーザーに影響を与えていたChrome機能拡張192種を既に禁止しており、現在同研究と同じ方法を使って、Chrome Web Store上の新規および更新された機能拡張を残らず検査していると言った。

Googleの広告およびブラウザー機能拡張の利用規約は、詐欺的アドインジエクターをかなり厳しく取締っているが(他の広告ネットワークも同様)、それを作っている会社の殆どはルールを守ることに熱心ではない。また、広告ネットワークも自分たちの広告がこういう形で使われていることを知らない場合が多いことも指摘しておくべきだろう。

Googleを始めとするブラウザーや広告のベンダーがこの問題の技術的解決策を見つけない限り、完全に消えることはないだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Googleマップ上でパックマンがプレイできる!

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Googleが、Googleマップに新しいイースターエッグを埋め込んだようだ(恒例のエイプリルフール企画であるらしい)。今回は、なんと実在の場所の地図を使ってパックマンをプレイすることができるのだ。デスクトップでも、あるいはモバイルアプリケーション上でも遊ぶことができるようになっている。Googleマップのサイトを開くか、あるいはAndroidないしiOS版のアプリケーションを開いて、そしてパックマンがいる場所を探しだせばプレイできる。

モバイル版でプレイするにはGoogleによるヒント(なぞなぞ)を解く必要があるようだ。このヒントは先に示したリンク先に記述されている(訳注:PC版であればGoogleマップを開けば、どこであれ画面左下にパックマンのアイコンが表示される様子)。どうしても見つけられないという方は「Times Square」を検索してみると良いだろう。下の図に示したようなアイコンが見つかるはずだ。パックマンの操作は矢印キーないしスワイプ操作で行う。パックマンの進む方向を上下左右で指定することができる。

Screen Shot 2015-03-31 at 11.29.58 AM

パックマンは5匹(?)用意されている。ゲームオーバーに際しては得点をシェアする機能も用意されている。実在の場所でのパックマンをお楽しみあれ。

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(翻訳:Maeda, H

Gmail Androidアプリがアップデート―サードパーティーも含めてすべてのメール・アカウントが一括管理できる

今日(米国時間3/30)、GoogleはAndroid版Gmailアプリアップデートした。今回いちばん重要な変更点は、統一インボックスだ。複数のメール・アカウントを持っている読者が多いだろうが、これまではGmailアプリでいちいちアカウントを切り替えねばならなかった。 しかし統一インボックスの導入で、「すべてのインボックス」の表示を選択することができるようになった。これでわずらわしいアカウント切り替え操作の必要がなくなった。

mobile drawer shot copy

たいへん便利になったが、Googleがこの機能をローンチするまでにこれほど長くかかったのは少々驚きだ。iOSでは以前からAppleのメール・クライアントが同じ機能を提供している。

Googleによれば、新アプリでは検索の自動補完の精度も改良されているという。Googleはどのような点が改良かされたのか明らかにしていないが、どうやら既存のメールの内容をより詳しく分析することで自動補完により正確な候補を表示できるようになったということらしい。

もう一つの新機能は、Gmail以外のメール(Gmail for Androidはその名前とは違ってサードパーティーのメールをサポートしている)の送受信も簡単にできるようになったことだ。Yahooメール、 Outlook.com、 IMAP/POP利用のメールなどすべてのメールがGmailと同様に単一のインボックスから送受信し、管理ができる。

またワンクリックで添付ファイルをGoogleドライブに保存できるようになった。添付ファイルのプレビューも拡大された。

これらの新機能のGmail iOSアプリへの導入についてはまだ情報がない。

〔日本版〕 Gmailの日本版アプリもすでにアップデートされている。Google Play Storeからダウンロード可能。アプリをアップデートすると概要紹介ビデオを表示できる。また「他のメールアカウントを追加」の画面が表示される。後でアカウントを追加するにはアプリのホーム画面から三本横棒のアイコンをタップして一番下までスクロールし「設定」を開いて「アカウントを追加」を選択する。

Conversations View Final

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

GoogleとJohnson & Johnsonが共同でロボットがアシストする手術台を開発

GoogleとJohnson & Johnsonが、両社のパートナーシップにより、ロボットがアシストする高度な手術台を開発する、と発表した。この共同事業には両社の“能力と知財と専門的知識・技術”が注入され、Johnson & Johnsonの子会社で医療機器のメーカーEthiconも参加する。

発表声明の骨子は、ロボットを利用して人間外科医を、置換するのではなく補助する点にある。それが少なくとも、このパートナーシップの現段階の主題だ。発表声明から、その趣旨的な部分を引用してみよう:

ロボットがアシストする外科手術は、侵襲性がきわめて低い手術技法であり、外科医には手術行為の間により大きなコントロールとアクセスと正確性を提供し、一方患者にはトラウマと恐怖を最小化し、術後の快癒を早める。両社は新しいロボットツールの開発を探究し、外科医と手術室の専門スタッフに、今日最良の医療機器技術と最先端のロボット工学システム、および画像とデータの分析技術を組み合わせた能力を提供する。

ロボットがアシストする手術では一般的に、人間外科医がコンピュータや遠隔操作機器を介して器具をコントロールする。それにより、人間の手が行う場合よりも細かいコントロールと精度が得られる。またその手術は、手が行う場合よりも侵襲性が少なく、したがって回復も早い。

ここに記述されている新しい手術台は、おそらく、手術関連のデータ収集や分析にも利用されるものと思われる。それらのデータの蓄積が、今後長期的には、治療技術や外科技術の向上に貢献するだろう。これまで、一部のロボットアシスト手術でGoogle Glassが利用されたが、今回のGoogleの参加は、ロボットアシスト手術の運用コストの低減にも寄与することが期待される。

出典: Business Insider

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


Google Cloud Launcherで、よく使われる120あまりのオープンソースパッケージを素早くデプロイできる

GoogleとBitnamiが今日、GoogleのCloud Platformで立ち上げる新しい機能により、デベロッパは120あまりのポピュラーなオープンソースアプリケーションをCloud Platformへデプロイできる。GoogleとBitnamiがパックした120あまりのアプリケーションには、WordPress、Drupal、Redis、MongoDB、Gitlab、Djangoなどのほか、RubyやLAMPアプリケーション、Puppetなどのためのインフラストラクチャスタックも含まれる。

Googleが言うようにVMベースのソリューションをセットアップするとき、デベロッパはサービスのさまざまな部位を構成するために多くの時間を費やす。しかしこのCloud Launcherを利用すると、必要なアプリケーションやサービスを指定するだけで、数クリックでその作業が完了する。

GoogleのプロダクトマネージャVarun Talwarが今日の発表声明の中でこう述べている: “デベロッパは設計やコーディングに時間を割くべきであり、ライブラリを見つけてデプロイしたり、依存性を調整したり、バージョニングの問題を解決したり、ツール類を構成したり、といった作業は、デベロッパの貴重な時間を奪う”。

Googleはこれらのパッケージの多くを今後、同社のCloud Monitoringサービスに統合する予定だ。

なおGoogleはすでに、Casandra、MongoDB、Drupal、Joomlaなど一連の人気アプリケーションに関しては、これと同様の”click-to-deploy“(クリックツーデプロイ)サービスを提供している。今回の新しいサービスは、この既存の機能にBitnamiのパッケージを足したもののようだ。

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Googleは”モアベターなJavaScript”をねらったDart言語をChromeでサポートしないことに決定

DartはChromeに来ない、とGoogleは今日(米国時間3/25)発表した

Webの標準語はJavaScriptだが、DartはGoogleがそのJavaScriptをリプレースするためにローンチした言語だ。Googleによると、Dartには静的型付け(static typing)をはじめ、デベロッパに歓迎される高度な機能が揃っている。

最初は、GoogleだけでなくそのほかのブラウザにもDartをサポートしてもらうつもりだったが、現状はGoogleのChromeすら、特別のビルドがやっとサポートしているぐらいだ。

“Google Chromeに限定されず、ユーザとWebにとってのベストを求めるなら、DartをJavaScriptへコンパイルする道を選ぶべきだ”、Dartの協同ファウンダLars BakとKasper Lundが今日そう書いている。“そこで、Dart VMをChromeに統合しないことに決めた”。

DartではDartで書いたコードをJavaScriptへコンパイルできるから、今後何か新しいことが起きるわけではない。でもこれまでは、遅かれ早かれGoogleがDartを直接ブラウザに持ち込む、という期待があった。BakとLundによれば、“Dartのためにより明確な戦略を採る”、ということのようだ。

Googleの内部では、さまざまなチームがおよそ100万行ものDartのコードをメンテしているから、Googleがこの言語を放棄することは当面ありえない。BakとLundによると、とくにGoogle Adsのチームがこの言語に継続的にコミットしている。

Adsの技術担当VP Scott Silverは今日の声明の中でこう書いている: “われわれは今、次世代のWebアプリケーションをDartで書くことに注力している。そして、Dartから最良のJavaScriptを生成することに今日あらためて焦点が当てられたことは、Dartユーザであるわれわれが、現代的ブラウザを使うすべての人たちに、最良のアプリケーションを提供できることを意味する。Dartによってわれわれの部門の技術者たちの生産性が大幅に向上し、繰り返される開発と立ち上げのサイクルを早めることができた”。

とは言うものの、今日の発表はこの言語の未来に関して、不安を感じさせる。今日のHacker Newsでは多くのコメントが、DartはJavaScriptの最新バージョンの開発に大きな影響を与えた点では成功と言えるが、明らかにGoogleはこの言語に関して、もっと大きなプランを持っていたのだ、と指摘している。

そのほかのブラウザベンダ、とりわけMozillaは、Dartを採用していないし、またデベロッパは、一つのブラウザでしか動かない言語でアプリケーションを書きたくはない。今後のDartは、CoffeeScriptやTypeKitなどと並んで、“JavaScriptへコンパイルされる言語”の仲間入りをするのだろう。

関連記事。〕

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Google Docsのアドオンが大企業にも使いやすくなった…コントロールの粒度を導入

Googleは、Google Docsのアドオンのデベロッパが、自分のサービスを企業やそのIT部門に、もっと簡単に使ってもらえるよう、努力している。

約1年前にGoogleは、その生産性アプリケーションDocsとSheetsのためのアドオン制作機能をローンチしたつづいて、昨年10月にはFormsもサポートされたが、プレゼンテーションツールのSlideはまだだ。しかし多くの場合、エンドユーザはこれらのアドオンを一つ一つインストールしなければならず、ITのアドミンがその過程を完全にコントロールすることはできなかった(アドオンのインストールを全ドメインにわたって無効にすることはできるが)。

しかし今日(米国時間3/20)からは、デベロッパが自分のアドオンに、全ドメイン的に可利用と指定することができる。ユーザは、これまでのように一々自分でインストールする場合よりも、アドオンを楽に見つけられるようになるが、もっと重要なのは、アドミンがエンドユーザまかせをやめて、自分でアドオンを全社的にしかも容易に、インストールできることだ。

また全ドメインにわたってのインストールを禁じて、ITが承認したものだけをユーザがApps Marketplaceからインストールできるように、することもできる。これによりITは、社内のアドオンの使われ方をさまざまな粒度でコントロールできる。ただしその設定は、個々のツールごとにはできないので、DocsではOKだがFormsではNo!、といった指定はできない。

GoogleはDocsのアドオンに関して静かな放任のような態度を維持していたので、長年放っておかれたApps Marketplaceは、デザインの一新が緊急に望まれる。でも今日のアップデートにより、この機能(アドオン)が大きな企業にも採用しやすくなり、そうすると、開発を手がけるデベロッパも増えてくるだろう。

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IntelおよびGoogle、タグ・ホイヤーと高級Android Wearデバイスの製造について合意

どうやらTAG HeuerブランドのAndroid Wearウォッチが登場してくるらしい。IntelとGoogleは、TAG Heuerと手を組んでAndroid Wearデバイスを製作することになった旨をアナウンスしたのだ。

このアナウンスは、スイスのバーゼルで行われているBaselworldという有名な時計見本市にて行われたものだ。この見本市ではTAGやSwatchなどがシェア拡大を目指して積極的な商談を行ったりもする。今回の提携話は、Fossilや、Luxottica Groupとの提携と同じ流れにあるものと言ってよいだろう。どのような時計を製作する予定なのかなどについての情報はいまのところ入手できていない。また、実際にどのような時計の製作を目指していくのかが決まっているのかどうかについてもよくわからない。

現状では具体的な話が一切わからないわけだが、ともかくIntelは、ウェアラブル市場に打って出るために消費者ブランドの力を借りるべきだと考えているわけだ。また、LVMHグループの一員であるTAG Heuer側も、Apple Watchが将来の脅威となり得ると考えているのだろう。現在のAndroid Wear商品群に満足できない贅沢指向の利用者向けにスマートウォッチを提供することで、TAG Heuer、Intel、およびGoogleもスマートウォッチマーケットの中で、存在感を示したいと考えているのだ。

「技術革新の担い手と、高い信頼をえている時計ブランドが手を組むことになったわけです。強力なシナジー効果を発揮できるものと思っています。私たち3社にとってもウィンウィンの関係であるといえるもので、大いなる発展が期待できるはずです」と、LVMH Watch GroupのPresidentであるJean-Claude Biverは言っている。

今回の提携は突飛なものでもないはずだ。高価なAndroid Wearを待ち望む層もいるはずだ(大馬鹿者かもしれないが)。また、スペックばかりに気を取られるのではなく、腕時計市場でポジションを得ようと考えるのなら、時計市場での振る舞い方を教えてくれるパートナーが必要となるはずなのだ。TAG Heuerならマーケティング面からみても何の不満もない相手であり、今後の動きには大いに期待しても良いのかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


グーグル検索に”質問を理解して回答する”新機能、「Googleの由来」だってすぐ分かるように

創業からのサービスである「検索」でも、日々さまざまな機能を追加してきたGoogle。同社は3月19日、検索機能のアップデートを発表した。今回追加されたのは「質問を理解して、答えを見つける」という機能だ。

これまでの検索というのは——すごく大ざっぱに言えば——検索ワードに対して、関連性の高い順に検索結果を表示するというものだ。Googleではその精度を日々向上させるだけでなく、様々な機能追加を行っている。その実験の数は年間1万件、現在も300件の実験が進行中だそうだ。

ここ1、2年での大きな動きとしては、人名や作品名を検索するとその人やモノに関するさまざまな情報を関連付けして表示する「ナレッジグラフ」、スマートフォンなどに向けた「音声検索」なども導入している。こういった新機能もあって、今では「雪国の作者は?」という検索クエリで川端康成に関する検索結果を表示したり、「かまぼこのカロリー」でかまぼこのカロリー数を表示するといったことができるようにになってきた。

「Googleの由来」で検索すればその回答を最上位に表示

今回新たに追加された機能は、検索クエリが「どういう質問であるか」ということを解析して、その質問の意図を特定。それに対して最適な回答を示したページを最上位に紹介するというもの。PCやスマートデバイス、各種OSやアプリなど、あらゆるデバイス・環境で利用できる。ちなみに英語では、すでに昨年から提供が始まっている機能だそうだ。

例えば「Googleの由来」で検索すると、検索結果の一番上部には、Wikipediaの「Google」のページにある「”Googol“という言葉の綴り間違いに由来する…」というスニペット(抜粋)と、リンクが最上位に表示される。

これまでの検索結果(左)と現在の検索結果(右)

グーグル製品開発本部長の徳生裕人氏によると、音声検索の導入などもあって、これまで中心だったキーワードによる検索から、文章での検索が増加しているのだそう。そういったニーズに加えて、自然言語やクエリの解釈、ページ内容の理解といった技術の精度が向上した結果、今回の機能追加に至ったとのこと。

デモではスマートフォンの検索結果画面を見たのだけれど、正直ファーストビューが大きく変わっている。なお通常の検索結果自体は、日々のアップデートはあるものの大きなロジック変更はないとのこと。逆に言えば最も回答に近い内容がある1つのページだけが、検索結果に最適化されたページより上位に表示されるということだ。

検索結果から当該サイトに行かない世界になる?

グーグル ソフトウェアエンジニアの大倉務氏も語っていたのだけれど、PCはさておき、スクリーンサイズの小さいスマートフォンで検索をした際、検索結果ページの上位から1つずつアクセスしていくなんていうのは非常に手間がかかる行為だ。だったら「回答」を一番上に表示してくれるのは非常にありがたい話だと思う。

ただちょっと気になるのは「スニペットだけ読んで、当該サイトにアクセスすることなくブラウザを閉じる」なんてことにならないかということ。同日に開かれた会見でも、2つの媒体からそんな質問が出ていた。彼らが指摘するのは「スニペットでの引用が多くて、検索結果ページへトラフィックが行かないのは困るのではないか」ということだ。Googleではスニペットの文字数などは細かい仕様については明らかにしていないが、そういったサイト運営者の視点も意識しつつ「開発を続けていく」(徳生氏)とのことだった。


YouTube、動画に挿入するカードを導入―関連サイト表示、商品宣伝、資金調達などが可能に

YouTubeは何年も前から、投稿者がビデオ上にクリック可能なテキストを挿入するためにアノテーションという機能を提供してきた。これは動画に情報を補足し、視聴者の関与を促進させるのに役立っている。YouTubeは今日(米国時間3/16)、新たにカードと呼ばれる新機能をローンチした。この機能はモバイルを含めた多くのデバイスをサポートしており、最終的にはアノテーションを置き換えることになるようだ。

YouTubeのブログによれば、カードは「アノテーションの進化形態」だという。アノテーションと同様、補足情報や関連する外部コンテンツへのジャンプ手段を与えるものだが、カードはその名前のとおりカード式インターフェイスを利用する。小さい長方形のカードにコンパクトに情報を詰め込むのは最近GoogleがGoogle+やGoogle Nowで多用している手法だ。YouTubeのカードではクリック対して多様な動作を設定できる。

現在すでに提供されているカードは6種類〔日本版説明〕ある。カードを設定するには 「動画の管理」から「編集」、「カード」を選択する。カードの種類として Merchandise(商品紹介)Fundraising(資金調達)Video(動画)Playlist(再生リスト)Associated Website(関連ウェブサイト)Fan Funding(視聴者ファンディング)が用意されている。これらのカードはデスクトップでもモバイルでも表示されるという(ただしプラットフォームによって見え方が異なる可能性がある)。ビデオ制作者はカードの種類ごとに許されたジャンプ先URLを入力し、テキストや画像などを付加してカスタマイズできる。

制作者が指定したタイミングで、カードはまず小さなカードティーザーとして数秒表示される。視聴者がティーザーをクリックするとカード本体が表示される仕組みだ。またデスクトップの場合は画面にマウスを載せたとき、モバイルの場合にはビデオ再生コントロールが表示されたとき、画面に小さいアイコンが現れ、クリックするとビデオ内に設定されたすべてのカードをスクロールして閲覧できる。

視聴者がティーザーを無視するとカードは表示されず、再生は続行される。

YouTubeでは「将来はシステムが視聴者の行動に関する情報をベースにしてもっと有効なカードを選び、効果的なタイミングでティーザーを表示できるようになるだろう」と述べている。

カードに対する視聴者の反応はYouTubeアナリティクスを通じてリアルタイム・ストリーミングで報告される。

現行のアノテーションも当面は継続されるが、YouTubeは最終的にはアノテーションを完全にカードで置き換える計画だ。ただしそのためには最低限、現在アノテーションでできることがすべてカードでできるようにならなければならない。YouTubeでは今後カードに必要とされる機能についてユーザーからのフィードバックを求めている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Googleのオートコンプリートを使った「クイズ100人に聞きました」風ゲーム

期待していなかったのだが、とても面白い。

Googleで検索をする際に表示されるオートコンプリート候補を見て、納得したりあるいは驚いた経験をお持ちのことと思う。

GoogleFeudは、そのオートコンプリート候補に出てくる単語を「クイズ100人に聞きました」(Family Feud)風のゲームにしたものだ。みんなが何を考えているのかを知ることができる。

画面には検索する文章の一部が表示されていて、その残りの部分を入力する。多く検索されている単語をできる限り多く挙げることがゲームの目的だ。

たとえば「Should I sell my …」(…は売った方が良いだろうか)というフレーズが表示される。これについて正解となる単語は「house」、「car」、ないし「dog」などだ。正解とはすなわち、多くの人がGoogleで実際に検索しているものということになる。正解となった場合には得点をゲットできる。正解は10個ほど用意されているが、この候補にないものを回答すると「間違い」で、間違い3つでゲームオーバーになる。ちなみに上の「Should I sell my…」の正解一覧をこちらに置いておいた。

ちょっと残念なのは、正解判断がやや細かすぎることだ。テレビ番組では、同じような内容はまとめてひとつの答えとしていた。また「plane」と「airplane」が別物として扱われ、どちらかが答えであるときに他方を回答すると「間違い」として扱われてしまう。

まあそのような不満もありはするが、しかしちょっとした空き時間にとても楽しめるゲームだと思う。自分の感じ方との意外な違いなどを楽しめることができるだろう。

質問のカテゴリーは4つ用意されている。「Culture」、「People」、「Names」、および「Questions」だ。先に触れたような曖昧さに悩むこともないので、最初は「Names」をやってみるのが良さそうに思える。

ボーナスTip:マルチプレイヤーモードはない。しかし友だちと一緒にプレイしても楽しめることだろう。恋人と一緒に楽しんでみたけれど、なかなか正解に辿りつけない問題もあった。恋人とは喧嘩熱いコミュニケーションを交わすことができた。

GoogleFeudはこちらからお楽しみいただける。

ちょっとしたトリビア:ゲームはJustin Hookが作ったものだ。Hookは「ボブズ・バーガーズ」(Bob’s Burgers)の製作にも関与している。

[Via ProductHunt]

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(翻訳:Maeda, H


Google、Pixelに新モデル投入―パワーユーザー、デベロッパーに最高のChromebook

GoogleのChromebook Pixelはデビュー以来ずっとChrome OSに何ができるのかをGoogleがデモするためのフラグシップマシンだった。今回発表された新モデルもその伝統を受け継いでいる。

外観はほとんど変わらず、デザインの一新を期待した向きに残念だが、新Pixelは旧モデル同様、金で買える最高のChromebookだ。最安モデルが999ドルで、お買い得といっていいだろう。Googleは旧版の長所はそのままにさまざまな改良を加えている。特にバッテリー駆動時間は大きな改良点だ。 以下詳しく紹介したい。

まず基本スペックから見ていこう。新Pixelは2モデルからなる。999ドルのCore i5(2.2 GHz Broadwell-U)モデルには8GBのメモリー(旧版は4GB)と32GBのSSDが搭載される。1299ドルのCore i7 LS(2.4 GHz Broadwell-U)モデルには16GBのメモリー、64GBのSSDが搭載される。両モデルともIntelのHD Graphics 5500 GPUを装備し、重量は3.3ポンド(1.5kg)だ。LSというのはludicrous speed(馬鹿げたスピード)の頭文字だそうで、Googleもやり過ぎを自認しているハイパワーモデルだ。しかしChromebookのアプリを開発するデベロッパーにとっては最適のマシンだろう。

今回の新モデルはWi-Fiのみで、LTEモデルは発表されなかった。私の取材に対してGoogleの広報担当者は「ほとんどのユーザーがスマートフォンからテザリングして利用していることがわかったので、LTEに資源を割くことはしなかった」と答えた。

両モデルとも当面、アメリカのGoogleオンライン・ハードウェア・ストア のみで販売される。新Pixelが外国で購入できるようになる時期についてはまだ発表がない。ただしイギリスでは来月発売が開始されるという情報をわれわれはつかんでいる。

地味なアルミの筐体、ディスプレイの裏にLEDで光る細いライトバーがあるところを含め、新モデルの外観は旧モデルとほとんど同一だ。

ディスプレイを開いても依然として違いはわずかだ。キーボードは多少タッチが改良された。2560 x 1700の(美しいが反射が強い)12.95インチ・タッチスクリーンは239 ppi、430万ピクセルという高精細度だ。

ただしPixelの内部は完全に一新されている。 第5世代のi5 CPUはGoogleのOctaneベンチマークで旧モデルの21,711ポイントに対し、24,392ポイントを叩き出す。

もっともウェブサイトをブラウズするなど日常の利用ではプロセッサーの差はあまり意識されないかもしれない。しかし旧モデルはすぐに熱くなりファンがうるさく回り始めた。新モデルでは今のところファンは回らず、熱くもならない。

バッテリー駆動時間、USB Type-C充電

新Pixelのバッテリー駆動時間は大きく改善された。旧モデルはおよそ5時間で死亡したのに対し、新モデルは約12時間もつ。私の1週間のテストでも10時間は確実に作動した。つまり仕事でまる1日使った後、さらに家で1時間くらい寝そべってウェブを見ることができるわけだ。

バッテリー駆動時間の改良でGoogleが取った戦略は興味深い。新しいスクリーンは「コンテンツ対応バックライト」を装備する。さらに、最近普及が進み始めたパネル・セルフ・リフレッシュテクノロジーを用いており、静止画が表示されている間GPUを停止させることによってかなりの省電力を実現する。キーボードのバックライトも入力が30秒以上ないと自動的に減光する。

仕事でまる1日使った後、さらに家で1時間くらい寝そべってウェブを見ることができる

また新Pixelには高速充電モードが用意されている。これは15分間の充電で2時間の駆動時間が得られる。充電を忘れてきたことに外出先で気づいたときなど役立つ機能だ(もちろん電源が手に入ればだが)。フル充電には1時間半ほどかかる。

新Pixelでいちばんおもしろいのは充電の方法 だ。裏表兼用のUSB Type-Cポートが左右両サイドに一つずつ設けられており、 Chromebookで、というかノートパソコン全体でも新MacbookMacBookに次いで、次世代USBを採用 する最初のモデルとなっている。

GoogleのBowersは私の取材に対して 「ここでわれわれが目指している重要なイノベーションはユニバーサル充電の実現だ。毎日外出のたびに1ダースもの異なる充電アダプターを持ち歩くのは煩わしい」と答えた。Pixel担当のプロダクト・マネージャー、Adam Rodriguezも「ほとんどのスマートフォンは(Appleを別にして)標準的なmicro-USBポートからの充電が可能だ。そろそろノートパソコンにも標準化が実現してよい時期だ。USB Type-Cは100Wまでの電力を供給できる。これならハイエンドのノートの充電にも十分だ。このシステムは非常によく考えられているので、スマートフォンに小電力を供給するのにも使える」と指摘した。

Googleは細部にもこだわる.

Type-Cポートはもちろん充電だけでなく、周辺機器とのデータ交換の役割も果たす。アダプターを通じてディスプレイその他の周辺機器と接続することができる。Google自身もType-CとUSB、HDMI、 標準ディスプレイ・ポートとの接続など、いくつかのアダプターを用意している。またいかにもGoogleらしく、Chromebookのハードウェアを接続するアダプターの仕様を公開し、オープンソース化している。Google製アダプターは、 Type-C/USB Aが12.99ドル、HDMI、DisplayPortアダプターが39.99ドルだ。

タッチスクリーン

最初のモデル以来、Pixelはタッチスクリーンを装備している。新モデルでも大きな変化はないが、Googleによれば色彩が前より鮮やかになったという。

私はPixelの旧モデルを使っていてタッチスクリーンが弱点だと感じることが多かった。なるほど作動はするが、アプリがタッチに最適化されているとはいえず、あまり魅力を感じなかった。GoogleがAndroidアプリ多数をChrome OSにポーティングし始めたので、新モデルのユーザー体験は改善されそうだ。

Chrome OSはフル機能のOSらしくなってきた

スクリーンで依然として気に入らないのは反射がひどいことだ。見やすくするためにスクリーンを明るくしなければならないことがたびたびあった(そうするとバッテリーのもちが悪くなる)。Pixelは室内向けのマシンで、天気のよい屋外で使うのは難しい。

一方、Googleが3:2のアスペクト比を守っている点は良い。 ノートパソコンでは16:9や16:10が標準的だが、私は高精細度スクリーンはワイドな方が好きだ。標準的なアスペクト比を好むユーザーの場合、1600 x 1062が快適な解像度だろ。最大の2560 x 1700に上げると私の目にはやや小さすぎる。

ライトバー

蓋(ディスプレイの裏)に設けられたライトバーはPixelで一番目立つデザイン要素だが、新モデルではこれに多少の実用的な機能が加わった。蓋を閉じた状態でライトバーをタップするとバッテリーの充電量が表示される。小さな点だが、最近のGoogleが細部にもこだわる一例だ。また、蓋を開いてパソコンを使いはじめるとライトバーはLEDで光るようになった。

やはり最高のChromebook

もしChrome OSのいろいろな制限が不満なら、PixelでUbuntuを走らせることができる。しかしGoogleの最近のアップデートでChrome OSはフル機能のOSらしくなってきた。つまりオフラインでもある程度機能するようになった。もちろんハードディスクのスペースは限られているが、このマシンのメインのターゲットであろパワーユーザーやデベロッパーにはプロセッサーが強力になり、バッテリーのもちがよくなったメリットが大きいだろう。この種のハードウェアを必要とするユーザーにとって、きわめて高品質でお買い得でもあるモデルとなったといえる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


Googleがエベレスト山周辺のストリートビューを作成…‘ストリート’はどこにもない山道だ

ネパールのクンブ(Khumbu)地方へ旅行する人はあまりいないと思うが、エベレスト山はそこにある。しかしGoogleのStreet Viewのおかげで、そこがどんなところか、よく分かるようになった(ゲームファンなら、あれっ、Far Cry 4背景じゃん、と思うかもしれない)。

この、Googleの最新の力作は、Street Viewとは呼べないだろう。ここはストリートというより、山道だから。Googleは、エベレストの頂上に到着した回数の世界記録(21回!)を持つApa Sherpaと、彼の財団Apa Sherpa Foundation、そしてネパールのNPO Story Cycleとパートナーして、10日間の旅程でこの地域の地図と写真を制作した。その結果として新しいStreet Viewの画像と、これまでよりも良いこの地方の地図が作られた。

それらの画像の中で、エベレストにいちばん近いのはGorak Shepだが、そのほかに、Apa Sherpaが1996年に作ったロッジEverest Summiteer Lodgeの内部の画像もある。また、そのほかのおもしろい画像として、ほかのロッジや、修道院学校、そしてときどき、ヤクの姿もGoogleは捉えている。おかげで、この仮想山道を旅すれば、鷲に襲われる心配はない。

〔ここにスライドが表示されない場合は、原文を見てください。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa


Google、低価格で高速な「コールドデータ」サービス “Nearline” をスタート


Googleは今日(米国時間3/11)新しいタイプのクラウドストレージサービスを開始 した。これは、スタートアップからエンタープライズまで多くの企業のオンラインストレージに対する考え方を変える可能性を持つものだ。Googleのクラウドストレージ “Nearline”を使って、企業は自社や顧客のアクセス頻度の低いデータ(バックアップ、ログ、古い写真等)を、1ギガバイト当たり0.01ドルで保管することができる。

「コールドストレージ」は新しい概念ではない。しかし、AmazonのGlacier等、他のコールドストレージサービスが、凍結されたデータを再び利用できるまでに何時間もかかるのに対して、GoogleはNealineのデータを3秒以内にアクセスできることを約束している。

Googleのクラウドプラットフォーム製品管理責任者、Tom Kershawは今週私に、オンラインストレージとオフラインストレージのコストの違いは減小するべきだと信じていると語った。

オンラインサービスは常に比較的高価だが、例えば巨大なメールサービスを運用していると、顧客は自分の全メールを瞬時に検索したいと考える。古いメッセージをオフラインストレージに置き、ユーザーにバッチ処理が終るまで1時間待ってくれとは言えない。

同じように、企業によっては自社のログファイルをできるだけ長く保存していたい(しなければならない)。しかし、オフラインに移動すれば過去データを高速に分析できなくなる。

Nealineを使うことで、Googleは通常のオンラインストレージとコールドストレージの境界を曖昧にして、企業がデータを削除したりファイルをコールドストレージに移動したりせずに済ませたいと考えている。

「われわれは何も捨てなくて済む経済的なサービスを作りたかった」とKershawは私に言った。「Googleは物事を保存するのがかなり得意だが、どんな組織も自分のデータを身近に置けるようになるべきだ」

Kershawによると、Googleがこれを競争力のある価格(AmazonのGlacier相当)で提供できるのは、すべてのデータを一つのシステムでホスティングできるからだという ― オンラインであろうと「ニアライン」であろうと。このようなシステムの共通性は独特のものだと彼は主張する。

従来からストレージ会社は2種類の異なるシステムを構築してきたが、オフラインストレージで最も難しく最も高くつくのが、実は2つのシステム間でデータを移動することだった。そこでNearlineでは、バックエンドにGoogleの通常のストレージ製品と全く同じシステム、全く同じ暗号化やセキュリティー機能を使用した。さらにAPIもGoogleの標準オンラインストレージサービスと共通にした。

Googleは多くの初期ユーザーがこのサービスを写真、ビデオ、文書等の保管に使うことを想定している。多くの企業は、万が一ユーザーが欲しがった時のためにこうしたデータをオンラインで持っている。

市場をいっそう広げるために、GoogleはVeritas/Symantec、NetApp、Geminare、Iron Mountainらとパートナー契約を結んだ。いずれの会社もGoogleの新サービスを多くのエンタープライズ顧客に提供することになるが、中でもIron Mountainは、ユーザーがハードディスクを送付すると安全にNearlineにアップロードしてくれるというユニークなサービスだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Google、iPhone版カレンダーアプリを公開


Googleは今日(米国時間3/10)、新しいデザインのiPhone版カレンダーアプリ公開した。新アプリは、Googleの新しいマテリアルデザイン・ガイドラインに沿って作られており、以前Android版カレンダーアプリ公開した時にGoogleが発表した機能をすべて含んでいる。

新機能の一つは、ユーザーのGmailアカウントに送られたメール内のイベントを自動的に取り込むものだ。この機能(およびユーザーの許可)によって、Googleは、フライト、ホテル予約、コンサート等を確認するメールを検索する。見つかると、自動的にカレンダーに追加する ― 予約番号等の詳細情報も。最初はやや気持ちが悪いが、私はAndroidでしばらく使っていて実際かなり便利
だ。

iPhone版にとってこれも新しいのはアシストだ。カレンダーの予定の題名や住所、名前等を入力する時にオートコンプリートしてくれる。これで私のカレンダー項目が少しだけ見映えよくなったのは間違いない。

デザイン以外で最も大きな新機能は、スケジュールビューだ。そこには今後のイベントがスクロール表示されるだけでなく、Googleはそれにマッチしたイラストや写真の挿入を試みる。

例えば、ニューヨークに飛ぶ予定がある。Googleはそれを認識し、カレンダー項目の背景にニューヨークの風景を表示する。これは大した話ではないが、一度実物を見ると、驚くほど楽しい(そしてこれはカレンダーに対してめったに感じることではない)。

新しいiPhone版Google Calenderはここでダウンロードできる。iPad版がいつになるのかは不明。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Apple Watchのイベント開始直前、Googleは「個性」をアピールする広告ビデオを投入

Apple Watchイベントの開始直前、Googleは自社のYouTubeチャネルにてAndroid Wearのビデオ広告を投稿した。この広告でアピールしているのは「個性」だ。確かに、違いをアピールするのはそこだろう。

いろいろなバンドを選択できるとはいっても、Apple Watchはいずれも同じようなデザインだ。Android Wearには丸型もあるし、カメラ搭載モデルも存在する。またディック・トレイシーの映画を現実にするようなものも用意されている。さまざまなモデルが登場してきたAndroid Phoneと同様に、GoogleはデザインをOEMにまかせているわけだ。

確かにGoogleのアピールポイントはここにある。Googleのこの方針が正しいのかどうか、間もなく明らかになっていくのだろう。

原文へ]

(翻訳:Maeda, H


元Opera CEOが作ったVivaldi、代替ブラウザー候補に急浮上


Operaの元CEO Jón von Tetzchnerは、Chromiumベースの新しいブラウザー、Vivaldiのテクニカルプレビューを1月に発表した。このたびセカンドプレビューが数多くの新機能と共に公開され、Chrome、Firefox、Safari、およびIEの価値ある代替品(特に旧Operaユーザーにとって)として急速に浮上してきた。

Vivaldiは、自らをパワーユーザー向けブラウザーであると公言してはばからない。これはOperaの元来の野望(ここ数年薄まってきたとvon Tetzchnerは言っている)の血を引いている。ファーストプレビューには、タブスタッキング、メモ取り、クイックコマンド(Spotlightライクなキーボードコマンド)等、いくつか気の利いた機能が導入された。当時私の決断を迷わせたのは、ブックマークバーがないことだった。今回セカンドプレビューにはそれが ― 山ほどの新機能と共に ― 追加され、Vivaldiは十分再考に値するブラウザーになった。

今回加わった機能に、オンデマンド画像読み込み(私にはさほど有用ではないが相当遅いWiFiの人には価値があるかもしれない)、早送り/巻き戻しがある。Vivaldiが記事や検索結果に2ページ目があるかどうかを自動的に判定し、サイトの下端までスクロールすることなく直接飛んで行ける。これはGoogle、Hacker News、さらにはTechCrunch等、明らかに次のページのあるサイトではうまく働いた。しかちNew York Times等の複雑なサイトでは、予想が怪しくなる(私は始めAsk Real Estateに飛ばされ、次はウケようとしたのかIE8サポートページだった)。もちろんOperaは、ベースをWebKitに切り替える前に同様の機能を提供していた。Chromeユーザーはこのアドオンを試してみればどんなものかわかるだろう。

他の大きな新機能に、スペーシャルナビゲーションがある。クイックコマンドと同じく、これはショートカットキー愛好家のための機能だ ― しかし、マウスを使えない人のためにも非常に有用であることがわかった。シフトキーを押しながら矢印キーを押すだけで、リンク間をナビゲートできる。

これまで私はかなりの時間を割いて代替ブラウザーを求め、OperaMaxthon、FirefoxやChromeの様々なビルド(Pale MoonWaterfox等)、を試してきた。私の標準ブラウザーであるChromeに代わるにはどれもほど遠かったが、Vivaldiにはチャンスがあると思う(しかも ― 非公式ながら ― 既存のChrome機能拡張の多くを使えるようになった)。

私はメールクライアントをブラウザーに組み込むことがマイナス要素になることも心配している。私はブラウザーにメールクライアントは必要ないが、多くの旧Operaユーザーが要求しており、前回von Tetzcherと話した時、彼自身もそのアイデアを支持していた。もちんろんチームはそのための何か良いアイデアも、技術力も持っている。

Vivaldiは、今すぐ試す価値があり、今から数ヵ月かけてさらに良くなっていくことは間違いない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook