Apple Watch速報―予約は4/10から、出荷は4/24から、価格は349ドルから1万ドル以上まで

今朝(米国時間3/9)、Appleは昨年9月に予告した腕時計タイプのウェアラブル・デバイス、Apple Watchの詳細を発表した。Apple Watchの機能やデザインについてはすでに大量の情報が出回っているが、公式に全貌が明らかになったのは当然、今回が始めてだ。Apple Watchが世界でもっとも人気あるスマートウォッチになることは疑いない。

予約受け付けは4月10日、出荷は4月24日〔日本も同一スケジュール〕から、価格はモデルにより349ドルからなんと1万ドル以上までさまざまなバリエーションが用意される。

バリエーション

Apple WatchはこれまでのAppleのプロダクトと大きく異なり、バリエーションが圧倒的に豊富だ。消費者がモデルを選択しやすいよう、製品はApple Watch Sport、Apple Watch、Apple Watch Editionという3つのコレクションに大別される。すべて角型だが、それぞれのコレクションに38mmと42mmの2サイズが用意される。材質、仕上げ、バンドは非常に多様だ。

Apple Watch Sport

Apple Watch Sportはケースは酸化皮膜処理されたアルミニウムで、スペースグレーとシルバーの2種類のフィニッシュが選べる。このデザインは現行iPhone 6、6 Plusにいちばん近い。カバーのガラスもiPhone同様、特別なイオン加工により強度を高められている。このスポーツ・モデルは柔らかい仕上げのプラスティックのバンドが付属する。バンドは5色用意される。

スポーツ・モデルは3つのコレクションの中では一番安い価格帯となる。プラスティックのバンドは好みが分かれるだろうが、Appl Watchは全モデルがバンド交換式なので、ユーザーは後から好みのバンドに換えることができる。

Apple Watch Sportは38mmモデルが349ドル〔42,800円〕、42mmモデルが399ドル〔48,000円〕。

Apple Watch

Apple Watchは中間価格帯のコレクションだ。ケースはステンレスで、鏡面仕上とマット仕上げのスペースグレーが選べる。ガラスはサファイアクリスタルでスポーツ・モデルに比べていっそう硬度が高い。バンドはスポーツと同じプラスティック、各種バックルを備えたレザー、ステンレスリンク、ミラネーゼリンクが用意される。

Apple Watchの価格はバンドによって異なり、38mmモデルは549ドル(66,800円)から1049ドル。42mmモデルが599ドル〔71,800円〕から1099ドルとなっている。

Apple Watch Edition

Watch Editionはサファイアクリスタルのガラスにローズまたはイェローの18金ケースとなる。価格は他のコレクションよりはるかに高い。 Watch Editionにはケースにマッチする18カラットの金製を含め、専用のバンドが各種用意される。Apple Watch Editionの価格は1万ドル以上〔日本サイトでは128万円モデルから〕となる。

プレインストール・アプリ

Apple Watchにはきわめて豊富な機能が用意されており、カスタマイズのオプションも膨大だ。ディスプレイにはアラーム、天気予報、日の出、日没、クロノグラフ、ストップウォッチ、日程などが対話的アニメーションで表示される。

Appleはデフォールトの「文字盤」デザインをいくつか用意しているが、ユーザーはそれぞれをタッチ方式で簡単に好み合わせてカスタマイズできる。またデフォールトの表示機能には株価モニターも含まれる。

またApple Watchにはデフォールトでカレンダー、地図、リマインダーがインストールされている。腕をちらりと見れば次のアポイントメントがわかる。またミーティングへの招待をApple Watchから承認することもできる。次のアポイントメントに向かって移動中ならターン・バイ・ターンのナビゲーションも表示される。

もちろんサードパーティーのアプリがさらなる機能を提供するはずだ。Appleは今回のプレスイベントでUberを呼ぶアプリ、ホテルの部屋のドアの鍵を操作するアプリ、WeChatでチャットするアプリ、Instagramの写真を表示するアプリなどをデモした。.

デジタル竜頭の横に設けられた大きなボタン(サイドボタン)を押すとひんぱんに連絡する相手がサムネールで表示され、簡単にApple Watch内からメッセージを送ったり通話したりできる。またウォッチの表面に絵や記号を描いて相手に送るスケッチ機能もある。

Apple Watchではメッセージや通話を受信することができるが、いったん上げた腕をそのまま下ろせば無視することもできる。Apple Watchはメッセージや通話の受信時に状況に応じて柔軟に対応を変える「コンテキスト反応」機能を装備しているためユーザーがiPhoneをポケットから引っ張りだす回数を大幅に削減できるという。マイクとスピーカーを内蔵しているので、Apple Watchで音声通話が可能だ。メールの件名で対応を判断することもできる。全体としてiPhoneの利用を時間のかかる重要なタスクに限ることができるだろう。

機能

Apple WatchにはiPhoneの機能と重複するというよりもウェアラブルのメリットを生かし、スマートフォンを補完する機能が豊富に組み込まれている。現行のiPhoneやiPadに組み込まれていないセンサーなどはその一例だ。

Apple Watch独特の機能には、ユーザーが表面をタップすると相手にそのタップが伝わる機能、内蔵された心拍モニタから得られた拍動を相手と共有すハートビート機能などがある。アクセサリとの接続はBluetoothで、デジタル竜頭を回転させることでオプションが選択できる。これによって狭いディスプレイの有効活用が図られている。

バッテリー駆動時間

Appleがバッテリー駆動時間で苦労しているという噂が流れていたが、今回のイベントでAppleは「通常の使用で18時間もつ」と発表した。もちろんこれは利用方法によって大きく変わるはずだが、Appleは「一日もつバッテリー」と呼んでいる。

〔日本版〕Appleの日本サイトですでに詳しい紹介が行われている。予約注文は4月10日から、発売は4月24日から。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


ティム・クック曰く、Apple Watchは4月に発売


Apple Watchは4月から一般販売が開始される、とApple CEO Tim Cookは語った。Cookは今日の2015年Q1収支報告会見で、この目標とする発売予定時期を明かした。昨年9月にApple Watchが初めて発表されたとき、発売時期は「2015年初め」と説明されていた。

Apple Watchの発売日は、発表以来あらゆる噂の対象となり、最近では3月という報道もあった。Cookが実際の発売日を多少でも明らかにしたことは、通常は未発売製品の確実な発売日を決めないAppleらしからぬ行動だが、何ヵ月も前にこのハードウェアの予告発表をしたこと自体、既に標準的手順から外れていた。

しかし、Apple Watchのより具体的なスケジュールを決めることによって、噂された3月にこのウェアラブルが登場しなくても誰も驚かないことが約束される。さらにデベロッパーがソフトウェアの適切なリリース時期を決めるのにも役立つ。Watchのプラットフォームをターゲットにしたいデベロッパーは、今のところバーチャルシミュレーションだけが頼りで、デッドラインも設定されていなかったが、4月という出荷時期が発表されたことで明確な目標が出来た。

AppleがApple Watchを事前発表した決断の裏には、デベロッパーをプラットフォームに引き入れたいという事情もあったので、今回の発表はその点でも有効だ。製品発表にまつわる通常に秘密性もこのケースには必要ない。昨年の事前発表によって既にWatchへの期待は広く抱かれている。

「私は毎日使っているが、とても気に入っていて、これなしでは生きられない」とCookは会見で語り、同製品に対する彼自身の興奮を表した。さらに彼は、Appleはもっと早く出荷したかったのではないかというアナリストの質問に答えて、4月という時期はAppleが定義した「2014年初め」の範囲内であることを強調した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


新しい「ドライ」心電センサーが、ウェアラブル医療機器への道を開く


ノースカロライナ大学の研究者らが、「ドライ」心電センサーを開発した。患者の心臓の状態を高精度で監視し、長時間装着することが可能だ。従来の心電センサーは、患者の皮膚との間に濡れたゲル物質を介在させる必要があり、長時間装着することができなかった。新型のセンサーは皮膚に装着され、情報を携帯デバイスに送信することによって、心臓の挙動をより詳細、高精度に監視する道を開く。

「過去数年間、他にもドライ電極が開発され、中にはウェット電極に対抗する可能性を示すものもあったが、われわれの新しい電極は、既存のドライ電極の殆ど ― あるいはすべて ― よりも信号品質が優れている」と、同大学機械・宇宙工学部准教授のDr. Yon Zhuは語った。「さらに、われわれの電極は頑強であり、それはポリマーの中に細いワイヤーを組み込んでいるからだ」

センサーは現行の心電計と互換性があるが、移動する患者にも利用できるため、ポータブル機に最適だ。価格が安いため貼ったまま忘れてしまってもよい。「センサーの原材料費は既存のウェットセンサーと変わらないが、製造プロセスを改善してさらに全体コストを下げる方法を検討している」とZhuは言った。

これは、ウェアラブルの世界にとって興味深い参入だ。Bluetoth塔載の低電力デバイスを、半恒久的な心電計と接続することによって、運動能力や心臓に障害のある患者が、自分の限界や潜在能力を知る手助けができる。従来のウェット電極と異なり、本当にウェアラブルなので、長時間、就寝中でも着用したままでいられる。本システムは、銀製ナノワイヤーのメッシュをポリマーで包むことによって作られており、大きさは25セント硬貨(約24 mm)くらいだ。

via Eurekalert

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


ウェアラブルデバイス「Telepathy Jumper」発表、だがそれは想像とちょっと違った

SXSW 2013にて「Telepathy One」が発表されてから1年半、2014年6月には創業者であり代表を務めていた井口尊仁氏の退任騒動も起こった(現在井口氏は同社のフェローという肩書で活動している)が、Telepathyがその製品の詳細を発表した。Telepathyの日本法人であるテレパシージャパンは12月18日、ウェアラブルデバイス「Telepathy Jumper」を発表した。同日よりデベロッパー向けの申し込みも受け付ける

Telepathy Jumperはこれまでのデモ機やモックアップにあったように、メガネ状(厳密には耳から後頭部、反対側の耳までをぐるっと回りこむデザインになっている)のウェアブルデバイスではない。カメラやディスプレイ、マイクを備える「ディスプレイユニット」と、バッテリーや操作ボタンを備えた「パワーユニット」をケーブルでつなげた形状で、ケーブル部を首にかけて使うのだという。医者が首からかけている聴診器をイメージすると分かりやすいかもしれない。

ちなみにモニタ部を目の前に固定する場合、専用のアタッチメントが必要となる。アタッチメントのデータはオープンソースとして公開。自身の頭部のサイズに合わせてデータを加工した上で、3Dプリンターで打ち出して利用する。

アタッチメントをつけてTelepathy Jumperを耳にかけたところ

ディスプレイユニットには、qHD(960×540)のディスプレイ、500万画素・オートフォーカスのカメラ、2つのノイズキャンセリング機能付きマイクなどを備える。パワーユニットには操作用のボタンのほか、1000mAhのバッテリー、8GBのメモリなどを備える。OSはAndroid 4.2で、ネットワークはBluetoothとWiFiを利用できる。実際にデモ機を使用させてもらったところ、ディスプレイは非常に明瞭。周辺の光が強い環境でもはっきり見ることができた。ただ、デモ機はモニターに映像を流しているだけだったので、聴診器型(便宜上こう呼んでおく)であるメリットがイマイチ分からなかった。2015年3月に法人向けに販売を開始し、来夏をめどに一般向けの販売を進める。なお価格は未定。

一般向けの販売に合わせて提供予定のアプリケーションも2つ紹介した。1つは、他のユーザーが見ている(カメラで撮影している)景色をあたかも目の前の景色のように閲覧できる「Eye Connect」、もう1つはユーザーが持っている特技などを、Telepathyを使って他のユーザーに教えたり共有したりできる「Talent Buzz」だ。Telepathy Jumperは「共創」をテーマにしているとのことで、そのテーマに沿ったアプリとなる。また仕様の詳細などは明らかにされなかったが、サードパーティーによるアプリケーション開発も検討する。

「以前から開発していた」という聴診器型デバイス

これまでのデモ機でメガネをイメージしていたこともあって、その形状には驚いたのだけれど、テレパシージャパン代表取締役の鈴木健一氏によると、「ユーザーテストで分かったのは、常にディスプレイが目の前に必要ではないこと」なのだそう。このような気付きから、これまでもメガネ型のデバイスと並行して聴診器型のデバイスも研究・開発していたそうだ。

実はTelepathy Jumperのバッテリーの容量は現在主流となっているスマートフォンの半分程度。そう考えると素人目にもメガネに仕込むにはちょっと大きいように感じる。実際以前にも複数の関係者から「メガネサイズでバッテリーの容量を確保するのは難しいのではないか」という話を聞いていた(が、今回の形は想像していなかったのでびっくりした)。なので、バッテリーの容量確保のためにメガネの形状を諦めたのではないかとも鈴木氏に聞いたが、あくまでメガネという形状での不便を解決するために現状の形になったという説明だった。たしかに普段使うメガネの上に、さらにメガネ型デバイスはつけていられない。

テレパシージャパン代表取締役の鈴木健一氏

すでに日立ソリューションズなど複数社での試験利用も始まっている。両手が自由に使えるウェアラブルデバイスは、工事や建築から製造、病院など、さまざまなビジネス現場でニーズがあるのではないかという話は各所で聞く。「聴診器型」である必要性はさておき、Telepathy Jumperのニーズもそこにあるはずだ。

また、鈴木氏は同日の会見でのプレゼンの中で「利用シーン」として東京ディズニーランドの写真を使用しており、質疑では同施設との関係について記者から質問が飛んだのだけれども、「数社とどのようにビジネスが構築できるか話をしている。ディズニーランドはまた後日ということでお願いしたい。(対応は)広報に任せます」(鈴木氏)とだけ回答していた。

ともかく、かつて代表だった井口氏が語った「2014年に届けたい」というスケジュールにはギリギリ間に合わなかったが、少なくとも2014年中にその姿が明らかにされた。この発表について井口氏がどう思っているかも鈴木氏に聞いたが、「海外にいて、ここ(会見)に来る前には話をしていないので心境は分からない」とのことだった(ただし、Telepathyのミーティングなどには参加しており、西海岸の情報などを共有してくれているそうだ)。


Intel、Google GlassパートナーのLuxotticaと提携してスマートグラス分野への参入を画策中

Intelは、本気で(顔面)ウェアラブル市場への参入を目指しているようだ。次バージョンのGoogle Glassに搭載されるチップを提供予定であるとの話も入ってきた。それに加えて、Google GlassのパートナーでもあるLuxotticaと提携するとのアナウンスも発表されたのだ。ちなみにLuxotticaはOakley、Persol、Armani、あるいはCoachなどのブランドの眼鏡を手がけているメーカーだ。今回の提携によって今後、複数年にわたってリサーチや開発などを共同で手がけ、今後のスマートグラスの普及に道筋をつけたいとしている。

どのような役割分担で、どのような行動をしていくのかということについての詳細は明らかになっていない。しかし、2015年にはLuxotticaおよびIntelの共同作業に基づくプロダクトをリリースしようという考えであるとのことだ。Intelの狙いとしては、ウェアラブル分野でぜひとも主導権を握りたいということがある。大いに普及した「モバイル」プロダクトでは主役の座をQualcommなどに奪われたこともあり、その轍を踏むまいとして具体的な行動に移ってきているのだ。

スマートグラスが今後どのようなポジションを占めるようになるのかは、未だいっさい不明の段階ではある。しかしIntelとしては、ともかくモバイル分野で陥ってしまった大失敗は避けたいという考えがあるわけだ。モバイルの重要性を見損じていたという反省があるのは間違いない。Luxotticaの関わるブランドの影響力を考えても、Intelの積極的な動きが市場に何らかの影響を及ぼすことは間違いない。

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(翻訳:Maeda, H


このスチームパンクなブレスレットで、テトリスをプレイしよう


Keven Batesは、Arduboyというプログラマブル名刺を作った男だが、次のプロジェクトは、最高にクールなブレスレットの中に詰め込まれている。この銅でできた回路基板むき出しの(当然水濡れ禁止)ウェアラブルは、小さな液晶画面でテトリスをプレイできる。ブレスレットの左右をタップして移動したブロックが、複数に分割された画面を上から下へ落ちてくる。スコアも残る。

このブレスレットは現在プロトタイプだが、Batesはこれに3Dプリント部品を加え、本物のウェアラブルらしくして、見た人がショックを受けないようにする予定だ。ブレスレットには小さなコンピュータが塔載されていて、完全にプログラマブルだ。誰か腕Angry Birdsを作らないかな?

via Giz

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


暖房付きスマートインソール? 次はいったい…

つながってアプリで制御できる日常製品に、はたして限度はあるのだろうか。正常心とスマホのバッテリー寿命は〈ある〉と言いたいかもしれないが、近々スタートするKickstarterプロジェクトは〈ない〉と言っているようだ。このつながって暖房するインソールは、ランナーの足を暖めながら歩数を計測する。

Digitsoleという名前のその商品は、初めて見る「スマート・インソール」ではない。Googleは2013年3月のSXSWで、つながって、喋るシューズをアートプロジェクトとして披露した。最近では、Bluetooth対応シューズ/インソールのLechalが登場し、足の触覚にフィードバックして地図を見ることなく道案内をしてくれる。さらには、ランナーの足が地面とどのように接触しているかを正確に分析し、リアルタイムで触覚フィードバックを返して走り方を調整できる、スマート・ソックスまで現れた。実用的かといえば、そう、かもしれない。

そして今、つながる加熱インソールが出てきそうだ。専用Android/iOSアプリをスワイプするだけで、最高40℃まで1回の充電で最長8時間暖めることができる。充電は後端のUSBポート経由で行う。

足の指を甘やかすためのアプリ? 世界で最初の実は問題でない問題の一つにも聞こえる。それでも、凍てつく寒さの中を走るしもやけがちな人にとっては、天の恵みに感じられるかもしれない。

オンデマンドの足暖房に加えて、Digitsoleの袖の中、いや靴下の中には他に2つ機能がある。歩数と消費カロリーを ― 同社曰く ― ウェアラブル・フィットネス・アームバンドより正確に測定する。なぜなら、Digitsoleは両方の足にあるので、何歩走ったかを正確に知っているからだそうだ。

Digitsoleを作ったフランスの開発者たちは、暖房インソールの夢を実現すべく、Kickstarterで4万ドルの調達を目標にしている。果たして彼らは、ファンシーなBluetoothフットウォーマーのために99ドルを手放そうという人たちを十分な人数説得して、1月の寒さに間に合わせることができるだろうか。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


スマートウォッチの盤面は矩形にかぎる(円形はノー!)

スマートフォン界隈は今、円形のウォッチの話題で盛り上がっている。今年の初めにLGとSamsungが両社の初のAndroid Wearスマートウォッチを発表したとき、評論家たちの反応は冷ややかだった。それは彼らの心が、円形のMoto 360に傾いていたせいでもある。その後この二社からは、せっかく発売した矩形のウォッチの話があまり聞かれなくなり、みんなが今だにMoto 360を待ってる中で、今度は当のLGが円形ウォッチG Watch Rでこの騒動に加わってきた。

そのG Watch Rは、LG自身の画像では、すごく良い。ふつうの機械式ウォッチみたいだ。スペックによると画面の解像度は今のG Watchよりやや高いぐらいだから、この画像は少々あやしいかもしれない。

LGが製品のデザインに真剣なのはよろしいけど、でも一般的には、円形ウォッチにそれほどのめり込む気持ちにはなれない。盤面が円いと、いかにもウォッチらしく見えるが、ウォッチではなくAndroid Wearという多芸なシステムを載せたスマートウォッチとして見ると、円形の盤面にはかなり問題がある。

円形のウォッチは時間を見るための機械式ウォッチとしては良くても、スマートウォッチは時間を表示するだけでなく、ほかにもいろんなことをする。たとえばAndroid Wearの得意技(わざ)である通知は、画面が円いと見づらい。円形の盤面に通知が表示されると、無駄なスペースが多くなり、通知そのものは円の下半分に表示されるので、ちょっとおかしな感じだ。

しかも、スマートウォッチは電池が小さくて電池寿命が短いことを忘れるべきではない。電池寿命を節約するために、時間だけを表示しているときには画面をやや暗くした方がよい。しかしこのとき、矩形のウォッチなら文字を大きくできるので、時間をすぐ読めるが、円形では文字を大きくすることが難しい。しかも、円形ウォッチで文字を大きくしたら、逆に非常に見づらくなるだろう。

今のLG Gウォッチでも、使いやすいなと感じるのは盤面の文字(数字)が大きい機種だ。腕を振って画面を明るくせずに、薄暗い画面のままで時間がすぐわかるスマートウォッチは、円形の機種の中にはない。G WatchはディスプレイがOLEDになるので、かなり良くなるとは思うけど、たぶん抜本的解決にはならないだろう。

来週ごろMoto 360の最終製品バージョンが出るらしいから、その円形の盤面でも、これらの問題をチェックしてみたい。

円形の盤面よりは、矩形で曲面(もしくはフレキシブル)のスクリーンなら、腕のカーブにフィットするからスマートウォッチに向いているだろう。それに、時間を見るためにだけウォッチが必要な人には、ほかにも選択肢いろいろたくさんある

異論反論はご遠慮なく、コメントとしてお寄せいただきたい。

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


アルツハイマー病患者のためのウェアラブルでYbrainが$3.5Mを調達

アルツハイマー病患者のためのウェアラブルを作っている韓国のYbrainが今日(米国時間8/27)、Stonebridge Capitalが率いるシリーズAの投資ラウンドで350万ドルを調達し、調達総額が420万ドルになった、と発表した。協同ファウンダのSeungyeon Kimが本誌に語ったところによると、資金は同社のウェアラブル製品の臨床試験と製造に使われる。

同社は2013年に、California Institute of Technology(カリフォルニア工科大学, カルテック)で学んだ神経科学者Kyongsik Yunと、Samsung出身の技術者たちによって創業された。

Ybrainは今、韓国のSamsung Medical Centerで臨床試験を行っている。

Kimによると、同じくウェアラブルデバイスを作っているSoterix Medicalが、Ybrainの至近で直接の競合企業である。PfizerやNovartisなどの製薬企業は間接的な競合企業だ。彼によるとYbrainは、ウェアラブルの健康器具でアルツハイマー病のための臨床試験を行っている唯一の企業だ。

Ybrainのウェアラブルデバイスは一種のヘッドバンドで、前面に二つのセンサがあり、それらが2ミリアンペアの電子的信号を発して脳を刺激し、アルツハイマー病の症状を抑える。患者は自宅にいながら、このデバイスを一日に30分、週に5日装着する。このヘッドバンドは、軽度の認知症に対しても有効である。

これまでの臨床試験によると、同社のウェアラブル製品は、アルツハイマー病に対する従来の投薬治療よりも20ないし30%は効果が高い。“それが投資家を前向きにした”、とKimは語る。

臨床試験が終わり、合衆国のFDAや韓国のKFDAが承認すれば、同製品はオンラインあるいは病院で買えるようになる。

Stonebridge CapitalのアナリストFortune Sohnは、声明文の中でこう言っている: “アルツハイマー病のエキスパートの多くが、新薬の登場は2025年以降になる、と予測している。Ybrainの世界で初めての、アルツハイマー病患者のためのウェアラブルは、優れたソリューションになるだろう”。

[出典: BeTech]

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


“活動量計もどき”はいらない–オムロンが30億円規模のベンチャー投資

京都府京都市に本社を置く大手電機メーカーのオムロンが、7月1日付で投資子会社のオムロンベンチャーズを設立。コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)として、2016年までの3年間で30億円規模のベンチャー投資を実施することを明らかにしている。

オムロンと言えば、コンシューマ向けの健康医療機器から制御機器や電子部品、車載電装部品などさまざまな事業を展開している。時価総額ベースで1兆円近い大企業がこのタイミングでベンチャーと組むことを決めた理由はどこにあるのか。

実は日本最古の民間VC設立にも関わったオムロン

実はオムロンは、日本最古の民間VCの設立にも関わっているそうだ。オムロン創業者で当時の代表だった故・立石一真氏が、京都経済同友会のメンバーとともに1972年に立ち上げた「京都エンタープライズディベロップメント(KED)」がそれだ。同社は日本電産などへの投資を行い、1979年に解散している。ちなみにKEDの設立から約2週間後、東京ではトヨタ自動車などが出資する日本エンタープライズ・デベロップメント(NED)が設立されているそうだ。

オムロンベンチャーズ代表取締役社長の小澤尚志氏

最近では通信キャリアだってテレビ局だってCVCを立ち上げているが、オムロンもそんな流れを受けているのだろうか。オムロンベンチャーズ代表取締役社長で博士の小澤尚志氏に率直に聞いたところ、「(オムロンベンチャーズを)立ち上げる中で知ったのだが、案外世の中ではやっていたとは知らなかった」と語る。

オムロンでは、2011年から10年間の長期経営計画「VG2020」を掲げており、その中でも2014年以降では「地球に対する『新たな価値創出』へつながる新規事業づくりに取り組む」としている。この経営計画の中で、ベンチャー投資の可能性を模索していたのだそうだ。

「オムロンは『ソーシャルニーズの創造』を掲げてきた会社。世の中で解決しないといけない課題を技術というよりはコアバリューとして提供してきた。例えばオムロンが世界で初めて提供した自動血圧計。これによって、これまで病院に行って看護師を必要としていた血圧測定が、家庭にいながら実現できるようになった。これは健康状態を手軽に見られる、より長く健康に生きたいという課題を解決しようとしたもの」(小澤氏)

オムロンは「課題解決のための会社」と語る小澤氏。もちろん自社に技術があればそれは活用するが、技術がなければ世の中の別の場所から獲得してくることもいとわないという考えだという。「本質的には、持っている要素技術でどんな課題を解決できるかを考えるのではなく、まず先に課題とその解決方法を考えている」(小澤氏)

しかしそうは言っても大企業の中でイノベーションを起こすのは難しいのは小澤氏も認めるところで、「いいモノを安く作るのは得意だが、新しいモノを作るのはなかなか大変」と語る。そこでオムロンベンチャーズを立ち上げ、速いスピードで投資し、協業できる体制を作る狙いがあるという。

オムロンベンチャーズは、ファンドを組成せず、オムロングループの資本をもとに投資を行う。対象とするのは「安全・安心センシング」「ライフサイエンス」「ヘルスケア」「ウェアラブルデバイス」「IoT」「環境・エネルギー」「農業関連」といった分野。オムロンベンチャーズがオムロングループ各社の新規事業のニーズをヒアリングし、協業の可能性のあるスタートアップを中心に、数千万円から数億円程度の出資を行う予定だ。すでにセンシングや農業関連の分野では具体的な話が進んでいるとのことで、第1号案件については、早ければ9月にも決定する予定だ。

モノづくりのノウハウをスタートアップに開放

小澤氏によると、今後は加工機や成形機など、自社グループの設備に関しても投資先に開放することを検討しているそうだ。「例えばfoxconnのようなEMS(Electronics Manufacturing Service:電子機器の受託生産サービス)がハードウェアベンチャーを助けているところがある。我々もハードウェアを安く製造できるノウハウや検品のノウハウなど、一通りの『モノづくり力』を持っている。そしてグローバルなネットワークもある。逆にベンチャーマインドやそのスピード感、テクノロジーは弱い。ならば我々がやるべきなのは、自分たちの能力やアセットをシェアすることだ」(小澤氏)

例えばスマートフォンアプリであれば、ここ数年のクラウドの普及によってスケールのための課題はある程度解決されたかも知れない。だがモノづくりとなるとQCD(Quality:品質、Cost:コスト、Delivery:納期)が求められる。その課題を解決するパートナーとしては最適だと小澤氏は語る。

ハードウェアのQCDまでケアできる連携体制と聞けば、ハードウェアスタートアップにとっては期待が高まるかも知れない。実際、ハードウェアスタートアップ関係者から、部品の調達や組み立てに苦労したという話を聞くことは多い。

しかしこの取り組み、M&A先の発掘のための施策にも見えなくもない。小澤氏も「本音を言うとそれがないわけではない」と可能性については否定しないが、あくまでM&Aありきという話ではないと続ける。「M&Aは場合によりけりだと思っている。パートナーという距離のままのほうがいいケースとよくないケースがあると思っている。グループに入った瞬間、大企業のしがらみだってあるはずだ」(小澤氏)

「活動量計もどき」のウェラブルデバイスはいらない

さて、オムロンベンチャーズの投資領域には「ウェラブル」とあるが、オムロンと言えばこれまでにも歩数計や活動量計など、(今時のウェアラブルデバイスとは方向が異なるが)ヘルスケア関連のウェアラブルデバイスを提供してきたメーカーだ。どういうスタートアップと連携する可能性があるのか、改めて聞いてみたところ、小澤氏は以下のように語った。

「血圧、活動量、睡眠時間については、(デバイスを)持っているのでもういいんじゃないかなと思っている。だがこれらのデータを使ってアプリを開発してもらう、さらには身体的な情報だけではなくて、意思やメンタルに関する情報までを取得しないと総合的な健康というのは見ることができないと思っている。活動量計もどきのウェラブルには正直興味がなくて、もっと先を一緒に考えたい」


Google Glass、ついに海外展開を開始

水曜日にマウンテンビューで開幕するI/Oデベロッパー・カンファレンスを目前に控え、Googleは現実拡張ウェアラブルデバイスであるGoogle Glassの国外販売を開始した。

これは4月にアメリカでの販売を招待制から、オープンなものに切り替えたのに続く措置だ。徐々に世界中の利用者に向け提供されていくことになるのだろう。

今回オープンとなったのはイギリスでの話で、これでマウンテンビュー風音声コントロールヘッドアップディスプレイを英国人も操作できるようになる。かなりの額(£1,000)を必要とはするが、Googleパワーを常に身に付ける人間カムコーダーとして活躍できるようになるわけだ。但し、知人をちょっとびっくりさせたいというだけならば、もう少し安い方法を考えた方が良いとは思う。

Google Glassの販売はGoogle Playにて行われる。依然としてExplorer Editionと呼ばれる早期体験希望者向けのベータ版という位置付けではある。Amazon Fire Phoneより高額で、利用する確かなメリットがなければなかなか手を出しにくいプロダクトではあるだろう。

それでも目の前に情報を投影させる機能を使うことにメリットが有ると考える人は、タンジェリンやスカイなどを含む5色から選ぶことができる。好みのフレームおよびシェードが同梱される。

(尚、ダイアンフォンファステンバーグのデザイナーフレームの販売も開始されたが、こちらは今のところアメリカ国内のみでの販売となっている。)

イギリス人向けGoogle Glassアプリケーションとしては、ガーディアン(Guardian)のものがある。最新ニュースやヘッドラインをGlassで確認することができる。また音楽検索アプリケーションのShazamや、フィットネスをゲーム化して楽しむZombies, Run!などは必携アプリケーションかもしれない。

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(翻訳:Maeda, H


Telepathy CEOの井口尊仁氏が退任–詳細は続報にて

数日前から関係者の間では噂になっていたのだが、ウェアラブルデバイス「Telepathy One」を開発中の米Telepathy CEOである井口尊仁氏が退任したことが、関係各社への取材で分かった。

井口氏はTechCrunch Japanが手がけるスタートアップ向けイベント「TechCrunch Tokyo 2013」(当時僕はまだスタッフではなかったのだけど)にも登壇して、2014年内にもデバイスの提供を目指していると語ってくれていた。

TechCrunch Japanでは現在、日本にいるTelepathyのメンバーへのコンタクトをしている。詳細については追ってレポートする。


文字通りウェアラブル(”着る”)なカメラNewViewWearなら撮(ってる/られてる)ことを意識しない

Elvis Costelloに、“Watching the Detectives”(探偵を見張る)というヒット曲がある。探偵を見張ることは実際には難しい。でも、いつでもonでいつでも撮影中のウェアラブルカメラNewViewWearなら、あなたはどんな凄腕の探偵でも”shoot, shoot, shoot”(撮る、撮る、撮る)できるし、彼がどこへ隠れようとしても “red dogs under illegal legs”(赤犬を連れた不法侵入者)であることがばれる*。〔*: これらは”Watching the Detectives”の歌詞の一部。〕

ライフキャスティングの人気がなくなったのは、それがちょっと気持ち悪いからだが、NewViewWarは無視できない。一見ただのシャツだが、中に常時onのカメラが隠れている。今Indiegogoで10万ドルを募集しており、出資すると小さなカメラと、撮影用の穴の開いたシャツをもらえる。カメラは、三回タップして目の前で起きた事象…5分間の過去…を記憶させたり、あるいは一日中撮りっぱなしにして、寝る前にその日一日をじっくり振り返ることもできる。

シャツとカメラのセットで199ドルだが、撮影モードは、連続撮影、ループ撮影、自動撮影から選ぶ。時間差撮影もできる。1080pのカメラとしては最小のサイズだし、一回の充電で数日使える。microSDカードでストレージを増量できる。

ビジネスでも私生活でも、人との対話を記録しておくことが今後重要になるにつれて、こんなデバイスの利用が増えるだろう。それはまるで、自分専用のInstagramが常時onになったようなものだが、いずれロシア人がダッシュボードカメラとして利用するようにもなりそうだ。でもそうなると、裸で運転は禁物です。冗談はさておき、これが今後どんな使われ方をするか、興味津々だ。自分が誰かに撮られていることがわかったら、あなたならどうするかな?

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Tobiiの新しいメガネは、視線追跡研究を進歩させる

視線追跡のプロであるTobiiが、最新の視線追跡分析のために作ったメガネとソフトウェア、Tobii Glasses 2を発表した。様々な状況、場所で「実世界の凝視データをリアルタイムで取得する」ために作られたTobii Glasses 2は、軽量(45グラム)で邪魔にならず、ユーザーの凝視データを1080pのHDで記録する。システムは、追跡用メガネ、撮影データをメモリーカードに保存できる小型記録ユニット、およびTobii Glasses Controllerソフトウェアからなる。

ウェアラブルデバイスの話題があふれる昨今、消費者ではなく研究者に焦点を合わせた新製品が発表されることは、ある意味で新鮮に感じる。

同社にとってこれが初めての視線追跡メガネではないが、前作と比べて新モデルは少しスリムになった。改訂されたソフトウェアには、使用者の視界をライブで見る機能が追加され、True Viewと呼ばれるHDシステムでは視線の移動を再現することができる。

一度でも製品開発か広告(デジタルでもそうでなくても)業界で働いたことのある人なら、この道具が調査の至宝であることがわかるだろう。視線追跡は、様々な種類のソフトウェアおよびハードウェアシステムのデザイン方針を決定する際、極めて重要な価値を持っている。

これと同じような製品による、実に説得力のあるユースケースを以前本誌で紹介したことがあるが、Tobiiの構想も非常に魅力的だ。小売店のショッピング体験はもちろんのこと、アスリートが標的を見る方法を追跡したり、運転者が案内に従って走る時など応用は無限だ。

同社は、サイネージ、シミュレーター、コントロールパネル、モバイル機器、社会調査、グループダイナミックス等における利用の可能性も挙げている。

これは、企業向け製品である消費者向けではない。Tobii Glass 2の価格は1万5000~3万ドルで分析パッケージは別売り。注文は今日から受け付け、出荷は2014年10月からの予定。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Samsung、Google Glass対抗製品を9月にリリース予定?!

まだいろいろな縛りがあるらしいものの、Google Glassはかなりの人が自由に入手できるプロダクトとなってきているようだ。いろいろなハードルがありながらも、一応は「パブリック」なプロダクトとなった様子。そのような状況の中、Googleのライバルたらんとする競合メーカーも同様のデバイスをリリースする予定にしているらしい。Business Korea(via Business Insider)が伝えるところによればSamsungの従業員から「Gear Glass」という名前のデバイスが、今秋にベルリンで行われるIFAエレクトロニクスショーに出品されるという情報が寄せられたとのことだ。

「Gear Glass」というのはアイウェア部分とイヤホン部分を備えたヘッドセットデバイスであるとのこと。Samsungが推進するTizen OSを搭載したものなのだそうだ。Tizenは現在Samsungの腕時計型デバイスのGearシリーズで用いられている。昨年リリースされた第一世代のGalaxy Gearシリーズから、OSの変更があったわけだ。ウェアラブルデバイスについてみた場合、Tizenには消費電力が低いというメリットがある。充電器に繋いでおく時間が、より短くて済む。

ちなみにSamsungは、ウェアラブルデバイスについて「Gear」というシリーズ名を使用していく意向であるようだ。発表されるらしいGear Glassについては、この「Gear」という名称を使うらしいということ以外、実は詳細がわかっていない。ただ「Glass」の名前が示すように、インタフェースや利用法については、Google Glassと同じようなものであると想定して良いようだ。

今や、あらゆる企業がGlass型デバイスの開発を行っていると言っても過言ではない状況だ。マイクロソフトやAppleなどは各種関連特許を申請中で、EpsonやSonyなどもプロダクトのリリースを予定していると伝えられている。「マーケット」が確立する前に、そのシェアを奪い合う状況が生じつつあるといえるかもしれない。しかし企業というものは、新しいアイデアに飛びつくのがその使命だということもできる。自社の成功が保証されていないにしても、チャレンジせずにはいられない分野であるといえるのかもしれない。

*注:冒頭に掲載している写真は、ずいぶん前にSmasung Glassとして提示されたもの。リリース予定とされるデバイスのものでないことはご注意いただきたい。

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(翻訳:Maeda, H


「人機一体」こそウェアラブルの本質–JINSがまんま”メガネ”の新デバイス「JINS MEME」を2015年春に発売

 

 

Google Glassの登場以来注目を集めるメガネ型のウェアラブルデバイス。「JINS」ブランドでアイウェアを展開してきたジェイアイエヌもその領域に参入することを明らかにしたが、そのコンセプトはこれまで発表されてきた製品とは一線を画すようだ。同社は5月13日に記者会見を開き、次世代戦略商品となるアイウェア型ウェアラブルデバイス「JINS MEME」を発表した。2015年春に国内での発売を開始する。

これまで「PC向け」「花粉対策」など、視力矯正以外の「機能性アイウエア」を世に送り出してきたジェイアイエヌだが、4年前に東北大学 加齢医学研究所の川島隆太教授に打診し、新しいアイウェアの可能性を探ってきたのだそうだ。ジェイアイエヌ代表取締役社長の田中仁氏は会見で、これまでのアイウェアが「外を見る」ための役割であったことに対して、JINS MEMEが「内を見る」ためのものだと説明する。

JINS MEMEは、三点式の眼電位センサーと六軸の加速度、角速度センサーを備える——といっても、センサーは少し太めのフレームに収められている。Google Glassのようにモニターがついているわけでもなく、メガネそのものとほぼ変わりないと言っていい——ウェアラブルデバイスだ。ウェリントン、ハーフリム、サングラスタイプの3種類のモデルを用意。ウェリントンタイプで重量約36グラムとなっている。僕も実際にデモ機を掛けてみたが、通常使用しているメガネ(フレームが太くて多少重く感じていた)よりも軽い付け心地だった。通信にはBluetooth 4.0を採用する。バッテリー内蔵で連続8時間の使用が可能。メガネのフレームを延長して頭部をカバーするヘアバンドのようなアタッチメントパーツを取り付ければ、約16時間までの利用が可能になるという。非接触での充電に対応する予定で、蓄積されたデータを送信するためのUSBポートも備える。価格は現状非公開だが、「JINSが作る商品なので、皆さんの手の届かない物ではない」(田中氏)とのことだ。

注目はこの眼電位センサーだ。眼電位とは、角膜側が正、網膜側が負の電荷をそれぞれ帯びているのだが、その電位差のことをいう。眼電位を計測することで、目の動きをモニターすることができたのだが、これまでの技術では目の周囲に4点のセンサーをつけないと計測ができなかった。今回JINS MEMEでは、眉間、鼻パッド部分の3点のセンサーを開発。これによって通常のメガネとほぼ同じ形のデバイスを実現したという。センサーは9方向とまばたきを検知可能で、現在特許出願中。センサーやセンサーを利用した各種の技術は、川島氏をはじめ、芝浦工業大学 工学部電子工学科の加納慎一郎氏、慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科の稲見昌彦氏らと協力し、産学連携で技術を開発しているという。バッテリーや回路でも国内メーカーと連携しての開発を進めているということだが、その詳細については、非公開とされた。各種センサーや産学連携で開発する技術により、目の向いている方向から姿勢や疲れ、眠気などの個人の詳細な身体データ(DEEP DATAと呼んでいた)を可視化できるようになるという。

会見では、ビジネス、ドライブ、フィットネスという3つのシーンでの利用イメージが紹介された。JINS MEMEでは眠気や疲れを「me」という独自の単位で測定する。この数値が高ければ元気で、低ければ疲れているということだ。例えばビジネスシーンやドライブシーンでは、数値が低くなれば連動するスマートフォンアプリでアラートを出してくれる。また頭に加速度センサーがつくことで、フィットネスのシーンでもリストバンド型のデバイス以上の精度で姿勢も含めた健康状況を図ることができるといった具合だ。ドライブ分野ではすでにデンソーと慶應義塾大学メディアデザイン研究科との産学協同での研究を進めることが決定しているという。また順次APIも公開し、開発者らとオープンなプラットフォームを作っていくとしている。ちなみに以下の動画は、会見で実際に行われたデモ。目線を左右に動かすことで、その動きに合わせて画面をスクロールさせている。

田中氏はJINS MEMEについて「内側を見るデバイス」と語ったが、同じく会見に登壇した川島氏や稲見氏も、これまでのアイウェア型ウェアラブルデバイスのあり方に疑問を投げる。川島氏はそもそも人間がGoogle Glassのカメラのように、「あえてつける装置」を利用しないのではいかと語り、稲見氏は「メガネ型のスマートフォンやカメラがウェラブルなのか? 無意識の行動を把握してサポートする『人機一体』、これがウェアラブルの本質的な意義ではないか」と語った。もちろんGoogle Glassや開発中のTelepathyのデバイスなど、モニタまでを搭載したデバイスとJINS MEMEを同じように考えても仕方ないのだけれど、ウェアラブルデバイスにまた1つの可能性が生まれたのは事実だろう。現時点ではパートナー向けの施策など詳細は明らかにされなかったが、ほかのデバイス同様、今後の展開を楽しみにしたい。

右から稲見氏、田中氏、川島氏


Amazon U.S.、サイト内にウェアラブル用の専用ストアを開設

うっかり見逃してしまっている人も多いかもしれないが、Amazonがサイト内にウェアラブル・ストアを開設している。従来からあるカテゴリーに、新しく「ウェアラブル」カテゴリーを追加したのだ。扱われているのはMisfit Shine、Jawbone UP24、そしてNarrative Clipなどさまざまなウェアラブルデバイスだ。

さらにウェアラブルの中もFitness & Wellness、Healthcare、Cameras、Smart Watches、Family, Kids & Petsなどのカテゴリーが作られている。いろいろと見て回ると、TechCrunchで紹介したデバイスも多いようだ。たとえば姿勢モニターのLumoback、Fitbitシリーズ、スマートウォッチのPebble、あるいはGoProなどのアクションカメラ系については多くの方々がよくご存知だろう。「Editor’s Corner」も用意されていて、こちらはSarah Zangが担当し、Gizmodeのスポンサードコンテンツが紹介されたりもするようだ。

「購入ガイド」(Buying Guides)のページもあり、ライフスタイルやニーズによって、適切なデバイスを選ぶためのヒントが掲載されている。またビデオデモンストレーションや、製品紹介ビデオなども掲載されている。ウェアラブルがどのようなシーンで活用できるのかという記事もある。ウェアラブルプロダクトの認知度は高まりつつあるものの、まだ実際に所有している人は少ないという調査結果もある。そのような中、利用者となる可能性のある層に対して丁寧な説明を心がけるのは理に適ったことであるだろう。

個人的にはウェアラブルにも多いに興味がある。しかし今の段階から専用のトップカテゴリーを用意しておくほどのものだろうか。もちろんAmazonはそう考えたわけだ。これからはさらに商品カテゴリーが増えてくることも期待でき、今後に向けて楽しみなページではある。

訳注:訳出時現在、ページ内のリンクが正常に動作していないようです。但しこれも一時的であり、間もなく正常に機能し始めるものと思われますので訳出しておきます。

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Maeda, H


続々と参入者が増えるキッズ向けウェアラブル。Tinitellは簡単電話+GPS機能に特化

デバイスメーカーにとって、すくなくともここしばらくは「ウェアラブル」が注目すべきバトルフィールドとなる。Tinitellも、子供向けのウェアラブルフォン+GPSトラッカーを投入してきた。最新の技術を用いて、子供の手首に装着できるようなサイズにおさめたプロダクトだ。

製作したのは昨年設立されたスウェーデンのスタートアップだ。10万ドルの資金調達を目指してKickstarterキャンペーンを展開している。資金を調達して来年4月からの出荷開始を目指している。本稿訳出時点で24日のキャンペーン期間を残して7万4千ドルほどを調達している。

Tinitellはそのサイズのみでなく、操作方法についてもコンパクトにうまくまとめられているようだ。デバイス自体にスクリーンはなく、物理的なボタンで操作するようになっている。電話をかける相手は音声認識で選択するようになっている。

たとえば「ママ」といえば、予め「ママ」として登録しておいた相手が通話相手として選ばれる。もちろんボリュームキーを押すことで、リストから電話相手を選ぶこともできる。選んだ相手を表示するスクリーンはないので、音声にて現在選択されている相手を通知してくれる。

ちなみに音声認識は、完璧に発話を認識する仕組みではなく、予め録音しておいた音声ラベルとのマッチングを行うものだ。これにより、さほど処理能力の高くせずとも機能を実装できるようにと工夫しているわけだ。

通話相手リストの追加を行うにはTinitellのウェブサイトないしアプリケーションから行う。こうした仕組みにより、子供が誰と通話できるかを親の側で設定できるようになっているわけだ。また、現在の場所を地図上に表示することもできるようになっている。

通話網へは2G GSM SIMを介して接続している。搭載しているバッテリーは、一回の充電で1時間の連続通話を行うことができる。あるいはスタンバイモードならば1週間はもつのだそうだ。子供たちといえば外で乱暴に遊ぶこともあるわけで、防水および防塵設計ともなっている。

「他の子のお父さんと話すうちにTinitellのアイデアを思いついたのです」とファウンダーのMats Hornは言っている。「子供が外で遊びたいと言ったときに、携帯電話を持たせていないことが気になったのだそうです。その子は以前携帯電話を失くしてしまったことがあり、それで親のスマートフォンを貸すのもどうかと感じたようです。ちょうど料理をしていて、子供と一緒に外に行くこともできませんでした。結局子供は部屋でiPad遊びをしていたのだそうです。それはちょっと残念なことだと感じました」。

「自分が子供の頃を思い出すと、外で遊ぶことが何より好きでした。その当時のことを思い出してみて、子供用のシンプルな携帯電話というものがあっても良いのではないかと思ったのです。いろいろな機能を付け加えることは必要ないと考えました。スピーカーとマイク、そして簡単に通話でき、そして自分の場所を通知することができれば良いと考えたのです」。

Hornは子供向けのシンプル携帯電話の市場には大きなチャンスがあると感じているようだ。もちろん彼もいろいろと「子供向け」を主張するデバイスがあることは承知している。しかしたとえばTinitellは「ウェアラブル」であり、その面だけでも通常のデバイスと比較して優位性をもつのだと主張している。確かにウェアラブルであれば、うっかりなくしてしまう可能性を多いに減らすことにはなるだろう。GPS機能の面でみても、Loccaなどのような無骨さがないのもまた魅力となり得ると考えているようだ。もちろん、こうした「優位性」がTinitellの市場獲得に繋がるのかどうかはまだわからない。

確かにウェアラブルというのは「カンブリア大爆発」の現代版になりそうな気配もありそうに思える。ウェアラブルを投入するさまざまな企業が便利さを強くアピールしていもいる(もちろんRufus Cuffのようなデバイスをみて「そりゃないわ」と感じている人もいることだろう)。

Tinitellは、ウェアラブルの将来に、そしてとくに子供用のウェアラブルの将来に賭けているわけだ。この分野には将来性があると考えているところは他にもある。たとえばMoffという腕輪型ウェアラブルも、子供たちの遊びジェスチャーにサウンドエフェクトを加えることで多くの子供たちに使ってもらえるはずだと考えている。GuardianというBluetooth LEを使った位置情報トラッキングのためのウェアラブルもある。これもまた子供の居場所を通知するためのツールとして登場してきたものだ。

子供用ウェアラブル全体でみたとき、コストも普及に関わる大きな要因となるだろう。TinitellはKickstarterの初期割引で99ドルの価格を提示している。こちらが完売となれば、価格kは149ドルとなる。「安価」であるとはいえない価格だ。

Horn曰く、Tinitellの開発には個人資産を投じ、そして足りない部分は借金で補ってきたとのこと。2013年にはスウェーデンの最も大きなアントレプレナーシップコンペティションのひとつで賞を獲得してもいる。

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(翻訳:Maeda, H


「牛」のためのウェアラブルを提供するSilent Herdsman、300万ポンドを追加調達

「ウェアラブル」が人間だけを対象にしていると思ったら大間違いだ。すべての個体に強制的に着用させることのできる家畜マーケットにおいてこそ、「ウェアラブル」が一層有効に機能するという面もある。

そんなところに着目したのがイギリスのスタートアップであるSilent Herdsmanだ。首輪型のウェアラブルデバイスにて、牛の特徴的な行動を通じて発情期などを感知し、酪農家や畜産農家での管理をより効率的に行えるようにするものだ。

このSilent Herdsmanが、より多くの顧客獲得ならびに成長速度のアップを目指して300万ポンドの資金を調達した。現在はイギリスおよびヨーロッパにて「数百戸」の農場で利用されていて、稼働中の首輪型デバイスの数は「数万台」であるとのこと。

Silent Herdsmanは、2010年にこのデバイスを開発したストラック大学研究室からのスピンアウトで設立されたスタートアップだ。(当時はEmbedded Technology Solutionsという直接的な名前だった)。研究室では2006年から2009年にかけて、Scottish Enterpriseが資金を拠出するファンドからの475万ポンドの資金を得て研究を行ってきていた。

今回の300万ポンドはScottish Equity Partners(SEP)が主導する投資シンジケートおよびAlbion Ventures、Scottish Investment Bank、そしてScottish Enterpriseの投資部門などが出資したものだ。

Silent Herdsmanによると、調達資金は海外での市場拡大および、デバイスの機能向上のために活用していくとのこと。

動作の仕組みは、行動をモニタリングする首輪型デバイスと、特許技術を盛り込んだ分析ソフトウェアを組み合わせて、発情状態などの確認を行うというものだ。首輪型デバイスにて特定の状況が検知されれば、その情報がワイヤレスで基地局デバイスに送られ、そこから農場の担当者(スマートフォンやデスクトップ機)に情報がリレーされる。

飼っている牛全体の管理を容易にし、さらに個々の牛の行動に基づいた適切な行動をより迅速に行えるようにしようとして開発された技術だ。Silent Herdsmanによると健康管理がより効率的に行えるようになり、ミルクの生産量なども増加し、すぐに技術投資分を上回る利益をあげられるようになるとのこと。

SEPのパートナーであるStuart Patersonは、今回の投資にあたり次のように述べている。「現在、世界中には10億頭の家畜牛がいます。そのうち3400万頭がEUおよびアメリカで飼育されています。世界が豊かになり、そして畜産製品への需要は高まる傾向があり、飼育される牛の頭数も拡大傾向にあるのです。こうした傾向の中、Silent Herdsmanにとってのビジネスチャンスは年間で10億ドル以上となっているのです」。

「さらに、Silent Herdsmanの技術を活用すれば、世界的な問題のひとつである食料生産の効率性を向上させることにも繋がります。Silent Herdsmanはイギリス国内のみならず、国際的にもマーケットを広げつつあり、SEPとしてはその流れをお手伝いしたいと考えたのです」。

Albion VenturesのパートナーであるRobert Whitby-Smithも次のように述べている。「Silent Herdsmanの今後の成長プランをサポートする機会を得ることができて大変嬉しく思っています。動物の健康管理関連市場はさらなる成長が見込める分野で、Silent Herdsmanは、独自の特許技術を活用して市場を大きく広げていくことでしょう」。

Silent Herdsmanは現在、イギリス、中国、ニュージーランド、メキシコ、およびヨーロッパなどで特許を取得している。

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(翻訳:Maeda, H


“iPad DJ”、ウエアラブルでライブイベントをリアルタイム分析するLightwaveを発表

ウエアラブルは、ユーザーの活動を測定して健康改善に役立つフィードバックを与えるために使用されている。新しいスタートアップ、Lightwaveは、ウエアラブル・テクノロジーを使ってパフォーマーやアーティストのためにライブイベントを分析する。

プロジェクトを始めたRana Juneは、ソーシャル広告と分析のスタートアップ、Medialetsの共同ファウンダーでマーケティング担当VPを務めていた。しかし多くの人にとって彼女は、初の人気iPad DJとしてツアーを行っていたことで知られている。タブレットで音楽を作ることがまだまだ珍しい時代のことだ。

何年かの休憩をとり次の大仕事を夢見ていた彼女は、自分の技術と音楽体験を組み合わせた何かをしようと決心した。その結果がLightwaveで、リアル世界のイベントのためのアクション分析を行う。

プロジェクトの中心をなすのは、ユーザーの様々な活動 ― 動作、オーディオレベル、体温等 ― を測定するウエアラブル・リストバンドで、これを使って観衆のリアルタイムデータをライブパフォーマーに提供する。

「パフォーマーは、会場の向こうにいる人たちが楽しんでいるのかいないのか、全く知ることができない」とRana Juneは私に言った。Lightwaveは観衆のデータを収集し視覚化することによってこれを変えようとしている。これを使ってアーティストは、観衆のフィードバックに基づいて体験をカスタマイズすることができる。

ショウの最中、様々な活動レベルに応じて特定イベントのカギを外すことによって、ショウごとにカスタマイズ可能、プログラム可能な体験を作ることができる。

計画では、アーティストまたはイベントのスポンサーがLightwaveブレスレットを配布し、ユーザー体験の拡張に用いる。3-Dメガネと同じく、主催者はイベント終了時にデバイスを回収して再利用できる。「コンサート会場に入ったら、紙のリストバンドの代りにインテリジェント・リストバンドを着けてもらいます」と彼女は言った。

Lightwaveテクノロジー初めてのテストは、SXSWで3月10日に行われる。PepsiがDJ A-Trakと共に、独占「バイオリアクティブ」コンサートを行う。今後も他のイベントで使われる予定だ。

Photo Credit: DKOphotography via Compfight cc

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook