Twitterアプリのコード内からライブ配信アプリPeriscopeの閉鎖案内を発見

このところTwitter(ツィッター)はビデオに熱心だ。Twitter Liveを作ったり、最近ではFleets(未訳記事)を立ち上げたりして、ユーザーがその短い意見とリンクと写真と一緒にもっと多くの動画を共有できるように努めてきた。しかしその過程で同社は、そのほかの大きなサービスをスリム化していたようだ。Twitterアプリのコードをよく見ると、大好評でローンチしたビデオのライブ配信アプリPeriscope(ペリスコープ)は引退へ向かっているように思われる。

具体的な日程などはまだわからないが、名探偵のデベロッパーであるJane Machun Wong(ジェーン・マチュン・ウォン)がTwitterアプリのコード内に見つけたある行には、Periscopeの閉鎖案内へのリンクがある。ただし、そのリンク先にはまだ何もない。

Jane Machun Wong:Twitterアプリの中で見つけたテキストによると、Periscopeの今後のバージョンには閉鎖案内があり、ユーザーをそのアプリに関するFAQページへを案内する。

「Persicopeの現在のバージョンのコードにはこのような閉鎖への言及はない」とウォン氏は説明している。同氏によると「2つのアプリが同じコードを共有しているので、Twitterが所有する2つのアプリの統合で、そのテキストが上図スクリーンショットのようなTwitterのコードに紛れ込んだのではないか」とのこと。同氏が見つけたことに対するTwitterの反応が判明次第、この記事をアップデート予定だ。

もし、これでPeriscopeが引退になるのなら5年の生涯を閉じることになる。Twitterは、Periscopeを立ち上げ前に買収(未訳記事)。この件はTechCrunchが特ダネで報じた。この買収はTwitterのビデオ、中でも特にライブのビデオに力を入れていく動きの一部だった。当時その動きは、彼らが何を考え、何をしていたにせよ、Twitterがメディア企業と「市民ジャーナリスト」と、自分の言葉を広く発言したい人々のための独自のプラットホームになっていくことを意味していた。

当時のTwitterはまた、2015年当時の人気アプリだったMeerkat(ミーアキャト)のバイラル成長を抑えようとしていた(未訳記事)。しかし、長期的には競合にならなかった。最終的にMeerkatは、Periscopeの影響や大衆的人気を集められなかったためにサービスを終了したからだ。その後、Meerkatの開発メンバーは対話的ビデオチャットアプリHousepartyを開発して再起したが、Fortniteの開発元であるEpic Gamesが注目し買収した(未訳記事)。

一方Periscopeは、立ち上げ時からTwitterの一部として別の道を進んだ。Periscopeは独立のアプリであり続けたが、そのチームと特に創業者のKayvon Beykpour(ケイボン・ベイクポウ)氏は、Twitterの製品開発の中核メンバーになった(未訳記事)。

Periscopeのアプリとしての中心的な部分は「Twitter Live powered by Periscope」になり、APIアクセス(未訳記事)やその他の機能が増えた(未訳記事)。TwitterはPeriscopeよりもTwitter Liveのコンテンツを宣伝しており、@TwitterLiveをフォローするとこのライブ配信機能を使っている人や組織のハイライトを見ることができる。Twitterはライブ配信機能は、ライブ配信が中心のスタンドアロンアプリではなく、メインプラットフォームの組み込み機能として提供されている。この流れはInstagramやFacebookなどの主要ソーシャルアプリが辿った道だ。

Periscopeは、独立したブランド、そしてアプリとしてゆっくりと死を迎えつつあるが、これは特に新しい話ではない。2016年末にTechCrunchでEditor-At-Largeを務めるJosh Constine(ジョシュ・コンスティ)が、Periscopeは沈みつつある(未訳記事)という記事を書いた。

一方でPeriscopeが順調であるというデータもある。AppAnnieのランキングは、ほとんどの市場で本質的にトップ100のソーシャルネットワーキングアプリの中に入っている。現在のアプリストアの大きさを考えると悪い数字ではない。しかし全体のランキングを見ると、Periscopeは主要な市場では知名度が低すぎるのだ。結局Periscopeの人気があまり伸びなかったのは、オーナーであるTwitterのサービスの人気が大きすぎたためでなく、ビデオの人気の中心がTikTokのようなスタイルに変わってきたからだ。

TikTok効果といえば、今年に入って中国ByteDanceが所有するこの人気アプリが国家安全保障上の利益をめぐる規制上の苦境に陥った時、TwitterがTikTokを買収するかもしれない企業(The Wall Street Jounal記事)して報道された(結局はいまでもByteDanceがそのまま運営しているが)。ここでTwitterのTikTokへの関心の理由として、Vineを葬ったことへの後悔(Gizmode記事)を挙げないわけにはいかない。

Vineは、2012年にTwitterが買収した人気のショートビデオアプリ(未訳記事)だ。しばらくは好調でバイラルな人気も獲得した(未訳記事)。しかし2016年にVineのサービスは閉鎖され、TwitterのビデオへのフォーカスはPeriscopeへ移った。

振り返ってみると、TwitterがVineを保持し、サービスを構築するための努力と投資を惜しまなければ「何ができたのか」と疑問に思った人がたくさんいるはずだ。また、初期のタイミングでTwitterが買収しなかった場合に何がが起こったかもしれない。しかし、それはまた別の話だ。

もしPeriscopeがこのまま沈んでいくことになったとしたら、それはまた疑問を抱かざるを得ない。いったい何が起こっているのだろうか?つまるところ、Twitterのアプリ内にライブビデオ機能があっても主役にはなれない。ByteDanceのTikTokようなショートムービーサービスが誕生したように、ライブビデオが今後の主流になるのではと考えずにはいられない。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Twitter、Periscope

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

アレックス・ジョーンズのTwitterアカウント、永久禁止にーコンテンツで新たに違反

Twitterは、なぜAlex Jonesのアカウントと彼のオンラインメディアウェブサイトInfowarsを完全に閉鎖しなかったのか、というこれまでの議論に終止符を打った。彼のアカウントとサイトには攻撃的な言葉がみられるとして多くの人が苦情を寄せていたが、最終的にTwitterとTwitterのビデオプラットフォームPeriscopeはJonesのアカウントとサイトを禁止処分にした。

「今日、我々はTwitterとPeriscopeにおけるAlex JonesとInfowarsのアカウントを永遠に凍結する」。Twitterのセーフティアカウントがツイートした。「これは昨日投稿されたツイートと動画に関するレポートに基づく措置だ。過去にも違反があったが、今回も攻撃的な行為に関する我々のポリシーに違反した」。

「我々のルールと、ルール適用については透明性を高めているが、今回のケースに関しては社会的な関心が高いことを考慮し、ルール適用をオープンにしたかった。我々は通常、プライバシーに配慮して個人のアカウントに対するルール適用についてはコメントしない」。

「我々は引き続き、Alex JonesとInfowarsに関連している可能性のある他のアカウントに関するレポートを精査し、我々のルールに反するようなコンテンツが確認されたり、今回の措置の抜け道を考えようと他のアカウントが利用されるようなことがあれば、相応の措置をとる」。

過去24時間にさかのぼってJonesのTwitterのフィードをみると、Googleから削除されたコンテンツを目にする。そこには、CNNをフェイクニュースと呼んでいるツイートや、Marco RubioとBob Woodwardに対する批判、ホワイトハウスにおける騒動についてニューヨークタイムズが匿名の情報源で書いた記事の出所の正しさを問うものが含まれる。これはある意味、Jonesが過去に投稿したものに比べると比較的マイルドな方かもしれない。

しかし、同じように過去24時間さかのぼると、TwitterのCEO、Dorseyは米国議会に現れ、上院情報委員会で“シャドウ禁止”や保守的な政治への一般的な態度に関して質問を受けた。社として市民権監査と濫用透明性レポートに同意した。Twitterはすでにかなり厳しい状況に置かれていて、今回の同意で最終的に禁止のプロセスを早めることになったのかもしれない。

TwitterとDorseyはここ数週間、Jonesに対する攻撃的コンテンツに関するポリシーの適用が厳格ではないと考える人に激しく批判されてきた。Dorseyは“言論の自由”に基づいていると言ってきたが、皮肉屋の人々は、実在する多くのTwitterユーザーでTwitterから遠ざかった人々への抵抗と関係しているのでは、とみている(公平に見て、批判はこれまで何年もそして今も続いていて、その抗議の意を表すのに多くの人がTwitterをやめている)。

その代わり、Twitterは状況をコントロールしようと、7日間閲覧のみの処分としたり、なぜそれ以上の処分を行わないのかを正当化する長い説明をしたりという策に出た。

結局、FacebookやYouTubeを含むソーシャルメディアプラットフォームの中で、“フェイクニュース”であるばかりか明らかに有害で危険な偽情報としてJonesとInfowarsのアカウントを停止したのは、Twitterが最後だった。

イメージクレジット: Infowars

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(翻訳:Mizoguchi)

Twitter、明日、ライブビデオAPIを公開へ―多数のプロ用機器を接続できるようになる

Twitterでライブビデオを公開することがこれまでよりずっと簡単になる。明日朝、TwitterはライブビデオのAPIを公開する予定だ。これによりプロ用の映像機器とTwitterを接続した高品位のライブビデオ・ツイートが可能になる。新APIは現行のPeriscope Producerよりずっと強力な機能を備えている。

先週、新APIについてThe Informationが記事を掲載した。その後の取材でTechCrunchはローンチの期日が明日朝であることを確認した。またTelestream,、Wirecast、BrandLive、Livestream Switcherその他がAPIのパートナーして参加しており、メディアがAPIを利用するのを助ける。Twitterはその内容について詳細を明かすことを避けた。

情報源によると、Twitter’s Live APIは昨年4月にスタートしたFacebook Live APIとほぼ同様の機能でプロ用放送機材とソーシャルネットワークの接続に用いられる。このAPIを用いることで大型ビデオカメラ、ビデオ編集ハードウェア、デスクトップ・ビデオ編集ソフト、衛星中継バンその他から直接Twitterに映像を投稿できるという。

Periscope ProducerはOBDやWirecastのようシステムからビデオを投稿する場合のポータルとなるURLを提供するだけなのに対してはるかに強力だ。ただしPeriscope Producerの利用には高度な技術的知識や準備が必要ないのでセミプロやビデオ・ブロガーの利用には便利だ。【略】

Twitterはその本質が「現在」をリアルタイムで伝えることにあるため、Facebook、Instagram、Snapchatいずれと比べてもrライブビデオのホスティングに適している。Twitterの欠点は映像表示が小さいことだが、新しいAPIはこれを補って「第2のスクリーン」を提供するものだ。これは各種コンテンツ・クリエーターやパブリッシャーなどプロ級のユーザーを惹き付けることになるだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Twitterが誰にもVineを助けさせない理由

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Vineを見捨てて、売却ではなく埋葬を選ぶなら、Twitter自身が馬鹿みたいに見える結末に辿り着くシナリオは山ほど考えられる。得るものは少なく、失うものは多い。そこで、Vineの精神に従い、TwitterがそれでもVineを埋葬したい理由を6秒のテキスト断片で考察してみよう:

  • Twitterはツイートや埋め込みが死なないように、既存のすべてのVineを保全しておくことができる。一方他の誰かがそれを手に入れた場合には、新しいオーナーは既存のリソースを破壊したり削除するかもしれない。

  • 皆がTwitterに関連付けていたプロダクトを誰かが所有してしまう場合の、ブランドリスクが大きすぎる。例えばもし新しいオーナーが、それをPornHubに転売したら?Vineが猥褻の巣窟になってしまう。

  • 最後の日々を迎えたVineの少ないトラフィックでは、Twitterにとってわずかばかりのキャッシュを手に入れるための売却プロセスは、かつての価値を考えると、コストがかかりすぎて悩ましいものである。

  • もしそれを低価格で売却してしまっては、世間はTwitterが明かりを点ける金にも難儀しているという印象を持つだろう。

  • VineのアカウントシステムはTwitterのものから派生したものなので、もしそれを売却してしまうと、新しいオーナーにTwitterのコアユーザーグラフを模倣し、競合製品を開発するための過剰な能力を与えてしまう。

  • もし他の誰かがそれを買って、より多くの成功を成し遂げた場合、それはTwitterのリーダーシップの愚かさと、Vineの潜在能力を活用することができなかったことの証明になってしまう。

これらは、みな立派な理由ではあるだろう。

しかし…

もし誰かに新しい命を吹き込むことを許すか、必要最小限の保守要員を残す代わりに、Vineを殺してしまうなら:

  • Twitterは、数百万のユーザー、特にスターコンテンツクリエイターとの間に築いた信頼と関係を焼き捨ててしまう。もしこれがTwitterがそのコミュニティを扱うやりかたならば、この先クリエイターたちはPeriscope(Twitterが2015年に買収した配信アプリ)の視聴者たちのために投資しようと思うだろうか。

  • 呆れたビデオ作家たちは、Twitterのソーシャル競合他社へと逃亡し、Instagram、Snapchat、Musical.ly、そしてYouTubeの支持者になるだろう。

  • 最後に。おそらくTwitterはニュースに焦点を当てたいのだろう、そしてVineの大部分はニュースではなかった。しかしこの先人びとが、ディベートやスポーツイベント、あるいは抗議行動などの短いクリップを見たいと思うときは、他の話題性に富んだ野心家たちの成長を支援することだろう。なぜならTwitterはVineを途中で枯らしてしまうのだから。

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(翻訳:Sako)

Facebook Live、5月以来の利用者は4倍増。テレビCMと屋外広告を展開

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Facebookは、ライブ動画がセレブだけのものではないことを、みんなに伝えたがっている。Facebookは、米国および英国で、テレビ、ウェブ、街頭、バス、バケッジクレーム等に新たな広告を掲載、何かいい物を見たり、自慢したり、大切なことを言いたい時にライブ中継することを推奨している。

このキャンペーンは、5月以来あらゆる時間帯で利用者が4倍以上に増えているライブ動画の勢いを、さらに加速するかもしれない。ビデオストリームは7大陸に加えて宇宙からも発信され、ユーザーは通常のビデオの10倍コメントを付け、視聴時間はライブ以外のコンテンツの3倍に上る。多くの視聴者が集まるのは著名人のものだが、ほとんどのライブ中継は一般ユーザーによるものだ。

Facebookは、YouTube LiveやTwitterのPeriscopeと、ライブ発信者や視聴者の獲得を争っている。一連の広告で支持者を増やしたいところだ。

ビデオCMをまとめた動画を下に貼った。

Facebookといえば、2012年にユーザー10億人達成を祝った、意味不明で仰々しい「Facebookは椅子のようなもの」というのテレビCMを思いだす。そう、誰の暮らしの中にも存在する、という意味らしい。

新しいキャンペーンは、ずっと直接的で包括的で真っ当だ。どのCMも、ユーザーがライブ中継できるものの例を挙げている。FacebookのCMO、 Gary Briggsによると、「CMのコンテンツはすべて ― どのビデオも写真も ― スマートフォンのFacebook Liveで撮ったもの」だそうだ。通常Facebookは、失敗した製品は放置してリソースを注ぎ込まないので、Liveには大きな可能性を期待しているのだろう。

新広告キャンペーンのキャッチフレーズと場所は以下の通り。

  • テレビ/ウェブの30秒スポット:隠れた才能の持ち主が、隠しておかなくてもよくなった時、ライブ中継するには― 「うまくいってる。もしそうでなくても友達はきっと君のことをすごいと思うよ」。
  • テレビ/ウェブの30秒スポット:何か言いたいことがあって、あとは声に出して言うだけという時、ライブ中継するには ― 「もう一人じゃない。聞いてくれる友達がいる」
  • 15秒スポット:髪を切る直前の子供
  • 15秒スポット:激しい雷雨をビデオに撮っている男
  • 15秒スポット:小さな女の子がギターを弾きながら歌っている
  • 15秒スポット:テディベアの扮装をした犬
  • 15秒スポット:波打ち際を歩いている男
  • バス広告:このすばらしいバスツアーに参加していなくても、すばらしいツアーを案内したい時、ライブ中継するには
  • バス待合所:犬以外の動物を散歩させている人を見た時、ライブ中継するには
  • バス待合所:友達とただ出かけたりした時、ライブ中継するには
  • バス待合所:町で一番のギロピタを買った時、ライブ中継するには
  • バゲッジクレーム:最初のスーツケースが落ちてくるのを全員が待っている時、ライブ中継するには
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    Blank outdoor bus advertising shelter ; Shutterstock ID 426533326
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    Blank outdoor advertising shelter ; Shutterstock ID 372970987
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    Outdoor advertising bus shelter ; Shutterstock ID 323731910

FacebookはこれまでにもFacebook Liveのプロモーションに力を入れており、140以上のニュースサイトやインフルエンサーに対して500億ドル以上を使ってきた。その結果Facebookでライブストリーミングをするコンセプトは浸透したが、今度はユーザーが実際に使うよう仕向けなくてはならない。

YouTubeが自らをウェブ有名人の発表の場と位置づけ、Periscopeが市民ジャーナリズムと専門家のQ&Aに焦点を絞る中、Facebook Liveの広告は、一般人の発信ツールとして位置づけている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

NFL、各チームによるビデオやGIF投稿を大幅に制限

FOXBORO, MA - SEPTEMBER 21: Julian Edelman #11 of the New England Patriots is tackled during the fourth quarter against the Oakland Raiders at Gillette Stadium on September 21, 2014 in Foxboro, Massachusetts. (Photo by Darren McCollester/Getty Images)

NFLが、新しいソーシャルメディア・ポリシーを発表した。ファンの期待を裏切るものとなっているように思うがどうだろうか。

ESPNが入手した新ポリシーに関するメモ(新ポリシーは直ちに発行することとなる)によれば、ゲーム中に映像関連コンテンツをソーシャルメディアに投稿することを一切禁止することとしたのだそうだ。

ゲーム中にFacebook LiveやPeriscopeなどに投稿することはできないし、またゲーム後でも一定の制限を課すこととなった。これまでは、チームはファンのために自由に投稿を行うことができていたのだ。こうした面でのファンとの交流が禁じられることになるわけだ。

ゲーム後も60分を経過するまでは、ハイライト(ビデオやGIF)を投稿することが禁じられた。

ちなみに、NFLの公式アカウントによるビデオ投稿ならばゲーム中でも行うことができる。チーム側がこれをリツイートしたりリポストすることは自由に行うことができる。

違反したチームに対しては、最初の違反に対して2万5000ドル、2度目には5万ドル、そして3度目となると10万ドルを科すこととなっている。

すなわち、どういう状況になるのだろうか?たとえばパンサーズがタッチダウンを決めたシーンはこんな感じだ。まずはパンサーズの投稿から。

一方でNFLの公式ツイートはこんな感じだ。

ファンにとって、どちらが魅力的であるかは言うまでもないだろう。パンサーズはこのNFL公式投稿をリツイートすることもできるわけだが、チームとして他にやりたいこともあるケースも多いはずだ。

また、このパンサーズのゲームが行われた日は、ただこの1試合だけが行われていた。そこでNFLのソーシャルメディアチームも、このゲームにのみ注力することができた。しかし同時に7試合が行われる日曜日などにはどうなるだろう。チームの魅力を伝えるハイライトシーンをすべて取り上げる体制はあるのだろうか。情報が新鮮なうちに各チームが再利用(リツイート)できるようなタイミングで情報を公開することはできるのだろうか。

間違った決断なのではないだろうか

今回の決定は、NFLの視聴率が昨年比で14%の落ち込みを示していることをうけてのものと思われる。大統領選の影響を指摘する人もいる。スター選手が怪我をしていたり、出場停止になっているせいだとする人もいる。最初の5週間については組み合わせも選手のパフォーマンスもひどいからだと主張する人もいる。

つまり、視聴率低下をソーシャルメディアのせいであると考える人はいないのだ。そのような中でのNFLの決定には疑問を感じる。ビデオ投稿を規制すれば、ファンはテレビで見るしかなくなるはずだというのがNFLの考えだ。しかしソーシャルメディアは視聴率向上にこそ役立つものなのだ。Twitterでリアルタイムにスーパープレイを見て、それで試合に興味をもってテレビを見るという人は多いのだ。

証拠もある。昨シーズン、NBAの視聴率は10%の伸びを示した。そのNBAっはソーシャルメディアの使い方については完全にリベラルでかつイノベーティブでもあるのだ。ともかくチームのビデオ投稿を規制するようなことは一切行なっていない。各チームはGIFやVine、あるいはビデオ投稿などを次々に繰り出し、とても面白いゲームがいままさに行われていることを視聴者に訴えることになっているのだ。

NFLの決定は、少なくともソーシャルメディア上におけるフットボールの魅力を減じるものになるだろう。

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(翻訳:Maeda, H

Facebook Liveに画期的新機能―再生バーが視聴者の反応を示すエンゲージメント・グラフに

2016-05-24-facebook-live-engagement-graph

Facebookがさきほど発表した新機能はビデオの視聴方法を大きく変えそうだ。これまでビデオを見るといえば、そのうち面白くなるだろうと期待して我慢して退屈な画面を見続けたり、忍耐が続かず再生バーで先の方をこっそり覗いて興味ある場面を探したりするのが通例だった。しかし見た目があまり変わらないビデオや画面に向かってホストが話すタイプのビデオの場合、時間を費やして見る価値があるのかどうかを判断するのが非常に難しかった。

しかしFacebook Liveのビデオの場合、システムはどの部分が人気を集めたかを知っている。何か興味を引く場面になると視聴者はライブでコメントしたり絵文字を投稿したりできるからだ。Liveビデオの放映側もこの反応を見ることができる。Facebook Liveのライバル、Periscopeも同様の機能を実装した。

Facebookにインタビューしたところによると、タイムラインで再生されるビデオを一層効果的なものにするために視聴者の反応のボリュームを表示できるるようにしたという。今回の新機能で、Facebook Liveのどの箇所でどれだけの反応が集まったたかが一目で分かるようになった。録画されたクリップの再生バーに視聴者のリアクション量がオーバーレイ表示されので、興味ある場面に直接ジャンプすることもできる。

要するにビデオのどこが評判になったかがすぐ分かり、時間がなければそれ以外の部分をスキップすることができる。

Facebook Live Reactions

FacebookはLiveビデオへの視聴者のリアクションを興味ある部分を探すための基礎として利用する

この機能は逆にライブビデオの放映者側にも影響するだろう。アマチュアのストリーム放映者がビデオをわかりやすくし、テンポを速くめるなどの好影響をもたらすだろう。しかし同時に放映者は視聴者が飽きて切り替えるのをおそれてじっくり話をするのが難しくなるかもしれない。

再生バーがエンゲージメント・グラフになる

Facebookビデオの責任者、Fidji Simoは私のインタビューに対し、「Facebook Liveビデオの視聴時間の3分の2は、録画の再生だ。つまりユーザーはたとえライブの場で視聴ができなくても、ライブ放映されたビデオを好む」と語った。これがFacebookの真似といわれながらもPeriscopeが#Saveという録画機能を新設した理由だろう。

Periscope Hearts

視聴者の反応のリアルタイム表示ではFacebookのLive Reactionsに先んじたPeriscopeだったが、録画機能では後追いとなった

Simoはまた「Facebookユーザーが録画されたライブビデオを見る場合、再生バーに視聴者の反応をオーバーレイ表示するエンゲージメント・グラフ化はビデオのハイライト部分を探すために非常に役立つ。これまでビデオは退屈だとして敬遠していたユーザーもこうしたツールが用意されればビデオ視聴の時間を増やすはずだ」と説明した。

Facebookによると、再生バーのエンゲージメント・グラフはすでに一部のユーザーに公開済みだ。この記事のトップのスクリーンショットで分かるように、再生バーはブルーの波型の表示に変わり、視聴者の反応のボリュームを示すようになっている。視聴者は再生ボタンをスクラブして動かし、反応が少なかった部分をスキップして直接ピーク部分を再生することもできるようになった。FacebookではLiveビデオを録画再生する場合でも絵文字や「いいね!」(「ひどいね!」等も含む)をライブ・ストリーミングの際と同様に表示するとしている。

再生バーに情報を表示する例としては下のスクリーンショットのように、SoundCloudで再生音楽の音量を表示する例が遠い従兄弟に当たるだろう

SoundCloud Visualization

Simoによると再生バーのエンゲージメント・グラフ化はライブビデオに限られるという。「われわれは〔新機能を〕他のビデオに広げる計画はない。これはライブビデオに限って非常に役立つ機能だと考えている」ということだ。

ライブビデオではハイライトの価値が高まる

エンゲージメント・グラフの導入はビデオグラファー側にもいろいろな影響を与えるだろう。ゆっくり時間をとって準備し、クライマックスを盛り上げていくという手法をとりやすくなるだろう。視聴者は再生バーを見て先の方にクライマックスが用意されていることが分かるし、もし急いでいるなら直接その部分を再生できる。ゴールデンアワーのテレビドラマは視聴者が飽きてチャンネルを変えてしまわないよう、CMタイムの前にかならず「はらはらする場面」を入れるように脚本が書かれている。エンゲージメント・グラフ化によってビデオの構成が視聴者によく分かるようになったので、ビデオグラファーは視聴者の関心をかきたてるような面白いシーンを戦略的に配置しておく必要が出てくるかもしれない。

アマチュア・ビデオグラファーの場合、タイムラインで自動的に再生され最初のる数秒は退屈な場面が多い。しかし先の方に面白い場面があるならエンゲージメント・グラフを見ればそれが分かるので、Facebookの友達はビデオを再生してみる気になるだろう。ともかくSimoはそう期待している。

Facebook Live Start broadcast

「ライブビデオはライブで見るのがいちばんおもしろい。しかしいろいろな事情でそれは常に可能ではない。われわれは録画の再生であっても、視聴者がその場に居合わせたかのように感じられるようできるかぎり努力している」とSimoは説明する。

Facebook Live Icon

しかし同時に、視聴者側の行動も変化し、たとえばクライマックスの箇所を過ぎるととたんに誰も見なくなるというような現象が起きる可能性がある。この先にもう面白い場面はないとわかってしまうと、指がむずむずしてくるだろう。エンゲージメント・グラフによって前方に何があるか予め知れることは、線形的、論理的な場面の積み上げを破壊してしまう。ビデオのフォーマットは芸術的というよりむしろ実用的な方向に傾くかもしれない。

しかしモバイルデバイスを利用したライブストリーミングはまだ非常に新しい分野なので、まだはっきりした形が定まっていない。Facebookのエンゲージメント・グラフがどんな効果をもたらすかも含めて今後の動向を注視する必要がある。

Facebookはビデオの民主化の一環としてタイムラインにライブビデオを導入した。またビデオ作成を助ける各種のツールの提供によってビデオの制作件数が急増している。視聴者側で「面白いビデオ」を選り分ける手段が必要とされてくるのは必然的だ。

Facebook Live Video Engagement Graph

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

リアルタイムビデオでソーシャルネットワーキングできるPeriscopeがドローンからの映像送信も可能に

periscope-update-drone

[筆者: Stefan Etienne]
一年余り前にTwitterが買収した、(主に個人が使う)ライブビデオストリーミングサービスPeriscopeが、最新のアップデートでドローンへの対応と、検索機能と、ライブのストリームを保存する機能を加えた。友だちと一瞬を共有し*、ライブのストリーム上のコメントで対話する、という単純素朴なソーシャルネットワークが、今大きく進化しようとしているようだ。〔*: リアルタイムの自撮りビデオが多い。〕

保存機能は、単純明快だ。ストリームを開始するとき”#save”とタイプすれば、ストリーミングしたビデオが保存されて、あとで利用できる。

ドローンやGoProのカメラとの統合は、アプリでカメラと接続するだけだ。ブロードキャストしながら、スマホの前/後カメラ、GoProカメラ、ドローンと、‘放送’を切り替える芸当もできる。

ビデオにナレーションやスケッチを加えることもできるから、あの動物ドキュメンタリーの名手David Attenboroughのような人が、今後はPeriscope上に何人も登場するだろう。

PeriscopeのCEOで協同ファウンダーのKayvon Beykpourが、今回のアップデートについてこう言っている:

“Periscopeを立ち上げた同時は、個人がライブビデオをやる風習がまだなかった。われわれはその体験を、送信者にとってできるかぎり楽しくて安全なものにしようと努力した。そのための方法の一つが、コンテンツを短命にすることだった。でもそんな時代はすぐに去り、コミュニティはビデオの保存を求めるようになった。われわれはそれを、Periscopeらしいやり方で実現した。つまり、すべてのコントロールを送信者の手中に委(ゆだ)ねた”。

これは、本物のライブのソーシャルネットワークへ向かう大進化だ。地上のスマートフォンからでも、空中のドローンからでも‘実況’できるし、オーディエンスと共有して対話もできるのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

GoPro、Periscopeとの連携を開始

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アクションカメラを作るGoProが、Periscopeと連携するようになった。PeriscopeとはTwitter発のライブストリーミング用アプリケーションだ。GoProのHERO4が、Periscopeを使ってダイレクトにビデオを配信できるようになったのだ。

使い方は簡単で、iPhoneとGoProをペアリングすると自動的にPeriscopeアプリケーションを認識する。すなわちこれだけで記録したビデオをライブ配信できるようになるのだ(もちろん後に再生してみるために保存しておくこともできる)。

サーファーやスキーヤーに大人気のGoProでは、昨年からPeriscopeの競合であるMeerkatでもライブ配信できるようになっている。またGoPro自身も本格的動画配信のためのHEROCastなるプロダクトも提供している。こちらはプロフェッショナル用途を視野にいれたワイヤレストランスミッターだ。

Twitterは今年になって、Periscopeでのビデオ配信を直接にTwitterフィードに流すことができるようにもしている。1000万を数えるPeriscope登録者のうち、どれだけがアクティブなのかはわからない。しかし公式アナウンスによれば、1日で40年間分のビデオがPeriscope上で視聴されているのだそうだ。

主にティーンの間でライブストリーミングは大いに人気を集めつつある。たとえばYouNowなども人気を集めているし、YouTubeやFacebookでもライブストリーミングが可能となっている。ライブストリーミングを可能とすることで、閲覧者が増える傾向があるようだ。

ちなみにTwitterとGoProは双方ともに「分岐点」にある。ライブストリーミングの力により、利用者を拡大したいと双方ともに考えているところだ。Twitter利用者数の成長率は大いに低下している。エグゼクティブが離職することになったとの発表をうけ、月曜日には過去最安値となる17.02ドルの株価を記録した。GoProの方もレイオフをアナウンスしてから株価は低迷している。

新たな試みをアナウンスする中、GoProは来週水曜日に収支報告が予定されており、Twitterの方も2月10日に報告会が予定されている。

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(翻訳:Maeda, H

CEO DorseyがTwitterの使いづらさを認める、Momentsなど最近の新機能量産は改善努力の結果だと

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Twitterの2015Q3決算報告でCEOのJack DorseyはCOO Adam BainおよびCFO Anthony Notoと同席した。報告は前回に続き、Periscopeでブロードキャストされた。

決算に示されたTwitterの成長に、ウォール街は納得しなかったが、しかしMomentsやPolls(投票)などの新製品が投入されてからまだ日が浅い。ユーザは今でも10億を超えていて、その中にはTwitterへのログインではなく、ツイートのどこかへの埋め込みからアクセスする者も多い。

〔ここに株価チャートが表示されない場合は、原文を見てください。〕
[graphiq id=”7N9fhkdV1o9″ title=”Twitter Inc. (TWTR) Stock Price – Current Day” width=”600″ height=”519″ url=”https://w.graphiq.com/w/7N9fhkdV1o9″ link=”http://listings.findthecompany.com/l/445483/Twitter-Inc-in-San-Francisco-CA” link_text=”Twitter Inc. (TWTR) Stock Price – Current Day | FindTheCompany”]

Dorseyは、TwitterのチームがTwitter、Periscope、Vineなど主要プロダクト別になっていることを説明した。エンジニアリングにもデザインにも多くの人数を抱えていながら、今でも新規雇用を続けている、とDorseyは言う(最近人減らしもしたけど)。

最新プロダクトの一つMomentsについてDorseyは、好調だとは言ったが、具体的な数字は何も挙げなかった。Momentsにはとくに力を入れたので、オープン直後から人びとが殺到した。ぼくはMomentsを”氷河プロジェクト”と呼んでいたが、それは、そこでTwitterの本来のリアルタイム性が薄れてしまい、熱心でないユーザにも情報をサービスするからだ。それが今後もさらに好調なら、氷河は動き始め、Twitterの成長に貢献するだろう。

Dorseyは、これまでのTwitterが使いづらかったことを、率直に認めた:

フォローしたい人、すべき人を見つけるために、ものすごい苦労をユーザに強いていた。でもMomentsがあれば、もっと有意義な探し方ができる。

壇上の3名は、たとえば#BlackLivesMatterのようなトピックを軸にコミュニティができることを話したが、新製品の発想やコンテンツの新しい表示方法についての説明はなかった。

最近のTwitter上の新製品ラッシュについてDorseyは、ワールドシリーズの間にテレビコマーシャルを流す(今夜からだ)と言った。そのコマーシャルでは“使いやすくなった”Twitterを強調し、人間性の重視を訴えるのだろう。最初のコマーシャルは2012年で、Nascarとの関係やロンドンオリンピックの支援を訴求した。そして最近では、IBMとの関係を宣伝した

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Periscopeは、スクリーンショットをソーシャル体験に変えようとしている

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今日(米国時間9/22)App Storeで公開されたPeriscopeには、視聴者がストリーム閲覧中に撮ったスクリーンショットをシェアする機能が追加されている。画面には小さなスクリーンショットアイコンが現れ、スクリーンショットが撮られたことが全員にわかる。これはPericope版の「リツイート」だと言える。

実に賢い機能でありスムーズに使える、視聴者が自分のフォロワーたちと現状を共有できるところがポイントだ。私はTwitterのフィードで、Perisocpeへのリンクを見かけても無視することが非常に多い。もし誰かが、車椅子でマラソンを完走した男性のことを画像で見せてくれればクリックする可能性は高くなる。

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スクリーンショットが撮られたことの通知は、有名人等の大規模なストリーミングではともかく、個人がストリームを放送したり宣伝したりする際の意味は大きい。Snapchatのようにスクリーンショット絶対禁止なサービスと異なり、Periscopeはスクリーンショットを完全にソーシャルなもにしたがっている。Twitterの関係グラフを活用できるのはもちろんだ。

すべては、Periscopeをセレブ(ネットおよび主流の両方)御用達のライブストリーミングサービスにするためだ。これは最近発表したウェブプロフィール機能とも相性がいい。人々が撮った自分のストリームのスクリーンショットを全部プロフィール画面で見られれば、本物のソーシャル体験になる。

Perisocpeは、独自のエンターテイメントプラットフォームになりつつあり、それはTwitterの別のビデオ機能であるVineともよく似ている。両サービス共に「スター」が登場し企業はそのスポンサーになっている。ブランドは「完全パッケージ」を切望している

今月本誌は、PeriscopeがApple TVアプリを秘かに開発していることを報じたが、これは近い将来ライブストリームをもっと見るようにになることを意味している。

一方、Periscopeはプライベートなブロードキャスト利用も無視することなく、「mutuals」という機能を導入した。これは相互にフォローしている人全員のリストを見て、ワンタップで全員を招待できる機能だ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ライブストリーミングのPeriscope、登録ユーザー1000万人突破。1日の視聴時間は40年間

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ライブビデオ配信サービスのPeriscopeは、開業わずか4ヶ月で登録ユーザー1000万人という見ごとな記録を達成したが、彼らが注目されたいのは、ユーザーがストリーミングしたビデオコンテンツの莫大な量だ。同サービスでは、iOSおよびAndroidアプリを通じて、毎日40年近い視聴時間が費やされている。

コンテンツの消費時間は、1日あたり35万時間を超え、これにはブラウザーでperiscope.tvを見た時間は入っていない。現在同社は正確な視聴時間を測定する方法を模索中だ。

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Periscopeは自社のブログ記事で、月間アクティブユーザー数などのなぜもっと一般的な指標ではなく、視聴時間を優先するかを詳しく説明している。

DAU/MAUに最適化することは、人々が喜んでくれる製品を作る、というわれわれのモチベーションをただしく高めない。理由はこうだ。もし、DAUを伸ばすことに動機づけられたなら、わらわれは一般的なグロースハックやバイラル手法やマーケティングに投資して、ダウンロード数を増やそうとするだろう。この方向性は、よりよい製品やPeriscopeの成功につながるとは限らない。

Periscopeの共同ファウンダー・CEO、Kayvon Beykpourは今日(米国時間8/12) PeriscopeストリームでQ&Aセッションを行い、ブログ記事やPeriscopeのこれまでの成長について語った。

彼は、サービスの成長に関する興味深い事実情報をいくつか公表した。

  • Periscopeの開始数日間の成長は華々しく、わずか10日間で100万ユーザーを超えた。
  • 現在同社では23名正社員が成長するサービスを運用している。
  • Beykpourは同サービスに対するTwitter’のサポートを喜んでいる。「Twitterは驚くべきリソースをPeriscopeにつぎ込んでいる」
    • Beykpourは、たった今広告は彼らの頭のどこにもない、と言った。

ユーザーからの質問に答えながら、彼はPeriscopeチームが取り掛かっている新機能について、いくつか予告した。

  • 同社はプラットフォーム上のスパムや悪用をへらす努力をしている。
  • 彼は、再生中早送り機能を追加しようと考えている。
  • チームは、アプリに横位置再生機能を追加する作業中である。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Twitter、ライブ・デオストリーミング・アプリ、PeriscopeのAndroid版をリリース

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Twitteのライブ・ビデオストリーム・アプリ、PeriscopeがやっとAndroidに対応した。今年始めにiOS版をリリースした後、 以前Twitter for AndroidアプリのデベロッパーだったSara HaiderのAndroidアプリ開発チームは全力でPeriscopeのAndroid対応を急いでいた。

Android版にはiOS版の機能がすべて備わっている上に、さらに独自の機能も盛り込まれている。その一つは、通話の着信などに対応した後、「ワンタッチでストリーミングに戻る」機能だ。

Twitterはフォロワーに対するAndroid版のライブ・ビデオストリーミングではライバルのMeerkatに先を越されていた。Meerkatは今年始めにプライベート・ベータを発表した後、5月に公開ベータ版をリリースしている。しかしMeerkatが先行者利得を狙って開発を急いだのに対して、Periscopeは時期では遅れたもののフル機能で対抗する作戦のようだ。

AndroidデバイスでPeriscopeを利用するにはKitKat 4.4以降が必要になる。Periscopeのルック&フィールはGoogleのマテリアル・デザインのガイドラインに沿っている。ダウンロードはGoogleプレイストアでこちらのリンクから

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

ライブビデオストリーミングのPerisocpe、10日間で100万人が登録

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本日(米国時間4/28)Twitterは、同社が買収したライブストリーミング・ビデオサービスPerisopeの成長に関するデータを初めて公開し、CEO Dick Costoloは、3月26日の正式公開後10日間に100万人以上がサインアップしたと語った。世間の目は、独立系ライバルMeerkatとモバイルライブストリーミング市場で戦うPeriscopeの成長ぶりに注目している。CostoloはPerisocpeについて「初期段階での成長は実に目覚ましい」と語った。

そしてこれはiOSだけの話だ。PeriscopeはAndroid版をまだ公開していないが、Twitterの投資家Chris Saccaは今日、Perisocpeで中継されたCEO Kayvon Beykpourのインタビュー中、Android上で動くPeriscopeを紹介した。ふたりは今日からPerisocpeのウェブビュワーでもストリームへのコメント機能が利用できることも明らかにした。

App Annieによると、現在Periscopeは米国のiOSアプリランキングの167位、ソーシャルネットワークアプリでは22位だ。一方Meerkat は米国アプリではトップ1000から外れたようであり、ソーシャルネットワークでは129位。

Periscope App Annie

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Costoloは、今日のTwitter2015年Q1決算会見で、ビデオの説明に特に時間を割いた。彼はTwitterのネイティブビデオ製品やVine等のソーシャルメディアのスターをブランドと結び付け、スポンサー付きコンテンツを作って利益を上げられるようにするサービス、Nicheの買収についても言及した[情報開示:私のいとこはNicheのファウンダーの一人]。

CFOのAnthony Notoは、「iOSおよびAndroidのプラットフォームでネイティブビデオをサポートして以来、Twitter上でシェアされるビデオの量は桁違いに増えた。ビデオはプラットフォームで最も魅力のあるコンテンツの一つだ」と語った。

Costoloは、Twitterがアプリユーザーだけでなく、ログアウトしているユーザーや提携サービスにビデオを配信する可能性についても言及し、「Priscopeのユーザーベースを拡大する能力については自信を持っている」と語った。

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Costoloはビデオにかなり強い関心を持っているようだ。情報筋によると、彼は新入社員のオリエンテーションで「ビデオはTwitterの未来だ」と話しているという。これは、CostoloがPeriscopeのファウンダーらに買収の売り込みをした時の口上と似ている。Twitterがプラットフォーム上のユーザー生成ビデオを増やせば増やすほど、実入りのいいビデオ広告をユーザーの怒りを買うことなくコンテンツに挿入できるようになる。

Twitterが誰かの考えていることを瞬時に知る方法だとすれば、Periscopeは誰かの見ていることを瞬時に見せてくれる。ニュースであれファンとつながっている有名人、あるいは単なる面白いコンテンツであれ、Twitterで最先端スタイルのツイートは、ライブストリームビデオによって益々生き生きしてくるだろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ライブビデオストリーミングの大衆化でトップになるのはどこか?

テクノロジが一つまた一つと、メディアを利用するための鍵を大衆の手に渡してきた。放送用機器や大型印刷機など、プロフェッショナルな機械装置を持ち、世の中に影響力を及ぼす力をもった人たちが独占していた情報共有の方法が、今やスマートフォンでみんなのものになった。ジャーナリストやテレビタレントにしかできなかったことを、今では、それまで受け身な消費者でしかなかった人たちができる。

そういう進歩とともに、人びとは情報をトップダウンでコントロールしていた人たちの力を奪い取り、検閲や“情報の浄化”からも自由になっていった。新しいツールが出るたびにますます機会均等になり、誰もが、重要な情報や楽しいコンテンツを人びとに配布できるようになった。

必ずやってくる民主化

これまでの15年間で、まず、記録されて非同期で配布されるメディアが解放され、次いで、リアルタイムに近いメディアも解放された:

  • テキストの公開・発行: Blogger、WordPress、Medium
  • 写真: Flickr、Instagram
  • 記録されたオーディオ: ポッドキャスト、SoundCloud
  • 記録されたビデオ: YouTube、Vine、Snapchat
  • リアルタイムに近いテキスト: Twitter

次は何だろう?

この、誰も止めることのできないメディアの民主化の、最後のステップが、ライブのビデオブロードキャストだ。

今がそのとき

ライブのビデオは、これまで徐々に、大衆化してきた。1996年という早い時期から、Marc Scarpaのような人たちが、彼らが、重要だからみんなに見せたいと思ったイベント、たとえばTibetan Freedom Concert(チベットに自由をコンサート)などを、ライブでストリーミングしていた。

Webでは、uStreamやLivestream、Justin.tv、Bambuserなどが、技術のない人でも簡単にリアルタイムのビデオストリーミングができるサービスを提供した。そしてKyteやYouTube Hangouts On Air、Twitch.tvなどがそれらをさらに磨いた。

uStream

しかしモバイルで状況は一変した。ライブ(==リアルタイム)のビデオをブロードキャストするテレビ放送車並のメディアが、本格的に民主化した。

  • モバイル(==ポータブル)なので、スタジオなどの室内ではなく、現場で今起きてる多様な事象を撮影できる。
  • HDの精細画像を撮影〜送信〜表示可能。
  • カメラもディスプレイもどんどん良くなってる。
  • ネット上ですでに友だちや仲間ができているのでオーディエンスの構築が早い。

ライブのビデオブロードキャストは、モバイルが主流になりつつある。そしてそれは、どんなビジネスになろうとしているのか。

ブロードキャストをめぐる競争

Meerkatの例

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二週間前までは、ライブビデオを真剣に話題にする者は一人もいなかった。その二週間前には、Meerkatは存在しなかった。Twitterの関心グラフに乗っかる形のきわめてシンプルなインタフェイスを作ったMeerkatは、誰もが問題なくスムーズに使える初めてのモバイルライブストリーミングアプリだった。Twitterに乗っかるわけだから、ユーザはオーディエンスの構築や宣伝、コメントを調べる、などなどをいっさいする必要がない。

MeerkatのアプリにはSnapchatを思い出させるような、粗さがあった。バグのおかげでコメントが消えたり、プッシュ通知が届かず、ストリームは落ちる、ビデオは撮れない。ずっといつまでもあるツイートに比べると、ストリームは短いから、Twitter上のMeerkatのリンクは行き止まりの袋小路みたいになった。

しかしそれでも、Meerkatは成功した。Product Huntでは大好評、テク界隈のエリートたちが群をなしてユーザ登録、知的な議論もあれば、アートのギャラリーあり、ペットのビデオあり、夕日を撮ったのあり、一時間の超長編談話もぼくには楽しめた。

完全なプロダクトではないかもしれないが、このアプリの周辺には貴重なる臨界質量とネットワーク効果が形成されつつある。Meerkatという商標は、モバイルライブビデオブロードキャストの代名詞みたいになった。Kleenex(クリネックス)がティッシュの代名詞であるように。Xerox(ゼロックス)がコピー機の代名詞であるように。今後この市場に参入する連中はみな、Meerkatの影を意識しつつ、相当強烈でユニークは差別化を図らないかぎり、たぶん成功しない。

Periscopeの例

そう自覚したのがPeriscopeだ。作ったのはモバイル教育アプリTerribyCleverのチームだが、同社はBlackboardに買収された。Periscopeは洗練されたライブストリーミングアプリだが、まだステルスだ。ベータを経験した某氏曰く、“Meerkatよりずっと良い、これまで使ったモバイルアプリの中では、ベストだ”、だそうだ。

ぼくはMeerkatについて、“このライブストリーミングアプリはTwitterが作るべきだった”、と書いた。Twitterが内製するか、あるいはどっかを買収すべきだ。ライブでブロードキャストされるビデオは、情報を瞬時に、そして自由に共有する、というTwitterのミッションに合っている。

TwitPicは、写真の共有を民主化する外部サービスだった。例の、ハドソン川に不時着した旅客機の写真は、世界中に共有され、TwitPicの名を高めた。じっとしているべきではない、と気づいたTwitterは写真共有機能を遅まきながら作った。ライブストリーミングも、その轍になるべきだ。

というわけで、長い話の短い結論は、実際に今TwitterはPeriscopeの買収を交渉中である。1億ドル、という説もある。ライブストリーミングは、単独のアプリとして成り立つほど頻繁には使われないかもしれない。でもTwitterの一機能なら、たちまち、世界中のユーザの人気機能になるだろう。撮る方も、視る方も。

ライブがWebのメインになる日

内製か買収かという話よりも、もしもTwitterがこれをやらなかった場合がたいへんだから、とにかくPeriscopeでやる、という話の方がずっと重要だ。古参のLivestreamやuStreamも、モバイルをやるだろう。Twitchも、ゲームの実況以外のものに、手を広げてくるだろう。

今、一対一のビデオストリーミングのあるSnapchatも、スター級のクリエイターたちのコミュニティがSnapchat Storiesの上で大きくなっているから、ライブブロードキャストを検討せざるをえない。

でも、今圧倒的にメジャー化しつつあるのは、なんと言ってもMeerkatだ。FacebookがPokeで自覚したように、機能の真似をするのは簡単でも、コミュニティは真似では作れない。PeriscopeのようなMeerkatの競合プロダクトは、今後も独立で行くのなら、そのあたりの強化がぜひとも必要だ。

Twitterがライブストリーミング機能を作ったら、MeerkatもTwitPicと同じ、衰退の道を辿るかもしれない。でも、そんな話が現実になるまでは、Meerkatsを打ち負かすのは難しい。

ぼくがライブストリーミングについて、こんだけ騒ぐ理由は、あらゆるメディアの中でいちばん、リアルで迫力のある情報を提供できるからだ。難しい知的な話題でも、遠くにいる美人でも、特ダネニュースでも、あるいは陳腐なライフキャスティングですら、リアルタイムで見れば楽しみが大きいのだ。

あらゆる人が日常的にブロードキャストするわけではないけど、それはツイートでもブログでも同じだ。でも一方、テレビを見たり、IMしたりは、多くの人が毎日やる。ライブビデオのスター級の作者になる人はごくわずかでも、友だちにちょっとしたビデオを送りたい人はたくさんいるだろう。同じく、友だちの日常をビデオでちょっと見たい人も、多いよね。

そして誰もが、小さなコミュニティのスターになる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa