フランスの大手テレビ局が共同でストリーミングサービス「Salto」を開始

Saltoという新しいストリーミングサービスがフランスで始まる。ただしこの新しいサービスを提供する企業は以前から存在している。Saltoは3つの主要テレビ局であるTF1、France Télévisions、M6の共同の取り組みだ。

各テレビ局には放送中の番組と広告入りのキャッチアップコンテンツを配信する独自のアプリがすでにある。そしてもちろん、セットトップボックスから各局のコンテンツを視聴することもできる。しかし3つのテレビ局はSaltoで新しいことを始めようとしている。

現時点のSaltoは、大まかにはTF1、France Télévisions、M6の各アプリから広告なしのコンテンツを集めたものだ。19のチャンネルから放送中の番組を見ることができる。ビデオ広告なしで各局のキャッチアップコンテンツも視聴できる。

費用は月額6.99ユーロ(約870円)だ。9.99ユーロ(約1240円)を支払うと2つの画面、12.99ユーロ(約1600円)では4つの画面で同時に見ることができる。SaltoはAndroid、Android TV、iOS、tvOS版のアプリをリリースした。ウェブブラウザからも利用できる。

この内容ではおそらくサブスクリプション利用者を引きつけることにはならないだろう。そのため、Saltoは徐々に独占コンテンツもプラットフォームに追加している。専用のジャンルで子供向けコンテンツも利用しやすくしようとしている。

アガサ・クリスティ原作の「And Then There Were None(そして誰もいなくなった)」や「Fargo(ファーゴ)」の新シリーズなど、テレビで放映される前に見られる番組もある。「Parks and Recreation(パークス・アンド・レクリエーション)」や「Seinfeld(となりのサインフェルド)」といった古い番組もある。

誰がSaltoのサブスクリプションを利用するのだろうか?主に放送を観ていてキャッチアップコンテンツを見る方法をすでに知っている人には、Saltoは向いていない。例えばCanal+のサブスクリプションでプレミアムコンテンツを見ている人にも、Saltoは向いていない。

しかしリアリティ番組やメロドラマが大好きなら、Saltoは好きな番組を見ることのできる魅力的なサービスかもしれない。他のストリーミングサービスにお金を払っていない人にとっては、安価にサブスクリプションを始めて基本的なラインナップの番組や映画を見られるサービスだ。

画像クレジット:Salto

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Saltoフランステレビ

画像クレジット:Glenn Carstens-Peters / Unsplash

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(翻訳:Kaori Koyama)

テレビのいまいましい映像加工をボタン1つでオフにする「フィルムメーカーモード」

ほとんどの人はテレビを買ったあと設定をいちいち調整したりしない。

一方、最近のほとんどのテレビは、山ほどの余計な機能がデフォルトでオンになっている。壮大な名作映画をメロドラマのように変えてしまう「モーション・スムージング」や、ディテールを消して俳優の肌をサイボーグっぽくする「ノイズリダクション」などだ。これらは、店頭に置かれたテレビが人目を引きやすくする効果がある。デモビデオに出てくる蝶の羽がやたらスムーズに動くところを見てほしい。

映画製作者や番組クリエイターたちは概してこの手の処理が嫌いだ。何百時間もかけてフレーム単位で微調整したディテールを機械的にぶち壊してしまうからだ。しかし、ややこしい項目名(ブランディングのせいでメーカーごとに違うことも多い)に隠れた山ほどの設定を理解して、何十回もボタンを押すことを視聴者に強いるのは困難だ。

それが「フィルムメーカーモード」が作られた原動力だ。ワンボタンでいまいましい設定が全部オフになる。

これは、ドルビー、パナソニック、サムスン、ユニバーサル、ワーナー・ブラザースなど大企業40社からなるUHDアライアンスによる取組みで、マーティン・スコセッシ氏、パティ・ジェンキンス氏、ライアン・クーグラー氏、ライアン・ジョンソン氏、クリストファー・ノーラン氏などの著名な映画関係者の意見を取り入れたものだと言っている。

フィルムメーカーモードをオンにするとテレビ受像機は、

  • モーション・スムージング効果をすべてオフにする
  • ノイズリダクション、シャープニング、その他あらゆる事後処理効果をオフにする
  • 自動的にメディアが意図したアスペクト比、フレームレートで表示する
  • オーバースキャンをオフにする(ビデオが必要としている時を除く)
  • ホワイトポイントを広く使用されているD65標準光源に設定する

The Digital Bitsによると、モードのオン/オフは2つの方法で行われる。リモコンのボタンを押す、あるいはビデオのメタデータで指定されていた時自動的に。スポーツ中継でモーション・スムージングをオンにしたい時は、ボタンを押せば元に戻る。

LG、パナソニック、Vizio(ヴィジオ)の3社はこの新モードを実装することを約束しており、このモードの噂が広まれば、他社も追随すると私は思っている。新しいテレビだけが対象のようで、旧機種にソフトウェアアップデートで適用されるという話は聞いていない。さいわい、ほとんどの設定はいつでも手動でオフにできる。

何時間もかけてテレビの設定をいじったり、ネットのAVフォーラムで情報を探したりしててお気に入りの設定を見つけた人は大変結構。そのままでいい。しかし、何年か後に友達の家で指輪物語を見ていて、TruDynamicNoiseMasterPlus 4.0などの余計な機能のせいでギムリの肌が異様になめらかなことに耐えられなくなったら、友達にフィルムメーカーモードを教えてあげるといいかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

TV番組「アポロ:ミッション・トゥ・ザ・ムーン」で宇宙探査の歴史が甦る

人類の月着陸から50周年を記念して、ナショナルジオグラフィックは、日曜日の夜から始まるスペースウィークの皮切りに、新しいドキュメンタリー番組「アポロ:ミッション・トゥ・ザ・ムーン」を放送する(日本では7月16日放送予定)。

これまで、この話は何度も語られてきた。昨年は、ニール・アームストロングの伝記映画「ファースト・マン」が公開され、当然のことながら今後数週間にわたり、新しいドキュメンタリー番組や特別番組が続々と放送される。「アポロ:ミッション・トゥ・ザ・ムーン」の監督Tom Jennings(トム・ジェニングス)氏も、私たちの電話インタビューの受話器越しに、悔しそうな笑いを交えて、それを認めていた。

しかしジェニングス氏は、このプロジェクトに独特の切り口で挑んでいる。それは、彼の以前のドキュメンタリー作品「チャレンジャー号爆発事故 30年目の真実」や「ダイアナ妃の告白」で使用したものと同じ手法だ。つまり、現存する音声、動画、写真のみを使って構成することで、視聴者は50年後のナレーターの語りでではなく、その当時の現在時制で体験できるのだ。

今回の作品では、ナショナル ジオグラフィックによると、800時間の音声、500時間の動画、1万枚以上の写真から素材を集めているという。これには、未公開の管制室の音声も含まれる。

「昔のドキュメンタリーでは、月着陸でもその他のアポロのミッションでも、私たちが聞ける管制室からの音声は、
1本のオープンチャンネルに限られていました。それは、CAPCOM(宇宙船通信担当官)と呼ばれる人の声です」とジェニングス氏は言う。「(しかし)そこには何百人もの人がいて、その多くはヘッドセットを着けていました」。

アポロ11号が着陸に成功すると、握手の嵐が巻き起こった(NASA)

その音声を加えることで、番組は管制室で何が起きていたのか、地上のチームはこの宇宙でのイベントにどう反応したかを、より完全に伝えることができた。

もうひとつ、強調しておくべきことがある。この番組は、アポロ11号だけでなく、アポロ計画全般について物語っている。ミッションによって割かれる時間はまちまちだが、月に到達するまでと、その後の出来事を含めた完全な文脈を視聴者に提供するのが狙いだ。

それには、この計画の冷戦に端を発した部分も含まれている。しかしジェニングス氏は、時間を追うごとに「宇宙開発競争とロシアの話は少なく」なり、「不可能に挑戦する」話に移ってゆくという。「話の中心は政治から遠征に移る」と彼は要約してくれた。

このドキュメンタリーの大きな要素のひとつに、最初のミッションを追ったメディアの息をのむような方法がある(「メディアはひとつの登場人物だった」)。結局、アポロ7号で、有人飛行の初めてのテレビの生中継が行われたのだが、最も感動的だったのは、世界中の人たちがどのようにしてアポロ1号を見ていたかを示すシーンだ。

「世界が止まったのは前代未聞のことでした」とジェニングス氏は言う。「もう二度と、あんなことは起こらないと思います」。

キャンプ場でアポロ11号の打ち上げを待つ見物人たちの上空からの写真(Otis Imboden/National Geographic Creative)

ドキュメンタリーを見るとわかるが、アポロ計画への人々の熱狂は、月着陸の後、次第に冷めてゆく。ジェニングス氏はこう推測する。「それは探求の旅だったのです。ひとたび目標に到達してしまった後は、次はなんだ?みたいになったのでしょう」。

事実、そうしたシーンが番組の中にあると彼は教えてくれた。「NASAの報道官は、アポロ11号の後、13号が事故に見舞われるまで、プレスルームでぶらぶらしていました。つまり、アポロ11号では立ち見のみ、でも今はガラガラ、いったところです」。

この作品は、アポロ11号の勝利をちびちび見せるものではない。全体を通して見ると、もの悲しい記録であることがわかる。アポロ計画が終わったとき、NASAの職員は正確に未来を予測していた。もう一生、月へは行かないだろうと。「アポロ:ミッション・トゥ・ザ・ムーン」では、最近の数十年の間に何が起きたかは直接語っていないが、NASAの規模を縮小した野心に対する暗黙の批判が、どうしても見えてくる。

「この作品で、私たちが何を失ったのかを正しく伝える必要があると感じました」とジェニングスは言う。彼は、アポロ計画のエンジニアだったFrances “Poppy” Northcutt(フランシズ・ポピー・ノースカット)氏が彼に言ったことを振り返った。「すべてがそこにあったのです。もっと遠くの深宇宙に行く準備ができていました。あのまま続けていれば、人類は30年前に火星に行っていたはずです」

それでも、Jeff Bezos(ジェフ・ベゾス)氏のBlue OriginやElon Musk(イーロン・マスク)氏のSpaceXといった活動が、彼に未来への希望を与えている。「我々は再び月に行くと思います。月に何かが建つでしょう」。

「アポロ:ミッション・トゥ・ザ・ムーン」はナショナル ジオグラフィック(TV)にて、米国標準時7月7日、日曜日午後9時から(中部標準時午後8時から)放送される(日本では7月16日火曜日午後10時より)。

関連記事:映画「ファースト・マン」制作チームは宇宙計画の神秘性を払拭したかった(未訳)

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(翻訳:金井哲夫)

Huluの契約者、年末までに2300万人超に

HuluのCEO、Randy FreerがBusiness InsiderのカンファレンスIgnitionで今朝語ったところによると、Huluの契約者数は年末までに2300万人を超える。Freerは具体的な数字は出さなかったが、契約者は2018年前半よりも、後半にさらに増えるだろう、と述べた。我々が把握している数字に基づけば、Huluの契約者数は2019年初めには2300万人強〜2400万人のレンジに入るとみられる。

Huluは今年1月のCESで、契約者数が1700万人に達した、と発表していた。そしてNewFrontsプレゼンテーションではその数字を2000万人にアップデートした。Huluがもし今年後半に順調に契約者を増やしたら、少なくとも2300万人は上回る。

「この数字は本当にすごい」とFreerは語った。そして「しかし拡大できるという視点でいけば、我々は3000万、4000万、5000万に到達しなければならない」と付け加えた。

Freerはまた、HuluのライブTVビジネスの可能性について、競合他社ーAT&TのDirecTV Nowだーに比べていかに急成長しているかというヒントを出しながら言及した。

「我々は、ライブTVマーケットは強固だと考えている」と述べ、「DirecTV Nowは第三四半期の数字を発表したが、我々は同期間にDirecTV Nowの10倍成長した。我々は10月も、そして11月も成長を続けている。第三四半期も過去ベストなら10月も11月も過去ベストだ」と加えた。

DirecTV Nowは第三四半期に契約者数を4万9000人増やした。つまり、HuluのライブTVプロダクトはこの期間に契約者を50万人近く増やしたということになる。これは、前に公表した契約者数からの300万人増の大きな部分を占めることになる。

Freerは、Disneyが21st Century Fox買収で大株主になることで、Huluのラインナップに変更が加わるのかについては語らなかった。Disneyは株式の60%を取得し、これによりComcastは30%、AT&TのWarnerMediaは10%となる(しかしWarnerMediaは株式の売却を検討していて、AT&Tは投資家と話し合いを持ったばかりだ)。

しかしながらFreerは、グローバルでのマーケット拡大も含めHuluのロードマップにどんなものがあるのか示唆した。

「我々は地理的に拡大する機会を模索している…その機会を探る道へ行くことをオーナーからサポートしてもらっている」と語った。

Freerはまた、Huluの広告収入についても触れた。それによると、ライブTVとオンデマンドの組み合わせのおかげで広告収入は前年比で50%超増え、今も増え続けている。

「広告ビジネスは真価を発揮し始めた。広告にかかるARPU(1契約あたりの売上)を生み出す力はなかなか大したものだ」と話した。

彼はまた、Huluが提供しているようなデジタルTVのフレキシビリティについて理想像を語った。それは、コンシューマーがいつの日か、広告なしの契約をする代わりに、番組ごとに料金を支払って広告なしで観ることができるようになるというものだ。また、コンシューマーが好きなスポーツの試合を観るのにライブTVでトグルし、終わったらオフになるというものも含まれるーこれは実際的にはpay-per-view(観るごとに支払う)のスポーツプロダクトだ。

「スポーツというのは契約に結びつきやすいことがわかっている…なので我々はスポーツをチャンスとして検討する」とFreerは語った。

テレビをパーソナライズするという能力こそが、ケーブルテレビの時代は終わったとHuluが考えている理由だ、とも付け加えた。

「ビジネスとしての集合線ケーブルネットワークは20年間うまく展開されてきた。そして私が思うに、次の10年間は集合線テレビネットワークでもなければ、スケジュールが決められているネットワークでもない」と話した。

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(翻訳:Mizoguchi)

PlayStation Vueがアメリカの有料テレビとしては初めてAppleのTVアプリを統合

【抄訳】
SonyのテレビライブストリーミングサービスPlayStation Vueが今週、アメリカの有料テレビとしては初めて、Appleのテレビアプリと統合する、と発表した。これまでAppleのTVアプリのコンテンツは、無料や有料のオンデマンドストリーミングアプリからのものだった。つまり、Hulu, Prime Video, HBO NOW, PBS Kids, The CWなどなどと、認証とログインを要するABC, AMC, USA, SYFY, Showtime Anytime,などなどその他大勢だ。

PlayStation Vueの統合により、Sonyの有料テレビサービスの会員はAppleのTVアプリの中でVueの全国的なオンデマンドコンテンツのすべてにアクセスできる。全国や地方のスポーツネットワークも含めて、ライブのスポーツもサポートされる、と同社は言っている。

Sonyの説明によると、ユーザーはTVアプリの中でPS Vueのカタログを検索および閲覧でき、またTVアプリの“Watch Now”や“Up Next”機能を使って番組やムービーやスポーツを指定できる。見たいコンテンツがあったら、そのストリームをPS Vueのアプリの中で開ける。

この統合は、PS Vueだけでなくほかのストリーミングサービスにも契約している人に意味がある。なぜならTVアプリは、いろんなサービスのコンテンツやリコメンデーションを一箇所に集めてくれるからだ。それは、iPhoneやiPadのようなiOSデバイスとApple TVで使える。

PS Vueはいくつかの有料テレビサービスのひとつで、YouTube TV, Hulu with Live TV, Sling TV, AT&TのDirecTV Now, WatchTVなどと競合する。しかしこれまでは、会員数があまり伸びなかった。トップのSling TVやDirecTVが会員数200万前後のところ、PS Vueは50万強、といったところだ。ネーミングに失敗して、PlayStationのオーナーしか見られない、と誤解されているのかもしれない。

AppleのTVアプリとの統合は、言うまでもなく、会員数のジリ貧対策だ。Appleは近く、独自のオリジナルコンテンツを立ち上げる。Apple TVアプリのユーザーが増え、それがPS Vueの認知度アップにも貢献するだろう。

アメリカでTVアプリと統合するのはPS Vueが初めてだが、たとえばフランスではかなり前から、Canal+ “myCanal”とMolotovがこのような統合を提供している。

 

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AmazonのAlexaがSonyのスマートTVとLenovoのタブレットにやって来る

AmazonはAlexaに、できるだけ多くの人と対話させたいし、できれば彼らに何かを見せたい。そのためには、このバーチャルアシスタントをAmazonの画面付きAlexaデバイス、Echo ShowやFire TVのような、Alexaに声だけでなく顔も与えるデバイスから解放してやる必要がある。

そこで同社は木曜日に行われたビッグなハードウェアイベントで、“smart screen” SDKのリリースを発表した。これを使ってデベロッパーは、Amazon以外のハードウェア製品にEcho Showのような機能を持たせられる。スマートTVでも、最新の冷蔵庫でも、なにしろ画面のあるものなら何でも、Alexaデバイスにしてしまえる。

実際にすでにそれをやった企業が、二社ある。Amazonの発表によると、LenovoとSonyが、このSDKを使ってAlexaを自社製品に統合する。Lenovoは“近日発売”のAndroidタブレット、Smart Tabだ。

一方Sonyは、Alexa対応のテレビ、と呼ばれる製品シリーズの全機種にこのSDKを統合する。最初は、音楽と、スマートホームのカメラのみを年内に。Alexaが画面に何かを見せるという機能は、来年前半に実装される。

このイベントを取り上げた本誌記事(英文原文)の一覧が、ここにある。

画像クレジット: TechCrunch/Devin Coldeway

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

W杯中継でYouTube TVが40分ダウン――クロアチア・イングランド戦アディショナルタイムに復活

クロアチアがイングランドに1点返した。スコアは 1-1になった。しかしGoogleのネットテレビ、YouTube TVの契約者はそこを見られなかっただろう。YouTube TVはあろうことか、ワールドカップ中継中に40分にわたってダウンしたからだ。

アップデート: YouTube TVはイングランド・クロアチア戦のアディショナルタイム中に復活した。

月額40ドルを払っているYouTube契約者は怒りくるっている。YouTube TVと契約する大きな理由はライブでスポーツ中継が見られるからだ。NetflixやHBOではサッカーの試合は見られない。

YouTubeはすぐにTwitterで謝罪し、全力で復旧作業に取り組んでいると述べたが、ダウンは一瞬では終わらなかった。 下にエンベッドしたOwen Williamsのツイートのとおり、サッカーのワールドカップの試合のライブ・ストリーミングをGoogleができないなら他のサービスができるとは思えない。

大イベントのライブ・ストリーミングはまだその時期が来ていないのだろうか。

〔日本版〕クロアチア対イングランド戦はアディショナルタイムにマリオ・マンジュキッチがゴール、FIFAによれば2対1でクロアチアの勝利。決勝戦はフランス対クロアチア、3位決定戦はベルギー対イングランドと報じられている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

AmazonのFire TV CubeはEchoを内蔵したセットトップボックスだ

Amazonが今日(米国時間6/7)、そのますます混雑してきたリビングルーム向け製品群にまた一つ加えた。消費者は混乱すると思うが、今度のCubeはFire TVとEchoのギャップを橋渡しすることがその差別化要因だ。これまでのセットトップ製品にもAlexaのコントロールはあったが、今度のCubeはスマートスピーカーEchoの機能を完全に実装している。

というより、Cubeは大きな立方形のEcho Dotみたいだ。たしかにルックス的には平凡だが、上部の4つのEchoボタンや、Alexaが聴いていることを示すブルーのライトなど、おなじみの要素が揃っている。

この、正式名Fire TV Cubeは、GoogleがI/Oカンファレンスで発表したJBL Link Barを見倣っている。それはChromecastを内蔵して、不使用時にはGoogle Homeそのものだが、Amazonの場合はスピーカーはEchoのような機能のためだけにある。ホームシアター的なものは、完全にユーザーにおまかせだ。

そのためお値段は120ドルとお手頃だ。これには、IR延長ケーブルとEthernetアダプターが含まれる。しかもあと二日間の予約購入者には90ドルになる。200ドル出すと、Amazon Cloud Camとのセットになる。いよいよ、家中、Amazonのハードウェアだらけだ。

セットアップもかなり簡単だ。これをテレビに接続すると、機種を判定する(ユーザーが手入力してもよい)。最初に、テレビの音について質問するから、それに答えてオーディオをセットアップする。それから、ケーブルのプロバイダーやzipコードを指定し、使用を開始する。ケーブルや衛星テレビの事業者は、その90%に対応している。

もちろん、今ではAlexaによるテレビのコントロールもできるし、8つの遠方界マイクがついているので、ほかのEchoデバイスとコミュニケーションできる。

Fire TV Cubeは6月21日発売だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Amazonの隠れページに‘Fire TV Cube’(Echo+Fire TV)の予告が

数か月前から浮遊している噂によると、AmazonはFire TVのメディアストリーミングとEchoの音声アシスタントを合体した新しいデバイスを発売するらしい。最近現れたそれらしきデバイスのリーク画像(下図)にはキューブ状の製品が写っているので、その未発表のデバイスは勝手に“Fire TV Cube”と呼ばれるようになった。

すると出ました!、Amazon.comの上にひっそり隠れていた公式ページらしきページが、Fire TV Cubeという言葉を使用し、“詳細は近く発表(details coming soon)”とある。

AFTVNewsが見つけたこの間に合わせ的予告ページには、いずれ詳細を発表する、とある。“What is Fire TV Cube?”という大きなタイトルと、詳細情報へ行くサインアップ・ボタンがある。それだけだ。

この、各種ニューズレター申し込みページ(これはamazon.comのアカウント保有者のための情報サービスの一部)にも、“Fire TV Cube”がある。よく探せば。〔上記のサインアップ・ボタンからも〕

そのリーク情報によると、Fire TV CubeにはEchoのスピーカーと、遠距離マイクロフォンとLEDのライトバー、そして4K対応Fire TVの回路基板がある。それをテレビにつなげば、1台2役のデバイスとなる。

つまり、発売の有無や時期はまだ何も発表がないけれども、それらしきものの準備が進められていることは確実なようだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AmazonがBest BuyのストアブランドでFire TV/Alexa内蔵スマートテレビを(実店舗で)売る

Amazonは同社のFire TV Editionのスマートテレビを大型店で売ろうとしている。しかしそれは、幸いにもWhole Foodsではない。Amazonがねらっているのは、Amazonがこれまで苦しめてきた実店舗の代表格Best Buyで、同社のストアブランドのスマートテレビをFire TV内蔵にしたいのだ。

Best BuyのInsigniaブランドに、Amazonと独占提携した4KとHDの、東芝製ディスプレイを使った機種(計10機種以上)が登場し、この夏から各店舗で売られる。

AmazonのCEO Jeff Bezosは声明文で、“AmazonとBest Buyには長年の協働の歴史があり、そして今日は私たちのパートナーシップを新しいレベルに高める”、と述べている。

Best Buyの店ではすでにさまざまなスマートテレビが売られているが、AmazonのFire TV製品はそれらにできることなら何でもできる。しかしその大きなセールスポイントはAlexaの直接統合であり、しかもそれを通常のリモコンで使えることだ。

テレビを買うことは、今でも実際にお店まで足を運ぶ必要のある買い物の、数少ない例のひとつだ。ネット上のレビューも役に立つけど、解像度が高くなって4Kともなれば、実物を見ないと納得できない。大型画面の機種が安くなってる今でもBest Buyは、店内のかなりのスペースをテレビの実物展示に捧げている。

Amazonの成長はここ数年よく報道されているが、Best Buyもウォール街では以外に人気が高い。過去2年間で、株価は倍以上になった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

YouTube TVがFirefoxに対応、しかしまだ割高感が

YouTube TVが、Googleが作ったのではないブラウザーでも見られるようになる。

これまでChromeに閉じ込められていたこのライブTVサービスが、今ではFirefoxで動いているYourTechExplainedが最初に見つけたこの事態はしかし、衝撃的とは言えない。Googleは、ほかのブラウザーもサポートすると約束していたし、その約束が守られたのは良いことだ。SafariやEdgeしか使わない人は、気の毒だけど。

この月額40ドルのストリーミングサービスで視聴と録画ができるのは、NBA TV, MLB Network, Comedy Central, MTV, そしてCNNだ。まだ割高感はあるが、今後もっと対応ネットワークと機能が増えれば、テレビの視聴でケーブルテレビ会社の支配を脱したいと願っている、いわゆるコードカッター(cord-cutters, ケーブルを切る人)たちも、徐々に買い気をそそられるかもしれない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

バラク・オバマの次の手はNetflixに連続番組を持つことのようだ

アメリカの前大統領には、退任後に民間からのオファーが洪水のように押し寄せるものだ。最近までホワイトハウスのテナントだったBarack Obamaはしかし、ユニークな道を選ぼうとしている。報道によると、Netflixに自分の番組を持つ件で合意間近だ、という。

そのThe New York Timesの記事は、Obamaがこのグローバルなストリーミングサービス(Netflix)のために連続番組を製作する交渉がかなり進んでいる、と書いている。

今のところ、上記の情報しかないのだが、同紙によると、そのコンテンツにはMichelle夫人も出演し、二人にNetflixから出演料が出るらしい。番組はNetflix独占となり、その会員数1億1800万のストリーミングプラットホームでしか見られない。

さらにその記事によると、Obamaのねらいは、Trump政権などの政敵に対抗するためではなく、視聴者に啓示を与えるような話題に光を当てることだ。

この話がまとまればNetflixにとって偉業であるだけでなく、Obamaのすでにかなり強大なオンラインのプレゼンスをさらに拡大することになる。前大統領はTwitterのフォロワー数が1億100万、Facebookのページにはlike(いいね!)が5500万ある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

ComcastがAWSとパートナーして‘勝てないなら仲間になる’道を選ぶ

クラウドのプロバイダーは大物顧客の獲得を自慢したがるが、今日(米国時間1/16)のAmazonがまさにそれで、ケーブルテレビの最大手Comcastが同社のクラウドプロダクツを提供ないし自社利用していくためのサーバーとしてAWSを選んだことを発表した。

つまりComcastは、同社のクラウドワークロードの多くをAWSに置く。ケーブルテレビは長年アメリカの消費者のテレビの見方の定番だったが、最近ではケーブル離れが進んでいる。そんなときComcastがクラウドサービスやクラウドアプリケーションを作って、純粋なコンテンツプロバイダーではない方向へ自分を差別化していくのは、見過ごせない動きだ。

そんなクラウドサービスの例が、リモコンを使う音声検索だ。音声の命令で、番組情報が分かり、番組を選んで録画予約もできる(録画は消費者自身のDVR上)。またXFiというアプリケーションは、ユーザーがComcastのWi-Fiネットワークをコントロールできる。

Comcastはこれまでも、AWSのコンピューティングやストレージ、アナリティクスなどを利用してそんなアプリケーションを動かしてきたが、今回もっと深い関係を築くことによって、クラウドが提供しうる身軽さ(アジリティ)により、ケーブル離れに歯止めをかけたいのだ。

今では、Comcastなどのケーブルプロバイダーを単なるISPとして利用しているユーザーがほとんどだ。テレビを見るためには、ほかのもっと安い方法がいろいろある。Apple TV, Roku, Amazon Fire TV, Google Chromecastなどなど。ケーブル独特のワンセット契約も、今や消費者にとってはかったるい重荷だ。見たい番組だけを見たい!

ケーブル離れ*は予想外に急速に進みつつある。調査会社eMarketerによると、昨年は2200万人がケーブル企業との契約を断(た)った。2016年に比べて33%の増だ。もちろん2200万の全員がComcastのお客ではないが、同社としても、もはや平気な顔はできない。〔ケーブル離れ, 英語ではcord cutting(コードを切る), cable cutting(ケーブルを切る)と言う。〕

Comcastはケーブルを持ってるだけでなく、NBC Universalのオーナーでもあるが、コンテンツのオプションが非常に増えている今は、そっち方面でも展望は厳しい。で、結局、同社が選んだ道は、NetflixやHuluなどと戦うという勝ち目のない方向ではなくて、自分もコンテンツを提供しながら、それに乗っかるサービスで差別化していくことだ。今やHulu Live TV, Playstation Vue, YouTube TVなどなどが、テレビの領域すら侵しつつある。〔Netflixもテレビ的に‘自主番組’がある。〕

AWSは今のところ、クラウドインフラストラクチャのプロバイダーとしては最大だ。Comcastはケーブルテレビの最大手として2250万のユーザーを抱えている。しかし同じ昨年春の数字でAT&Tの契約ユーザー〔≒iPhone〜スマートフォンのユーザー〕は、2500万を超えている。大型キャリアは、ほかにもいる。この現状の中で、Comcastにほかの選択肢はない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Netflixが初めての トークショー番組を開始、最初のゲストBarack Obamaはソーシャルメディアの“バブル”を警告

30年あまりという超長寿命の芸歴と人気を誇るお笑いタレント兼番組ホストのDavid Letterman(70歳)がなんと、Netflixに新番組を持った。そしてその初回の最初のコーナー“紹介する必要のないゲスト”に招かれたのは、前アメリカ合衆国大統領Barack Obamaだ。

二人のトークにも、お笑いは多かった。ObamaはLettermanの、聖書の中の人物のようなあごひげをからかった。まじめな政治的話題もあった。ステージ上のインタビューだけでなく、Lettermanがアラバマ州セルマの有名な橋Edmund Pettus BridgeをJohn Lewis上院議員と一緒に渡っていくときも、そうだった。

というかLettermanは、今度の新番組を、自分のスタイルを変える機会にしたいようだった。毒舌で笑いを取るいつものパターンをやめて、もっとまじめにやりたいようだ。インタビューの最後にObamaにこう言った: “疑問も疑いもなく、あなたは私が本当に心から尊敬する初めての大統領です”。

テクノロジーに関しては、Obamaは、イギリスのハリー王子によるBBCのインタビュー番組で述べた主張を繰り返した。民主主義の危機について問われたObamaは、“あなたが得るすべての情報がスマートフォンにアルゴリズムが送ってくるものだけであってはならない”、と警告した。

彼は自分の政治家としての成功はソーシャルメディアに負うところが大きい、と認め、そのおかげで“結果的に現代の政治史におけるもっとも効果的な政治活動を展開できた”、と述べた。そこで彼は最初のうちはテクノロジーに対して“きわめて楽観的な感触”を持っていたが、しかし、と彼は言う、“私たちが見落としていたのは、権力の座にある人びとや圧力団体、外国の政府等々が、それを著しく操作したり、プロパガンダに利用したりし得ることだ”。

そしてObamaは、ある科学的実験について語った(曰く: “大きな科学的実験ではなくて、エジプトで革命が起きていたときに誰かがやった実験だ”)。リベラルの人と、保守派の人と、そしていわゆる“中道”の人にそれぞれ、“Egypt”で検索してもらう。するとGoogleは、それぞれに対してまったく異なる検索結果*を与えた。〔*: 異なる検索結果, 個人化、パーソナライゼーションによる結果。〕

“あなたが何に傾斜している人であれ、結果はそれをベースに送られてくる。そして時とともにそれは、一層強化されていく”、と彼は語る。“それがまさに、Facebookのページでも起きていることであり、しかも最近はニュースをFacebookで得る人がどんどん増えている。そうなるとやがてあなたは、泡(バブル)の中だけで生きるようになる。それが、私たちの政治が今、非常に分極化している理由の一部だ”。

しかしObamaはつねに、希望をとてもだいじにする政治家なので、楽観的な部分も述べた: “それは解決可能な問題だ、と私は思う。しかしそれは、私たちが多くの時間を費やして考えなければならない問題だ、と私は思う”。

Facebookやそのほかの大手プラットホームは、少なくともこの問題に対応しようとしているように見える。たとえば昨日(米国時間1/11)FacebookのMark Zuckerbergは、今後はニュースやパブリッシャーのコンテンツよりも“有意義な社会的対話”を優先する、と発表した。〔そのためFacebookの株価が下がった(未訳)〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

AmazonはFire TVのYouTubeアプリをアップデートしてユーザーをWebブラウザーに誘導

AmazonとGoogleの確執はしつこく続いている。今日(米国時間12/28)は、もともとGoogleが、YouTubeを取り去るのは2018年の1月だと言っていたFire TVから、早くもYouTubeが消えた。しかしFire TVのオーナーの多くが気づいたと思うが、今日そのYouTubeアプリを立ち上げようとすると、Webブラウザーを使えば“YouTubeやそのほかの何百万ものWebサイト”を見ることを選べる、というお知らせが出る(下図)。そしてボタンをクリックすれば、AmazonのSilkブラウザーかまたはFirefoxのどちらかを選べる。

消費者に迷惑をかけている両社間の不和は、数年前にさかのぼる。

Googleは、Amazonの反競争的な性格が気に入らない。Amazonは、スマートスピーカーやメディアプレーヤーなど、自社製品と競合するハードウェアをAmazonのネットショップ上で売ってくれないのだ。つまり、自社製品と競合するデバイスは、1台たりとも在庫を持とうとしない。それらは、Apple TV, Chromecast, Google Home,などなどだ。Amazonは、自社のEchoスピーカーやFire TVを売りたいからだ。

ただしAmazonとAppleは最近協議して、Apple TVをAmazonに復帰させ、そしてAmazonのPrime VideoアプリをApple TVに載せた

一方AmazonとGoogleの議論は今月初めに快方に向かい、ChromecastとChromecast Ultraが Amazon.comに再登場した。が、それもまた、今では降ろされている。

ほかにも今係争中の問題としては、Amazonが同社のEcho ShowデバイスにAmazon独自のYouTubeプレイヤーを搭載し、Googleに無断でその主な機能のいくつかを省略した。この件での両社のやり合いとしては、まずGoogleがそのプレイヤーからのYouTubeアクセスを拒否し、するとAmazonはひそかに、YouTubeのWebバージョンをEcho Showに載せた

これに対してGoogleは今月、Fire TVも含むAmazonのハードウェア製品から全面的にYouTubeへのアクセスができないようにする、と宣言した。Echo Showのその新しいプレーヤーはただちにYouTubeアクセスが不能になったが、しかしFire TVは2017年年内にかぎりYouTubeの視聴が許された。

しかし今日みたいに、Googleが自分が決めた締め切りすら守らないのは異常だ。どうやら、ユーザーにはYouTubeをWebブラウザーから見てもらう、という変化は、Googleの主導というより、Amazon自身が率先したようだ。

そのことを傍証するかのように、AFTVNews.comの記事やRedditのコメントによると、今Fire TVにYouTubeアプリをロードしようとすると、相変わらず警告メッセージが表示される(下図)。

上図: 警告画面; 画像提供 – AFTVNews.com

Googleのスケジュールに先駆けてYouTubeユーザーをWebブラウザーにリダイレクトするAmazonの方針が、全ユーザーに行き渡ったのか、それは分からない。Cord Cutter Newsの記事によると、ブラウザーをFire TVにインストールしている人しかブラウザー選択(Silk/Firefox)画面(下図)は出ない、という。しかしアプリのコードをデコンパイルした人によると、ブラウザーをインストールしていなくてもWebブラウザーが指示されるようになったそうだ。

本誌編集部には新旧両世代のFire TVが計2台あるが、ブラウザー選択画面は今日初めて見た。世界中のユーザーの多くが、同じことをツイートしている:

AmazonとGoogleにコメントを求めたが、Googleは無言、Amazonはこんな声明をくれた:

“FirefoxやSilkのようなWebブラウザーを使ってYouTubeとそのほかの何百万ものWebサイトにアクセスできることを、確言できます”。

アメリカではRokuが、ストリーミングデバイスのトップセラーだ。こんなややこしい話は、Rokuにはないからね。

競合する二社の、リーズナブルな解をいつまでも見つけられない、この時間的に長過ぎる無能ぶりに、消費者が翻弄されるのはもうたくさんだ。疎外されっぱなしの顧客の多くは、いずれRokuの方へ行っちゃうだろうから、両社の係争は彼ら自身を傷つけているだけだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

FirefoxがAmazonのFire TVに搭載、Amazonの製品上でYouTubeを見られる!

AmazonのFire TVを持ってる方は、今度から同機上でFirefoxを使えるので、テレビでWebを閲覧できる。MozillaとAmazonの今日の発表によると、FirefoxはFire TV上でAmazon自身のSilkブラウザーと連結し、ユーザーのどのような閲覧ニーズにも対応する

FirefoxのSVP Mark Mayoは、今日の発表でこう述べている: “FirefoxがFire TVに加われば、Firefoxの活躍の場が増えるとともに、すべてのユーザーに完全なWeb体験をお届けできる。Firefoxは以前から、ユーザーのデバイスが何であってもWebにダイレクトにアクセスできることを、使命としてきた。今日からはFirefoxがWebの多様なコンテンツをお届けすることによって、すでにグレートなFire TV体験がなお一層すばらしい体験になる”。

Amazon自身のプレスリリースは、SilkブラウザーがFire TVとFire TVリモコン向けに最適化されていることを自慢しているが、今日の発表ではMozillaのブラウザーにあまり触れていない。でも、少なくとも言えるのは、FirefoxブラウザーをFire TVのリモコンとアプリに統合するのは、Mozillaにとってたいへんな仕事だっただろうな、ということだ。


・YouTubeなどの人気サイトを容易に見られる
・YouTubeなどのサイトにFirefoxから直接行けて、それをFire TVのホーム画面で見れる
・AmazonのFire TVのリモコンとアプリでWebをナビゲートできる
・Fire TVから直接、検索や閲覧ができる

それに、Amazon vs. Googleの係争により、Amazonのデバイスの上では1月からYouTubeを見られなくなるから、上図のようにMozillaが、FirefoxでYouTubeのビデオを見られることを強調しているのも当然だ。Amazonは今日の発表でYouTubeにいっさい触れていないが、MozillaにとってはFirefoxのユーザーを拡大する絶好のチャンスだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

テレビ放送に高価な衛星は要らない、Amagiはクラウド利用の放送プラットホームを提供

テレビ局の放送の仕方を変えようとするスタートアップAmagiが、アメリカでローンチした。

テレビの視聴者は現在の放送の物理的なインフラストラクチャに大きな問題があると思わないかもしれないが、しかしAmagiによると、人工衛星による番組供給は、費用が高く、時間を浪費し、またコンテンツの各国向けローカライゼーションも難しい。

しかし、同社のCloudportプラットホームを使えば、コンテンツをクラウドから配布できる。グローバルな拡張のためにも衛星は要らないし、そのための地上局設備も不要だ。ローカライゼーションもソフトウェアでできるから、各国向けのフィードをひとつのダッシュボードでモニタできる。

そういうプロセスの自動化を、Cloudportは人工知能を使って行う。それにより、画面の異状の自動検出などもできる。そして局は、独自のオンデマンドのストリーミングチャネル(“チャンネル”)を作れる。

協同ファウンダーのK.A. Srinivasanは、ローンチを発表する声明文の中で、人工衛星を使うやり方には“持続可能性がない(unsustainable)”、と言っている。

Srinivasanは曰く、“衛星が必須の放送インフラなら、中小規模の放送局やコンテンツのオーナーなどなどの人たちは何もできなくなる。そんな状態を打破するためには、放送をしたい多くの人びとがクラウド技術を利用して“放送能力”を持つ必要がある”。〔AbemaTVのようにそれ自身が局ではなく、Amigaはあくまでも放送をしたい者のためのプラットホームサービスを提供する。〕

ただしAmagiも、衛星や光ファイバーによる配布を行うが、あくまでもメインはクラウドだ。また広東語放送Dim Sum TVのように、衛星とクラウドを併用して東南アジア全域を可視聴域にする例もある。

というわけで、今日ローンチとは言っても、すでに一部の放送者にはサービスを提供している。バンガロールで生まれたAmagiは、今ではニューヨークに本社を置き、ロサンゼルスにもオフィスがある。今は、Vice MediaやTurner Broadcastingにも営業を仕掛けている。Viceはすでにこのプラットホームを使って、アフリカやニュージーランドなど向けの新たなチャネルVicelandを作った。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Amazonの新製品発表イベントに4K Fire TVも――日本でも8980円で予約受付開始

AmazonはこのごろFire TV(ChromecastやApple TVのライバル(を放置しているのではないかと感じていたかもしれない。実際、このセットトップボックスに大型アップグレードが来たのは2015年が最後だった。

しかしとうとう今日(米国時間9/27)、新製品が発表された!

Amazonは現在シアトルで招待オンリーのイベントを開催し、Echoを始めとする主力製品のアップデートを次々に発表しているが、その中にFire TVが含まれていた。

これまでに判明した事実:

  • 4KとHDRをサポート。解像度は最高2160p、60fps
  • 音声はDolby Atmosをサポート
  • Wi-Fiは802.11ac
  • 1.5GHz クオドコアCPU
  • Alexaを搭載し音声認識可能なリモコン。室内のEchoからも操作できる。

出荷は今年中で価格は70ドル、Echo Dotバンドル版は80ドル。この価格は現行Fire TVより20ドル安い。4KのAppleTVに比べると100ドル以上安く、Google Chromecast Ultraとほぼ同価格だ。ただしChromecast Ultraには専用リモコンは付属していない。スティック版のFire TVにEcho Dotをバンドルしたモデルは60ドルだ。場所を取らないこの形式が好みなら便利だ。Amazonは強力なマーケティングを開始したもようだ。

Fire TVの出荷は10月25日以降となるが、Amazonのサイトでは予約受け付けを開始している。

〔日本版〕Amazonの日本サイトでも4K、HDR対応のFire TVの予約を受付中。価格は8980円。GoogleのChromecast UItraも日本で購入可能(9720円)。4K Apple TVは1万9800円から。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


【以上】

David LettermanがNetflixの新番組で復帰する、ひげと毒舌は健在か?

David Lettermanが、6話終了の新番組をNetflixで持つことになった。

同社はこの番組のテーマや形式、ゲストなどの詳細を明らかにしていないが、ふつうのスタジオ・トークショウではなさそうだ。NetflixのChief Content Officer(CCO) Ted Sarandosが声明で述べている: “David Lettermanはテレビの真の偶像であり 、とくに彼はスタジオの外へ出たときや、彼がおもしろいと感じた人びとにインタビューするとき、もっとも生彩があった。彼のいない世界は、想像できない。今度の番組には、ちゃんとひげをつけて出演してくれるだろうか”。

NetflixはHouse of CardsStranger Thingsのような台本のある番組で大成功したが、Chelsea Bill Nye Saves the Worldのような番組もある。それらはヒットしなかったが、Netflixは今でも打ち切っていないSense8などより、制作費が安いせいもあるだろう。なおNetflixは視聴率などの数字を公表しないから、勘で言うしかないが。

一方Lettermanは、2015年にCBSのLate Showをやめてから、ずっとおとなしくしている。でも彼は、気候変動に関するドキュメンタリーYears of Living Dangerouslyには出たし、また最近のNew York誌の、話題の広いインタビューでは、彼の人を笑わせる能力が健在であることを示した。

Lettermanの新番組は、来年始まる予定だ。

彼は発表声明でこう言っている: “おかげで、勉強になりました: 引退して家族と過ごす時間を増やしたいなら、その前に家族と相談すべきだね*。視ていただいて、ありがとう。車の運転には、気をつけてね”。〔*: 家族にとっては、迷惑かもしれない。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

家庭のテレビをスマートホームのモニタシステムにしたいAmazonの野心、まずささやかにFire TVのリモコンの完全音声化から

AmazonのFire TVはすでに音声でテレビをコントロールできるが、そのためにはリモコンを手に持つ必要がある。そこで今回AmazonのセットトップボックスはEchoの助けを借りて、ユーザーが自分の腕や指を動かさなくてもリモートコントロールができる方法を身につけた。

今日(米国時間8/1)からユーザーは、AmazonのスマートホームハブAlexa/Echoに命じるだけで、番組を選んだり、チャンネルを変えたり、ボリュームを調節したり、アプリを開いたりできる。二つのAmazonデバイスをそうやってリンクするやり方も簡単で、Fire TVにやらせたいアクションをEchoに言うだけだ。するとリンクが自動的に成立する。

言うまでもなくこの機能は、今ちょっと手を離せない!というときに便利だ。たとえば夕食の支度をしているとき、ハンバーグ用の挽肉でべちょべちょになった手でリモコンに触りたくないだろう。

それはAmazonのFar-Field通信を使うので、マイクロフォンは至近のAlexa対応デバイスへとデフォルトされる。だから別の部屋からでもチャンネルを切り替えたりできる。ただし、複雑な機械の複雑なインタフェイスを、すべて音声でコントロールするのは無理だ。たとえば、たかがテレビでも、いわゆる“チャンネルサーフィン”を、あなたは自分の音声でできるだろうか?

家庭用としていちばん強力、と思われる機能は、目下開発中だ。それは、防犯カメラのコントロール。それができるようになると、August, Netgear Arlo, Ringなどの製品のフィードをテレビで見られるようになる。ある意味でこの統合は、Fire TVの受像機を大型のEcho Showに変えてしまう。今その機能は、“近日封切”に挙がっている。

そしてAmazonは今、Alexaの音声機能をサードパーティのテレビ受像機にも載せようとしている。つまりSony, Logitech, DishなどのテレビがAlexaのスキルを持つのだ。今のところ、Echoに対応しているテレビはFire TV, Fire TV Stick, そしてFireOSを内蔵しているスマートテレビだけだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))