修理屋CellSaversがPulsと改名してスマホ/タブレット以外の多様な消費者電子製品にも手を広げる

スマートフォンやタブレットを修理するCellSaversが、名前をPulsに変え、これからは家庭内のさまざまなスマートデバイスも修理する。

サンフランシスコの同社はそれを機に2500万ドルの資金を調達して、サービスの内容とマーケティング活動をより充実させていくつもりだ。

これまで同社は、計4300万ドルを調達し、資金的にも、セキュリティカメラや音声アシスタント、ホームオートメーション製品など、スマートフォンやタブレット以外のデバイスにも手を伸ばせるようになった。

名前を変えても中身は変わらないようだが、Pulsの場合はサービスも多様化する。今、消費者向け電子製品はめちゃくちゃ種類が多いから、インストールやセットアップ、統合化、サポート、下取りなどなど、修理以外のヘルプも必要とされている。それらをすべて、Pulsは面倒見る。

資金調達の発表声明によると、今同社の傘下には、40の市場〔≒国〕に約1000名の、技能等を確認した技師がいる。対象地域に対しては、60分以内のサービスを保証し、修理の結果に対しては生涯保証が付く。

“デジタルデバイスが動かなくなったときのいらいらを、私たちもよーく知っている。Pulsでは、必要なときいつでもお伺いして、短時間で動くようにできる。そしてあなたのデジタルの心臓が、再び鼓動を刻み始める”、CEOで協同ファウンダーのEyal Ronenは、こう書いている。

同社のラウンドをリードしたのは、シンガポールの政府系ファンドが支える後期段階向け投資家Red Dot Capital Partnersだ。そして新たな投資家としてSamsung Next, Maverick Ventures, そしてKreos Capitalが参加した。前からの投資家Sequoia CapitalとCarmel Venturesも参加した。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

これがSamsung Galaxy Note 8のリーク画像だ――最大のノートになるもよう

Samsungの次世代機発表イベントが8月23日に迫り、新しいデバイスの画像がインターネットを賑わし始めている。画像はこのイベントの主役となるはずの新しいGalaxy Note 8の外観だ。

画像を入手したのはこれまでもスマートフォン関係で多数のリーク情報を公開してきたEvan Blassだ。彼は今年初め、SamsungがGalaxy S8を正式に発表する以前にスペックを詳しく明らかにしている

BlassはTwitterに新しいGalaxy Note 8の写真を何枚か投稿した。現時点でわれわれは正確なスペックに関する情報を持っていないが、上に掲載した画像からこのデバイスが背面にデュアル・カメラ、デュアル・フラッシュを装備していることが分かる。さらにいくつかの点についても推測が可能だ。Galaxy Note 8はGalaxy S8と同様、背面のカメラの横に指紋スキャナーを備える。ただし指紋スキャナーとしては場所が悪い。 また側面のボタンはS8で導入された人工知能アシスタント、 Bixbyを起動するものだろう。

もうひとつ、Note 8は過去最大のノートになりそうだ。

これは画像からの推測だけが根拠ではない。Samsung自身がイベントへの招待状で「大きいことをしよう!(Do bigger things)」というヒントを出している。またこれまでのリークによれば、サイズは6.3インチ、縦横比は19.5:9だという。これが事実ならたしかに巨大だ。Note8は、昨年のNote 7のリコール騒動 の後だけに、Samsungにとって非常に大きな意味を持つ。Note7はバッテリーに大きな問題があり、一部のケースでは爆発を起こした。

ディスプレイは今年のスマートフォンの上位モデルの新製品の目玉になりそうだ。LGは次世代フラグシップにAMOLEDディスプレイを採用すると見られている。HuawayのCEOは次世代のMate 10モデルはフルスクリーン・ディスプレイとなることを確認した。一方、AppleのiPhoneは誕生以来10週年を迎え、 新モデルは新機能多数を搭載するはずだ。これには赤外線カメラによる顔認識でのアンロックやベゼルを廃止したフルスクリーン・ディスプレイなどが含まれるだろう。

画像:: @evleaks (Twitter)

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Google、”Play for Education” を静かに終了

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去る2013年、GoogleはPlay for Educationをスタートさせた。教師がアプリや電子書籍を購入し、簡単に生徒のAndroidタブレットに配布するためのプログラムだ。CRNが報じ、今日本誌が確認したところ、GoogleはPlay for Educationのライセンス販売を3月14日で終了する。

われわれが理解する限り、Googleは既存のPlay for Educationユーザーをタブレットの使用期限までサポートし、教師は引き続きPlay for Educationをアクセスしてコンテンツを探し生徒にプッシュ配信できる。

「3月14日以降、GoogleはGoogle Play for Educationのライセンスを販売しない。われわれは、教室で使うのに最適なツールを学校に提供することに全力を傾けており、米国のK-12教育で最も売れている端末であるChrombookを含め、教育アプリの強力なエコシステムを成長させている」とGoogleの広報担当者が本誌に言った。「今後もGoogle Play for Educationのユーザーおよび購入したデバイスのサポートは続ける」。

Play for Educationはまず米国でスタートしたが、Googleはカナダおよび英国にも昨年進出していた。

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GoogleはPlay for Educationを終了するが、教師や管理者はGoogleおよびパートナーの端末管理サービスを使って、Play Storeから教育アプリを生徒のタブレットに送り込むことができる。Google Play for Educationはわずかな種類のタブレットにしか対応していなかったが、これらの管理ツールは事実上全Androidタブレットを対象としている。

また、GoogleのChromebook ― タッチスクリーン内蔵機を含む ― が教育市場に大きく侵略していることも忘れてはならない。その一方でAndroidタブレットは、教師や管理者にそこまで受け入れられていなかった。多くの場合、Chromebookの方が安価でもあり、キーボードも付いていることが、教室とは相性がよかったのだろう」。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Apple、3月15日〔日本時間16日〕にイベントを開催―iPad、小型iPhoneなど発表予定

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1月中旬に私は「新型Apple Watchはいつ出るのだろうか?」という記事をTechCrunchに載せた。現在でもその答えはやはりノーだと思う。 しかし記事ではAppleは3月に関連イベントを開催するかもしれないと書いている。発表されるのはおそらく新世代のiPadと小型のiPhoneだろう。ただし、いくつかの情報源から聞いたところではイベントの中身はまだ流動的だ。これはハードウェアの開発状況次第ということになる、と付け加えている。

さて、情報源によると、イベントの開催日は3月15日で確定したようだ。また4インチのiPhoneと新iPadが発表されるのはほぼ確実になってきた。

今日(米国時間2/2)、9to5MacBuzzfeed NewsもAppleイベントの日付と発表されるであろうプロダクトを報じている。TechCrunch記事で私は「すっかり新しくデザインされたApple Watchのハードウェアは第1四半期のイベントには登場しないだろう。ただし新しいアクセサリーはいくつか発表されるかもしれない」と書いた。 BuzzfeedのJohn Paczkowskiは新しい腕時計バンドがストアに並ぶと書き、 9to5MacのMark Gurmanはミラネーゼ・ループの黒いバンド(これは私も欲しい)、新しいスポーツ・バンドやエルメス・バンドが発表されるだろうとしている。

4インチiPhoneと新iPadについてはだいぶ前から情報が流れており、記事も書かれている。 Intelの最新プロセッサSkylakeを搭載したMacbookの噂も出ているが、まだ発表の日取りを決められるような開発段階にはないと聞いている。これについてはあとしばらく待つ必要があるようだ。

Appleにコンタクトしてみたが、答えはいつも通りの「われわれは噂や推測にはコメントしません」だった。

画像: Sebastian Horndasch/Flickr UNDER A CC BY 2.0 LICENSE

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Appleのティム・クック、「iPadとMacのミックス製品など誰も欲しがらない」とOS統合をはっきり否定

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AppleのCEO、ティム・クックは Irish Independent紙のインタビューに答えて、Appleの人気商品、iPadとMacbookという両ハードウェアをハイブリッド化するつもりがないことを明言した。クパチーノではSurfaceシリーズのようなタブレットとノートを混合した製品を開発するつもりがないということだ。クックは「二つのデバイスのユーザー体験を混合することは双方の体験を損なう」と述べてライバルのMicrosoftのアプローチを批判した。

Microftはご承知のとおり、最近Surface Bookを発表している。これはまさにノート・パソコンとタブレットのハイブリッドで、iPadをエンタープライズ・デバイスの王座の地位から蹴落とすのが目的だ。一方、Appleは消費者人口も勘案して大型のiPad Proに賭けている。

クックはIndependent紙に対して次のように激しくミックス製品を否定した。「消費者はMacと iPadのミックスなど欲しがらないと確信している。双方ともに消費者が望み得る最高の体験を提供しているので、両者を混合することはユーザー体験を損なうばかりだろう。われわれは世界でベストのタブレットと世界でベストのMacを提供していく。両者を混合することは悪しき妥協にすぎない」

Tim Cook

この発言は今月初めにiPad Proの発表を受けてそのPRのためにThe Telegraph紙に対して述べた内容に沿うものだ。前回、クックは、タブレットの強力化の進展にともなって、パソコンの役割は低下していくだろうという見通しを主張していた。

しかし今回のインタビューでクックは明らかにMacではなくWindowsパソコンについて述べている。「われわれはMacとパソコンを同じカテゴリーの製品とは考えていない。われわれのMacとiPadのチップセットは最近、類似点が増えてきたが、両者のデザイン思想とユースケースは全く異なる」とクックは語った。

「われわれはiOSとMacをユーザーがどのように使っているか正確に認識しなければならない。それによってAppleは両者があらゆる場面でシームレスに協調して作動するためにどんな機能を付け加えるべきか知ることができる。われわれのHandoffのような連携機能によって、ユーザーはある時点で作業を中断し、必要に応じて別のデバイスを開いて作業を続行することが今までになく簡単になった」とクックは付け加えた。

しかしTechCrunchのMicrosoft当番、Alex Wilhel記者はこうした主張に完全に納得していない。先日のSurfaceのレビュー記事でWilhelm記者は「Surface Pro 4はWindows 10を得て最良のタブレットになった」と書いている。

一方でTCのAppleウォッチャーでもあるMatthew Panzerino編集長は iPad Proのレビュー記事で、コンピューティングは単なるデバイスの優劣によるソリューションを超えた「微妙なグレーのニュアンス」を判別しなければならい領域へ進みつつあると書いている。Panzarinoは「『パソコンは死んだ』というような断言はもっと大胆な人々にまかせておく。しかし一部の、しかしコンピューティングの一つの標準を作るに足る数の人々にとって、iPad Proはいつも使っているスマートフォンの弱点を完全に補うデバイス、つまりこれこそ真のコンピューターに映るだろう」と予想している。

ハイブリッド・デバイスというコンセプト自体は決して新しいものではない。Androidデバイスにはスマートフォンとタブレットの中間ないし設定しだいでパソコンとタブレットの両方に使える製品が何年も前から市場に出ている。 しかしMicrosoftのアプローチが注目されるのは、全デバイスで OSを統一的に作動させようと努力を続け、Windows 10でついに成功したことだ。これはAppleがデータとアプリの互換性は保証されるものの、タブレットとコンピューターを峻別してきた方針と大きく異る。

言うまでもなく、コンピューティングのハードウェアを2種類にはっきり区分しておくことは、本質的にハードウェア・メーカーであるAppleの基本戦略に合致するものだ。逆にOSを統一化し、作動するハードウェアの統一化を図るのは、クパチーノへの有効な直接的攻撃になるとして、長年のライバルであるMicrosoftの基本戦略の重要な柱となっているのだろう。

しかしメーカーがOSを統一するということは必ずしも全ユーザーがそれを好むことを意味しない。「ソフトウェアが世界を飲み込む」というのは長い目で見たトレンドとして正しいかもしれないが、それがAppleのビジネスにどのような影響を与えるかはまだ不明だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Googleの“VRを学校の教材に”運動が合衆国でさらに広域展開へ、近くシンガポールなどでも

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この前Googleは、Expeditions Pioneer Program(未来の探検を率先する挑戦)、という企画を発表した。それはGoogleのボール紙製VRビューワを使って、学校の児童生徒たちに仮想現実を体験してもらうための、キットだ。

9月に一部の学校で展開したこのプログラムが、今回は合衆国のもっと多くの学校で始まり、さらにその後はほかの国も予定されている。

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このキットを使って児童生徒たちは、南極や熱帯雨林など120箇所あまりを探検できる。これまで教室で使ったことのある児童生徒は、Googleの発表では10万を超えている。そしてこれからは、以下の都市の学校でも利用されることになる: Alexandria, Baltimore, Cincinnati, Detroit, Indianapolis, Las Vegas, New Orleans, Orlando, Phoenix, Portland, Salt Lake City, Washington DC。

次は、カナダとデンマークとシンガポールを予定している。パイロット事業はすでに、オーストラリアやイギリス、ブラジルなど合衆国以外でも行われている。

このVR体験学習キットには、ASUSのスマートフォンと教師用のタブレット、それにインターネットに接続するためのルータが含まれている(オフラインでの利用も可能)。VRビューワはGoogleのボール紙製(Google Cardboard)または玩具大手Mattel社のView-Masterが提供される。

自分のクラスでこのキットを使ってみたい先生は、ここで登録するとよい。

 
 

〔余計な訳注: たしかにこれまでの視聴覚教材より、ずっと良いかもしれない。ただし、コンテンツの出来ばえ次第。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Apple、12.9インチの大型iPad Proを水曜日から世界のオンラインショップで発売

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もっと大きいiPadを探していたユーザーに朗報だ。Appleは12.9インチのiPad Proを11月11日(水)から40ヵ国のオンラインショップ発売する。発売はオンラインが先で、実店舗への入荷は今週末になるとみられる。スマート・スタイラスのApple Pencilとスマート・キーボードも水曜日に注文可能だ。

入門モデルはメモリ32GBで799ドル、128GBメモリーに携帯網接続機能がついたモデルは1079ドルとなる〔日本サイトでは11/10朝現在、ページは用意されているもの価格は表示されておらず、予約ボタンもまだライブになっていない。〕

iPad Proが新しいのはディスプレイのサイズだけではない。このモンスターには美しい12.9インチ画面が搭載され、HD映画を見るのにも高度なアートワークにも十分なスペースを提供する。また2つのアプリをワンタッチで切替られるフルスクリーン・マルチタスクが可能だ。マルチタッチ・スクリーンはAppleの誇る次世代チップ、A9Xで駆動され、これは以前のA8に比べて1.8倍速いという。iPad Proのバッテリーは10時間の作動に十分な容量があり、8MPのiSightカメラ、Touch ID、4基のスピーカーを備える。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

Raspberry Pi用「公式」タッチスクリーンディスプレイを使ってオリジナルの「PiPad」を作ろう!

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Orange Piの記事はお読み頂いただろうか。ついにシングルボードコンピューターは15ドルで提供されるようになったのだ。しかしそんな情報に惑わされず、「やっぱRaspberrypiでしょ」という人に朗報がやってきた。60ドルで買えるRaspberry Pi用のタッチスクリーンが登場したのだ。これを使えばRaspberry Piがコンパクトサイズのマルチタッチ・タブレットに変身する。

公式にライセンスされたこのタッチスクリーンは、HDMIコネクターを使わずにRaspberry PiのDSIないしDPIコネクターで接続する。一体型として動作するように、電源はボード本体から供給するようにしている。これによりRaspberry Piをデュアルディスプレイ化することも可能となる。デュアルディスプレイはともかく、タッチ入力がサポートされているのが嬉しい。

プログラミングについてはPythonのKivyライブラリを用いる。タッチスクリーンに加えて他の入力デバイスを加えることももちろん可能で、いろいろなスイッチやセンサーを加えれば、Raspberry Piを使ったホームオートメーションシステムなども作ることができよう。可能性は無限なのでくだくだと説明はしないが、ともかくRaspberry Piの世界が大いに広がることは間違いない。


 こちらで購入申込ができるのだが、残念ながら既にソールドアウトとなっている。なお3Dプリンター用のディスプレイスタンドも用意されている。ガラクタのように放り出しておくのではなく、見やすい角度で利用することができるわけだ。


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(翻訳:Maeda, H