チェアの月額サブスクをオフィス新設や移転などのお祝いとして贈れる「Kaggギフト」

オフィス家具通販サイト「Kagg.jp」を手がける47インキュベーションは6月6日、ワークチェアの電子ギフトサービス「Kaggギフト」を開始した。

同社はこれまで、Kagg.jpにて、オフィス家具の月額サブスク「Kaggレンタル」、無料で家具のコーディネート・レイアウト提案を受けられるサービス「Kaggコンシェル」などをリリースしてきている。

Kaggギフトでは、アーロンチェアを1ヶ月間レンタルできるプランや、豊富な種類な中から1脚を選びそれを1年間レンタルできるプランなどを選びプレゼントできる。商品は新品で送料は無料。レンタル期間が2年に達すると、利用中のチェアは無償で譲渡される。

なぜ、このギフトサービスをリリースするに至ったのか。47インキュベーションは「未来の社会をつくっていくスタートアップ・ベンチャー企業に、お金の問題で、いい家具を諦めないでほしい。頑張る人と支援する人を繋ぐことで、事業の成長を支えたい。そんな思いを形にするべく、新サービス『Kaggギフト』を開始いたしました」と説明している。

KaggギフトとKaggレンタルの対応エリアは、現段階では東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の1都3県だが、順次拡大予定だ。

オフィス家具のコーディネートを無料提案、そのまま購入できる「Kaggコンシェル」スタート

オフィス家具通販サイト「Kagg.jp」を手がける47インキュベーションは5月8日、オンライン完結で、無料で家具のコーディネート、レイアウト提案を受けられるサービス「Kaggコンシェル」を開始した。

Kagg.jpは、オフィス家具通販サイトとしては国内最大級の55万点以上の商品をそろえる。2018年8月には月額レンタルサービスの「Kaggレンタル」もスタートし、利用の幅も広がっているという。

豊富な商品ラインアップでさまざまなニーズに応えてきたKagg.jpだが、はじめてオフィス家具をそろえようという総務担当者や、オフィスを新設するスタートアップ経営者など、オフィス家具に不慣れな顧客からは「どの商品を選んだら良いのか分からない」「カラーコーディネートや商品の組み合わせに悩む」といった声も。そこで、新たに提供することにしたのが、オンラインコーディネート・レイアウトサービスのKaggコンシェルだ。

Kaggコンシェルでは、フォームから好みの雰囲気やメーカーの指定、利用目的や3Dイメージ画像が欲しいかどうかなどの設問に答え、図面PDFをアップロードすることで提案を依頼。専任の家具コンシェルジュが、チャットツールなどを使ってオフィス家具を無料で提案してくれる。

Kaggコンシェルでプロが選んでコーディネート、レイアウトした家具は、そのままKagg.jpで購入することができる。また1都3県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)で展開するKaggレンタルサービスも利用することが可能だ。

「対面でのヒアリング・打ち合わせは行わず、図面ファイルのやりとりにより現地調査を省略。Kagg.jpで蓄積してきた販売データを活用し、商品選定を効率化することでサービスを無料で提案する」という47インキュベーション。将来的には、アルゴリズム構築によりコーディネートの無人化・自動化も検討しているという。

家具のサブスクリプションサービスでは一足先に、subsclife(サブスクライフ)が2月に法人向け無料コーディネート提案サービスを開始している。Kaggコンシェルの場合は無料提案からワンストップで、レンタルだけでなく購入にも対応するのが特徴となっている。

購入やレンタル前にオフィスチェアを無料で1カ月試せる「Kaggフィット」がローンチ

オフィス家具通販サイト「Kagg.jp」やオフィス家具の月額レンタルサービス「Kaggレンタル」などを手がける47インキュベーションは4月24日、オフィスチェアを試しに使えるサービス「Kaggフィット」を新たにスタートした。

2018年8月にKaggレンタルをリリースしスタートアップを中心に人気を集めているというが、同社は「どのチェアにするのかを『決める』段階でのサポートを十分にご提供できていないことが課題となっていた」と今回のKaggフィットのリリースに至った経緯を説明する。

確かに、チェアは長い時間座るものだし、座り心地はもちろん、机との相性も気になったりする。ショールームでちょっと試しに座ってみて良い感じでも、長時間座ってみないと自分との相性はわからないはずだ。

Kaggフィットの利用料金は無料。中古品・在庫品と自社配送網を活用することで利用料なしのサービス提供を可能とした。送料も今なら期間限定で無料となっている。

対象商品はKagg.jpで取り扱う対象のオフィスチェア。1脚を最大1カ月間、じっくりゆっくりと試すことができる。エリアは東京23区内、対象は法人限定のサービスとしてローンチするが、今後は順次拡大していく予定だ。

家具レンタルの「airRoom」がオフィス家具レンタルの「Kaggレンタル」と提携

月額制家具のレンタルサービス「airRoom」を運営するElalyは1月24日、オフィス家具のレンタルサービス「Kaggレンタル」を運営する47インキュベーションとの業務提携を発表した。家具をシェアリングする文化の形成と活性化をより促すという目的での業務連携となる。

「airRoom」と「Kaggレンタル」が業務提携

2018年10月に正式ローンチした「airRoom」は現在、個人ユーザーが8割を占めており、引越しや模様変えに最も多く利用されているという。一方、2018年8月にリリースされた「Kaggレンタル」は、法人ユーザー数が伸長。

両社ともユーザー数の伸長に伴い、配送の効率化やユーザーが期待する商品ラインアップの拡充といった問題が生じていたが、業種が近いことから解決すべき課題に類似性が見られたことも業務提携につながったようだ。

業務提携の第1弾となる取り組みは、配送のシェアリング。配送対象の地区や日程が共通している場合に、両社の配送網をフル活用してユーザーに家具を届ける仕組みを構築するという。

ElalyでCEOを務める大藪雅徳氏は「『Kaggレンタル』との提携を通じ、より一層『家具を所有するだけではなく、利用する事』を通じ、新しい物の所有の形に様々なあり方を持てる文化の形成、活性化に努めてまいります」。47インキュベーションで取締役を務める梁原立寛氏は、「所有から利用への変化や、必要な数を必要な期間だけ使うという利用形態の普及を、共に促進していきたいと思います」とコメントしている。

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オフィス家具通販サイト「Kagg.jp」が月額レンタルサービスを開始ーー中古品取り扱いも視野に

オフィス家具通販サイト「Kagg.jp」を手がける47インキュベーションは8月23日、新品オフィス家具の月額レンタルサービス「Kaggレンタル」を新たにスタートした。

Kagg.jpは45万点以上の商品数を誇る国内最大規模の家具通販サイト。先月には、累計売上10億円を突破した。これまでは販売に特化していたがレンタルを始めることで「時代に合ったオフィス家具利用」を提案する。

Kaggレンタルでは、Kagg.jpで販売中のチェアを、1脚あたり月額990円(税抜)からレンタルすることができる。家具は新品で、対象商品は10万点以上。サービス開始当初の対応エリアは東京23区内で、順次拡大予定。また、将来的にチェア以外の商品の取り扱いも計画している。

サービスの大きな特徴としては、初期投資が抑えられる、必要な数だけ借りられる、いつでも返却できる、などが挙げられる。Kagg.jpで人気のSylphy(シルフィー)というチェアの販売価格は74736円だが、レンタルだと月額2990円。レンタルを2年間継続した商品は、そのまま無償で譲り受けることができる。

同社取締役でKagg.jp事業担当の梁原立寛氏は「シェアリングエコノミーに代表されるように、モノにお金を使う・モノを持つという考え方は変化してきている。サービスに関してもサブスクリプション化しているというのが大きな流れとしてある」と新サービス開始の背景について語った。

たしかに、同氏が言うとおり消費形態は近年“所有”から“利用”へと大きくシフトしてきている。音楽を聴くなら「Spotify」、映画を見るなら「Netflix」、オフィス系だと「Adobe Creative Cloud」や「Office 365」、アパレルは「airCloset」や「Laxus」といった具合に、サブスクリプションサービスは若い世代を中心に徐々に浸透・定着してきている。

さらに「企業は多様化し、スタートアップ・ベンチャーが増加している」「WeWorkに代表されるようにオフィス自体も流動化している」という観点から、家具レンタルのニーズは高まっているはずだと梁原氏は睨む。

「必要な数だけ借りられる上、いつでも返却できる。スタートアップ・ベンチャーだと、一年後にどんな人数でどんな組織になっているかわからない。一月単位、一脚単位で必要な数だけ借りていただき、いらなくなれば返していただく」(梁原氏)

家具の分野ではKaggレンタルのほかに「CLAS」やTechCrunch Japanでも以前に紹介している「KAMARQ」などのサービスがすでに存在している。

KAMARQも7月30日に月額制のオフィス家具提供を開始しているが、Kagg.jpとの決定的な違いは商品数だ。KAMARQはテーブル、椅子、チェスト含む22種のオフィス家具を提供しているが、Kaggレンタルの対象商品は10万点以上。なので「既にある家具をもう一つ追加したい」といったニーズに応えられるのが強みだと梁原氏は語った。

なお、お気づきかもしれないが、Kaggレンタルにより貸し出される家具は全て新品だ。返却が相次いでしまった場合にはどのように対応するのか。梁原氏は「基本的には長くお使いいただけるという期待をしている」というが「新古品として販売」したり「中古品として販売またはレンタル」することも視野にあると説明した。

「中古オフィス家具のニーズはかなり強い。新品のレンタルあるいは何か別の入手方法によって在庫となったオフィス家具に関しては販売またはレンタルといった形で提供したいと考えている」(梁原氏)

「お客様のニーズに合わせた様々な利用形態を提供できるようにするのが理想的だ」と同氏は話していた。

個人的に、中古家具の在庫を抱えるのはリスクになりうると思う。だが、例えばフリマアプリ「メルカリ」では多くの中古品が流通していたりするし、「絶対に新品でないと」という価値観を持つ人は昔に比べると減ってきているはず。

中古家具のレンタルならスタートアップ・ベンチャーにとってさらなる初期投資の削減になる。同社のさらなるサービス展開に今後も注目していきたい。