BtoBのローカルビジネスにおける、ローカルSEO完全ガイド。

「ローカルSEO」という言葉も一般的になり、特にスモールビジネスにおいては、非常に有力なWebマーケティングの施策と言えます。「ローカルSEO」と聞いてパッと思いつくことは、レストランや小売店などのBtoCビジネス。しかし、BtoBのビジネスにおいても、ローカルSEOは強力な施策となり得ます。今回は、ローカルSEOの中でも、BtoBに焦点をあてた、Search Engine Journalの記事を紹介します。

SEOを改善することにより、本当の価値を顧客に提供する、活動的で、信頼できるコミュニティの参加者としてのあなたのビジネスを確立するためには、何をすべきだろう?

ローカルSEOという言葉を聞くと、ローカルの小売店やBtoCのビジネスが、オンラインでの露出を最適化し、自身の店舗に足を運んでもらうようにする、戦略や戦術を思い浮かべることだろう。

しかし、BtoBのビジネスの中には、商業用の不動産業者のように、明確なローケーションで事業を行ってる場合も、そうでない場合もある。

こうしたビジネスの場合、自然検索によって顧客に発見され、エンゲージしてもらうことに、(BtoCのビジネスと同様ではあるが、わずかに異なる)課題を抱えていることもある。

BtoBのビジネスにおける、ローカルSEOの包括的な目標は、(BtoCのビジネスと同様に)特定の商圏内で、製品やサービスに関連するあらゆるトピックについて、最も信頼のある権威としての存在を確立することである。

そのため、そうしたビジネスは活動的で、信頼できるコミュニティの参加者であることが求められ、顧客や地域全体に本当の価値を提供しなければならない。

ローカルSEOを活用することで、ローカルマップパックと自然検索における露出を改善することが可能だ。

この記事では、BtoBのビジネスに特化した、いくつかのベストプラクティスを紹介したいと思う。

基本から始める

ローカルに注力しているか否かに関わらず、あらゆるSEOのプロジェクトは、きちんとした基礎から始めるべきだ。

新規のビジネスであろうと、老舗の企業であろうと、Web上でのプレゼンスにおける徹底した監査やSWOT分析を行い、オンサイトとオフサイトの最適化箇所を特定することが必要である。

包括的な戦略には、下記の項目が含まれる。

  • インテントと話題性を考慮したキーワード調査を行い、顧客がどのように検索しているかを知る
  • 「近くの”キーワード”」や「”地域名”の”キーワード”」といった検索を行い、顧客の典型的な検索行動を把握する
  • Webサイトとページの構造とパフォーマンスに注力した、技術的な監査を行う
  • ページタイトル、見出し、メタディスクリプションなどの主要な項目に、ローカルを意識したキーワードを含める
  • 内部リンクと外部リンクを確認し、どのようにして検索エンジンが検索者を正しい答えに導くのか、どのリンクがオンライン上の権威性に影響を与えているのかを把握する
  • 詳細な競合分析を行い、競い合う相手が誰なのかを理解し、彼ら以上の存在になるためにどのくらいの労力が必要なのかを把握する

これらの作業の結果は、各項目ごとに分類され、優先度をつけるべきである。これらが、基本的な最適化の作業の土台となる。

スキーマを活用する

ローカルSEOの戦術で重要なものとして、検索エンジンに好まれる情報の構造を整備するために、ローカルビジネスのスキーマやHTMLのマークアップを活用することが挙げられる。

スキーマの利用法を統括するschema.orgは、下記のように述べている。

「オンページのマークアップにより、検索エンジンがWeb上の情報を理解することができ、ユーザーが関連する情報をより簡単に発見できるよう、よりリッチな検索結果を提供できるようになる。」

ビジネス関連のスキーマは、住所、営業時間、部署、レビューなどを構造化することに使用でき、自然検索結果やマップの検索結果において、構造化された表示に落とし込むことができる。

ローカルビジネスの住所などの情報を構造化した場合の例を挙げてみよう。

「commercial real estate Barrie」というキーワードでのGoogleの検索結果のスクリーンショット(2022年4月)

別のスキーマの活用法としては、FAQのセクション内で質問と答えをタグ付けし、その商圏における専門性を強調することが挙げられる。

タグ付けされた質問と回答は、検索結果画面でリッチテキストとして表示される可能性がある。

「what is commercial real estate」というキーワードでのGoogleの検索結果のスクリーンショット(2022年4月)

スキーマは、検索結果でのビジネスの露出を高めるために使える強力なツールであるが、よく見過ごされるツールでもある。

Googleビジネス プロフィールを最適化する

Googleビジネス プロフィール(GBP:Google Business Profile)は、かつてはGoogle マイビジネスと呼ばれていたが、ローカルSEOにとって重要な存在である。これにより、Googleが、その商圏におけるビジネスの存在を確認することができるのだ。

該当のビジネスが、自身のビジネスが行われる場所を主張し、認証することができる。また、その住所で正式に行われていなくとも、物理的な住所であることが必要だ。

Googleビジネス プロフィールでは、営業時間、Webサイトへのリンク、カテゴリー、製品、サービス、ロゴ、画像、動画など、関連する詳細な情報を提供することができる。

プロフィールの項目は、可能な限り、すべて埋めるべきだ。

Googleは、全てのビジネスが特定の場所で行われているわけではないことを理解しており、そうしたビジネスのために、いくつかのBtoB用のカテゴリーを用意している。

「ommercial real estate Barrie」というキーワードでのGoogleの検索結果のスクリーンショット(2022年4月)

Googleビジネス プロフィールは、顧客がレビューを提供できる場所にもなっている。レビューの重要性については後ほど説明しよう。Googleビジネス プロフィールは、ローカルの顧客との関わりを持つためのチャネルにもなるのだ。

理想的には、少なくとも週に1回は、関連するコンテンツを投稿したい。

Googleは積極的に活動するビジネスを好むようになるため、イベント、プロモーション、一般的な情報を定期的に投稿することで、ローカル検索における露出を高めることができるはずだ。

NAPデータを怠らない

NAPはName(名前)、Address(住所)、Phone Number(電話番号)の略である。各ビジネスの固有情報を表し、ローカルSEOの観点からも重要である。

特に、コーポーレートサイト、Googleビジネス プロフィール、ローカルのディレクトリサービス、あなたのWebサイトについて言及している他のWebサイトなど、インターネット上のあらゆる場所で正確なNAPデータを記載するよう、注意を払うべきだ。

Googleや他の検索エンジンは、NAPデータを相互に参照しており、正確で一貫したプロフィールを持つビジネスを評価するのだ。

上級者向けのアドバイス:NAPデータを迅速に、無料で管理する方法は、会社名を検索し、検索結果に表示されるあなたのビジネスとNAPデータを全て確認することである。

ローカルリスティングを管理する

ビジネスの地域性における重要なシグナルとして、関連するローカルリスティングのWebサイトでの掲載が挙げられる。

無料または有料の、ローカルビジネスに注力したディレクトリ系のWebsサイトは、数多く存在する。

ここでも、NAPデータに一貫性を持たすことが重要となる。

しかし、多くのディレクトリ系のWebsサイトでは、商品やサービスの情報、画像、プロモーション、リードを発生させる他の特徴を記載する、拡張型のリスティングが可能である。

Googleビジネス プロフィールと同様、こうしたWebサイトでも、詳細で完璧なリスティングにすることが重要である。

このようなディレクトリ系のWebsサイトの多くで、消費者はレビューを投稿できるため、可能な限りの監視が必要とされる。

前述した上級者向けのアドバイス活用し、ディレクトリを特定しよう。自動的にあなたのビジネスのリスティングを発見し、アップデートしてくれる有料の管理サービスも存在する。こうしたサービスを利用すれば、継続した監視と管理が可能となる。

より深い分析として、関連するディレクトリを対象とした、検索エンジンに表示されるターゲットキーワードの調査が挙げられる。

上位に表示されているものは、検索エンジンから関連性と権威性が高いと判断されているため、特に注目すべきと言える。

レビューを依頼し、迅速に対応する

オンラインでのレビューは、現代のBtoBのバイヤージャーニーにおいて標準となっており、高く信頼されるものとなっている。

調査にもよるが、消費者は購入を決断する前に、70%〜95%の確率で、レビューを参照しているとのことである。

プライベートとビジネスの両面において、我々が皆、普通に行っている行動であろう。

こうしたレビューは、ローカル検索とマップパックでの露出に対し、大きな影響を与えている

そのため、各プラットフォームにて、レビューを顧客に促すことは非常に重要である、また、Googleでのランキングという観点では非常に大きなウェイトを占めるため、Googleビジネス プロフィールへ誘導することができれば、より良いだろう。

また、特にネガティブな内容の場合、各レビューに迅速に対応することも重要である。

こうした対応の速度は、そのビジネスの組織力、カスタマーサービス、一般的なビジネスとしての強み、などを反映している。

消費者は、問題に対して効果的に対応するビジネスを信頼し、ともに働きたいと考える傾向があるとする調査結果も存在している。

ローカルのエキスパートになる

「コンテンツ イズ キング」というフレーズを聞いたことがある方も多いと思うが、BtoBのSEOにおいては、そのまま当てはまるだろう。前述の通り、特定の商圏において、あなたのビジネスがその業界における権威であると、Googleに認識させることが大きな目標である。

Googleは、権威のあるWebサイトを自然検索結果での露出を高めるが、これはコンテンツマーケティングの大きな目標の1つである。

簡単なことではないが、ローカルのレベルでは、購買サイクルの各ステージにいる顧客ニーズに応える、高品質で関連性の高いコンテンツを作成し続けることで、その分野のエキスパートになれるチャンスがある。

Webサイトやブログ、または、解説動画やプロモーション動画などを作成し、あなたの商圏内の顧客が抱える疑問の解決策を提供できる存在になろう。

そのため、コンテンツ内で使用するキーワードは、「”地域名”の商業用不動産の動向」や「”地域名”の賃貸オフィス」のように、特定の地域名を含めるようにしよう。

また、こうしたコンテンツには、主要な製品ページやサービスページへのリンクを設置し、Webサイト全体の権威性を高める工夫をしよう。

あらゆるコンテンツが相互に活用しあい、初回の検索からソリューションの購入まで、ユーザーを導くようにしよう。

コミュニティとの関わりを持つ

その地域や商圏における権威性を高めるための方法として、積極的な参加者となることが挙げられる。

企業がコミュニティとの関わりを持つ方法をいくつか紹介しよう。

  • 商工会やその他のローカルビジネスの組織のメンバーになる
  • ローカルのサービスグループに参加する
  • ローカルのイベントや慈善団体を後援する
  • ローカルのイベントを主催、もしくは、参加する
  • 同じ目的を持つ他のビジネスと共同してマーケティング活動を行う

いずれの場合も、自社のWebサイトやソーシャルメディアにて、こうした活動の参加について公表しよう。

可能であれば、パートナーのWebサイトからあなたのWebサイトへのリンクを貼ることができる機会を探そう。

こうしたリンクは、ローカルでの露出を高める手助けとなり、検索エンジンに対する重要なシグナルとなるのだ。

競合サイトを認識する

競合サイトを分析する前に、競合サイトを適切に特定する必要がある。オンラインでの競合の場合、それは啓発的なものになりうる。

ターゲットキーワードを設定したら、どのようなWebサイトが表示されるかを把握しよう。特に、あなたのWebサイトよりも上位に表示されるWebサイトは、注視すべきだ。

こうしたWebサイトの技術的な監査やコンテンツの監査を行い、あなたよりも上位に表示されている理由を探ろう。

また、競合サイトのバックリンクの調査を行い、あなたが獲得していない、関連性があり権威性の高いWebサイトからのリンクがあるかどうかを探そう。

最後に、コンテンツの内容と更新頻度に着目し、自社のマーケティングに活かせる点を把握しよう。

前述の通り、その地域でのエキスパートになることが大きな目標であるが、他のWebサイトも同じ目的を持っている場合、より多くの労力が必要とされるかもしれない。

BtoBには、HtoH(Human to Human)が求められる

ローカルの権威性における最後の分析は、検索、訪問、消費、共有、レビューなどをからの、顧客の認識である。

最終的な責任は、あなたとあなたのビジネスにある。コンテンツ、答え、製品、サービスなどを顧客に提供し、彼らが再びあなたのビジネスを利用してくれたり、彼らの友人や同僚にあなたのビジネスについて語ってもらうようにするのである。

検索エンジンが高く評価するのは、素晴らしい体験を提供し、忠実で信頼できるオーディエンスを抱えているビジネスなのである。

自然検索と同様、ローカル検索も競争は高まるばかりであり、あらゆる工夫や施策が必要とされることでしょう。こうした状況からも、できる限りの施策を早めに取り組み、実績を積むことが必要かもしれません。今回の記事で紹介された施策の中でも、すぐに行える施策があれば、早めに対応していくことが理想的だと思いました。こうした取り組みを継続することで、地域内の信頼できるエキスパートとしての存在を確率していきたいものです。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「Local B2B SEO: The Complete Guide For Local Businesses」を翻訳した内容です。

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SEOに活きる、アンカーテキストの最適化のための戦略

SEOにおいて、リンクの重要性は言わずもがなですが、可能であればアンカーテキストまでこだわりたいものです。かつてのSEOでは、スパム的な手法として使われていたこともありましたが、Googleのアルゴリズムが進化した今においても、重要なシグナルと言えるでしょう。今回は、アンカーテキストに焦点をあてた、NEILPATELの記事を紹介します。

初期のSEOは、まるで、映画の「ワイルド ワイルド ウェスト」のような世界であった。

Googleの検索結果で上位に表示させるために、ブラックハットのSEOの専門家は、キーワードスタッフィングやスパムリンクの作成など、考えられるものはなんでも行っていた。

そして、それは効果的であった。僅かではあるが。

最近では、Googleのアルゴリズムはコンテンツの品質を重視するようになり、上記のような古い手法のSEOは廃れている。アンカーテキストのような詳細な施策が重要となっているのだ。

なぜだろうか?我々は、より賢く、複雑なアルゴリズムを相手にしているからである。現在、Googleが用いるランキング要素の数は、200を超える

Webサイトは読み込みが速く、安定し、安全であるべきとするコア・ウェブ・バイタルは、百万以上のWebサイトに影響を与えている。これは、検索結果で上位に表示されたいのであれば、コンテンツの作成と公開とともに、Webサイト上の体験も改善しなければならないことを意味している。

同様に、ペンギン(別名、「Webスパムアルゴリズム」)も、ここ数年間で変化が見られている。バックリンクと内部リンクのアンカーテキストが今まで以上に重要となっているのだ。

「ノイズ」が多ければ、アルゴリズムを混乱させてしまうことになる。少なすぎると、動揺させてしまう。

非常に繊細なバランスなのだ。

しかし、2022年、多くのマーケターにとってSEOが最重要事項であると考えると、注目に値するものである。

この記事では、SEOを改善させるためのアンカーテキストの最適化について説明する。また、オーディエンスの数を著しく低下させてしまう、Googleペナルティの回避策についても解説したい。

まずは、アンカーテキストとは何なのか、そして、SEOにどのような影響を与えるのかを理解しよう。

アンカーテキストとは何か?

それを実感していなくとも、あなたがアンカーテキストを毎日使用している可能性はある。アンカーテキストとは、ハイパーリンクに表示される、クリック可能なテキストである。

インターネットを高速道路とすると、アンカーテキストは、次の出口を示す標識のようなものである。

アンカーテキストは、Webサイトのユーザーと検索エンジンの両方にシグナルを送る。正しく使用すれば、他のWebサイトからの信頼できる情報を調達し、他の「車線」とあなたをつなぐことができる。

また、ユーザーがあなたのWebサイトを回遊するための手助けとなり、Googleのアルゴリズムに、あなたのコンテンツがどのような人に関連しているのかを伝える役割を果たしている。

自身のWebサイトのソースコードを見てみると、下記のようなラインを見つけることができるだろう。

これは、Googleが見ているあなたのWebサイトの一部である。

Webブラウザと検索エンジンに、どのリンクをたどるべきかを伝える箇所があるのだ。

これが、あなたのWebサイトで起こっていることとして説明しよう。

ユーザーがクリックすると、指定されたページに遷移する。

URLの詳細について調べたことがなければ、単にリンクを作成して終わり、と思うかもしれない。しかし、ブランドがこの単純な要素に着目するための深い理由があるのだ。

なぜ、アンカーテキストはSEOにとって重要なのか?

前述の通り、2012年にGoogleはペンギン・アルゴリズムをリリースし、SEOの世界を一変させた。そして、再び更新された

こうした変化により、アンカーテキストは、信頼できるWebサイトがどのように関連しているかを判断する、最も簡単な方法となった。

また、Googleは、Webサイトが過度に最適化されていないかを確認するために、バックリンクとアンカーテキストを用いるようになった。

Googleは過度に最適化されたWebサイトにペナルティを与えるため、アンカーテキストの役割は大きくなるばかりであった。Googleはペンギン・アルゴリズムを何回も更新しているため、今後もさらに変化していくことだろう。

コンテンツマーケティングのROIを最大化させたいのであれば、これは注目すべき事柄である。悲しいことに、アルゴリズムが変更されると、トラフィックを大きく減少させてしまうブランドが多くあるからである。

自身も、そのブランドの1つになりたいだろうか?

トラフィックの減少は、収益の減少を意味することも忘れないでほしい。トラフィックの減少が著しいと、大きな問題を抱えてしまうかもしれない。そのため、アンカーテキストの最適なバランスを見つけることは、SEOにとって重要と言えるのだ。

2018年のアップデートでは、アンカーテキストを過度に最適化していたWebサイトの3.1%が打撃を受けた(この数字は、打撃を受けたことを報告している、著名なWebサイトの数字である。より多くのWebサイトが、実際には苦しんでいることだろう)。

少なくとも、バックリンクに使用されるアンカーテキストがSEOのシグナルであることは、しばらくの間続くだろう。

アンカーテキストについてのセオリーは、バックリンクと同様内部リンクにも適用される

幸いなことに、アルゴリズムはますます賢くなっており、GoogleはWebサイト全体ではなく、問題のあるページのみに与えられるようになっている。しかし、それでもなお、長期的なトラフィックと収益に大きな影響を与える可能性はある。

様々な種類のアンカーテキスト

検索エンジンのこととなると、SEOの専門家は可能な限りの手段を尽くすことを好むだろう。

アンカーテキストの場合、10年以上に渡って、我々は手に入る全ての情報を解析してきた。有益なものも、有益でないものも、アンカーテキストの作成には多くの方法があることは、驚くべきことではないだろう。

1.完全一致のアンカーテキスト

ページ全体のターゲットキーワードをアンカーテキストの文言として使用した場合、完全一致のアンカーテキストとなる。例えば、「無料SEOツール」をアンカーテキストとして使用し、私が管理しているSEOツールのUbersuggestにリンクさせる、といった具合だ。

SEOの初期の頃は、単一のページに完全一致のアンカーテキストを何回か使用すれば、その記事が上手くいくことが多かった。しかし、Googleがペナルティの対象にするほど、過度な使用が目立っていった。

今でも、完全一致のアンカーテキストをいくつか使用することは、良い考えである。しかし、一般的には、他の種類のアンカーテキストと混ぜて使用することが望ましい。

2.部分一致のアンカーテキスト

部分一致のアンカーテキストとは、他の文言とともに、キーワードを含めることである。例えば、「私のSEOツールを試してみる」といった文言をアンカーテキストに使用し、Ubersuggestにリンクするといった具合だ。この記事でも見られるように、私はこのタイプのアンカーテキストを自身のWebサイトで最も頻繁に使用している。

スパムな手法でなくキーワードを効果的に含むことができるため、アンカーテキストの作成方法としては、非常に便利と言える。

Googleは、私がアルゴリズムを操作しようとする意図がないことを認識しつつ、私のリンクをたどり、コンテンツに対し、良い印象を持ってくれる。

意図的なリンク作成方法とは見られないため、あなたのページのオーソリティを高める方法として、強く推奨することができる。しかし、他の戦略と同様、使いすぎには注意すべきだ。

また、長い文言をアンカーテキストに使用することも、私は勧めない。あなたが使用するキーワードを薄めてしまい、どの文言がリンク先のページに関連しているかわからないため、ユーザーを混乱させてしまうかもしれないからである。

3.ブランド・アンカーテキスト

次はブランド・アンカーテキストである。これは、オーソリティを構築するために、ブランド名を利用するアンカーテキストである。Ahrefsの例を見てみよう。

アウトバウンドのバックリンクとして、これは優れた方法である。

あなたが他の高品質なツールやサービスを示しているというシグナルをGoogleに送るため、強力なアンカープロフィールを構築するための、安全で効果的な方法である。

もちろん、この方法でリンク構築の助けとなる他のブランドを探してみてもいいだろう。

キーワードが付属している場合は特に、他のブランドへのリンク設置をためらう必要はない。そのブランドへのリンクが過度では無い限り、Googleは健全な方法として認識するはずだ。

4.ネイキッド・アンカーテキスト

この種類のアンカーテキストは簡単に使用できるが、最も効果的でないアンカーテキストであり、画像や引用などのソースにおいて、よく使われている。URLをそのままペーストしたものが、ネイキッド・アンカーテキストである。

例えば、「www.thisisareliablesource.comによると、マーケターの45%は、アンカーテキストの追加はランキングの助けとなると考えている」といった具合だ。

なぜこの方法が良い方法でないか、すでにおわかりだろう。

コンテンツを読む際、参考文献に突然注意を向けられてしまうため、非常に邪魔である。

また、あなたが技術的な知識が不足しているとユーザーに思わせる可能性があり、これはオーソリティの低下にもつながるだろう。

可能な限り、この種類のアンカーテキストは避けるようにしよう。

5.一般的なアンカーテキスト

流れを作り、コール・トゥ・アクションを作ることもできるため、このアンカーテキストを目にする機会は多いはずだ。

ユーザーの注意を信頼できるソースや有益なツールに向けさせたい時に、このアンカーテキストを使用しよう。しかし、多用は厳禁だ。

「こちらのページ」や「こちらをお読みください」といったアンカーテキストを繰り返し使用してしまうと、すぐに飽きられてしまうだろう。また、リンク先のコンテンツの情報をGoogleに何も伝えることができない。

その代わり、このセクションの最初のセンテンスで私が行ったように、センテンスの一部をハイライトし、リンクをクリックすると何があるかをユーザーが予測できるようにしよう。

6.潜在的意味インデキシング(LSI:Latent Semantic Index Keywords )

複雑に聞こえるかもしれないが、これは、ユーザーが検索バーに何を入力するかを予測するために、検索エンジンが用いる手法である。

「アンカーとは」とGoogleに入力した場合、検索バーには他のよく検索されているワードが複数表示され、私はその中から何かを選択することができる。

LSIキーワードをアンカーテキストに使用することで、Googleが任意の検索と関連があるとすぐに理解できる、検索に適した要素を含めることができる。

このアプローチの有効性については議論の的となっている(例えば、Googleのジョン・ミュラー氏は、GoogleにはLSIといった概念が無い、と述べている)。しかし、ユーザーにリンクの文脈をよく理解してもらうための方法として採用することは、悪い考えではないだろう。

もちろん、これらのキーワードはコンテンツ内に自然に使用することが重要だ。

一貫した流れの中で使うことが難しい場合もあるので、LSIを使用する際は注意してほしい。

7.画像アンカー

画像アンカーは、画像をクリックできるようにしたものだ。ユーザーがWebサイト内を回遊する手助けとなるが、アクセシビリティを低下させる恐れがあるため、注意が必要だ。

画像上のリンクは、ユーザーが何かをリサイズしたい時や、コンテンツをスクロールする際に、他のWebサイトへユーザーを誘導させてしまう。

最もよく使われる場面は、広告のように、クリック可能なコール・トゥ・アクションのボタンを使う方法だろう。

このような場合、Googleは画像内のalt属性をアンカーテキストとして読み取る。

alt属性を最適化していなければ、Googleは「テキストのない」アンカーとして読み取るが、これは避けておきたい状況だ。

画像アンカーは、アンカーテキストのバリエーションを広げ、他とは異なる方法を使えるようにするための、優れた方法と言える。

ユーザーがクリックできると認識できる限り、ブログ記事やWebサイト内に画像アンカーを使用することは、問題ないはずだ。

アンカーテキストにおけるSEO:SEOの戦略としてアンカーテキストを活用するためのベストプラクティス

様々な種類のアンカーテキストを学んだところで、次は、ベストプラクティスを学ぼう。

シンプルで基本的なガイドとなるが、時間が経つにつれ、より示唆に富んだ戦略となるはずだ。

アドバイスその①:トピックに適応する

悲しいことに、優れたアンカーテキストについて、多くの誤解がある。

しかし、リンク周辺のSEOにおいては、Googleに上位に表示されるためには、関連性が高いことが重要となる。

Googleは、クエリに対して無関係な回答を提供することで、ユーザーからの評判を悪くすることを望んではいない。

つまり、リンク先のトピックと、アンカー内のテキストやフレーズは、密接に関連していることが重要となる。

例えば、あなたの会社がスモールビジネス向けのコンテンツマーケティングのサービスを提供しているとしよう。

あなたは、Webサイトの訪問者に、コンテンツの重要性について説明したブログ記事を見てほしいと思った場合、リンクを追加する必要がある。

そのリンクには、ブログ記事に関連した文言やフレーズを使用したアンカーテキストを作成する必要がある。さもなければ、Googleはそうしたリンクを、ランキング操作を目的としたリンクと認識し、ペナルティを受けてしまう可能性が発生するだろう。

下記はその具体例である。

私は上記の画像で「URLの構築のしかた」というアンカーテキストを用いている。

読者に理解してもらいたいコンセプトを紹介し、このトピックに関連する情報があることを示しているのだ。

このリンクをクリックすると、下記のページに遷移する。

リンク先は別のブログ記事であり、私が紹介したトピックと完全に一致するものである。

このような役に立つブログ記事ではなく、サングラスを販売するページにリンクを貼っていた場合、どうなるだろうか?

読者は混乱するだろうし、ブログ内の他のリンクをクリックすることはないだろう。ランキングを操作する目的のリンクだと思われ、その読者は2度と私のブログを読むことはないかもしれない。

つまり、関連性を重視しているのは、Googleだけではなく、読者も同様なのである。

Webサイトに訪れたユーザーから信頼を得たいのであれば、ユーザーにとって有益となる情報源を用いており、そこに向けたリンクを貼るべきなのである。

さらに、関連性のあるアンカーテキストが少なくとも1つあれば、ランキングの上昇に寄与するとする調査もある。

これは、あなたのコンテンツのトピックについての良い情報を提供する、キーワードと関連性のあるアンカーテキストをGoogleは依然として評価していることを意味している。

少なくともアンカーテキストの一部を関連性のあるものとすれば、Googleはコンテンツを容易に分類することができ、それに応じたランキングを付与してくれるだろう。

アドバイスその②:常にバリエーションを取り入れる

アンカーテキストを常に完全一致にしてしまうと、Googleのスパムフィルターに検知されてしまうだろう。

ブランド名へのリンクのみを作成している場合も、同様のことが起こるはずだ。

SEOに役立つアンカーテキストを作成するためには、ユニークかつ多様なアプローチを用いることが重要だ。

これは、特定の割合にしたがって用いるべきアンカーテキストを考える、といった、よくあるアドバイスとは異なっている。

トップページの場合、5%を完全一致、20%をフレーズ一致、10%をキーフレーズ、といった具合で考えるかもしれない。

しかし、こうした推奨事項は、アドバイスを与える人や対象の業界によって大きく異なる。

多くの場合、所定のアドバイスに従いながら、あなた自身のアンカーテキストの戦略の基本路線を構築するようになるだろう。こうした基本路線を構築できれば、SEOとオーガニックランキングに最も効果的な方法で行うことになるが、これにはさらに深い評価が求められる。

行き詰まった場合は、競合他社が行っている方法を確認することができる。

私のこのアドバイスは、様々な業界の、様々なブランドがペンギン4.0によって受けた影響を調査した結果に基づいている。

アップデートの後、各ブランドは、「ターゲット」キーワードや完全一致のキーワードの数を減らし、アンカーテキストの戦略をより幅広いものに変更した。

こうした変化を加えると、ペンギン4.0以前の立ち位置に戻った。

上記のグラフと、下記のグラフを比べてほしい。

最も大きな違いは、「それぞれに違いが見られる」ということであるが、どの場合においても、ランキング状態はどちらも良かった。では、手渡された処方箋や、他の同様のアンカーテキストの最適化のスキームにおいて、何を意味しているのだろうか?

鵜呑みにすべきではない、ということだ。

特定のブランドにとって有効なことが、あなたにも有効であるという保証はどこにもない。また、他のブランドの戦略とまったく同じ戦略を採ることも馬鹿げている。

そうではなく、あなた自身のアンカーテキストのスキームが、より自然な配置になるように注力すべきなのだ。

こうしたバリエーションの全ては、自然な表現が前提であり、検索エンジンとユーザーに明確な意図を伝えることになる。

アンカーテキストの実験と自然な表現に注力することで、長期的に見ると、より良い結果が期待できるだろう。

アドバイスその③:アンカーテキストのテストと計測

Webサイト内でどのようにアンカーテキストを使用しているかを追跡することは、多少の労力が必要だ。しかし、時間の経過とともにどのようにSEOに影響を与えるかをテストするための、唯一の方法である。

使用しているアンカーテキストの種類を計測するための第一歩として、LinkioのAnchor Text Categorizer Toolの使用をお勧めする。

このツールは、URL、ページタイトル、ブランド名、キーワードなど、コンテンツについての詳細を尋ねてくる。

また、下記のように、コンテンツで使用しているアンカーテキストを正確に記入する必要がある。

今回は、私のWebサイトの実際のブログ記事からいくつか記入してみた。

また、画面横には便利なパーセント表示もある。

ここで、アンカーテキストの作成手順の基本路線を作り始めることができる。

前述の通り、他ブランドの方法を取り入れることも可能であり、自分自身の戦略を作り出すことも可能だ。SEOに役立つ複数の種類のアンカーテキストを使用していれば、正しい戦略を採っていることになる。

また、Ubersuggestを使用し、他のWebサイトが設置している、あなたのWebサイトへのリンクで、どのようなアンカーテキストが使用されているかを確認することもできる。まず、Ubersuggestにログインし、画面左に表示される「Backlinks」のボタンをクリックしよう。

次に、検索バーにあなたのWebサイトのドメインを入力する。バックリンクのアンカーテキストを含む、複数のデータポイントやレポートがボックス内に表示される。

Semrushを使うのも良い手段だ。どのような種類のアンカーテキストで、あなたのWebサイトにリンクが貼られているのかを確認しよう。この情報を得るために、Semrushのダッシュボードにある「Backlinks」タブを表示しよう。

その後、「Anchors」のオプションをクリックしよう。

こうすることで、他のブランドがあなたのWebサイトにリンクを貼る際、どのようなアンカーテキストが使用されているかを知ることができる。

Googleは、アンカーテキストを、コンテンツの関連性とドメインの権威性のシグナルとして使用している。そのため、アンカーテキストはSEOにとって不可欠な要素であると言えるのだ。

私のWebサイトへのアンカーテキストは、私の名前か、マーケティングに関連するものであることが多い。

これは非常に好ましい状況である。なぜなら、私の名前自体が私のブランドであり、デジタルマーケティングを通じて、私はビジネスを成長させているからである。

こうしたアンカーテキストを構築するためには何年もかかっている。しかし、私が作成したコンテンツと構築してきた関係性のおかげで、私のWebサイトのSEOの大きな助けとなっている。また、私の場合ではあるが、Googleの検索結果の1ページ目に表示されることにも役立っている。

バックリンクに対する十分な時間と適切な方法さえあれば、こうしたアンカーテキストの状況を作り出すことができ、それから素晴らしい結果を得ることができるだろう。

SEOのためのアンカーテキストの戦略におけるよくある質問

アンカーテキストとはなにか?

アンカーテキストとは、オンラインのコンテンツで見られる、新しいページへと遷移するための、クリック可能なテキストのことである。このように、下線が引かれたり、青色になっている場合が多いです。

なぜ、アンカーテキストは重要なのか?

Googleは、そのリンクが関連性があり、価値があるかどうかを判断するために、アンカーテキストを使用する。最も重要なランキング要素ではないが、SEOに影響を与える要素である。また、ユーザーはクリックするかどうかを、アンカーテキストを用いて、判断する。

アンカーテキストにはどのような種類があるか?

アンカーテキストの種類は下記の通りである。

  • 完全一致:あなたのページのターゲットキーワードと同じキーワードを用いる
  • 部分一致:他のキーワードとともに、キーワードを含める
  • ブランド・アンカーテキスト:ブランド名にリンクを追加する
  • ネイキッド・アンカーテキスト:URL全体をリンクとする
  • 一般的なアンカーテキスト:「ここをクリック」や「このページ」のようなフレーズ
  • 在的意味インデキシング:LSIとして知られており、検索エンジンが、検索する際にユーザーが使用する特定の文言やフレーズを予測するキーワード

アンカーテキストを最適化するためのアドバイスは?

アンカーテキストの最適化のベストプラクティスは、トピックにこだわり、一貫した構造を用い、バリエーションを取り入れ、テストと計測を行う、ということだ。可能であればキーワードを使用すべきだが、過度な使用は厳禁だ。

まとめ

アンカーテキストは重要だ。それのみで順位を上昇できるものではないが、ランキング要素ではある。また、ユーザーからの信頼にも影響する。

Googleはアンカーテキストをとバックリンクに対し、常に厳しい目を向けている。そのため、SEOにとってベストなアプローチを採ることは良い考えである。

また、自身の調査結果に基づいて、独自のバックリンクのバリエーションを作ることも良いだろう。

Anchor Text CategorizerやSemrushのようなツールを用いることで、SEOにおける、アンカーテキストの重要な変化を見過ごすことはなくなるはずだ。

今回のアドバイスによって、これから起こるいかなる困難にも耐えることができ、SEOの強化にもつながる、アンカーテキストの戦略を構築することができるだろう。

アンカーテキストを改善するため、今までにあなたはどのような戦略を用いただろうか?

近頃ではなかなか珍しい(?)アンカーテキストに焦点を絞った記事でした。SEOの初期のころと比べると、現在は大きく様変わりしているかもしれませんが、ユーザーを意識したアンカーテキストの作成は重要であると感じました。外部リンクの場合はなかなかコントロールが難しいですが、重要なページだけでも、自社のWebサイトの内部リンクの最適化は行いたいものです。

この記事は、NEIL PATELに掲載された「How to Optimize Your Anchor Text Strategy For SEO」を翻訳した内容です。

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スモールビジネスのための、ローカルSEOの戦術50選+α

スモールビジネスにとって重要事項の1つである、ローカルSEO。Webサイトの規模はそれほど大きくないケースが多いと思いますが、やれることが少ないかと言うと、そうではありません。サイテーション、レビュー、そしてコンテンツ。その他様々、最適化の箇所は挙げられますが、今回はそんなローカルSEOの戦術を数多くまとめたSearch Engine Journalの記事を紹介します。

オンラインでより良く検索され、ローカルビジネスをさらに前進させたいと思うだろうか?この記事で紹介する、実績のあるローカルSEOの戦術を採用し、ローカル検索での露出を高めてほしい。

ローカルで小規模、もしくは、中規模のビジネスを行っているだろうか?

そうであれば、競争がますます強まる検索結果画面において、露出を高め、他よりも目立つことが、いかに難しいことであるかを理解していることだろう。

ローカルSEOの戦略は、ローカル検索結果に影響を与える検索エンジンのアルゴリズムのアップデートや、新しい機能に適応しなければならない。多くのローカルSEOの戦術は、下記の3つのカテゴリーに分類される。

  • ローカルリスティングとサイテーションの最適化
  • Webサイトとコンテンツの最適化
  • リンクの最適化と対策

この記事では、ローカル検索結果での露出を改善するために、今すぐ行うことができる50以上の具体的な戦術を、上記のカテゴリーに分類して、紹介している。

ローカルリスティングとサイテーションの最適化

まずは、NAP(Name:名前、Address:住所、Phone Number:電話番号)から始めよう。

Googleマップに掲載され、上位に表示されるためには、正規のビジネスであることが求められる。また、(業種によっては)ライセンスも必要となる。

このNAPは、あらゆる場所で一貫性があり、同じように記載されている必要がある。さもなければ、後々、問題となるだろう。

ローカルリスティングとサイテーションに取り掛かる前に、下記を行うことが重要だ。

  • ビジネスのNAP
  • WebサイトのURLと(拠点が複数ある場合)ロケーションのページのリスト
  • メインでビジネスを行う町の名前と業種を含めた、短い説明文(50文字が上限)
  • あなたが何者であり、何を行っているかを説明した、長い説明文(250文字が上限)。該当する場合は、町と地域の名前
  • 最近撮影した、あなたのビジネスの写真
  • あなたのビジネスのカテゴリー
  • キーワード(あなたが上位に表示させたいもの)。これらは、通常、「都市名+キーワード」となる場合が多い

ローカルリスティングとローカルサイテーションの主要な戦略は、NAPデータのような一貫性のあるデータとともに、適切なカテゴリーで実行可能なものであることだ。

ローカルサイテーションとは、NAPデータを含む、ローカルビジネスに関する言及のことである。ローカルサイテーションは、あなたのWebサイトへのリンクを含むこともあるし、含まないこともある。ローカルサイテーションを獲得するためには、一般的に、2つの戦略がある。

  • 自分自身で、ローカルサイテーションを獲得する
  • 誰かを雇い、代わりにやってもらう

特に、あなたの地域で競争が激しい業界である場合は、自身でローカルサイテーションを獲得することは、非常に大きなプロジェクトとなるだろう。

競合他社は、数十万のローカルサイテーションを獲得している可能性もあり、このような場合は、手作業で追いつくことはほぼ不可能である。

比較的、競争が穏やかな業界であれば、手動でローカルサイテーションを獲得していくことは、良い戦略と言える。競争の激しくない業界における、ローカルサイテーションを獲得する戦略は、下記のリスティングを獲得することとなる。

  • Google Business Profile
  • Facebook
  • Yahoo! Local (現在は、Yextへの支払いが必要)
  • Apple Maps
  • Bing Places for Business
  • MapQuest
  • Yelp
  • BBB.org
  • FourSquare
  • TripAdvisor
  • Angie’s List
  • TrustRatings
  • YellowPages
  • Home Advisor
  • Thumbtack

上記リストの最後の2つは、特定の業界に特化したものである。あなたの業界に特化したディレクトリがないか確認すべきだろう。

検索結果の10位以内(1ページ目)に表示されているだろうから、一般的に、これらを発見することは容易である。

BrightLocalは米国のローカルサイテーションの上位リストを保持している。

ディレクトリに提出することで(そして、リストされることで)、あなたのビジネスは、いわゆる「フジツボSEO」と呼ばれる、アドバンテージを得ることができる。

あなたがターゲットにしている特定のキーワードで上位に表示されている、他のWebサイトのページに、あなたのビジネスが掲載されるのだ。

つまり、「ダラス 大工」の場合、GoogleはYelp.com、homeadvisor.com、thumbtack.com、houzz.com、angi.com、などのページを上位に表示している。

これらのWebサイトに掲載されると、Googleの検索結果の上位に表示されているため、リードの獲得につながるだろう。

こうしたローカルリスティングを獲得した後(また、確認した後)、次に行うことは、メインのデータアグリゲーターに掲載されることである。これには、下記3つが該当する。

データアグリゲーターは、ローカルビジネスの情報を取得し、それを集約する(文字通り、数千以上のWebサイトが利用できるようにする)。

使用しているNAPデータやWebサイトのURLが正しいものであるかを確認しよう。なぜなら、データアグリゲーターがデータを取得した後は、修正や更新が困難であり、長い時間がかかるはずだからである。

ローカルサイテーションとローカルリスティングの作業をサードパーティに依頼する

ローカルサイテーションとローカルリスティングのために、外注を依頼することも、もう1つのローカルSEOの戦略である。

サードパーティの会社は、ローカルビジネスのリスト(NAPデータ、短文と長文の説明文、URLなど)を送付するよう、あなたに依頼するだろう。そして、彼らは、自身のコネクションを活用し、他のWebサイトでそれらのデータを掲載するようにする。

多くの場合、データプロバイダーと契約しているため、数百、数千、もしくは、数十万のローカルサイテーションを効率的に獲得してくれる。

こうしたサードパーティの会社をいくつか紹介しよう。

  • BrightLocal
  • MozLocal
  • Yext
  • Advice Local
  • SEMrush Listing Management Tool
  • Whitespark
  • Synup

他のWebサイトとその技術との契約を行っていることが理由となり、これらのサービスは他のサービスよりも優れていると言える。

30ほどのWebサイトに提出するだけの会社もあれば、Advice Localのように、何千ものローカルサイテーション(多くの場合、Webサイトへのリンクも含まれる)を獲得してくれる会社もある。

自社に代わってローカルリスティングの設定を行ってくれることもあるが、その場合、ログインデータを提供しないよう、注意すべきだ。

鍵となるのはレビュー

Google上のものは特にではあるが、レビューの獲得はランキング上昇の助けとなり、ユーザーがWebサイトに訪問するきっかけとなる。

サービス系のビジネス(ホテル、リゾート、カーペットのクリーニング、家屋の点検、大工、カーディーラーなど)の場合は特に、多くの人がオンラインでのレビューを読んでいる。

そのため、あなたがサービス系のビジネスや、その他のレビューが重要となるビジネスを行っている場合、レビューを獲得するための戦略を練ることが重要となる。

ローカルビジネスの場合、顧客にレビューをしてくれるよう、勧めたり、依頼することが必要だ。

レビューを勧める方法は多くある。

レビューを依頼するプレートを掲載するお店もあれば、レビューをしてくれた人からランダムに選び、毎月、「賞」を提供しているお店もある(毎月、iPadをプレゼントしているビジネスもある)。

レビューの内容がポジティブであろうと、ネガティブであろうと、各レビューに迅速に対応する必要がある。

ポジティブなレビューやコメントの場合、レビューを残してくれたお客様に、感謝のメッセージを送る。

ネガティブな内容の場合、迅速に対応し、将来発生しうる問題を最小限とするため、オフラインでの問題解決も視野に入れよう。

レビューに対応しそこなった場合でも、数ヶ月前のレビューに返信することに、全く問題はない。

レビューが表示されており、簡単に見ることができるのであれば、レビューへの返信をお勧めする。

ローカルリスティングの確認に時間をかけるビジネスは多いが、レビューに適切に対応し、迅速に返信しているビジネスは多くない。

レビューを推奨する戦略を練ることに時間をかけ、それを従業員に伝え、レビューに対応する人員を1人か2人指定しよう。

ここで、レビューを管理するための、具体的な方法を挙げてみよう。

  • レビューを読み、対応する人員を1人か2人、配置する
  • 会計や支払いをする際、顧客にレビューを依頼する
  • サービスを提供した後、レビューを依頼する旨を記載した、手紙やはがきを送付する
  • レビューのモニタリングと対応を外部に委託する。通常、ソーシャルメディアやSEOの会社(もしくは、コンサルタント)がレビューの監視と返答を助けてくれる。あるいは、パートタイムで雇うという手もある。
  • レビューを記載できるページへのリンクを、Webサイトの各箇所に設置する。例えば、Googleマップの場合、Googleがそのリンクを提供してくれる
  • Webサイト内にフォームを追加し、匿名でレビューを残せるようにする(もしくは、連絡先を残すオプションを用意しても良い)。これを実現するためのプラグインも存在する。特に、Webサイト上で製品を販売しているビジネスにとっては、便利だろう。
  • コメント箱を作成し、ペンや鉛筆も設置する。フォームには、顧客のEメールアドレスを記載する項目を含めておく。そして、そのレビューやテスティモニアルを、オンラインで掲載しても問題ないか、尋ねる。Eメールアドレスがわかる場合は、オンラインでレビューを残してくれるよう、依頼する。

ビジネスに直接送られたレビューは、会社のWebサイトに掲載することができる(顧客の許可を得られれば)。サードパーティのWebサイト(例:Google、Yelp)に記載されたレビューは、コピーして自社のWebサイトに掲載することはできない。

サードパーティのWebサイトに掲載されたレビューは、最近は特に、Googleに重視されているようだ。そのため、顧客がレビューを残すことができる下記のようなWebサイトは、Googleのローカルランキングに寄与する可能性がある。

  • Yelp (yelp.com)
  • Trip Advisor (tripadvisor.com)
  • Yellowpages (yp.com)
  • Better Business Bureau (BBB.org)
  • Manta (manta.com)
  • Angie’s List (angieslist.com)
  • Foursquare (foursquare.com)
  • Facebook (facebook.com)

より多くのレビューを獲得するための他の方法として、顧客へのはがきや配布物の作成が挙げられる。

フィードバックを求めていることを顧客に伝え、そのフィードバックをもとに、ビジネスをより良いものにしていこう。

顧客は、あなたのWebサイトにも、サードパーティのWebサイト(あなたがレビューを残して欲しいと思うWebサイトをリストアップしておこう)にも、レビューを残すこともできる。

ローカルWebサイトのコンテンツを最適化する

ローカルWebサイトの最適化について多くを話すつもりはないが、検討すべきオンサイトのSEOの戦略は存在する。

  • 「近くの〇〇」の検索キーワードへの最適化
  • ローカルへの最適化
  • ローカルコンテンツマシンになる
  • ローカルのWebサイトやブログを購入する


筆者によるスクリーンショット(2022年3月)

「近くの〇〇」の検索キーワードへの最適化

かつては、「近くのレストラン」や「近くの薬局」など、「近くの〇〇」と検索するユーザーが多かった。

これらの検索キーワードは、検索者がどこにいるのかを、検索エンジンが知っていることが前提となっている。

「近くの〇〇」という検索キーワードが、5年前のように多く使用されているわけではないが、今でもそれなりに使用されている。

自身の地域の検索キーワードで、「近くの〇〇」というキーワードが使用されているか、自身で調査してみることをお勧めする。

もし、「近くの〇〇」という検索キーワードが多くあった場合、「近くの〇〇」というキーワードに最適化したページを、少なくとも1ページ持つとよいだろう。

ローカルランキングの要素

Advice Localが提供する、「2021年版ローカルランキングの要素」という記事は、一見の価値がある。

特に、ローカルSEOの専門家が重要であると考えている、下記の項目は注目に値する。

  • Googleビジネスプロフィールのシグナル
  • レビュー
  • オンページの要素
  • リンク
  • ユーザー行動
  • サイテーション
  • パーソナライゼーション

適切に設定されたGoogleビジネスプロフィールのリスティングは、最も重要な「要素」である。

そのため、Googleビジネスプロフィールがきちんと最適化されているかどうか、今一度確認してみよう。

レビューも重要であり、レビューへの対応も重要だ。

また、重要性が増している要素は、「Webサイトのページの最適化」であり、上記のリストでは「オンページの要素」としている。

例えば、ローカルビジネスに関連した構造化データのマークアップが適切であることを確認しよう。また、NAPデータがGoogleビジネスプロフィールの情報と正確に一致していることも確認すべきだ。

アンカーテキスト内に「地域名+キーワード」を含んだ、個々のロケーションページに特化したバックリンクの獲得にも取り組もう。

ローカルコンテンツマシンになる

私が最近目にした戦術、もしくは、「ローカルSEOの戦略」で興味深かったものは、ローカルコンテンツマシンになることである。

自社のWebサイトにブログを追加し、ローカルのニュースやイベントについての記事を書くことで、その街に住む人が読みたいと思い、ソーシャルメディアでシェアしたいと思うコンテンツを作成することができるのだ。

自分のビジネスについて書いていなかったとしても、その地域におけるあなたのビジネスのブランディングに寄与しているのである。誰かがそのサービスを求めていた場合、彼らはあなたのビジネスを最初に思い浮かべるはずだ。なぜなら、あなたのことをオンラインで頻繁に見かけているからである。

自動車事故・人身事故の弁護士がライターを雇い、その地域で起こった事故についての記事を毎日書かせていた例がある。

彼らが書いた事故の実際の被害者をターゲットにしているわけではないが、ソーシャルメディアでのシェアは急増し、弁護士は自分の名前をその街の人々にしっかりと売り込むことに成功した。

こうしたソーシャルメディアでのシェアは、Webサイトへのリンク獲得にもつながり、ローカルランキングにも寄与するのである。

ローカルのWebサイトやブログを購入する

自社のWebサイトへ迅速にコンテンツを追加する手段を探しているのであれば、あなたが必要なコンテンツをすでに保有している、ローカルのWebサイトの購入を検討してみよう。

ローカルのニュースや記事も掲載している趣味系のWebサイトかもしれないし、コンテンツを多く掲載しているローカルのブログかもしれない。

おそらく、そうしたWebサイトのオーナーは、かつて程のコンテンツへの愛着はもっていないかもしれないし、お金を得ることに興味があるかもしれない。

こうしたローカルのWebサイトやブログに問い合わせ、購入する意思を伝えよう。そして、自社のWebサイトへ、彼らのコンテンツを組み込むのである。

古いドメインから、あなたのWebサイトへリダイレクトを設定することで、リンクの資産と履歴をあなたのWebサイトへ受け渡すことができるのだ。

リンクの最適化と取り組み

Webサイトへのリンクは、検索結果のランキングにおける重要な要素であり、今後もそうあり続けるだろう。

Googleのアルゴリズムは、Webサイトへのリンクを常に優遇してきた。

しかし、2016年にGoogleがPossumアップデートをリリースした際、リンクがさらに重視されるようになった。

ローカルリンクや、他のローカルビジネスや組織からのリンクは、何年も前から重要であった。そして、今日のローカルSEO戦略においても、非常に重要である。

SearchLab.comのグレッグ・ギフォード氏は、「あなたがすでに構築している関係性に着目すれば、リンクの機会を簡単に見つけることができる」と推奨している。

ローカルのスポンサー、ボランティアの機会、ローカルのオフラインのグループなど、その全てに可能性がある。

ローカルリンクの獲得について、より多くのアイデアが必要だろうか?Majestic.comを使用し、他の街にある似たビジネスのリンクプロフィールを分析してみよう。

ローカルリンクの獲得の方法として、競合他社からのリンク獲得が挙げられる。

Screaming FrogのようなWebクローラーを使用し、競合サイトの発リンクを確認しよう。

そして、競合サイトがリンクしているWebサイトから獲得できるリンクがあるかどうか、確認しよう。

基本的に、競合サイトはリンククレジットやページランクを他のWebサイトに渡しており、それがあなたのWebサイトに渡されることになるのだ。

その他のローカルSEOのアドバイス

ここまで、検索結果のランキングを上昇させるためのローカルSEOの戦略について紹介してきた。

しかし、これでも十分でないのであれば、もう少し紹介してみよう。あなたが考えたこともないものが、含まれているかもしれない。

ローカルリスティング

疑いもなく、ローカル検索のランキング要素のナンバーワンの要素は、「検索する場所とそのビジネスの近さ」である。

検索をしている人がいる場所から、そのビジネスはどのくらい離れているか?

例えば、Googleは検索者がどこにいるかを理解している(特に、モバイルからの検索の場合は)。

検索している人の場所からそのビジネスへの距離が近いほど、GoogleマップやGoogke検索のローカルリスティングにそのビジネスが表示される可能性が高くなる。

特に、顧客がその場所に訪れる必要がない場合は、このことを理由に「バーチャルオフィス」の場所(もしくは、複数のバーチャルオフィスの場所)を取得していることもある。

私はこの戦略をお勧めしないが、注目に値する戦略ではある(競合他社が行っている場合もある)。

ローカルのオンラインリスティングを最新の状態にする

NAPのデータを更新する場合、可能な限り早く、オンラインでの情報も変更しよう。

引っ越しをする場合、ローカルリスティングの内容も更新する

新しいアドレスが分かった時点で、ローカルリスティングの内容を更新しよう。

リスティングの更新に数ヶ月かかるWebサイトもあるため、早く行えるほど良いだろう。

引っ越しする際、郵便局で住所の変更を申請するように、ローカルリスティングの内容も更新すべきなのだ。

前述の通り、郵便局が使う住所は、ローカルリスティングで記載される住所と同一である必要がある。

検索エンジンは郵便局の住所にもアクセスすることができるはずであり、データの不整合は、ローカルランキングの問題を引き起こしかねない。

NAPのデータでは一貫性が重要であり、ローカルランキングにも影響しうる

ローカルリスティングでの住所が、Webサイトに記載されている内容と一致していることを確認しよう。

ローカルサイテーションを監査する

複数のWebサイトでNAPデータが一致していないことは、私がよく目撃する問題の1つである。

ローカルのサイテーションを確認し、NAPデータが一致していることを確認しよう。きっと、ローカルSEOに良い影響が見られるはずだ。

複数の電話番号、異なる住所、NAPデータを掲載しているWebサイト間で異なる住所、が見つかるかもしれない。

重複するリストを削除し、不一致なデータを更新することが、大きな違いを生む可能性がある。

ローカルプロフィールに、最新の写真を定期的に追加する

あなたの場所とビジネスの新しい写真を定期的に撮るようにしよう。Googleビジネスプロフィール、Facebook、その他のWebサイトに、新しい写真を追加するのだ。

ローカル広告のための予算を追加する

Google広告を使用し、特定の場所をターゲットに定め、その地域の潜在顧客を見つけよう。Googleは現在、Googleマップのリスティングに広告を表示しているので、その広告のための予算を追加することは、良い結果を生むかもしれない。

より多くのレビューを獲得する

競合他社よりも多くのレビューを獲得することは、常に発生する戦いと言える。長い目で見れは、その価値はあるだろう。

店内、あなたのビジネスの場所、アドレスが分かる場合はEメールで、顧客にレビューを依頼しよう。

ホテルやリゾートビジネスの場合、Google、Yelp、TripAdvisorでのレビューを依頼しよう。

ポジティブな内容であれ、ネガティブな内容であれ、レビューへの対応は迅速に行うことが重要だ。

オンサイトのローカルSEO

NAPデータに構造化データをマークアップする

Webサイトに記載されている名前、住所、電話番号は、適切なコードでマークアップされている必要がある。

Webサイト上での見た目には影響しないが、構造化データをマークアップすることで、検索エンジンに対し、それが名前、住所、電話番号であることを、正確に伝えることができるのだ。

また、JSON-LD (JavaScript Object Notation for Linked Data)でマークアップすることを、Googleは推奨している。

電話番号に適切なリンクを追加する

Webサイト内の電話番号が記載されている場所に「tel://」のリンクを追加しておけば、モバイルユーザーがタップすると電話をかけることができるようになる。

また、検索エンジンが、モバイルの検索結果に、あなたの電話番号を表示するためにも役立つ。

Webサイトのロード時間を速める

モバイルデバイス用にWebサイトを最適化すること(または、高速化すること)は、ランキング上昇に寄与する。

読み込み速度が速くなったという理由だけで、Googleがより多くのトラフィックをそのWebサイトに送るようになったことを何回も目撃している。これには、ホストの移転、Webサイトの刷新、CDNの使用、などが該当するだろう。

あなたのビジネスに関連する全ての写真は、適切な位置情報とキーワードに紐付けられるべきだ

EXIFエディタを使用し、場所の情報、キーワード、説明文などを追加しよう。各画像ファイルは、ジオタグのロケーション情報を含めて、情報を更新することができる。

拠点が複数ある場合は?Webサイトに各拠点ごとのセクションを追加しよう

全ての拠点を1ページにまとめるのではなく、可能であれば、コンテンツを追加しよう。

各拠点は、その場所の情報や従業員の情報などで、ユニークな内容となる。それぞれの拠点に関連したコンテンツを作成してみよう。ブログや写真を追加することで、関連性を持たせることも可能だ。

URLには適切な構文とキーワードを使用する

各拠点には、「www.domain.com/location/」のようなフォーマットを使用しよう。Webサイトのメインナビゲーションに各拠点へのリンクを設置する。しかし、各拠点の配下にあるサブページへのリンクは設置しない。

各拠点ごとのWebサイトがある場合は、1つのメインとなるWebサイトに統合する

各拠点ごとに固有のドメインを割り当て、Webサイトを構築している場合は、それらをメインのWebサイトに移動させよう。

各ドメインに301リダイレクトを設定し、メインのWebサイトのサブセクションへ、コンテンツを移動させる。

各拠点のページは、メインのWebサイトの権威性の影響を受け、より強力となるはずだ。また、ローカルリスティングを更新し、新しいURLを指すリンクとなるようにしよう。

強調スニペットが表示されるローカル検索もある

トピックによっては、「0位」にあなたのWebサイトを表示されることで、トラフィックとビジビリティを高めることも可能だ。

0位は「強調スニペット」と呼ばれるものであり、Googleはこれをあらゆる自然検索結果よりも上位に表示させている。

Semrushを使用し、あなたのWebサイトが表示されているキーワードの中から、強調スニペットが表示されているキーワードを確認しよう。

強調スニペットに表示されるように、コンテンツを最適化する。また、ナレッジパネル、インスタントアンサー、ローカルパックカルーセル、画像などを表示させるキーワードもあり、これらも最適化の対象となりうる。

HTTPSを使用していることを確認する

Webサイト上でクレジットカードや個人情報を取り扱っていない場合でも、Webサイト全体をSSLのセキュアなサーバーに移行することで、メリットを得ることができる。

HTTPSは、Googleの検索結果の順位の要素となっている。そして、HTTPSに移行していないローカルビジネスのWebサイトは多く存在する。

そのため、HTTPSに移行することで、競合他社との差別化となることもある。ローカルサイテーションなど、あなたがすでに保有している外部リンクが、HTTPSのURLへのリンクとなっていることも確認しよう。

ブログを追加する

その地域のニュース、問題、イベントなどについてのブログを、定期的に書こう。それらをソーシャルメディアにも投稿し、ブログ記事へのリンクも設置しよう。

写真は、多くの地域住民に好まれ、高い頻度で共有されるはずだ。

ローカルSEOの監査

自身のWebサイトの監査をする

Webサイトの監査にはいくつかの方法があり、リンクの監査、オンページの監査、ローカルサイテーションの監査、などが挙げられる。

ローカルサイテーションの監査は、重複したリスティングやNAPデータの不一致を発見する方法として非常に適している。

最近、私はローカルリスティングを対象としたネガティブSEOの事例を目撃している。いくつかのビジネスの領域で、質の悪いデータをもとに「競合他社のため」のサイテーションが作られていたのである。

ローカルサイテーションの監査は、こうした問題を特定することに役立つ。適切に実行すべきだろう。

ローカルマップのアルゴリズムはリンクをますます重視するようになっているため、リンクの監査は重要である。

あなたのWebサイトに向けられた、質の低いリンクや関連性の低いトピックのリンクは、ランキングに悪影響を与える可能性がある。

オンページの監査は、あなたのWebサイト内で改善すべき箇所を特定することができるため、非常に重要である。

フォーマット、メタデータ、見出し、ページの読み込み速度などの問題に対処することで、ランキングの改善がみられるだろう。

オフサイトのローカルSEO

顧客のメールアドレスを持っているのであれば、それを活用し、Facebookやメールマガジンのターゲットを絞ることができる。

Facebookに顧客のメールアドレスと電話番号をアップロードし、広告でターゲットを絞ることが可能だ。

そして、Facebookで「類似オーディエンス」のキャンペーンを作成し、現在の顧客と似たデモグラフィック持つ、さらに多くの人々をターゲットにすることができる。

音声検索への最適化

ローカルビジネスを見つけるために音声検索を利用している人が増えている。自分のいる場所の近くにあるローカルビジネスを、音声検索を使用して探すのだ。

例えば、「近くのイタリアンレストランはどこ?」と尋ねるかもしれない。前述したローカルSEOのランキング要素の記事で、「近くの〇〇」の検索についての調査を確認してみてほしい。非常に興味深い内容だ。

“フジツボ”SEOの戦略を用いる

メインキーワード(あなたが上位表示したいと思うキーワード)で現在上位に表示されているページを確認しよう。それは、あなたのWebサイトのページではないかもしれない。

あなたのリスティングを最適化するか、そのキーワードで表示されているWebサイト内でうまくあなたのページを表示させることができれば、今以上のトラフィックを獲得し、ビジネスを前進させることができるかもしれない。

Yelp、Home Advisor、Thumbtack、Angie’s List、BBBなどのページが上位に表示されている場合、あなたのページがそれらのWebサイトに記載されているかを確認しよう。

地域のイベント、組織、非営利団体に参加し、スポンサーになる

こうすることで、その地域での露出を高めることができ、Webサイトへのリンクを獲得でき、結果として、検索結果での順位を向上させることができるだろう。

最後に

Webサイトの最適化には、全体的なアプローチが必要となる。オンサイトの最適化とオフサイトのリスティングやリンクを組み合わせることで、ローカル検索における、スモールビジネスの露出を高めることができるだろう。

米国でのローカルSEOを対象とした記事であるため、記事内で紹介されたWebサイトは日本向けのものではないWebサイトも含まれていると思います。それでも、その背景にある考え方や狙いなどは、十分に参考になるものではないでしょうか。スモービジネスの場合、ローカルSEOのための時間を確保するのは難しいかもしれませんが、少しづつでもやれることを増やしていきたいものです。また、記事内で言及されていたとおり、外注を使うのも1つの手段ですね。長期的な目線で、すこしでもビジネスの拡大に貢献できる施策をしていければと、改めて思いました。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「50+ Business-Building Local SEO Tactics For SMBs」を翻訳した内容です。

投稿 スモールビジネスのための、ローカルSEOの戦術50選+αSEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

害を与えるリンクとその否認方法についての完全ガイド

かつて、検索結果の順位を上げるために、多くのWebサイトがリンク構築に時間と労力を費やしていました。SEOの大半がこの作業という場合もあり、実際に効果も見られていました。その後、Googleによる手動アクションが登場し、不自然なリンクを否認するためのツールもGoogleから提供されています。Googleのアルゴリズムが大きく進化した現在においても、リンクの否認を行う必要はあるのでしょうか?今回は、このトピックについて深く掘り下げた、Search Engine Landの記事を紹介します。

品質の低い、スパム的なリンクを否認する必要はあるだろうか?この記事では、リンクの否認についてよくある質問に回答する。

害を与えるリンクとは、どのようなものか?害を与えるリンクとスパムリンクは同じものか?こうしたリンクが多すぎた場合、検索結果における順位に悪影響を与えるか?

リンクの否認を申請することが良い結果を生むかどうか、その答えが明確でなければ、この記事はきっとあなたの役に立つだろう。

害を与えるリンクとはなにか?

害を与えるリンクとは、検索結果における順位に悪影響を与える可能性があるリンクであると、一般的には考えられるだろう。しかし、害のあるリンクの定義と、その存在が実際に順位に悪影響を与えるかどうかについて、全てのSEO担当者の意見が一致しているわけではない。

Googleのドキュメントに書かれているリンクプログラムに該当する不自然なリンクは全て有害であり、Webサイトに悪影響を与えると言うものもいる。また、Googleが無視すると述べている、スパムリンクについての記述を、この議論に持ち出すものもいる。

Google自身は「害を与えるリンク」という概念を持っていない、ということは覚えておくべきだろう。

質問者:同じ疑問を持っている。どのようにして、「害を与えるリンク」を特定し、否認すればよいのだろう?これについてのアドバイスをいただきたい。

ジョン・ミュラー氏:リンクを購入したことがあり、また、それらを削除することは難しいだろうか?その場合は、そうしたリンクを否認しよう。我々は「害を与えるリンク」という概念を持っていない。

では、なぜ、SEOの担当者は「害を与えるリンク」という表現を用いるのだろう?

いくつかの有名なSEOツールは、Webサイトが不自然なリンクを発見し、否認する手助けをしようとしている。その内のいくつかは、Googleのアルゴリズムにおいて、Webサイトに対し潜在的な害を与えるものとプログラム的に判断し、そうしたリンクをリスト化している。

つまり、こうしたツールを使用することで「害を与えるリンク」を特定し、それらを否認することができる、といった寸法である。

こうしたツールは、あなたのWebサイトに向けられた、あらゆる不自然なリンクを検知しようとしているのだろう。しかし、私の経験上、こうしたツールで検知されたリンクの多くが、私がスパムと考えるリンクか、「粗末」と感じるリンクである。そして、こうしたリンクの大半が、Googleのアルゴリズムからは無視されるはずだ。

本当に害を与えるリンク、つまり、あなたのWebサイトに対し、アルゴリズム的に害を与える可能性のあるリンク(後述するが、極めて過度に行う必要がある)は、こうしたSEOツールでは検知されないことがほとんどであると感じている。

話を進める前に、この記事の残りの箇所で使用する、3つの用語について定義しておこう。

  • 害を与えるリンク:SEOツールがあなたのWebサイトにとって有害となる可能性があると判断したリンク
  • スパムリンク:意図的に行っているわけではないが、ランキングを上げることを目的とし、多くのWebサイトが獲得しているリンク。ドメインの統計を公開しているWebサイト、ランダムな外国語で書かれた意味を成さないページ、壁紙の画像を掲載しているWebサイト、theglobe.netのような多くのサイトがリンクしているWebサイト。このようなWebサイトからのリンクが例として挙げられる。また、ネガティブSEOを目的とした大量の低品質なリンクもこれに含まれる。
  • 順位を操作しようとするリンク:Googleの検索結果における順位を改善するために、ページランクの上昇を目的としたリンク。有料リンク、SEOのための記事内リンク、そして、ページランクと順位を上げることを目的としたその他のプログラムなどが、例として挙げられる。

これらの定義には重複する部分があり、これが、混乱を引き起こしている。近頃、Googleはゲスト投稿内のリンクや、アフィリエイト記事のリンクの一部を、スパムリンクや順位を操作しようとするリンクとして見られる可能性があることを言及した(読み進めていけば、これについての詳細を確認することができる)。

スパムリンクはGoogleの検索順位に悪影響を与えるのか?

あなたのWebサイトへのリンクがある場合、それらの多くがスパムリンクであることは考えられる。自身のWebサイトに向けられたリンクがある場合、その中には、意味を成さない、奇妙なリンクが含まれているはずだ。

たいてい、あなたのWebサイトに向けられたスパムリンクがあったとしても、検索結果の順位に悪影響を与えることはない。しかし、この意見に対する反論もある。簡単に説明してみよう。

私は、こうしたスパムリンクのほとんどを、「粗末なリンク」と呼んでいる。ドメインの統計を公開しているWebサイト、壁紙を掲載しているWebサイトでのランダムな言及、外国語で書かれた奇妙なWebサイト、アダルトや薬学の言葉をアンカーにしたキーワード、などが該当する。

Googleのジョン・ミュラー氏がスパムリンク、特に、theglobe.netのようなWebサイトからのリンクについて質問を受けた際、彼はこう返答している

自然なリンクが存在しそうもない、このようなWebサイトサイトからのリンクを、我々はすでに無視している。否認する必要はない。

Google ジョン・ミュラー

例えば、アダルト関連のワードをアンカーにしたリンクが、突然、大量にあなたのWebサイトに向けられたとしよう。こうした場合、検索結果を改善するためにこのようなことを行うとは考えづらいことを、Googleは理解している。大抵の場合、こうした奇妙で無意味なリンクは分断され、Googleのアルゴリズムによって無視される。

ペンギン・アップデート4.0がリリースされる2016年より以前は、大量のスパムリンクがWebサイトの上位表示に影響を与える可能性はあった。当時、我々は、あらゆるスパムリンクを否認することを勧めていた。しかし、2016年に状況は変わった。Googleはスパムリンクを理由にWebサイトに罰則を与えるのではなく、スパムリンクを無価値にしたのだ。

Googleの最近のドキュメントでは、単純な価値の低いリンクではなく、自分自身で作成し、順位操作を目的としているタイプのスパムリンクについて言及していることは、留意すべきだろう。

2021年7月のリンクスパム・アップデートは、特に「順位操作を目的とした意図的なスパムリンクの構築」を行っている場合、「スパムリンクの影響を軽減すること」を目的としている。Googleは、Googleが「スパム」と考えるリンクの具体的な種類について言及しており、アルゴリズムでこうしたリンクをカウントしないことを目指している。こうしたリンクは、多くのSEO業者がランキング操作を目的として作成しているリンクである。

  • 「nofollow」、また、「rel=”sponsored”」が付与されていないアフィリエイトリンク
  • 「リンクの獲得を主目的とした」ゲスト投稿キャンペーン内のリンク

2021年7月のリンクスパム・アップデート以降に順位下降が見られる場合は、あなたがこうしたリンク構築を行っていることをGoogleが検知し、アルゴリズムでその効果を無効化したことが要因と考えられる。ドキュメントでも述べられている通り、「リンクスパムに関与しているサイトは、リンクがGoogleのアルゴリズムによって再評価されるため、Google検索の結果に変化が現れます。」とのことである。

ここで重要なことは、Googleはスパムリンクを理由に、Webサイトの順位を下降させたり罰則を与える、と述べてはいないことである。多くの場合、スパムリンクが検知されても、Googleはそれらを分離し、アルゴリズムで無視するのである。

しかし、これが発生した場合、「順位が下降した」と感じられるかもしれない。

ゲスト投稿からの多くのリンクを獲得しており、かつては順位上昇に役立っていたリンクをGoogleが検知し、これをスパムと評価した上で、それらを無価値にした場合、該当のWebサイトの順位は下降するだろう。つまり、かつては純粋な推薦とみなされ、順位上昇に寄与していたリンクが、その効果を失ってしまったということである。こうしたリンクを否認したとしても、順位が上昇する見込みは薄いだろう。

順位操作を目的としたリンク構築を理由に、アルゴリズム的に順位を降格するといったことは起こりうる。しかし、Googleがどのリンクを評価すべきで、どのリンクがSEO目的で作成されているのかを判断することが難しくなるほど、やり過ぎたWebサイトを対象に発生するものである。これについての詳細は、後ほど言及しよう。

スパムリンクを否認する必要はあるか?

SEOの業界やSEOツールでしばしば「害を与えるリンク」と呼ばれる「スパムな」リンクが、あなたのWebサイトの順位に悪影響を与える可能性は低いだろう。Googleのアルゴリズムは、無視すべきリンクを特定する能力に長けているのだ。ミュラー氏のTwitterでの言及を見ていこう。

質問者:私のクライアントの多くがblogspotから多くのスパムリンクを受けている。我々はこうしたリンクを否認すべきか?それともGoogle側で適切に処置してくれるのか?

ミュラー氏:私があなたの立場であれば、ただ無視する。

質問者:低品質なバックリンクを否認したいと思う。バックリンクの品質を測る方法や適切なツールはあるか?

ミュラー氏:それは、あなたが行う必要があるものではない。単純にあなたが気に入らないというものではなく、本当に問題があり、あなたがコントロールできないリンク(例:かつて構築した有料リンクなど)に対し、否認ツールを使用すべきだ。そうすれば、作業も楽になるだろう。

質問者:私が管理できない中国語、インド語、日本語などの奇妙なバックリンクが大量にある場合、否認は必要だろうか?

ミュラー氏:正直に言うと、「奇妙な中国語、インド語、日本語のバックリンク」を否認をしてポジティブな効果が得られた例を見たことはない。あなたのWebサイトにとって、本当に意味のあるものに対し、時間を使ったほうが良いだろう。

ジョン・ミュラー氏は、2021年3月のGoogleヘルプハングアウトにて、次のように語っている。

多くのWebサイトは、「害を与えるリンク」について心配する必要はない。我々のシステムは、悪質と思われるリンクに出会った際、基本的にはそれらを無視する。

Google ジョン・ミュラー

また、同じハングアウトにて、下記のように述べている。

特定のリンクに出くわした際、また、これらのリンクはスパマーが張ったリンクだと思った場合、私は完全にそれらを無視するだろう。あらゆるWebサイトに起こるものであるし、Googleのシステムは何年間もそのような状況を目撃しているため、非常に上手く無視することができるからだ

Google ジョン・ミュラー
(強調は筆者によるもの)

こうしたミュラー氏によるアドバイスがあるにも関わらず、SEO業界の中には、スパムリンクや低品質なリンクの塊を否認することに価値があると信じている者もいる。私が信頼しているSEO担当者が、リンク監査ツールの助言に従い否認を行ったところ、改善があったと感じられた経験があることを、私に話してくれたことがある。

私は、多くのスパムリンクを掲載した否認を申請することに価値はほとんどないと考えているが、最近行なわれたアンケートにより、こうした否認作業を定期的に行っているSEO担当者が多く存在していることがわかった。

Twitterの和訳:Googleは「スパムなリンク」を無視すると述べているが、Googleを信じて単純に無視するのか?それとも否認作業を行うのか?一般的な傾向を知りたいため、「状況による」という回答は含めていない。

結果:「スパムリンクを無視する」が66.5%、「スパムリンクを否認する」が33.5%

Twitterの和訳:もし、何百もの(場合によっては何千もの)低品質なblogspotからのリンクが合った場合、あなたはどうしますか?リンク元のWebサイトの殆どが無価値なWebサイトであると仮定します。

結果:「スパムであるため、無視する」が42%、「一部のURLを否認する」が29.4%、「blogpostのURL全てを否認する」が17.6%、「良いリンクであるため、そのままにする」が11%

SEOツールが検知した情報を元にリンクの否認を行った場合、該当のWebサイトの順位に改善が見られたというケーススタディを公開してくれるよう、TwitterでSEOコミュニティに依頼したことがある。現時点では、このTwitterに対する反応はない。

もしあなたが自動ツールの情報に基づいてリンクを否認し、それが該当のWebサイトの助けとなったと感じている経験があれば、このツイートに返信していただきたいと思う。もし、スパムリンクを否認することが助けとなったことを示すデータがあるのであれば、ぜひ私に知らせてほしい。そのデータをレビューした上で、可能であれば、それを公開したいと思っている。

SEO担当者が行う否認作業の大部分が不要であると、私は今でも思っている。

私の会社では、もう10年間ほど、多くのリンク監査や否認作業を行っている。昨年は、低品質なリンクとスパムリンクの大部分を否認した事例が2つあった。申請から1週間ほどで、Google Search Consoleでのインプレッションが緩やかに上昇した。どちらの増加も、劇的なものではなかった。また、順位やランキングに影響を与える程のものでもなかった。

我々はスパムリンクの否認という仕事を快く受け付けるつもりではあるが、費用対効果に優れた作業であるとは思っていない。この記事でさらに説明をしていくが、否認作業を推奨すべきWebサイトは存在する。こうしたWebサイトは、明らかに、PageRankを意図的に操作しようとするリンクを構築した形跡があるWebサイトだ。

「意図的な操作を目的としたリンク」を否認する必要はあるだろうか?

Googleのアルゴリズムがスパムリンクを特定し、アルゴリズム的にそれらを無視することができるのであれば、否認ツールを使う必要性はどこにあるのだろうか?すでに無視しているリンクを、Googleに無視することを依頼する理由はなんだろうか?

我々がクライアントにリンクの徹底的な監査と否認の申請を勧める状況は下記の2つである。

  • Google Search Consoleで不自然なリンクを理由に手動アクションを受けていることが通知されているWebサイト
  • GoogleのWebスパムチームが「意図的である」と考えるリンクが大量に存在するWebサイト

リンクを否認すべき状況について解説しているGoogleのドキュメントの内容
は、極めて明確である。

次の場合にのみ、バックリンクを否認する必要があります。

サイトに対して、スパム行為のあるリンク、人為的リンク、品質が低いリンクが数多くある。
かつ
そのようなリンクが、自分のサイトで手動の対策を行わなければならない原因となっている、または今後、手動による対策を行わなければならなくなる可能性がある場合。

Search Consoleヘルプ:サイトへのリンクを否認する

スパムリンク単独では、手動アクションの対象とはならない。手動アクションは「自分のサイトを不正な手法で上位に掲載しようとする」Webサイトが対象である。

Webスパムチームは、あなたのターゲットキーワード(非アダルトワード)で上位に表示させるために、アダルトワードをアンカーテキストにした数千ものリンクを構築しないということを理解している。また、Alexaをスクレイピングし、その情報の中にあなたのWebサイトへのリンクを含めてWebに公開するような外国語のWebサイトは、あなたが意図的にランキングを操作しようとしたリンクではないことも理解している。

「意図的な操作を目的としたリンク」は、スパムリンクと必ずしも同一ではない。

「意図的な操作を目的としたリンク」は、自身のWebサイトのPageRankを上げるために作成したリンクである。そこで、「あらゆるリンク構築の作業の目的はこれに該当するのでないか?PageRankを上げるための作業ではないか?」と考える人もいるだろう。GoogleのSEOスターターガイドには、コンテンツのプロモーションは良いことであると記載されている。

サイトへのリンクの大部分は、ユーザーが検索やその他の方法でコンテンツを発見してそのコンテンツにリンクするにつれて、徐々に増えていきます。しかし、苦労して作成したコンテンツを他の人に知らせたいと思うのは当然です。新しいコンテンツを効果的に宣伝すれば、同じテーマに関心を持っているユーザーに発見されるのが早くなります。

検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド

しかし、「このガイドでご紹介した他の注意点と同様に、以下のおすすめの方法を極端に行うと、実際にはサイトの評判を傷つける可能性があります。」という注意書きも添えられている。

リンクプログラムについてのGoogleのドキュメントには、以下の記述がある。

PageRankやGoogle検索結果でのサイトのランキングを操作することを目的としたリンクはリンクプログラムの一部と見なされることがあり、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)への違反となる場合があります。

他のWebサイトから自身のWebサイトへのリンクを設置してもらうことと、PageRankを操作する目的で大規模なリンクを自身で作成することには、大きな違いがある。

リンクを含めたゲスト記事の投稿や自身のWebサイトへのリンクを含む記事を公開することが、時々であるならば、手動アクションを受ける可能性は低いだろう。しかし、PageRankを上げるために大量のリンクを張っているにもかかわらず効果が見られない場合は、リンクの徹底的な監査と否認申請が助けとなる場合も考えられる。

ペンギン・アップデート4.0の時代においても、Googleがアルゴリズムによって特定のWebサイトを抑制する状況は考えられる。このような特殊なケースでは、否認申請が有効である。これについては、具体例とともに、まもなく紹介しよう。

今日、我々がよく目にする、「意図的な操作」を目的としたリンクのパターンを下記で紹介しよう。

  • ブランディングや露出よりも、リンク獲得を主目的にしているゲスト投稿
  • 自身のWebサイトへのリンクを含めた記事を、他のWebサイトで公開させる
  • 金銭を支払い、コンテンツにリンクを含めることを依頼する

過去に大量のリンク構築を行っていた場合、こうしたリンクがあなたのWebサイトの上位表示を妨げている可能性は、十分に考えられる。自作自演のリンクと、本当に外部から獲得したリンクが混在し、Googleがそれらを判断できない場合は、その可能性はさらに高くなるだろう。

今日、リンクの否認は実際に効果があるのか?

スパムリンクや害を与えるリンクを否認したところで、そのWebサイトにとって有意義な効果が得られるとは思えない。しかし、PageRankの向上を目的とした「意図的な操作」のリンクを否認することはどうだろうか?

2019年、私はジョン・ミュラー氏に、リンクの否認がアルゴリズム的にWebサイトの助けとなるかどうか、尋ねてみた。彼の回答は、下記である。

その通りだろう。つまり、我々のアルゴリズムがそうした状況を見た際、粗悪なリンクが大量にあるなと考える場合である。そうすると、そのWebサイト全体のリンクに対し、アルゴリズムが注意深く見るようになるだろう。そのため、粗悪なリンクをきれいにできれば、アルゴリズムとしては、「これは、おそらく、、、大丈夫だろう」と判断するといった具合だ。

2021年10月、ミュラー氏はペンギン・アルゴリズムについての質問を受け、「Googleは不自然なリンクを単純に無視しているのか?」と尋ねられた。ミュラー氏は、ペンギン・アルゴリズムは特にであるが、Googleのアルゴリズムが明らかに意図的なリンクがあると判断した場合、そのWebサイト全体を信用しないという選択を取る可能性があることを述べた

我々のシステムがWebサイト全体でこうしたリンクを隔離したり、無視することができない場合、必要に応じて、ペンギン・アルゴリズムはリンクを無視することも、Webサイトを降格させることも、両方できる。Googleが「非常に強いパターン」を発見した場合、Googleのアルゴリズムは「このWebサイトに対する信頼」を失い、その結果、「検索結果での露出が低下する」可能性はある。

Google ジョン・ミュラー
(強調は筆者によるもの)

私の経験では、Googleが良いリンクか、無視すべきリンクかを判断できないほど、意図的な操作が多く行われているケースに出くわすことは稀である。

リンクを否認した後に改善があったと感じられるケースは、自然なメンションとSEOを目的とした非常に多くの自演リンク(通常は、他のWebサイトで公開されている記事に挿入されているリンク)が混在しているリンクプロフィールを持つWebサイトである。

SEOのみを目的として作成された大量のリンクを否認した後に、改善が見られたと感じられるWebサイトの例をいくつか紹介しよう。しかし、こうしたWebサイトの助けとなった作業はリンクの否認であると断言することはできない点を留意していただきたい。

クライアントに対し、我々がリンクの否認作業のみを行うことは稀である。サポートしたWebサイトの多くは、E-A-T、テクニカルSEO、サイト構造、コンテンツなど、多くの方法で品質改善の手助けをしている。

下記は、手動アクションを受けた後、我々に相談をしにやってきたWebサイトのオーガニックトラフィックである。このWebサイトは、PageRankを向上させるために公開された記事の中に大量のリンクがあり、また、自然に獲得したリンクも混ざっていたため、リンクの削除が非常に困難であった。

どのリンクが、「意図的な操作を目的としたリンク」と見られているかを判断することが難しかったのである。しかし、これは非常に理にかなっている。もし、SEOを目的として作成されたリンクと、評価する価値のある自然なリンクの区別が容易であった場合、Googleのアルゴリズムがその区別を行い、不自然なリンクを無視し、手動アクションは必要とされないはずだからである。

このWebサイトへの手動アクションが解除された際(良いリンクと不自然なリンクが混在しているため、作業を完了するまでに長い期間が必要だった)、オーガニックトラフィックに明らかな上昇が見られた。しかし、近頃、このWebサイトは、特定のトピックにおける人気が上昇していた。そのため、手動アクションの解除は非常に役に立ったと思うが、リンクの否認作業がこのWebサイトの成功の理由であると、断言することはできない。

下記のデータは、我々が内部で「リンクのための記事」と呼んでいる記事を数百ほど特定し否認したWebサイトのデータである。こうした記事は、SEOのためだけに作成され、他のWebサイトに配信された記事であり、まさに「意図的な操作を目的としたリンク」の定義と合致するリンクである。これは、Googleのガイドラインに明らかに違反している行為であるが、悲しいことに、今日においてもよく見られる手法である。

このSearch Engine Landの記事では、リンク構築を目的とした記事の施策を行うべきではない、その理由を詳しく説明している。

このWebサイトは、リンクを否認した後、ランキング、トラフィック、そして最も重要な、収益にも改善が見られている。しかし、繰り返しとなるが、否認作業がこの成功の理由であると断言することはできない。このWebサイトは、我々のアドバイスに従い、コンテンツの改善やE-A-Tの向上などにも取り組んでいたのである。

まだ、リンクを否認することがあなたのWebサイトの助けとなるかどうか判断がつかなければ、この記事の最後にいくつかの指標を挙げておくので、判断の手助けとしてほしい。

自動ツールはリンクの否認作業の役に立つか?

私の経験では、サイトオーナーが否認すべきリンクを発見する手助けとなるために設計された自動ツールの多くは、「スパムリンク」と「害を与えるリンク」の発見には適している。しかし、「意図的な操作を目的としたリンク」の発見は不得手である。

Googleがスパムリンクを無視するということを信じるのであれば、自動ツールがリストアップした「害を与えるリンク」を否認するだけでは不完全である。

Googleの強力なアルゴリズムをもってしても、「意図的な操作を目的としたリンク」を発見し、隔離することが難しいのであれば、サードパーティ製のツールがこれを行えると考えることは難しい。

質問者:もしGoogleがそうしたリンクを、スパムリンクや粗悪なリンクと認識できないのであれば、Webサイトの邪魔になるのではなく、助けになるのではないか?リンクの精査を行い、粗悪なリンクと判断され、それらを否認した場合、ランキングに悪影響を与えることはあるだろうか?

ジョン・ミュラー氏:確かに、多くのWebサイトでは、このようなことを行う必要はない。おそらく、ランダムなツールが否認すべきリンクを伝えてくれたとしても、そうしたリンクはすでに無視されているはずだから。

リンク監査を自動的に行ってくれるツールの中には、自身のWebサイトに向けられたリンクを発見したり、リンクのレビューのために必要なスプレッドシートを作成する上で、役に立つツールもあると考えている。

しかし、10年近くリンク監査を行ってきたが、否認をする判断を下す際には、自動ツールに頼るのではなく、手作業で確認することをお勧めする。時間はかかるが、あなたのWebサイトに向けられたリンクをGoogleに無視するように頼むのであれば、的確な判断を下す必要があるだろう。

Googleのリンク否認ツールを使用する必要があるかを判断する方法

否認ツールの使用において、SEO界隈には多くの混乱が生じている。

リンクプロフィールの中身が、手動アクションを受ける可能性がある場合でない限り、否認ツールを使用する必要はないとGoogleは述べている。

しかし、手動アクションの解除の経験がない限り、このツールがどのようなものかを理解するのは難しいかもしれない。

スパムリンクや低品質なリンクは、手動アクションの対象とならない。PageRankを意図的に操作するために作成された大量のリンクがある場合、特に、あなたが獲得した高品質なリンクとそうしたリンクを区別することがGoogleにとって難しい場合は、その可能性がある。

下記は、Googleの否認ツールを使用すべきかどうか判断するための、私からのアドバイスである(2021年版リンクの否認についてのアドバイスの記事からの抜粋)。

現在、手動アクションを受けているWebサイトの場合:

自動ツールを用いない徹底的なリンクの監査、自作自演リンクの可能な限りの削除、徹底したリンクの否認を行った後、再審査リクエストを提出することを勧める。手動アクションは複数のリクエストを必要とする場合が多く、Googleがそれらを処理するまでに2ヶ月以上かかる場合もある。

手動アクションを受けていないが、大規模な「意図的な操作を目的としたリンク」の構築を行ったことがあるWebサイトの場合:

手動アクションを受ける可能性が高い程の量の「意図的な操作を目的としたリンク」があるWebサイトは、自動ツールを用いない徹底的なリンクの監査をお勧めする。

リンクプロフィールの大半がPageRankを渡す目的で作成されたリンクであり、それらが他者からの本当の推薦ではない場合、このカテゴリに分類される。多くの場合、我々はリンクの否認も行う。

また、部分的なリンクの否認を行うこともある。SEOのために構築したリンクであると知っているにも関わらず、クライアントがリンクの否認に消極的な場合は、最も明らかな「意図的な操作を目的としたリンク」を否認し、議論の余地のあるリンクは残しておくこともある。

手動アクションを受けてはないが、いくつかの「意図的な操作を目的としたリンク」が含まれるWebサイトの場合:

否認を行うか否かの判断は、問題の規模による。

リンク構築の規模が問題を引き起こすほどのものであるかどうか、その判断に迷う場合は、Googleが”他者からの推薦”としてカウントしたいと思う良質なリンクを否認しない限り、リンクの否認を行うことで害を被ることはないだろう。

我々は、Googleのアルゴリズムの問題や、将来的な手動アクションの受領の可能性が低い、という安心感を得る目的で、リンクの否認を依頼されることもある。しかし、こうした場合、リンクの否認を申請したところで、ランキングに影響を与える可能性が低いことを覚えておいていただきたい。

「意図的な操作を目的としたリンク」は非常に少ないが、大量のスパムリンクがあるWebサイトの場合。これは、アンカーリンクが外国語のリンクや、スパムリンクによるネガティブSEOも対象となる。

このような場合、我々はリンクの否認を勧めていない。

しかし、不自然なリンクによる攻撃を受ける前のリンクプロフィールが手動アクションを受けるに値するものであったり、手動アクションを現在受けているのであれば、こうしたスパムリンクも否認するリンクのリストに含めることをお勧めする。

前述の通り、こうしたリンクをGoogleに検知されること嫌う人や、Googleがこうしたリンクを無視するということを単純に信じていない人もいる。

我々は、Googleがこうした不自然なリンクによる攻撃を無視することができると確信しているが、こうしたリンクを否認することは、時間を費やすこと以外に、特に害はない。

補足ではあるが、スパムリンクによる攻撃は、Webサイトのハッキングを示すこともある。そのため、マルウェアやハッキングにおける専門家に相談することは、価値があるかもしれない。

まとめ

この記事が、Googleの否認ツールを使用すべきか否か、その判断の手助けとなることを願っている。我々は、「意図的な操作を目的としたリンク」を一掃することに意味を見出しているが、「スパムリンク」や「害を与えるリンク」を一掃することに大きなメリットはないと考えている。

Webサイトの状況によって、リンクの否認が問題となるケースもあるかと思います。また、本当に否認すべきか、そのままにしておくべきか、その判断が難しい場合もあるでしょう。長く運営されているWebサイトの場合、担当者がすでに会社を去り、当時の状況がよくわからない、といったことも考えられます。このような状況は稀かもしれませんが、可能であれば、こうした作業ではなく、Webサイトの品質向上のための施策に時間を費やしたいと感じています。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Toxic links and disavows: A comprehensive SEO guide」を翻訳した内容です。

投稿 害を与えるリンクとその否認方法についての完全ガイドSEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

Googleのブランド検索結果とPeople Also Askが重要である理由

数年前に米国のGoogle検索結果に導入された、「People Also Ask」。日本では「他の人はこちらも質問」という形で表示されるのを見かけます。通常のスニペットとは異なるレイアウトで表示されることもあり、比較的目立つコンテンツを言えるのではないでしょうか?今回は、そんな「People Also Ask」に注目したSearch Engine Landの記事を紹介します。

あなたのブランドについての質問は特にであるが、そろそろPeople Also Askについて注目してみても良いだろう。この記事ではその理由をお伝えしよう。

Googleの検索結果画面に表示されるPeople Also Ask(PAA)がここ数年の間に進化していることは、よく知られている。PAAはSEOにおける機会だと捉えられているが、ときに見落としられがちな機会でもある。

ブランド検索結果とは、あなたのブランド名をGoogleで検索した際、オーディエンスに表示される検索結果のことを指す。Googleが提案するこれらの質問は、「機会」ではない。それ以上に、「必ず対策しなければならないもの」、と言えるだろう。なぜだろうか?ブランド検索結果で表示される領域は、可能な限りコントロールすべきだからである。

ブランドが中心となっているPAAの例(UbigiはKalicubeのクライアントである)

ブランド検索結果のコンテキスト

ユーザーが完全一致のブランド名で検索する際、彼らはそのWebサイトに行きたいと思っているか、そのブランドについての情報を探しているのだろう。Webサイトに行きたいと思っている場合、検索結果はさっと確認する程度だろうが、少なくとも、アバブ・ザ・フォールドは見ているはずだ(PAAはアバブ・ザ・フォールドに表示されることが多い)。ブランドについての情報を探している場合は、検索結果全体を確認し、そこに表示されている情報を読み、1つか2つのリンクをクリックするだろう。

Googleの視点から考えてみると、そのブランドのオーディエンスに関連があり、価値があり、役に立つコンテンツ(リンク、動画、画像、Twitter、PAA)を含めた検索結果を作成しようとしているはずだ。これは、PAAに表示される質問は、ユーザーの役に立ち、価値があるとGoogleが判断している質問であることを意味している。つまり、そのブランドのオーディエンスが尋ねている、核となる質問だ。これは、それ自体が素晴らしいインサイトであると言え、特に2つの種類の質問を検討している場合は重要である。

2種類の質問とはなにか?これについて解説していこう。

あなたのブランドについての質問

Googleは、多くのブランドについての質問と、彼らの提供物についての質問を表示する(上記の例を見てみよう)。マーケターとして、あなたは、「その回答は正確か?」、「ブランドにとってポジティブであるか?」、「誰が提供しているか?」といった、現実的な質問を受けるだろう。それらの回答は正確であり、ブランドにとってポジティブであり、ブランド自体が提供している、といった状態が望まれる。

Googleは、質問に対する回答が事実に基づくような場合(例:「”ブランド”の使い方は?」、「”ブランド”とはなんですか?」)、ブランドからの回答を優先する傾向がある。しかし、その回答が意見である場合(「”ブランド”は信用できますか?」、「”ブランド”はお金を払う価値がありますか?」)は、他のソースからの回答を優先する傾向がある。

あなたのブランドについて役に立つ質問を掲載した「よくある質問」のセクションをWebサイト内に作成することが、これらの質問を独占する方法である。質問に回答すらしていないのであれば、PAAで勝利を勝ち取ることはできない。

「友好関係」にあるサードパーティのWebサイトに回答を掲載することは、意見に基づく返答を自然に引き出すための、賢い方法と言えるだろう。

あなたのブランドの周辺についての質問

Googleは、そのブランドが最も知られているトピックについての質問を表示することもある。下記の例を見てみると、SE Rankingというソフトウェアについての質問と、SEOについての2つの質問が表示されていることがわかる。これは、Googleが、SE Rankingの専門領域(SEOのランキングとキーワード)を理解していることを意味している。

[se ranking]のGoogleの検索結果画面

このタイプのPAAの場合、あなたのブランドについての質問への回答ほど、ブランド検索結果画面を独占することは容易でない。

話題性のある質問の場合は、ブログ記事やFAQを書き、SEO戦略の1つとしてあなたが書いている他のコンテンツと同様に最適化を行うことが、良い方法となる。こうすることで、検索結果の上位に表示されることや、強調スニペットに表示されることも期待できる。

Searchmetricsは、競合ブランドの検索結果でのPAAと強調スニペットの両方で表示されている。

さらなる活用法:PAAは、あなたがターゲットにする一般的な検索クエリについての重要な情報も提供してくれる。

Googleが関連性があると判断した他の質問があった場合、ブランド検索結果に表示されるPAA内の質問をクリックすると、リストが展開される。そこには、話題性のある質問が表示されるはずだ(最初に表示されるPAA内にその質問がなければ)。こうした質問は、Googleがあなたのブランドと関連性の高い質問であると認識しているはずである。そのため、あなたが通常行っているSEOの戦略の参考材料として考える価値があるはずだ。

私はこの簡単な「トリック」を使用して、Searchmetricsのターゲットとなりうる、長文コンテンツのためのアイデアを6つほど得ることができた。これらは競合する検索クエリであるが、比較的簡単に勝利することができるだろう。なぜなら、ブランド検索結果のPAAから、Googleはこのクエリにおいて、Searchmetricsに権威があると認識していることがわかるからだ。

ブランド検索結果のPAAの将来

GoogleがPAA内にアンサーボックスを表示する機会は増えている。そのため、単純な定義に多くの時間を費やさないようにしよう。単純な定義は、ある時点で、それがあなたのブランド検索結果であったとしても、Googleの観点からは無価値となるかもしれない。

PAAは優れたインサイトを提供する

これまで見てきたように、ブランド検索結果のPAAは、以下2点のインサイトを提供する。

  1. あなたのブランドについて、人々が尋ねている質問
  2. あなたのブランドの周辺について(つまり、核となるトピック)、人々が尋ねている質問

つまり、あなたのブランドの確信を突いているのである。あなたは、これらに注意を払っているだろうか?これらの質問に、きちんと答えているだろうか?あなたのブランド検索結果でこうした質問に対する答えを提供するに値する、情報ソースとなっているだろうか?そうでなければ、なぜ、そうならないのだろうか?あなたのブランド名で検索する人々は、クライアント、見込み顧客、潜在的な雇用者、ジャーナリストである。つまり、彼らはA級のオーディエンスなのだ。

こうした質問は、あなたのオーディエンスに関連しているものであるため、あなたのWebサイト上ですでに答えているはずだ。もし、適切に行っているのであれば、あなたはすでに、あなたのブランド検索結果のPAAを支配しているだろう。質問に対する答えをすでに提供しているのにもかかわらず、他の誰かがPAAを専有しているのであれば、SEOのテクニックを駆使し、それらを押し出してしまおう。

もし、ブランド検索結果のPAAの答えをWebサイトで提供していないのであれば、すぐに提供しよう。あなたが答えを提供していなければ、Googleは他の誰かからの回答を表示するだろう。特に、話題性のあるトピックにおいては、競争は激しくなる。

前述の通り、事実に基づく答えを必要とする質問について、PAAを専有しない理由は存在しない。自然な意見が答えとなる質問については、友好的なサードパーティのWebサイトに掲載するという手もある。ここでは、従来のPRの手法が効果的となりうる。リンクビルディングを積極的に行っているのであれば、一緒に作業をしてくれている人たちが、潜在的な「友人」としての素晴らしいアイデアを持っているかもしれない。最後に、話題性のあるトピックについては、丁寧なブログ記事やFAQコンテンツで、正確な回答を提供しよう。

自身のブランド検索結果のPAAが表示されているブランドの60%以上が、たった1つのPAAにさえ、回答していない。興味深いことに、この数字は、前回私が調査を行ってからほとんど改善されていない。これは、多くのブランドがブランド検索結果に注意を払っていないことを意味している。私からすれば、これは非常に大きな失敗だと思う。

下記の理由により、ブランドを中心とする質問に対する答えを管理することに失敗することもある。

  • ブランドが、ブランド検索結果の情報(あなたの「Googleビジネスのカード」をコントロールできていない。
  • ブランドが、ブランド検索結果に表示される自身のブランドについての質問に対する回答を、他社に任せている
  • ブランドが、そのブランドのオーディエンスが抱いている基本的な質問への回答に注力するという戦略を実施していない

あなたのブランド検索結果でPAAが表示されていない場合、「安全」であると感じてしまうかもしれない。そのような感情は無視しよう。1年か2年後、あなたのブランド検索結果に、ほぼ間違いなくPAAは表示されるだろう。準備することで、PAAが表示された場合、きっとあなたの助けとなるはずだ。ブランドについての素晴らしいFAQをコンテンツを作成することは、ファネルの奥にいるユーザーとファネルを通過したユーザーへの助けとなるだろう。

これらの質問は、あなたのビジネスの核心を突くものである。これらの質問は、あなたの顧客や見込み顧客が求めている質問だ。これらの質問に回答することで、ブランド検索結果を支配しよう。そして、この戦略をブランド検索結果以外の戦略にも組み込み、拡大していくのだ。

自社の製品やサービスについて、ユーザーからの質問を受ける機会は多々あり、事前に回答を準備していることもあるでしょう。しかし、提供する側からは当たり前でも、ユーザーにとってはよくわからない、といった状況も起こりえます。そのため、ユーザーが実際に抱いている質問は、Webサイト側にとっては非常に有益な情報と言えるでしょう。PAAのように、検索結果に表示されている機能も活用して、こうしたアイデアを得ていきたいと思います。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google brand SERPs: Why you must dominate People Also Ask」を翻訳した内容です。

投稿 Googleのブランド検索結果とPeople Also Askが重要である理由SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

【SEO Japan Meetup開催のお知らせ】

こんにちは、アイオイクス株式会社/SEO Japanの本田です。

このたび、SEO Japan主催でSEOを愛する方々とのリアル交流会【SEO Japan Meetup】を開催させていただくことになりましたのでお知らせします。

【開催概要】

普段SEOJapanをご覧いただいているSEOを愛する方々と、お酒でも飲みながらゆるく交流しようというカジュアルなイベントです。
コロナ禍で新たな人脈を広げるのも難しくなった昨今ですが、SEOを愛する方々とSEOの話をしながらゆるくつながるきっかけとしたいと考えています。

今後も毎回SEOのスペシャリストをゲストに招いて定期的に開催していく予定です。

【日時】

6月10日(金)19時~21時

【場所】

アイオイクス株式会社本社オフィス
東京都渋谷区恵比寿3-46-3

【スペシャルゲスト】

株式会社so.la
代表取締役SEO
辻 正浩 氏
https://twitter.com/tsuj

第1回目のゲストは、日本を代表するSEOスペシャリストの辻さんにお願いしました。
辻さんとSEOの話をできる貴重なチャンスです。

【対象者・参加資格】

事業会社・支援会社・ツール会社・フリーランス等にかかわらず、SEOを仕事にしていてSEOを愛する方全てが対象です。

なお、SEO JapanやSNSでイベントの様子をアップすることを想定しておりますので、顔写真をアップされても問題ない方でお願いします。

【タイムスケジュール】

18:45 – 19:00 開場・受付
19:00 – 19:10 乾杯のご挨拶(アイオイクス株式会社CCO本田ディスティニー)
19:10 – 19:30 ライトニングトーク(辻さん)
19:30 – 21:00 辻さん、アイオイクススタッフ、参加者の方々でのフリートーク
21:00 終了
※スケジュールは予定です。変更になる可能性があります。

【募集人数】

10名
※応募者が10名を超えた場合は抽選とさせていただき、当選者にメールにてご連絡いたします。

【参加費】

無料
※軽食とお酒、ソフトドリンク等をご用意いたします

【参加方法】

下記お申し込みフォームに必要事項をご記入ください。

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投稿 【SEO Japan Meetup開催のお知らせ】SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

【決定版】コンテンツ監査のためのチェックリスト

より多くのトラフィックを獲得するためか、Webサイトの品質を向上させるためか、ブランド認知を高めるためか、その目的は様々であれ、コンテンツ作成を施策の中心に据える機会もあると思います。しかし、コンテンツを作成することにとらわれてしまい、せっかく作成したコンテンツの効果を把握していない。。。という状況も起こってしまうものだと思います。コンテンツの監査というと、過去を振り返る作業のように聞こえますが、そこで得られた知見は未来のコンテンツ作成にも活かすことができます。今回は、こうしたコンテンツ監査についてまとめた、Search Engine Journalの記事を紹介します。

そのコンテンツの目的をもとに、作成したコンテンツが機能しているかどうかを判断する必要がある。この記事では、そうしたコンテンツ監査のための決定版リストを紹介する。

あなたが保持するコンテンツの完全な棚卸と分析を最後に行ってから、どれくらいの時間が経過しているだろうか?

これはコンテンツ監査と呼ばれるものである。しかし、コンテンツ作成者の多くが新しいコンテンツの作成に注力しており、その結果、すでに自身が作成したコンテンツの監査をおろそかにしてしまっている。

最後にコンテンツ監査を行ってから12か月が経過しているのであれば、あなたは今、古い情報をもとに、コンテンツの戦略を立ててしまっているかもしれない。

ここで、定期的にコンテンツ監査を行うべき理由をいくつか挙げてみよう。

  • 目標:作成したコンテンツは、その目標を達成しているだろうか?そのコンテンツのROIはどの程度だろうか?これらを把握することは、定期的な監査を通じて、コンテンツのパフォーマンスを計測し、測定しない限り、できないだろう。
  • 陳腐化:時間の経過とともに、コンテンツは陳腐化し、時代遅れとなる。しかし、自身を責める必要はない。コンテンツの陳腐化の原因は、必ずしもあなたにあるとは限らないのだ。2年前は関連性のあった情報を、単純にアップデートすればよいだけなのかもしれないからである。
  • 正確性:コンテンツが古いものになると、以前は正確であった、そこに記された事実やデータが、不正確なものになってしまうこともある。定期的なコンテンツ監査を行うことで、その記事の正確性を確認することができる。こうすることで、あなたのブランドの評判と、検索結果における順位の両方を守ることができるはずだ。
  • 効果を知る:あらゆるコンテンツの監査を行わずに、どういった種類のコンテンツやブログ記事が最も効果的であるかを知ることはできない。1週間に3本のブログ記事を作成することが、ただの疲労の蓄積であり、何の効果も得られていない可能性もある。振り返りの作業とコンテンツ監査を行わなければ、どのコンテンツのパフォーマンスが最もよく、どのコンテンツのパフォーマンスが最も悪いのかを把握することはできないだろう。

全てではないにせよ、ここで挙げた項目の中で、どれか1つでもコンテンツを定期的に監査する必要がある理由と感じていただければ幸いだ。

では、具体的な監査の内容について見ていこう。

コンテンツの詳細な監査

コンテンツ監査の第一歩は、各コンテンツの基本事項を細かく分解し、1回限りの項目とすることだ。

コンテンツがどのように作られているのか、何人のメンバーによって作成されているのか、基本的な公開情報は何か、について着目しよう。

詳細な個々のコンテンツ監査のスプレッドシートに、下記の事項を記載し、測定すべきだろう。

  • URL
  • 作成者
  • 作成チーム(コンテンツチーム、ソーシャルチーム、SEOチーム、など)
  • 作成時間(コンテンツの作成に費やした総時間)
  • タイトル
  • 日付
  • コンテンツの種類(ブログ記事、インフォグラフィック、ケーススタディ)
  • コンテンツの目標(コンテンツを作成するポイント。例えば、バックリンク、トラフィック、コンバージョンなど)
  • 単語数
  • コメント数
  • シェア数(ソーシャルネットワークごとの数字と総数)

コンテンツのデータの監査

これは非常に楽しいパートである。コンテンツのデータを監査するには、ちょうど私が作成したこのような、便利なExcelシートが必要だ。

過去の監査の実施

データの分析を行う前に、かつて作成したコンテンツの監査が必要だ。

過去に作成したコンテンツのパフォーマンスを知ることで、これから作成すべきコンテンツの種類、また、作成すべきでないコンテンツの種類を把握する手助けとなる。

コンテンツ監査におけるこの作業は、少なくとも最初のうちは、時間のかかる作業となる。

どのくらいの期間をさかのぼるのかを決め、その期間に作成した全てのコンテンツのURLを集めよう。

私としては、少なくとも1年前までさかのぼり、各コンテンツのパフォーマンスを把握することをお勧めしている。

過去のコンテンツのURLを収集する作業は、必ずしも、手作業で行うべきものではない。

幸運にも、Google AnalyticsやSemrushのコンテンツ監査ツールのように、多くのツールが存在する。こうしたツールを活用することで、サイトマップのデータをベースとし、コンテンツのリスト化を素早く行うことができるのだ。

継続した監査に向けて準備をする

前年度に作成したコンテンツの全てをリストアップし、Excelファイルに追記を終えたら、新しく作成したコンテンツに対して、毎週この作業を繰り返すことができる。

データの入力が1週間分となれば、コンテンツを把握し、定期的に監査を行うことは、ずいぶんと楽になるはずだ。

次のセクションからデータをExcelファイルに追加し、週単位で最新の数字と統計データを更新するのだ。

時間の経過とともに大きな変化があれば、それを忘れずに追記する。

特にエバーグリーンなコンテンツにおいては、本来のパフォーマンスを発揮するまでに数か月かかることもある。

追跡すべき指標

コンテンツのデータの監査を行うにあたり、追跡すべき指標を紹介しよう。

コメント数

適切に管理されているコメント欄であれば、ユーザーが生成した価値のあるコンテンツを、ブログ投稿や記事に追加することができる。コンテンツ作成の目標の1つがWebサイト内にコミュニティを作成することであるならば、どのような種類のコンテンツやトピックが会話を発生するのかを把握したいはずだ。

ugc属性をリンクに付与し、Googleが求めるリンクのマークアップ要綱に準拠していることを確認しよう。

ブログ記事へのコメントを許可していない場合は、あなたのコンテンツについてのソーシャルメディアの投稿を確認してみよう。

ソーシャルシェア数

ソーシャルシェア数は無価値な指標であると軽視するマーケターもいる。しかし、ソーシャルにおけるあなたのコンテンツの人気度を確認することは、特定のソーシャルオーディエンスの関心を最も引くトピックを発見する手助けとなりえる。

例えば、会話の多くがFacebookで発生している企業は、Facebookのオーディエンスに人気のあるコンテンツを作成したいと思うはずだ。

過去、Facebookで最も多くのシェア数を記録した記事を分析し、今後の良いパフォーマンスを生むためにはどのようなトピックが効果的かを把握しよう。

オーガニックトラフィック

作成したコンテンツが多くのオーガニックトラフィックを獲得していることが理想だろう。

オーガニックトラフィックを獲得できていない場合、赤信号が灯っている可能性がある。

もしかしたら、何らかの問題があるかもしれない。

  • コンテンツの戦略
  • コンテンツの配信方法
  • コンテンツの種類
  • コンテンツ自体

コンテンツ監査の一環として、定期的にオーガニックトラフィックを確認することで、高い評価を与えるか、やり直す必要があるかを判断することができるのだ。

直帰率

あなたが作成したページに訪問したユーザーが、コンテンツに何のかかわりを持つこともなく、Webサイトを去ることはないだろうか?Google Analyticsのデータを見てみても、ユーザーがWebサイトを去る前のスクロール、クリック、その他のインタラクションを確認できないのであれば、それは直帰とみなされる。

そして、直帰率が高い場合、そのコンテンツの品質は低い可能性がある。

検索からWebサイトへユーザーを導き、ユーザーを楽しませ、必要な情報を与え、ニーズに合わせてさらに多くのコンテンツへ導く、というのがコンテンツとしての理想だろう。

直帰率が低く、滞在時間が長いコンテンツは、ユーザーを引き付け、さらに多くの時間を別のコンテンツで過ごしてもらう、「粘着性」のあるコンテンツと言える。

直帰率の目安はどのくらいだろうか?

26%~40%が理想的であるとみなされる場合が多いが、平均では55%ほどになることもあるだろう。

バックリンク数

バックリンクを獲得することは良いことである。しかし、我々の価値を高め、信頼性を与えてくれるバックリンクに限る。

作成したコンテンツがバックリンクを獲得したかどうかを定期的に確認することは、下記の2つの理由により、必要と言える。

・バックリンク数は時間の経過とともに変化する。新しいコンテンツを公開した初日では、バックリンク数は2~3本かもしれない。しかし、1週間後には10~12本を獲得しているかもしれない。さらに、1年後には、そのコンテンツが宣伝され、多くのユーザーに発見され、共有されることで、589本のバックリンクを獲得しているかもしれない。

・全てのバックリンクが良いリンクであるわけではない。589本のリンクというと、良い数字であると思えるかもしれない。しかし、そのうちの500本のリンクが潜在的に危険であったり、スパムの可能性があったり、有料リンクであったり、品質の低いWebサイトとつながっている場合、こうした不自然なリンクの削除を検討すべきかもしれない。

滞在時間

2,500単語の長文のブログ記事にもかかわらず、平均滞在時間が18秒であるならば、何らかの問題があるはずだ。

滞在時間は、あなたのコンテンツがオーディエンスにとって適切でないのか、もしくは、適切ではあるものの、そのトピックにさらに注力したコンテンツを作るべきなのか、といった判断を下すために必要な指標と言えるだろう。

ユニークビジター

多くのユニークビジターを獲得し、コンテンツを見てもらい、コンテンツの閲覧数を増やしたいはずだ。

より多くの閲覧数を得られれば、コンバージョン、エンゲージメント、シェア、バックリンクなど、コンテンツからのROIを得られる機会が増えるだろう。

セッション当たりのページ数

ユーザーがコンテンツを閲覧した後、どのくらいのページをユーザーは見ているのか?

どのようなページへ、ユーザーは遷移しているのだろうか?

冬に買うべき最適なコートを紹介するブログ記事は、その記事内のリンクをユーザーがクリックし、あなたのWebサイト内で販売している他のコートを閲覧するきっかけとなることができる。もしかしたら、その中の何人かのユーザーは、購入に至るかもしれない。

新規顧客とリピーター

そのコンテンツは、新規顧客を獲得できているだろうか?

再訪問してくれるユーザーを獲得することは素晴らしい。再訪問してくれる顧客は、なお良い。

しかし、我々は新しいユーザーをコンテンツによって獲得する必要がある。それぞれをうまく組み合わせることができれば、理想的である。

トラフィックのソース

メインのトラフィックのソースを特定することで、トラフィックがどこから発生しているかを把握することができる。

もし、トラフィックの大部分がFacebook経由であるならば、より多くのコンテンツをFacebookに投稿すべきだ。

Eメールのニュースレターからのトラフィックがほとんどないのであれば、Eメールの内容を再検討すべきだろう。

コンバージョン

新規に作成したコンテンツの目標が、第一四半期に100のコンバージョン(例えば、Eメールのニュースレターのオプトイン)を得ることであれば、スプレッドシートに列を追加し、そのコンテンツから発生したコンバージョンを計測する必要がある。

おそらく、最初の週ではコンバージョンが2件しか発生しておらず、そのコンテンツの有効性を疑うかもしれない。

しかし、毎週コンテンツの監査を行い、2か月が経過したとしよう。その結果、トータルで140のコンバージョンが発生しているかもしれない。目標を達成しているだけでなく、それを上回る可能性もあるのだ。

監査を継続的に行うことで、各数値に意味のあるコンテキストを付与することができ、データに裏打ちされた、より賢明な判断を下すことができるのだ。

追跡すべき追加情報

コンテンツについてさらに詳細を追加したいのであれば、下記のような情報が候補となるだろう。

SEOのタイトルとディスクリプション

スプレッドシートに行を追加し、こうしたSEOに関連する値を記載しよう。

今後、コンテンツを最適化する作業をする場合、今までに使用したタイトルとディスクリプションをすぐに確認することができるため、非常に便利である。

UTMパラメーター

コンテンツのトラッキングに使用したカスタムUTMパラメーターを記録しておくことで、各コンテンツのプロモーションキャンペーンを追跡することができる。

こうすることで、新しいコンテンツ用にUTMパラメーターを作成する際や、Google Analyticsで過去のコンテンツのデータを探す際に、非常に便利である。

リードとセールス

Google Analyticsでコンバージョンイベントを設定している場合、どのコンテンツの収益が最大であるかを把握することができる。「エンゲージメント」の配下にある「ページとスクリーン」にアクセスし、Webサイト内のどのページがコンバージョンを導いているのかを確認しよう。

こうしたデータを把握することで、ROIによい影響を与えるコンテンツの種類やトピックを理解することができる。

Eメールの指標

作成したコンテンツをメールリストで共有した場合、コンテンツのパフォーマンスに影響はあっただろうか?

Eメールのエンゲージメントが重要な目標であれば、開封数やクリック数を計測し、どのコンテンツのパフォーマンスが最高であったのかを確認しよう。

コンテンツの再利用

いくつかの記事を集め、それらをEブックにしたり、またはその逆を行ったことはあるだろうか?このように再利用したコンテンツについては、その記録を残しておこう。

メインのコンテンツと、関連するコンテンツの指標を組み合わせ、コンテンツの再利用があなたの戦略にどのような影響を与えたかを確認しよう。

上位表示されているキーワード

特定のコンテンツにおけるターゲットキーワードで上位に表示されているだろうか?

ランキングの上位に表示されているキーワードとその表示期間を把握することで、とのようなタイプのコンテンツが長期間上位に表示され、どのようなタイプのコンテンツが短命に終わったのかを把握できるようにしよう。

インフルエンサーへのリーチ

コンテンツの拡散を目的として、インフルエンサーと共同したことはあるだろうか?多くのトラフィックやソーシャルシェアもたらしたインフルエンサーを把握しておこう。

今後、同様のコンテンツを作成する場合、彼らと再度仕事を行うかもしれない。

結果の測定

コンテンツの本来の目的に基づき、そのコンテンツの効果を判断する必要がある。

監査の対象となるコンテンツには、いくつかの指標が付随しているはずだ。こうした指標は、そのコンテンツが目標を達成しているか、もしくは、大きく逸脱してしまっているかを確認することに役立つだろう。

パフォーマンスの良いコンテンツの場合、監査によって得られた結果が、何を意味しているのかに注目しよう。そのコンテンツの種類は何か、トピックは何か、誰が作成したか、いつ公開したか、などである。

成功を重ねるについて、同様の効果を得られるコンテンツを作成することが可能になるだろう。

目標に届かなかったコンテンツの場合、各指標については注意を払おう。

コンテンツを公開したチャネルの場合もあるし、著者、公開時期、コンテンツの種類など、様々な要素が絡み合っている場合もある。

パフォーマンスの高いコンテンツから得られた知見を、パフォーマンスの低いコンテンツに適用することも可能かもしれない。

定期的な監査を行い、コンテンツの効果を測定することをいとわなければ、新しくコンテンツを作成することへの恐れもなくなるだろう。

あらゆる施策にはその目標を設定すべきであり、コンテンツ制作も例外ではありません。設定した目標を達成したかどうかを判断するため、効果測定は非常に重要な作業です。しかし、計測対象となりうる指標が数多くあり、なかなか面倒な作業にもなってしまいます。今回の記事で紹介されているように、一通りの枠組みさえ作ってしまえば、あとは繰り返すの作業とすることも可能です。せっかく作成したコンテンツを無駄にしないためにも、定期的な監査を実施していきたいと思いました。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「How To Do A Content Audit: The Ultimate Checklist」を翻訳した内容です。

投稿 【決定版】コンテンツ監査のためのチェックリストSEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

【3月31日】掲載記事アクセスランキング・トップ5―1位はDeFi史上最大のハッキング、2位はPlayStation Plusリニューアル

【3月31日】掲載記事アクセスランキング・トップ5―1位はDeFi史上最大のハッキング、2位はPlayStation Plusリニューアル

掲載記事のうち、3月31日午前7時現在集計で最もアクセスのあった記事5本を紹介。

第1位:DeFi史上最大のハッキング、Axie InfinityのRoninネットワークから約765億円相当のイーサとUSCコイン流出


2021年、a16zから30億ドル(約3688億円)の評価額で資金を調達したブロックチェーンゲーム大手のAxie Infinityは、壊滅的な1週間を過ごしていた。米国時間3月29日朝まで、同社がそのことを知らなかっただけで。

第2位:ソニー、定額サービス「PlayStation Plus」を3つのプランでリニューアル


ソニーは、リニューアルしたゲームサブスクリプションサービス「PlayStation Plus」を導入することを正式に発表した。この新しいサービスはPlayStation Plusと呼ばれ、ソニーが現在提供している2つのサブスクサービス、PlayStation PlusとPlayStation Nowを1つにまとめたものだ。PlayStation Plusは、Microsoftの人気サブスクサービス「Xbox Game Pass」への対抗と見られている。

第3位:イーロン・マスク氏が「次のTwitterを作りたい」と熱望しても心配する必要はない


イーロン・マスク氏が先週末のツイートで、地震のソーシャルメディアプラットフォームの構築について「真剣に考えている」と発言した。このツイートを読んで血圧が上がった人は、あなただけではない。深呼吸をしよう。彼のDogeSociælXアプリが登場するのは、まだ先の話だ。

第4位:早起きは三文の「損」であることが判明!? 朝型人間と夜型人間の睡眠の問題と生産性との関連を調査


東京医科大学は3月28日、いわゆる朝型人間と夜型人間の睡眠の問題と生産性との関連性を調査し、朝型人間の夜ふかしと、夜型人間の早起きが、生産性低下に関連していることを明らかにした。

第5位:ウクライナ政府がロシア軍の追跡手段をDX、Telegramチャットボットを作成し活用・認証アプリで偽情報をブロック


ウクライナ政府は、Telegramアプリにチャットボットを作成し、ユーザーがiPhoneを使ってロシア軍が侵入した情報を防衛側に報告できるようにしたと報じられています。ロシアのウクライナ侵攻の始まりは、Googleマップやアップルのマップで察知されていましたが、今やウクライナ政府が意図的に個人向けテクノロジーを活用する事態にいたっています。

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【3月30日】掲載記事アクセスランキング・トップ5―1位は高専10校共同開発の人工衛星KOSEN-1が宇宙技術実証に成功

【3月30日】掲載記事アクセスランキング・トップ5―1位は高専10校が共同開発した人工衛星「KOSEN-1」で宇宙技術実証に成功

掲載記事のうち、3月30日午前7時現在集計で最もアクセスのあった記事5本を紹介。

第1位:高専10校が共同開発した人工衛星「KOSEN-1」で初の宇宙技術実証に成功、Raspberry Pi CM1を衛星の心臓部に採用


高知工業専門学校を中心とする10校の高専が開発した超小型人工衛星「KOSEN-1」が、市販のLinuxマイコンボードを衛星の制御に使うオンボードコンピューター(OBC)として常時運用するという宇宙技術実証に成功した。

第2位:Apple TV+が「コーダ あいのうた」でストリーミングサービスとして初めてアカデミー作品賞を受賞


Apple TV+がNetflixを抑え、前者の「CODA(コーダ あいのうた)」がアカデミー賞授賞式で作品賞を受賞し、ストリーミングサービスとして初の快挙を成し遂げた。

第3位:イーロン・マスク氏が「次のTwitterを作りたい」と熱望しても心配する必要はない


イーロン・マスク氏が先週末のツイートで、地震のソーシャルメディアプラットフォームの構築について「真剣に考えている」と発言した。このツイートを読んで血圧が上がった人は、あなただけではない。深呼吸をしよう。彼のDogeSociælXアプリが登場するのは、まだ先の話だ。

第4位:ユニコーンの投げ売りがそろそろ始まる?


Amplitudeが直接上場し、取引を開始して、2021年第4四半期の決算を発表したときには壁にぶつかっていたことを覚えているだろうか?2022年初頭に資産価値を減じたのは、上場しているハイテク企業の中で同社だけではなかったが、その再評価の規模は際立っていた。現在、Instacartが非公開市場で似たような事態に陥っている。

第5位:Indeedの「IT技術関連職のジェンダーギャップ」実態調査―男女差が浮き彫りにされるも、女性のメリットも明らかに


求人検索エンジンIndeed(インディード)の日本法人Indeed Japanは、国際女性デーに合わせて、IT技術関連職におけるジェンダーギャップに関する実態調査を行った。日本企業におけるIT技術者の女性比率が非常に低いことの背景が示唆されると同時に、男性優位の職場でのデメリットばかりでなく、実際に技術者として働く女性のメリットも見えてきた。

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【3月29日】掲載記事アクセスランキング・トップ5―1位はSpotifyが言論弾圧を受けロシアでのサービスを停止

【3月29日】掲載記事アクセスランキング・トップ5―1位はSpotifyが言論弾圧を受けロシアでのサービスを停止

掲載記事のうち、3月29日午前7時現在集計で最もアクセスのあった記事5本を紹介。

第1位:Spotify、言論弾圧を受けロシアでのサービスを停止へ


CNN、ABC、BBCなどの西側報道機関は、最大15年の禁固刑を科すことができるこの法律を受けて、ロシア国内での放送や事業を取りやめた。Spotifyは主に音楽ストリーミングプラットフォームだが、政治や時事問題を取り入れたポッドキャストへの投資をこのところ増やしており、その方向性はすでに多くの論争を巻き起こしている。

第2位:元TikTokコンテンツモデレーター2人が「精神的トラウマ」で提訴


TikTokのコンテンツレビュワー2人が、TikTokから不快な動画を削除するというひどい心痛をともなう作業に従事する中で、適切なサポートが受けられなかったとして同社を提訴した。NPRが最初に報じたこの訴訟は、米3月24日に連邦裁判所に起こされた。

第3位:知らない送信者からのメールに寄付を求めるGatedでメール削減


もしあなたが最近、電子メールの山に埋もれたことがないとしたら、電子メールのアカウントを持っていないか、マーケティング担当者がまだ気づいていない若い人かのどちらかだろう(彼らはいずれ気づく)。このような状況を打開するため、ベイエリアを拠点とする設立10カ月のGatedというスタートアップが登場した。

第4位:米国がサウジの石油施設と米国の原子力発電所をハックしたロシアのスパイ4人を起訴


米司法省は、同国の原子力発電事業者やサウジアラビアの石油化学施設といった重要なインフラを標的とした数年にわたるハッキング活動で、ロシア政府職員4人を起訴したと発表した。

第5位:D2Cの注文処理サービスを代行する仏Bigblueが18.3億円調達


フランスのBigblueが、1500万ドル(約18億3000万円)のシリーズA資金調達ラウンドを実施した。同社は、D2Cブランド向けのオーダーフルフィルメントプラットフォームを運営している。これによりD2Cブランドは、Bigblueに物流に関するあらゆることをアウトソースすることができ、製品やマーケティングに集中できるようになる。

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テスラ、新型コロナによる都市封鎖で再び上海工場を閉鎖

Tesla(テスラ)は、新型コロナウイルス感染症の新規感染者急増を受け、Gigafactory(ギガファクトリー)上海工場を閉鎖する。閉鎖は今月2回目だ。Volkswagen(フォルクスワーゲン)とGeneral Motors(ゼネラルモーターズ)は3月28日、上海の事業には影響がないと発表した。

Teslaの24時間稼働工場は、上海がロックダウン(都市封鎖)されるのにともない、3月28日から4日間、生産を停止する。同社は3月中旬にも、新型コロナ感染者増加で同工場を2日間閉鎖した

ギガファクトリー上海は世界最大のEV(電気自動車)工場で、毎日約2000台を生産している。そのほとんどは、中国の消費者とドイツや日本など同社にとって重要な市場向けのModel YとModel 3だ。工場の閉鎖は、世界的なサプライチェーンの逼迫と相まって、同社がこのほど予告したマスタープラン・パート3の妨げとなる可能性がある。このマスタープランでは、CEOのElon Musk(イーロン・マスク)氏が「極限」サイズまで事業拡大する戦略について説明するとツイートしている。

中国の新型コロナ新規感染者の大半は上海で報告されていて、ほとんどのケースが無症状だという。地元政府は3月28日、大規模な検査を行うために2段階のロックダウンを開始した。ギガファクトリーは第1段階のロックダウンの影響を受ける地域にあり、このロックダウンは4月1日まで続く。

Teslaは3月15日、欧州初の工場としてベルリンに50億ドル(約6160億円)を投じた施設を開所した。

同社はまた3月28日に米証券取引委員会に提出した書類で、株主への配当を行うために株式分割を行う意向を発表した。同社は年次株主総会で「株式配当の形で当社普通株式の分割を可能にするために【略】普通株式の発行可能総数を増加させる」提案を行う予定だ。

同社は2020年8月に1株を5分割した。

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(文:Jaclyn Trop、翻訳:Nariko Mizoguchi

【3月28日】掲載記事アクセスランキング・トップ5―1位はスマートリングOura Ring、2位はFitbit不整脈監視技術のFDA申請

【3月28日】掲載記事アクセスランキング・トップ5―1位はスマートリングOura Ring、2位はFitbitの不整脈監視技術のFDA申請

掲載記事のうち、3月28日午前7時現在集計で最もアクセスのあった記事5本を紹介。

第1位:スマートリング「Oura Ring」が累計販売数100万個を突破


ハードウェアの世界では我々は、大きくてきりのいい数字が大好きだ。どんなものでも100万個を達成するのはすごいことで、その100万個が399ドル(約4万8800円)のスマートリングならなおさらだ。

第2位:グーグルがFitbitの不整脈監視技術をFDAに認可申請、Apple Watchより高精度との研究結果


Googleが、ユーザーの心拍を監視する技術のデータを米食品医薬品局(FDA)に提出、審査申請したことを明らかにしました。Googleによれば、この心拍モニタリング技術のアルゴリズムはユーザーの心房細動を98%の確率で発見できるとのこと。

第3位:Spotify、言論弾圧を受けロシアでのサービスを停止へ


CNN、ABC、BBCなどの西側報道機関は、最大15年の禁固刑を科すことができるこの法律を受けて、ロシア国内での放送や事業を取りやめた。Spotifyは主に音楽ストリーミングプラットフォームだが、政治や時事問題を取り入れたポッドキャストへの投資をこのところ増やしており、その方向性はすでに多くの論争を巻き起こしている。

第4位:ヒョンデの新型ハイブリッド車に装備されたソーラールーフにはどれほど価値があるか?


「ソナタ・ハイブリッドのソーラーパネルは、正確には204Wの容量を持っています。つまり、日当たりの良い場所で太陽に照らされたパネルは200Whの電力を生み出します」と、ヒョンデはウェブサイトに書いている。200Wはゼロではないが、電気自動車の文脈では、200Wはそれほど印象的な数字ではない。

第5位:元TikTokコンテンツモデレーター2人が「精神的トラウマ」で提訴


TikTokのコンテンツレビュワー2人が、TikTokから不快な動画を削除するというひどい心痛をともなう作業に従事する中で、適切なサポートが受けられなかったとして同社を提訴した。NPRが最初に報じたこの訴訟は、米3月24日に連邦裁判所に起こされた。

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D2Cの注文処理サービスを代行する仏Bigblueが18.3億円調達

フランスのBigblueが、1500万ドル(約18億3000万円)のシリーズA資金調達ラウンドを実施した。同社は、D2C(Direct to Consumer)ブランド向けのオーダーフルフィルメントプラットフォームを運営している。これによりD2Cブランドは、Bigblueに物流に関するあらゆることをアウトソースすることができ、製品やマーケティングに集中できるようになる。

ラウンドはRuna Capitalがリードし、LPVが「セカンダリーリーインベスター」になった。既存の投資家であるSamaipataも、再び投資に参加している。

現在、同社はフランス、スペイン、英国3カ国で事業を展開しており、6万平方メートル以上の保管スペースを持つ5つの倉庫と提携している。顧客は、これらの倉庫に直接製品を発送し、Bigblueが保管・管理する。

Bigblueの顧客である企業や店に注文が入ると、商品はBigblueの配送ネットワークから客に送られる。同社が契約している配送業者は20社ほどで、ヨーロッパ全域に配達できる。グローバルな発送もできるが、の他の市場ではそれぞれの国でD2Cのためのフルフィルメントパートナーを見つけるのが賢明だろう。

Bigblueでは、パッケージをカスタマイズしたり、パッケージ内にチラシを入れたりして、エンドユーザーの体験をパーソナライズすることもできます。また、何か問題があった場合、顧客はブランドの返品ポータルで返品リクエストを提出するよう促される。返金だけでなく、ストアクレジットにも対応している。

共同創業者でCEOのTim Dumain(ティム・デュメイン)氏は声明で「新しい資金で、ユーザーであるマーチャントの増加に合わせて、私たちのサービスも拡大したい。社員を増やすとともに、会社をD2Cのフルフィルメント分野のリーダーになりたい」と言っている。

結果は実に単純だ。BigblueはAmazonのような体験を提供したいが、しかしそれをサードパーティのロジスティクスの業態でやろうというのだ。そこでBigblueはShopifyやWooCommerce、PrestaShop、Wixなどさまざまな販売チャンネルと、CdiscountやFnac、そして、そうAmazonのような多様なマーケットプレイスとの統合を進めている。

そうすることによって、さまざまなマーケットプレイスが無料で同日または翌日の配達を提供できるようになる。しかも、オンラインのマーケットプレイスの商品ページで自分が真っ先に選ばれるためには、その点が鍵になる。そしてまた顧客は、そのブランドの追跡メールを受け取る。

D2Cのロジスティクスサービスで同社が競合しているのは、CubynHiveHubooなどとなる。全体としてBigblueは、From FutureUnbottledWe Are Joliesなどの顧客を惹きつけることに成功している。同社の2022年の目標出荷数は400万だ。そのためには同社は今後1年間で社員を100名増員し、西ヨーロッパ全域に拡張しなければならない。

画像クレジット:Bigblue

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(文:Romain Dillet、翻訳:Hiroshi Iwatani)

【3月25日】掲載記事アクセスランキング・トップ5―1位はTweetDeck有料化、2位はChrome OSでSteamが利用可能に

【3月25日】掲載記事アクセスランキング・トップ5―1位はTweetDeck有料化、2位はChrome OSでSteamが利用可能に

掲載記事のうち、3月25日午前7時現在集計で最もアクセスのあった記事5本を紹介。

第1位:ツイッターがTweetDeckを有料化か


Twitterは、TweetDeckを同社のサブスクリプションサービスであるTwitter Blueのプレミアム機能にしようとしているらしい。

第2位:Chrome OSにSteamが(正式に)やってきた


数日前にGoogle自体がこの発表を誤ってリークしたため、デジャヴのように感じるかもしれないが、同社は本日、米国時間3月22日、Chrome OS上でのSteamOSの提供開始を正式にアナウンスした。

第3位:Googleフォトが新機能発表、iCloudやFacebookから写真を移動、保管する便利なインポートオプションなど追加


米国時間3月22日、Googleはモバイル端末向けの人気アプリ「Googleフォト」で今後追加される変更点を多数発表した。今回のアップデートにより、アルバムの整理、インポート、分類、そして共有コンテンツやスクリーンショットへのアクセスがより簡単になるという。

第4位:Zoomの新3Dアバター機能で、ちょっと不気味な動物としてミーティングに参加できるように


百聞は一見にしかず、というが、このZoomの新機能のイメージは次のひと言で言い表せる。「はぁ?」。Zoomは米国時間3月22日、ウサギ(または犬、キツネ、パンダ、馬など)の姿でミーティングに参加できる機能を発表した。

第5位:マイクロソフトにハッカーが不正侵入、BingとCortanaのソースコードを公開


Lapsus$がBing、Bing Maps、Cortanaのソースコードの一部を含むtorrentファイルを投稿した数時間後、Microsoftは米国時間3月22日のブログ投稿で、従業員1人のアカウントがハッキンググループによって侵害され、攻撃者がMicrosoftのシステムに「限定アクセス」して同社のソースコードを盗んだことを発表した。

画像クレジット:Brands&People on Unsplash
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GIFファイルフォーマットの発明者、スティーブン・ウィルハイト氏が新型コロナによる合併症で死去

GIFファイルフォーマットの発明者、スティーブン・ウィルハイト氏が新型コロナによる合併症で死去

Megie Funeral Home

GIFファイルフォーマットの発明者として知られるスティーブン・ウィルハイト(Stephen Wilhite)氏が3月14日、新型コロナウイルス感染による合併症で亡くなりました。74歳でした。

1980年代、ウィルハイト氏はConpuServeに勤務していた頃にGIF(Graphics Interchange Format)を開発しました。

当時のネットワーク通信はアナログのダイヤルアップ回線が主流だったため、ビットマップ画像のデータ量を大きく圧縮し、パラパラマンガ式のアニメーションも作れるGIFは、写真の表示に適したJPEG形式とともに、初期のワールドワイドウェブ(WWW)を快適にするための重要な画像フォーマットでした。

次第にインターネット回線が末端まで高速化しても、GIFフォーマットはとくに簡易なアニメーション表示用として重宝され、現在でもSNSなどで投稿への反応、ネットミームを表示する手段など、時代とともにその用途を変えつつ、およそ40年にわたって使い続けられています(先日にはTwitterがiOSアプリでカメラを使ってのGIF画像生成を可能にしています)。

2013年には、ウィルハイト氏はGIFフォーマットを発明した功績が評価され、国際デジタル芸術科学アカデミーが主催する「ウェビー賞」でLifetime Achievement賞を贈られました。授賞式ではよく議論になっていた”GIF”の発音について、よく言われていた”ギフ”ではなく、「柔らかいGの”ジフ”だ」と説明し論争に終止符を打ちました(その後もギフと呼ぶ人はたくさんいますが)。

ちなみに、ウィルハイト氏は最もお気に入りのGIF画像は何かと問われた際、まだミームという言葉が使われていなかった頃に流行した”ダンシング・ベイビー”がお気に入りだと答えていました。GIFファイルフォーマットの発明者、スティーブン・ウィルハイト氏が新型コロナによる合併症で死去

(Source:Megie Funeral Home。Via the VergeEngadget日本版より転載)

第1四半期もアプリのエコシステムの成長は続きダウンロード数は370億、消費者支出は約4兆円に

今週発表されたiOSとAndroidのアプリのエコシステムの最新分析によると、世界のアプリ市場はまだピークに達していないとのことだ。data.aiApp Annie)のレポートによると、2022年第1四半期の世界のアプリダウンロード数は、iOSとGoogle Play全体で370億に達し、前年比11%増となった。同四半期にアプリのダウンロード数が最も多かった市場はインド、米国、ブラジルで、メキシコ、トルコ、ブラジルは前四半期比で最も大きな伸びを示したと同社は述べている。

第1四半期には、アプリに対する消費者の支出も増加した。第1四半期の消費者支出は330億ドル(約4兆円)に達し、再び過去最大となった。この点でもiOSアプリが引き続きアプリエコシステムの成長の大部分を牽引し、第1四半期の消費者支出330億ドル(約4兆円)の65%を占め、過去2年間で42%増となっている。65%という数字も、過去5四半期とほぼ同じであるとdata.aiは述べている。

画像クレジット:data.ai

支出の上位カテゴリには、ゲーム、エンターテインメント、写真・動画アプリが含まれる。また、iOSアプリが牽引する消費者支出の割合は、ゲームを除外するとさらに高くなる。ゲーム以外のアプリでは、iOSアプリがGoogle Playアプリに対して消費者支出の73%を占めており、これは主にストリーミングビデオアプリ、デートアプリ、ライブストリーミングアプリのアプリ内購入の人気によるものだ。

また、iOSの医療用アプリ(23%増)や健康・フィットネス用アプリ(20%増)など、当四半期の消費者支出を加速させた小規模なカテゴリーもあったと同社は述べている。Androidでは、パーソナライゼーション、食品・飲料、自動車・車両アプリなどのカテゴリが伸びている。

当四半期の支出に関する大きな節目となったのは、Disney+で、生涯グローバル消費者支出20億ドル(約2400億円)を達成したモバイル企業34社に加わった。

画像クレジット:data.ai

このレポートは、アプリ業界の継続的な成長以外の状況について、あまり説明していない。iOSが引き続き消費者支出を牽引しているように、新しいアプリのインストールの大半は、長年そうであったように、Google Playが牽引している。当四半期のAndroidユーザーは、新興市場でのAndroidの牽引により、合計370億の新規アプリダウンロードのうち285億という膨大な数のアプリをインストールし、前年同期比16%増を記録した。最も多くダウンロードされたアプリは、ゲーム、ツール、ソーシャルアプリだった。

ダウンロード数の上位は、TikTok(ティックトック)、Instagram(インスタグラム)、Facebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)などのアプリが独占し、比較的安定していたが、いくつかの顕著な変化があった。第1四半期のSnapchat(スナップチャット)は、最近開始したARショッピングを受け、世界的なアプリの新規インストール数で7位から5位に躍進した。一方、シンガポールを拠点とするコマース企業Shopee(ショッピー)は、2021年に51億ドル(約6200億円)のGAAP収益を報告した後、ダウンロード数で10位から7位に浮上した。

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(文:Sarah Perez、翻訳:Yuta Kaminishi)

【3月24日】掲載記事アクセスランキング・トップ5―1位はテスラ事業拡大計画、2位はChrome OSでSteam利用可能に

【3月24日】掲載記事アクセスランキング・トップ5―1位はテスラ事業拡大計画、2位はChrome OSでSteam利用可能に

掲載記事のうち、3月24日午前7時現在集計で最もアクセスのあった記事5本を紹介。

第1位:マスク氏、テスラ事業を「極限サイズ」まで拡大する計画を明かす


イーロン・マスク氏は、Tesla初の欧州工場の開所を翌日に控えた現地時間3月21日、Twitterで同社の「マスタープラン・パート3」の発表を予告し、同社の事業を「極限」まで拡張する計画を示唆した。

第2位:Chrome OSにSteamが(正式に)やってきた


数日前にGoogle自体がこの発表を誤ってリークしたため、デジャヴのように感じるかもしれないが、同社は本日、米国時間3月22日、Chrome OS上でのSteamOSの提供開始を正式にアナウンスした。

第3位:Zoomの新3Dアバター機能で、ちょっと不気味な動物としてミーティングに参加できるように


百聞は一見にしかず、というが、このZoomの新機能のイメージは次のひと言で言い表せる。「はぁ?」。Zoomは米国時間3月22日、ウサギ(または犬、キツネ、パンダ、馬など)の姿でミーティングに参加できる機能を発表した。

第4位:欧米の制裁でロシアから逃げ出すテック人材、この波は数十年続く慢性的な頭脳流出の最後かもしれない


欧米の制裁と政情不安により、ロシアでは国際的な事業を展開することが不可能になり、起業家やコンピュータープログラマー、その他教育を受けた中産階級の人々が国から脱出している。

第5位:ポルシェが、独自のEV充電ステーション網を構築すると発表


Porscheは、2023年より独自に世界的な専用充電ステーションのネットワークの構築を開始すると発表した。これは他社との提携に依存するとしていた当初の戦略から逸れることを意味する。

画像クレジット:Brands&People on Unsplash
ROBYN BECK/AFP / GETTY IMAGES
GOOGLE
ZOOM
PEOPLE LINE UP TO WITHDRAW U.S. DOLLARS AT A TINKOFF ATM IN A SUPERMARKET ON TVERSKAYA STREET IN MOSCOW. GETTY IMAGES
PORSCHE

【無料ダウンロード】「SEOに効果的な内部リンクの張り方」をリリースしました

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SEOにおけるリンク施策はWebサイトの改善に必要と認識はしているものの、外部リンクに注目される方が多いのではないでしょうか。

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特にこの資料では、弊社内で実践して効果があったもののみを厳選しておりますので、ぜひご活用ください。

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ホワイトペーパーの目次

  1. 内部リンク構造の最適化
  2. 関連のあるページから内部リンクを設置
  3. 「カテゴリーページ」と「タグページ」の最適化
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ダウンロードは以下のページよりお願いいたします。

>>SEOに効果的な「内部リンク」の張り方

投稿 【無料ダウンロード】「SEOに効果的な内部リンクの張り方」をリリースしましたSEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

Alphabetは量子技術グループをスピンアウト、Sandboxが独立した企業に

量子テクノロジーに、ついにその時が来たのかもしれない。

2022年3月初めには、世界でも数少ない「専業」の量子技術企業Rigetti Computingが、特別目的買収企業SPACとの合併で上場した。しかし2021年10月にはもう1つの企業であるIonQがSPACとの合併で上場し、Rigettiは量子技術の商用化を明白に打ち出した最初の上場企業になる機会を惜しくも逃している。そして、もう1つのライバルD-Waveは、SPAC経由の上場を発表している。このような「動き」の意味を考えてみよう。

上場への動きは確かに量子技術が理論の域を超えて前進している1つの徴候ではあるが、もっと強力なシグナルは、それがAlphabetと強力な関係を結ぼうとしていることだ。同社は米国時間3月22日、6歳になる量子技術グループであるSandbox AQを独立した企業にすると発表した。

SandboxでAIと量子技術のディレクターを務め、長い間、X Prizeの取締役でもあるJack Hidary(ジャック・ヒダリー)氏は、引き続きこのカリフォルニア州マウンテンビューにある社員55名の企業を率いる。同社は通信、金融サービス、ヘルスケア、政府、コンピューターセキュリティなどの商用製品を開発するエンタープライズSaaS企業と自称している。

Sandboxには、元Alphabet会長でCEOのEric Schmidt(エリック・シュミット)氏、元JPMorgan Chaseの幹部でクレジット・デフォルト・スワップの開発に携わったBlythe Masters(ブライス・マスターズ)氏、元パロアルト研究所のチーフサイエンティストJohn Seely Brown(ジョン・シーリー・ブラウン)氏など、羨ましいほどのアドバイザー陣も揃っている。

さらに注目すべきは、Sandboxが額面非公開で「9桁ドル」のファンドを展開していることだ。新しい外部投資家の中には、Breyer Capitalとその創業者Jim Breyer(ジム・ブレイヤー)氏がおり、同氏はSandboxの顧問団にも加わった。その他にも、投資家集団の中にはSection 32、Guggenheim Investments、TIME InvestmentsそしてT. Rowe Price Associatesの顧問を務めるアカウントも名を連ねている。

AlphabetがSandboxのスピンオフを決意した理由の一部には、マーケットの需要もある。Gartnerによると、2023年は全世界の企業の20%が量子コンピューティングのプロジェクトに投資すると予想される。このパーセンテージは、2018年には1%未満だった。

Sandboxのコンピューティングパワーを有料で利用している顧客の中には、Vodafone Business、SoftBank Mobile、そしてMount Sinai Health Systemがいる。

量子技術への関心が高まっているのは、おそらく、真の意味で耐障害性の高い量子コンピューティング(量子物理学を利用して、多数の可能性の中から可能性の高い結果を判断する能力)は5年以上先になるかもしれないが、いわゆる量子センシング技術といった他の関連技術は急速に現実化しつつあるということがわかってきたからだろう。

実はSandboxも、量子コンピューターの開発や利用よりも、量子技術のAIへの利用にフォーカスし、特にサイバーセキュリティのプラットフォームを強化するアプリケーションを開発している。同社自身の言葉によれば「量子物理学とその技術には、量子コンピューターを必要とせずに、今日のハイパフォーマンスコンピューターを使って近い将来商用化できる側面が数多くある。そこから得られる量子シミュレーションは現実世界のビジネスと多様な産業の科学的課題にに対応できる。金融サービスやヘルスケア、航空宇宙、製造業、通信、材料科学など、その対応範囲は広い」という。

この声明はブレイヤー氏が2週間前に語ったことと重なる。その際、彼は私たちに「量子関連企業には国のセキュリティをめぐって大きなチャンスがあります。しかし、私が今日、投資の観点から本当に期待しているのは、必ずしも超大型資本集約型の量子コンピュータではなく、量子センシングのような分野です」と述べている。

ブレイヤー氏が例として挙げたのは、非常に強力で超軽量な医療用顕微鏡だ。「米国の一部の優れた病院では量子センシングの技術を試用しています。それは心臓医学や薬の発見に革命をもたらすでしょう」という。

つまり、ブレイヤー氏によると究極的には量子コンピューティングのプラットフォームが病気の発見やセキュリティの改善、データの保護などで大きな役割を果たすだろうが、これらのシステムの一部に対して部分的な応用も可能であり、今すでに政府や企業といた大きな組織が巨大な量子コンピューターの登場を待たずに量子技術の応用に取り組んでいる。いずれにしても、待つ必要がないともいえるかもしれない。同氏は「そちらの方に手を回す必要がある」という。

「現在、量子テクノロジーは、4〜5年後の量子コンピューティングのブレイクポイントには達していませんが、非常に大きな変化をもたらしています」とブレイヤー氏はいう。Sandboxのチームは、その先頭を走っているチームの1つだと、そのとき彼は示唆していた。

画像クレジット:Justin Sullivan/Getty Images

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(文:Connie Loizos、翻訳:Hiroshi Iwatani)

【3月23日】掲載記事アクセスランキング・トップ5―1位はテスラ事業計画、2位は欧米の制裁でロシアから逃げ出すテック人材

【3月23日】掲載記事アクセスランキング・トップ5―1位はテスラの事業拡計画、2位は欧米の制裁でロシアから逃げ出すテック人材

掲載記事のうち、3月23日午前7時現在集計で最もアクセスのあった記事5本を紹介。

第1位:マスク氏、テスラ事業を「極限サイズ」まで拡大する計画を明かす


イーロン・マスク氏は、Tesla初の欧州工場の開所を翌日に控えた現地時間3月21日、Twitterで同社の「マスタープラン・パート3」の発表を予告し、同社の事業を「極限」まで拡張する計画を示唆した。

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第3位:ポルシェが、独自のEV充電ステーション網を構築すると発表


Porscheは、2023年より独自に世界的な専用充電ステーションのネットワークの構築を開始すると発表した。これは他社との提携に依存するとしていた当初の戦略から逸れることを意味する。

第4位:なぜWeb3の富裕層は現金ではなく暗号通貨を寄付しているのか


ロシアとウクライナの戦争が激化する中、暗号資産(仮想通貨)は海外の寄付者がウクライナを支援するのに不可欠なツールとなっている。このような状況下での暗号資産による募金活動の成功は、暗号資産保有者が慈善活動の目的を支援するためにコインを手放すという、今年大流行した広範なトレンドを反映している。

第5位:アップルM1チップ搭載Macで動くLinuxディストリビューション「Asahi Linux」のパブリックアルファ版が公開


M1チップ搭載Macでの動作を目指すLinuxディストリビューション「Asahi Linux」が、初のパブリックアルファをリリースしました。アルファ版ということもあって、まだまだハードウェアの機能にすべてアクセスできるわけではありませんが、それでもまずはベータ版、そして正式リリースに向けての重要なチェックポイントに..

画像クレジット:Brands&People on Unsplash
ROBYN BECK/AFP / GETTY IMAGES
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