Google HangoutsとGoogle Talkのバグでメッセージの誤配が相次ぐ

本誌‘直属’の情報筋をはじめ多くのソース、およびGoogleのサポートフォーラムの投稿、それにTwitter上の個人たちが、GoogleのHangoutsサービスにインスタントメッセージを正しく配達できない不具合がある、と報告している。レガシーのGoogle Talkクライアントから送られたメッセージが、Hangoutsを使っている友だちで、本来の宛先とは違う人に行ってしまうらしい。

本誌の情報筋の一人が、具体的に状況を述べている: Windows 7の上でGoogle Talkを使い、メッセージを仕事仲間に送ると、別の社員に行ってしまったことが一回、元社員に行ってしまったことが一回あった。チャットとHangoutsサポートのためのGoogle Groupには、同様の報告が10以上来ている。また、Twitter上の報告も多い(下図):

今のところ問題は、Google TalkのユーザがGoogleの新しいインスタントメッセージングプラットホームGoogle Hangoutsに移行した人とコミュニケーションしようとしたときだけ、に限定されるようだ。Hangoutsはビデオに加えてテキストによるコミュニケーションもできるようアップデートされ、5月のGoogle I/Oデベロッパカンファレンスでスタンドアロンのアプリとしてリリースされた。したがってこの問題は、Googleで今進行中の、旧サービスから新サービスへの乗り換えに伴う技術的な問題かもしれない。またHangouts for Androidは最近アップデートされたばかりなので、そこにバグが生じたのかもしれない。

今本誌はGoogleに詳細を問い合わせているが、当面の最良の対策はHangoutsとTalkを一緒に使わないことだろう*。あるいは、誤配されても構わないようなメッセージだけ送る、とか。プライバシーの侵犯事件としてはかなり深刻な方だから、Googleも解決を急ぐと思われるが、本誌としては確定的な解決情報が得られてからお知らせしたい。〔*: 原文には、“HangoutsまたはTalkをまったく使わない”とありますが、それは明らかにこの問題に関して不適切なので、上のような訳にしました。〕

アップデート: Googleもこの問題を認識し調査中だ。広報は次のような声明をよこした: “われわれはGoogle Talkに関して報告された問題を調査中である。ご迷惑をおかけしたことを、お詫び申し上げる。今後のアップデートに関しては、Apps Status Dashboardをご覧いただきたい。”

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))