Chrome OSにSteamが(正式に)やってきた

数日前にGoogle(グーグル)自体がこの発表を誤ってリークしたため、デジャヴのように感じるかもしれないが、同社は本日、米国時間3月22日、Chrome OS上でのSteamOSの提供開始を正式にアナウンスした。

インストールに走る前に、いくつか注意事項がある。これはまだアルファ版であり、より実験的で不安定なChrome OS Devチャンネルでのみ利用可能だ。また、最低でも8GBのメモリ、第11世代のIntel Core i5またはi7プロセッサ、Intel Iris Xeグラフィックスが必要なため、対応デバイスの数もまだ限られている。これは、一般的に非常に手頃な価格のデバイスとしては比較的ハイエンドな構成であり、皮肉にも、主にビジネスユーザー向けのChrome OSデバイスでゲームをプレイできるようになったということを意味する。

対応ゲームのリストもまだ限られているが「Portal 2(ポータル2)」「Skyrim(スカイリム)」「The Witcher 3:Wild Hunt(ウィッチャー3 ワイルドハント)」「Half-Life 2(ハーフライフ2)」「Stardew Valley(スターデューバレー)」「Factorio(ファクトリオ)」「Stellaris(ステラリス)」「Civilization V(シヴィライゼーション5)」「Fallout 4(フォールアウト4)」「Dico Elysium(ディスコ・エリジウム)」「Untitled Goose Game(〜いたずらガチョウがやって来た!〜)」といったゲームが含まれている。全リストはこちらでご覧いただける。

この手のゲームはグラフィックを中以下に設定しないとうまく動かないこともあるが、それにしても、まさかChrome OSで「ウィッチャー」をプレイする日が来るとは思わなかった。しかし、近年SteamがLinuxサポートを大幅に向上させ、Chrome OSがより強力なデバイスに搭載されたことを考えると、いずれにせよ時間の問題だったのだろう。ゲームをするためだけにChrome OSデバイスを買う人はいないと思うし、それにしては対応ゲームのリストが少なすぎる。だが、出張先での仕事の後や退屈な授業中に、1時間(あるいは10時間)「ファクトリオ」でくつろぐことができるようになるのはうれしいことだ。

画像クレジット:Google

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Den Nakano)

グーグル、「一部の」ChromebookにPCゲームストアSteamのアルファ版提供を発表

グーグル、「一部の」ChromebookにPCゲームストアSteamのアルファ版提供を発表

Google

Googleは15日(米現地時間)に開催した「Google for Games Developer Summit」にて、「一部の」ChromebookにPCゲームプラットフォーム「Steam」のアルファ版を提供すると発表しました。2年以上前から「GoogleがChrome OSでのSteamサポートに取り組んでいる」とうわさされていましたが、ようやく正式に発表されました。

Googleは「Steamアルファ版が始動します、PCゲームストアの老舗(Steamのこと)が一部のChromebookで試用できます」と軽く触れているのみで、動画ではそれ以上の詳細には踏み込んでいません。

が、これに先立ちGoogleは「Borealis」(Chrome OS上でSteamをプレイ可能にするプロジェクト)のコード変更に際して、最初にサポート対象となるChromebookの製品リストに言及していました

このリストを見るかぎり最小システム要件があり、事実上は第11世代のIntel Core i5またはi7プロセッサと7GB以上のRAMが必須とされています。つまり、ハイエンド機種を除くほとんどのChromebookでSteamが動かない可能性が高いと思われます。

ほかGoogle公式には、Chromebookのコミュニティフォーラムに「Valve社と協力して」いることや、近日中に初期アルファ版を「一部Chromebook向けのDevチャンネルに公開」するとも表明しています。少しでも早く試したい方は、上記のリストにあったChromebookを購入した上で、Devチャンネルをチェックしてみるとよさそうです。

もともとChromebookの主なメリットは「価格が安いこと」にあり、ゲームを遊ぶために高価なハイエンドモデルを買うのは本末転倒のようにも思えます。当初は最小要件を厳しめにするのはやむを得ないとしても、軽いゲームであれば安価なモデルでも動くよう、徐々にハードルを下げていくことが望まれそうです。

(Source:Google for Games Developer Summit 2022 Keynote(YouTube)。Via 9to5GoogleEngadget日本版より転載)

携帯ゲームPC「Steam Deck」で自分が所有しているSteamゲームは遊べる?Valveが確認用ページを公開

携帯ゲームPC「Steam Deck」で自分が所有しているSteamゲームは遊べる?Valveが確認用ページを公開・日本語対応は計435本

PC Gamer Magazine via Getty Images

間もなく出荷が始まるSteam Deckですが、自分が所有しているゲームがSteam Deckでプレイできるのかは気になるところです。そこで、ValveがSteamライブラリ内にあるゲームがSteam Deckでプレイできるかを確認できるページを公開しました。

Steam Deckのゲームタイトル互換性としては、以前にValveが検証プログラムを発表していましたが、今回公開されたページはそれを自分のライブラリ内にあるゲームで確認できるようにしたもの。検証プログラム発表時に予告されていた内容です。

同ページにアクセスすると、自分のライブラリ内にあるゲームがSteam Deckでプレイできるのかを「確認済みのゲーム」「プレイ可能なゲーム」「非対応のゲーム」として表示されます。

なお、表示されるのは現時点でテスト済みとなったゲームのみで、未テストのものは「未テストのゲーム」として分類されます。

確認済みのゲームは、文字通りSteam Deckでプレイ可能なことが確認されているもの。プレイ可能なゲームは、プレイはできるものの、操作や設定に追加の作業が必要な場合があるとされています。

非対応のゲームは、残念ながらSteam Deckではプレイできないもので、VRタイトルのほか、Fall Guysなどが挙げられています。

Steam DBの情報によると、原稿執筆時点で確認済みとなっているのは408タイトル(このうち日本語対応のものは250本)。プレイ可能は374タイトル(日本語対応は185本)で、未対応は377タイトルと集計されているとのことです。

Steam Deckの日本での発売はもう少し先になりそうですが、それまでに確認済みゲームが増えることを期待したいところです。

(Source:ValveEngadget日本版より転載)

中国国内からグローバル版Steamストアへのアクセスが不能に、政府の意図的なブロックか

中国からグローバル版Steamストアへのアクセスが不能に、中国政府の意図的なブロックか

Engadget

近年の中国ではゲームの規制が強められているなか、新たにグローバル版のSteamストアが中国国内からアクセス不能になっていることが明らかとなりました。Steamウィンターセールで「Battlefield 2042」や「Cyberpunk 2077」、「Hades」など話題作がお買い得になっている最中のことです。

なお、今年2月に中国国内向けにオープンした「Steam China」は問題なくアクセスできる模様です。そちらはValveが中国のゲーム会社Perfect Worldと提携して立ち上げた中国版Steamですが、記事執筆時点ではわずか103本のゲームしか配信されていません。全世界向けのSteamストア(Steam Global)が配信する約11万本のごく一部というわけです。

この事態に初期に気づいたのは、『フォートナイト』の情報リークやデータマイナー(アプリの解析から未発表情報を発掘する人)として知られるRicky Owens(別名iFireMonkey)氏です。

Rickey氏の報告を受けて、The VergeもComparitech(英企業で、中国で規制されているサイトをドメイン毎にチェックできるサービスを提供)で調べたところ、「store.steampowered.com」(Steam Global版ストア)が中国全土からアクセス不能の一方で、Steam China(store.steamchina.com)は利用できると確認されたしだいです。日本時間で26日のお昼現在でも、状況は以下の通り変わっていません(12月27日午前9時時点でも同様)。

中国からグローバル版Steamストアへのアクセスが不能に、中国政府の意図的なブロックか
かたやアクセスに問題ないSteam Chinaは、ワークショップやフレンドのプレイを視聴できるブロードキャストおよび掲示板など、本家にあるコミュニティ機能がすべて削られています。販売ゲームが著しく絞り込まれているのも、開発者が中国政府の承認を得る必要があるためです。

もっとも一時的なネットワークの障害ではないかとの指摘もあり、今のところ真実は不明です。が、もしも中国政府によるSteam Globalストアへの意図的なブロックだとすれば、8月末に未成年者は週にわずか3時間しかオンラインゲームを遊べないと規制したことや、厳しいルールに沿って大きく修正されていた中国版『フォートナイト』のサービス終了に続く、ゲームへの締め付けが強化された1年の総括に相応しいといえそうです。

(Source:the VergeEngadget日本版より転載)

iCloud、ツイッター、マインクラフトなどに使われているオープンソースのログユーティリティにゼロデイ脆弱性が見つかる

広く利用されているJavaログ出力ライブラリで見つかった問題の影響を受け、AppleのiCloud、Twitter、Cloudflare(クラウドフレア)、Minecraft(マインクラフト)、Steam(スチーム)など、数多くの人気サービスが、ゼロデイ脆弱性にさらされていることが報告されている。

膨大な数のアプリ、ウェブサイト、サービスで使用されているオープンソースのログユーティリティ「Apache Log4j」に発見されたこの脆弱性は、Alibaba(アリババ)のChen Zhaojun(チェン・ジャオジュン)氏が報告したもので、LunaSec(ルナセック)の研究者によって「Log4Shell」と名づけられた。Log4Shellが最初に発見されたのは、Microsoft(マイクロソフト)が所有するMinecraftだったが、LunaSecは、主なJavaベースの企業向けアプリやサーバーのほぼすべてにLog4jが「ユビキタス」に存在していることから「非常に多くのサービス」が悪意のある行為に対して脆弱であると警告している。このサイバーセキュリティ会社は、ブログ記事の中で、Apache Struts(アパッチ・ストラッツ)を使用している人は誰もが「おそらく脆弱である」と警告した。

これまでにLog4Shell攻撃に脆弱であることが確認されたサーバーを持つ企業は、Apple(アップル)、Amazon(アマゾン)、Cloudflare、Twitter、Steam、Baidu(百度、バイドゥ)、NetEase(ネットイース)、Tencent(テンセント)、Elastic(エラスティック)などだが、他にも数千とまではいかなくとも数百の組織が影響を受けている可能性がある。Cloudflareは、TechCrunchに寄せた声明で、攻撃を防ぐためにシステムを更新したと述べており、悪用された形跡はないと付け加えている。

NSA(米国家安全保障局)のサイバーセキュリティ担当ディレクターであるRobert Joyce(ロバート・ジョイス)氏は、同局が開発した無償でオープンソースのリバースエンジニアリングツール「GHIDRA」も影響を受けることを確認した。「Log4jの脆弱性は、NSAのGHIDRAも含め、ソフトウェアのフレームワークに広く搭載されているため、悪用される恐れが大きい」と、同氏は述べている。

ニュージーランドのCERT(コンピューター緊急対応チーム)や、ドイツテレコムのCERT、そしてウェブ監視サービスのGreynoise(グレイノイズ)は、攻撃者がLog4Shell攻撃を仕掛けるための脆弱なサーバーを積極的に探していると警告している。Greynoiseによると、約100の異なるホストがインターネット上でLog4jの脆弱性を悪用する場所をスキャンしているとのことだ。

HackerOne(ハッカーワン)のシニアセキュリティテクノロジストであるKayla Underkoffler(カイラ・アンダーコフラー)氏は、今回のゼロデイ脆弱により「世界の重要なサプライチェーンに対する攻撃において、オープンソースソフトウェアがもたらす脅威が増大している」ことが明らかになったと、TechCrunchに語った。

「オープンソースソフトウェアは、現代のデジタルインフラストラクチャのほぼすべてを支えており、平均的なアプリケーションでは528種類のオープンソースコンポーネントが使用されています」と、アンダーコフラー氏は語る。「2020年に発見されたリスクの高いオープンソースの脆弱性の大半は、2年以上前からコード上に存在していますが、ほとんどの組織では、サプライチェーン内のオープンソースソフトウェアを直接制御して、これらの弱点を簡単に修正することができません。しばしば資金が不足するこのソフトウェアを保護することは、それに依存しているあらゆる組織にとって急務です」。

Apache Software Foundation(アパッチ・ソフトウェア財団)は、Log4jのゼロデイ脆弱性を修正するための緊急セキュリティアップデートを米国時間12月10日に公開し、すぐにアップデートできない場合の緩和策も発表している。ゲーム開発会社のMojang Studios(モヤン・スタジオ)も、このバグに対応したMinecraftの緊急セキュリティアップデートを公開した。

画像クレジット:Busà Photography / Getty Images

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(文:Carly Page、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

1996年の初代「Quake」が復活、PC・PSなどクロスプラットフォーム8人対戦対応で新規拡張パックも

1996年の初代「Quake」が復活、PC・PSなどクロスプラットフォーム8人対戦対応で新規拡張パックも

Bethesda / id Software

ゲームイベント QuakeCon 2021 開催にあわせて、ベセスダ / id Software が初代『Quake』をマルチプラットフォームで(再)発売しました。

『DOOM』(2016)のようなリブート新作ではなく、1996年のQuakeをそのまま現代のプラットフォーム向けに蘇らせた作品です。

新生 Quake はプレイステーション4 / 5、Xbox One / Series X|S、Nintendo Switch、PC対応。クロスプラットフォームで8人対戦・4人co-op(協力)プレイができるほか、ローカルで画面分割の4人マルチプレイにも対応します。

価格は9.99ドル / 1100円~1150円(プラットフォームによる)。定額ゲームサービス Xbox Game Pass加入者はXbox / PCとも追加料金なしでプレイ可能です。QuakeのPC版をSteam や Bethesda.netですでに購入済みの場合、グラフィック強化やクロスプレイ、追加コンテンツを含む新バージョンに無料でアップグレードできます。

1996年の初代「Quake」が復活、PC・PSなどクロスプラットフォーム8人対戦対応で新規拡張パックも

Bethesda / id Software

Quake はid Softwareが1996年に発売した一人称視点シューティング(FPS)ゲーム。同社が1993年に発売した DOOMはステージを3Dポリゴンで描写した一人称視点からFPSの始祖といわれますが、敵キャラクターやアイテム等は2Dのドット絵を何種類か用意して切り替える昔ながらの方式でした。

Quakeは敵キャラクターも含めてポリゴンでの描写になり、3Dを活かしたマップやゲームプレイが広がったほか、LANおよびインターネットを介した対戦、拡張や改造を通じた新規ゲーム、FPSで定番とされるゲームルールの数々など、現代に続くFPS人気の基盤となった作品です。

今回リリースされたのは、1996年発売の初代 Quake をオリジナルに忠実なままワイド化や画角調整・最大4K出力・被写界深度効果などに対応させ、コンテンツを追加したタイトル。後日のPS5 / Xbox Series X|S最適化アップデートではネイティブ4K 120fpsにも対応します。

1996年の初代「Quake」が復活、PC・PSなどクロスプラットフォーム8人対戦対応で新規拡張パックも

Bethesda / id Software

ゲームの中身としては、オリジナルのキャンペーン・追加ミッションパック2つに加えて、20周年に制作された新規キャンペーン Dimension of the Past、今回新たに開発された完全新規のキャンペーン Dimension of the Machine が付属。『Quake II』かと思って買ったら Quake ミッションパック2だった悲劇も起きません。

後者のキャンペーン2種は、リブートの『ウルフェンシュタイン』シリーズを手掛ける Machine Gamesによる開発です。キャンペーンは一人で遊ぶことも、クロスプレイのco-opでもプレイできます。MOD(改造) や追加キャンペーンは今後も継続的にリリース予定。

1996年の初代「Quake」が復活、PC・PSなどクロスプラットフォーム8人対戦対応で新規拡張パックも

Bethesda / id Software

Nintendo Switch版は海外では販売中。ベセスダ日本の発表でも(海外発表の翻訳で)触れられていますが、国内のマイニンテンドーストアでは検索にもかからず販売していないようです。

Quake(Steam)
Quake(PlayStation Store)
Quake を購入 – Microsoft Store ja-JP
Quake | Bethesda.net

Engadget日本版より転載)

マイクロソフト幹部が携帯ゲームPC「Steam Deck」でXboxクラウドゲームが快適に遊べたと賞賛

マイクロソフト幹部が携帯ゲームPC「Steam Deck」でXboxクラウドゲームが快適に遊べたと賞賛

Valve

Xboxの責任者であるフィル・スペンサー氏が、Xboxクラウドゲーミング(xCloud)がValve社の携帯ゲーミングPC「Steam Deck」で快適に動作するとコメントしています。

先週末、スペンサー氏はTwitterでSteam Deckを賞賛し「今週はValve社でスコット、エリック、ゲイブ(いずれもValve社の幹部)とSteam Deckについて話していた」と語りました。さらに「今週ほとんどの時間Steam Deckを手にしてみた後では、これは本当に素晴らしいデバイスだと言えます。外出先でゲームを楽しむことができ、画面の大きさや操作性、すべてが素晴らしい。『Halo』や『Age』(おそらく『Age of Empires』)をプレイしても気持ちがいいし、xCloudもうまく機能している。おめでとう、SD(Steam Deck)チーム」と付け加えています。

記事執筆時点では、xCloudがSteam Deck上でWebブラウザまたはネイティブアプリのどちらで動いているかの確かな手がかりはありません。が、スペンサー氏は少なくとも、このサービスがSteam Deckで遊べることを予告したとは言えそうです。

Xboxクラウドゲーミングは、マイクロソフトのデータセンターにあるサーバ上でゲームを動かし、結果を映像としてストリーミングすることで、ゲーミングPCやゲーム専用機がなくとも、スマートフォンやタブレットなど「ネット動画が見られる」程度の端末で同じゲームが遊べるしくみ。現在は定額遊び放題サービスXbox Game Pass Ultimateの加入者向け特典として提供されており、すでに(対象地域では)AndroidやiPhone/iPad上で利用できるほか、旧世代のXbox Oneでも「多くの」Xbox Series X向けタイトルをプレイ可能にする方針が発表されています

Steam Deckは今年12月から米国や欧州を含む地域で、日本などその他の地域では2022年から順次発売予定。基本的にはArch LinuxベースのSteamOS 3.0で動きますが、Windows 11も問題なく動くよう作業中との公式声明がありました

ほか関連ニュースとして、スペンサー氏は「Xbox Game Passが他のゲーム機(主にNintendo Switch)にも登場すると思うか」という質問を受けました。それに対してスペンサー氏は、Xboxは「そのような議論に対して完全にオープン」だが、他の閉鎖的なプラットフォームが「Game Passのようなもの」を今すぐには求めていないことを理解していると回答しています。

これまでにも、Nintendo SwitchでXbox Game Passが遊べるようになるとの噂話はありました。とうてい信じがたい話ではありますが、初代Xbox関係者が任天堂に買収を持ちかけたという都市伝説が真実だったこともあり、こちらも本当に京都まで行って交渉している可能性もゼロではないのかもしれません。

(Source:Phil Spencer(Twitter)。Via NMEGamesradarEngadget日本版より転載)

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Valve

Valve社が発売予定の携帯ゲームPC「Steam Deck」はWindows 10がインストール可能だと判明していますが、次期Windows 11も問題なくインストールできるよう作業中との公式見解が発表されました。

現世代のWindows 10が最新の携帯ゲームPCで動くことには不思議はありませんが、次期Windows 11についてはTPM 2.0必須とされています。実際にマイクロソフトが最初に提供したPC正常性チェックアプリでは多くのPCが互換性がないと表示され、サードパーティ製のTPM 2.0対応ボード購入に走るユーザーも相次ぎました。

その後に配布されたプレビュー版では要件が緩和されていますが、あくまで「幅広くテストする」に留まる可能性もあり、製品版で同じ仕様が引き継がれるかどうかは記事執筆時点では不明です。

この点につきValve社のSteam DeckデザイナーであるGreg Coomer氏は、海外テックメディアPCGamerに「いまTPMに注目が集まっています」「これまではWindows 10に集中していたため、そこまでは手が回らなかったのです。私たちが期待しているのは、それに応えられることです」と語っています。

これは心臓部分となるAPUを開発したAMDとも協議してきたことであり、Coomer氏いわく「BIOS(UEFI)レベルでの対応を確認するために、AMDとの話し合いも行っています」とのこと。そのため「Windows 11で何か問題が発生したということは、今のところ一切ありません」と語られています。

標準のSteamOS 3.0をWindows 11に置き換えたいと考えている人にとっては、Coomer氏の発言は朗報と言えます。8月時点ではSteamで販売されているゲームの内、LinuxおよびSteamOSが正式サポートされているのは全体の15%に過ぎず、最もプレイされている10本のゲームのうち半分が動かないことも明らかにされています

Valve社はProton(Linux上でWindowsアプリを動かすしくみ)を改善することで「Steam Deckを出荷するまでに、すべてのゲームが動作するようにする」という目標をめざすと述べていました。

それが達成できれば出荷状態のSteam Deckで、何の手間もかけずに豊富なゲームライブラリが楽しめるはず。ですが、もし実現しなくとも、Windows 11をインストールして「携帯Xbox」として活用できる可能性が高まったとは言えそうです。

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(Source:PCGmaerEngadget日本版より転載)

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タグ:RDNAWindows(製品・サービス)Windows 11(製品・サービス)AMD(企業)OS / オペレーティングシステム(用語)Steam(製品・サービス)TPM / Trusted Platform Module(用語)Valve Corporation(企業)UEFI(用語)Linux(製品・サービス)

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Valve

先日Valveが「Steamが動くハンドヘルドゲーミングPC」ことSteam Deckを正式発表しましたが、Arch LinuxをベースとしたSteam OSゲーム専用機という他は未知の部分が多く残されていました。

その続報として、Windowsをインストールできることや「どれだけSteamで販売中のゲームが動くのか」といった続報が伝えられています。

まずWindowsやサードパーティ製コンテンツについては、Valveの開発者向け公式FAQにて「Steam DeckはPCなので、プレイヤーは他社のOSを含めて何でもインストールできます」と述べられています。

この件になぜ注目が集まっていたかといえば、Steam OSつまりLinux上でSteam用ゲームがすべて動くわけではないからです。Steamで販売されているゲームのうち、LinuxおよびSteam OSが正式にサポートされているのは全体の15%に過ぎません。

そうした事態を緩和しているのが、数年にわたるValveの「Linux上で多くのWindows用ゲームを遊べるようにする」ことへの取組みです。それでもProtonDB(Linux上でWindowsアプリを動かす「Proton」の対応状況をまとめたサイト)によると、Steamで最もプレイされているトップ10のうち半分が動かないとのこと。

この原因はProtonとチート対策ソフトを搭載したタイトルとの相性の悪さとされており、Valve社はEACやBattllEye(どちらもチート対策ソフトウェア)と協力していると述べています。つまり、これらを採用しているApex Legends, Destiny 2, PUBG, Fortnite, and Gears 5がまもなくSteam DeckとProton上で動くかもしれないーーテックメディアThe Vergeはそう指摘しています。

しかしWindowsそのものをインストールすれば、そうした問題は一挙に解消されるはず。The Vergeによれば、Steam Deckのハードウェアは「AMDのカスタムGPUを搭載し、8つのRDNA 2 CUを備え、最大1.6TFLOPSの性能を発揮する。これはXbox One S(1.4TFLOPS)よりもわずかに上で、PS4(1.8TFLOPS)をわずかに下回る性能だ。最新のRDNA 2アーキテクチャを採用しているため、TFLOPSだけで比較するのは難しいが、携帯型PCゲームに十分な性能を発揮することは間違いなそうだ」とのこと。そうした強力なデバイスにWindowsを積めば、ポータブルXboxに近くなるというわけです。

とはいえ、Windowsをインストールする場合は完全なドライバーのサポートがある保証もなく、ハンドヘルド機器用に最適化されていないUIも苦労するかもしれない。さらに(Windows 10 PCだからといって全ゲームが動くわけではないように)Steam DeckのWindowsでゲームがどれだけ上手く機能するかも明らかではないとも指摘されています。

ともあれ、これほど高性能のハンドヘルドPCが399ドル(約4万3800円)からの低価格で入手できることは、先行している他社の「Steamゲームが遊べる超小型ゲーミングPC」の相場感覚からすれば驚異にも思えます。実際、Valveの共同創設者であるゲイブ・ニューウェル氏は米IGNの取材に対して、「消費者に魅力を感じてもらえる価格帯にすることが非常に重要であること」は分かっていたので大変な努力をしており、価格設定は「二次的に痛みを伴うものだった」とも語っています。

記事執筆時点ではSteam OS上でのSteamゲーム互換性は十分とは言えませんが、今後しだいに改善されていくはず。日本上陸は欧米よりも遅れる見通しですが、その頃にはWindowsをインストールする必要がないほど大半のゲームが完全に遊べることを期待したいところです。

(Source:SteamworksProtonDB。Via The VergeEngadget日本版より転載)

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タグ:RDNAWindows(製品・サービス)AMD(企業)OS / オペレーティングシステム(用語)Steam(製品・サービス)Valve Corporation(企業)Linux(製品・サービス)

Valveが約4.4万円のポータブルゲーミングPC「Steam Deck」発表、欧米では2021年12月発売

ゲームハードウェアの分野に新たなチャレンジャーが現れた。ゲーム配信大手のValveは米国時間7月15日、PCゲームを外出先でもプレイ可能にする399ドル(約4万3800円)のポータブルゲーム機「Steam Deck」の発売を発表した。

この携帯ゲーム機は7インチ液晶ディスプレイを備え、4コア8スレッドのZen 2 CPU、AMD RDNA 2グラフィックス、16GBのRAMを搭載している。ストレージは64GBから512GBまであり、後者のスペックでは価格は649ドル(約7万1300円)になる。内蔵ストレージはmicroSDカードで拡張することが可能だ。

画像クレジット:Valve

当然のことながらこの製品は、Valveの人気プラットフォームであるSteam向けにカスタマイズされている(それは名前からも明らかだ)。ユーザーがSteamアカウントにログインするとライブラリやフレンドリストが表示され、すぐに使い始められるようになっている。また、専用のSteamボタンも付いている。

このシステムは以前から噂されていたが、ゲーミングが急速に進化している時代に世に出ることになった。基本的にValveは、(有機ELであろうとなかろうと)任天堂が自認するNintendo Switchのグラフィックの限界を凌駕しようとしている。一方で、Microsoft(マイクロソフト)のような企業によるクラウドベースのゲームが、レイテンシーやその他の技術的な限界に対処するために、まだ足場を固めていないというギャップを埋めることも期待している。またNvidia Shield Portableも存在するが、そちらのプロジェクトは最近あまりニュースを聞かない。

画像クレジット:Valve

1280×800のタッチスクリーンの両脇には、2つのトラックパッドとサムスティックが配置されている。また、内蔵ジャイロスコープは、動きを利用してゲーム体験をコントロールする。USB-Cポートが1つ搭載されており、充電や周辺機器、大画面への接続に利用できる。Valveの計算によると、40Whのバッテリーは7~8時間のゲームプレイを可能にするという。

画像クレジット:Valve

このシステムは現在一部地域で予約が始まっており、米国、カナダ、欧州連合、イギリスではホリデーシーズンに間に合うよう12月に出荷開始の予定だ(訳註:他の地域では2022年に出荷が始まると見られるが、まだ正式には発表されていない)。

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画像クレジット:Valve

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(文:Brian Heater、翻訳:Aya Nakazato)