米国のKoboがAuraの後継モデルとなるNiaの予約を開始、地味なアップデート

電子書籍リーダーのカテゴリーは、かつてはエキサイティングだった。少なくとも、この分野に期待できる程度にはエキサイティングだった。主要プレイヤーの多い活気のあるカテゴリーで、お互いが切磋琢磨していた。しかしほかの多くの市場が押さえ込まれたのと同様に、アマゾンが競合をほとんど一掃してしまった。

しかしその中でKoboは、いまでもこのカテゴリーで一定のポジションを維持しており、カナダ、フランス、日本、オーストラリア、ニュージーランドなど多くの国での市場シェアは堅調だ。この一因としては、2012年に楽天によって買収されたことも少なからず寄与していると思われるが、技術面で確実に革新を取り入れてきたことが大きい。アマゾンはこれに対して常に注意を払っているのだ。

しかし、今回登場したNiaは革新的ではない。Koboのサイトで少し前から販売されなくなった標準モデルのAuraの後継として作られた新しいモデルだが、あまり魅力を感じない。最大のアップデートはハードウェアのデザイン変更で、まあ悪くはないが。Auraでは背面にあった大きな青色の電源ボタンは、デバイス底面の小さい黒いボタンになった。

画面は業界標準の6インチE Ink Cartaだ。解像度は212ppiのままだが、画素数はダウングレードされたようで1024 x 768ドットから1024 x 758ドットへとわずかに減っている。これはちょっと不思議だ。また少し軽くなり、やや細く縦長になっている。いずれもちょっとした変更だ。

ストレージが4GBから8GBに増えたのは、ちょっとしたことだがいい変更点だ。8GBの容量で最大6000冊を保存できるという。フロントライト技術のComfortlineは引き続き搭載されている。なお、アマゾンがKindleのハイエンドモデルに最近搭載した色温度の調整機能のようなものとはまったく異なる。

スリープカバーも販売されている。E Inkの画面は傷つきやすいので、リュックに電子書籍リーダーを放り込む人にはお勧めだ。そして重要な点として、価格はAuraと同じく100ドル(約1万700円)。標準のKindleの広告つきモデルより10ドル(約1070円)高く、広告なしモデルより10ドル安い(日本語版記事公開時点では日本でのNiaの発売は発表されていないため、価格は不明)。

新しい電子書籍リーダーは前モデルにあたるAuraからそれほどアップグレードされているわけではないが、特に人気のePubなど非独占的なファイルフォーマットを使えるオープンなプラットフォームであることから、Koboは依然としてKindleの有力な代替サービスだ。Niaの予約注文はすでに始まっていて、7月21日以降に出荷される。

画像クレジット:Brian Heater

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(翻訳:Kaori Koyama)

KoboのLibra H2OはFormaのカタチを受け継ぐ安価なモデル

私は長い間、Koboにはなんとなく憧れのようなものを抱いていた。それには、いくつかの理由がある。1つは単純に、そのメーカー(現在は楽天の子会社)が、電子書籍リーダー市場でAmazonと競合する、最後に残ったわずかな会社の1つだということ。2つめは、Pocketのような機能も統合していること。そして3つめは、ePubのようなフォーマットをサポートする、同社のデバイスのオープンな性格だ。それによって、1社のストアに縛られる必要がなくなる。

またKoboは、実験することを決して恐れない。昨年登場したFormaは、その完璧な例だ。Kindleのハイエンド機、Oasisの直接の対抗機だが、丸みを帯びた特徴的な形を採用し、物理的なページめくりボタンを備えている。画面サイズは8インチだ。この画面サイズは、280ドル(日本では税込3万4344円)という価格設定と相まって、このデバイスをニッチなカテゴリーに追いやるものだろう。

新しいLibra H2Oは、かなり実用的な製品で、Formaのカタチを7インチの画面で実現している。価格も、ずっとリーズナブルな170ドル(約1万8000円、日本版価格は未発表)に抑えている。もちろん、それでも電子書籍リーダーの世界では安いほうではない。例えば、Kindle Paperwhite(日本版は1万3980円)よりも約40ドル高い。しかしFormaの特徴が、より入手しやすい製品に反映されるのを見るのは嬉しいものだ。電子書籍リーダーの世界は、革新が遅いことで悪名高い。というのも、もはや競合する会社がわずかしか残っていないからに他ならない。

私も、OasisやFormaが採用した「ハンドル」付きのデザインが、だんだん気に入ってきた。本物の本のような左右対称のデザインではないが、それはそれで、製品としての扱い方を考慮した形状になっている。Nookがなくなってしまってからというもの、多くの会社が完全にミニマリスト的な設計を選択するようになった。サイドパネルと、物理的なページめくりボタンを装備したことは、最小限の形状よりも、機能を重視する方向への転換として歓迎できる。

もちろん、価格の安さは、より安っぽい材料の採用に直結する。Libra H2Oは、いかにもプラスチックっぽい。特にOasisを使った後では、そう感じる。ボタンの質感も、Oasisには及ばない。やはり素材の質を落としているからだろう。また、これはちょっと奇妙に感じられるのだが、ボタンの機能が上下逆になっているように感じられる。デフォルトでは、上のボタンで前に戻り(下向きにスクロールし)、下のボタンで先に進む(上にスクロールする)。これは、設定で簡単に入れ替えることができるものの、Koboではそちらが「逆」なのだ。

やはり、このカタチはなかなかいい。縦向きに持っても横向きに持っても読むことができ、内蔵の重力センサーによって、自動的に画面も回転する。背面はざらざらしたグリップになっていて、大きな電源ボタンも配置されている。右側(持ち方によっては下側)には、充電とファイル転送用のmicroUSBがある。電子書籍リーダーの世界では、まだしばらくはUSB-Cが採用されることはないだろう。

Koboは、ソフトウェアを改良して、見やすいメニューの表示や、スクラブ操作によってプレビューを表示する機能などを実現している。また新たなタッチ操作として、画面の側面をスワイプすることで、フロントライトの明るさを調整することも可能となった。

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H2Oという名前が示すように、LibraはIPX8規格の防水機能(水中形)を備えている。これは、水面下2メートルで最長約60分間使うことができるというもの。そう、つまりお風呂に持ち込めるのだ。ストレージは8GB(最大約6000冊)で、512MBのRAMと1200mAhのバッテリーを装備する。1回の充電で、だいたい1週間は使えるだろう。

Libraは、米国内では10日から予約を受け付ける。その翌週には店頭にも並ぶ予定だ。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

Amazonの廉価版の新型Kindleの表示品質にはちょっとがっかり

Amazon(アマゾン)のKindleは、言うまでもなく、電子書籍リーダーの購入を検討する際に、真っ先に思い浮かぶブランドだ。とはいえ、もちろんライバル機種もある。比較してみると、最新のエントリーモデルのKindleは、あまりお買い得とは言えないように思える。価格は安いが、品質もそれなりで、水準を満たしていない。

電子ペーパーを採用したKindleのラインナップの中で、最も基本的な現在のデバイス、つまりただの「Kindle」(Kindle Paperwhiteや、Kindle Oasisなどではない)は、今年2019年にアップデートされ、いくらか改良が加えられた。調整可能なフロントライト付きのE-Inkディスプレイ、改善されたタッチスクリーン、そして全体的なデザインも刷新された。とはいえ、気づかない人も多いほどの変化でしかない。

価格は110ドル(日本版は1万980円)、またはデバイス上の広告表示を受け入れるなら90ドル(日本版は8980円)で、市場に出回っている同クラスのデバイスの中でも安い方だ。また、上位モデルのKindle Paperwhiteの150ドル(日本版は1万5980円)、Kindle Oasysの270ドル(日本版は3万1980円)と比べても、はるかに安い(両モデルとも「広告付き」は、それぞれ2000円ずつ安いが)。

もちろん、OSはおなじみのKindle OSで、他のモデルと同様、Amazonアカウントとシームレスに同期する。ざっくりと比べれば、フォーマット、ストア、アクセス性、その他の点で、他のモデルとものとほとんど変わらない。この範囲では、何か犠牲にしなければならないようなことはない。

残念ながら、犠牲にしなければならないのは、もっと重要なこと。表示品質だ。

ここ数年、電子書籍リーダーのディスプレイの品質が、解像度と照明の両面で、大きく進歩したことは誰の目にも明らかだ。数ヶ月前、私は130ドル(日本版は1万4904円)のKobo Clara HDをレビューした。このモデルは、余計な機能はほとんどなく、率直に言って質感はイマイチだが、美しい画面と色温度調整可能なフロントライトを備えている。それだけで、十分金額に見合った価値がある。

スペックは雄弁だ。「Newモデル」のKindleの画面は、6インチでピクセル密度は167ppi。Clara HDはその約2倍の300ppiとなっている。これは、上位モデルのKindleと同じ。その違いは誰でも気付くレベルのものだ。特に文字の表示品位が違う。解像度は必ずしも高ければ高いほど良く見えるというわけでもないのだが、167と300の違いは一目瞭然だ。文字はより鮮明で、整って見える。また、フォントの違いもよくわかる。設定のカスタマイズのしがいがあるというものだ。(最近気付いたのだが、Koboには簡単にフォントを追加できる。これはなかなか素晴らしい。)

マクロ撮影でないと、両者の違いを捉えるのは難しいが、個人的にはこれは重大な問題だと考えている。スマホにしろ、タブレットにしろ、(Amazon自身のものも含む)電子書籍リーダーにしろ、すべてが高解像度を目指して進化してきたのには理由がある。逆戻りはありえない。

  1. KindleとKoboの画面比較

    Koboは「寒色」設定
  2. KindleとKoboの画面比較

    Koboは「暖色」設定
Claraは、上に示したように、寒色から暖色まで、色合いを調整可能なフロントライトも備えている。画像の色温度は実際とは異なるが、両者の違いはひと目で分かるだろう。私はこれがそれほど便利だとは思っていなかったのだが、解像度と同様、いったん慣れてしまうと、もう元には戻れない。廉価版Kindleの、冷たくて荒いピクセルの画面は、Koboの暖かくて滑らかな画面を見た後では耐え難いものがある。

どうしてもKindleが必要で、なおかつ100ドル以上を出すことができないなら、高解像度でフロントライトを備えた、旧世代のPaperwhiteモデルか何かを探してみることを真剣にお勧めしたい。読みやすさがまったく違う。そしてそれは電子書籍リーダーにとって、本当に最も重要なポイントなのだ。

買ってしまった後で後悔しないよう、もう少し時間をかけて検討してみよう。たとえばPaperwhiteモデルはよくできたデバイスであり、Amazonの「広告(キャンペーン情報)」を受け入れるなら、エントリーモデルとそれほど値段は変わらなくなる。Kindleシリーズは、だいたいどのモデルも高い質感を持っている。しかし、Kindleブランドにこだわらないなら、Kobo Clara HDはどうだろう。少しだけ値段が高いが、KindleのPaperwhiteモデルを含めて比べても、より優れた読書体験が得られる、と私は考えている。また、同社のデバイスならではの柔軟性も備えているのだ。

エントリーモデルのKindleが、同じくエントリーモデルの競合機種に対抗できるような画面を装備したら、私も喜んでお薦めしたい。しかし今のところは、この表示品質を考えると、ちょっと値段の高いモデルを推薦せざるを得ない。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

レビュー:Koboがビッグになった―Aura One は7.8インチ画面の防水電子書籍リーダー

2016-08-18-kobo-auraone

Koboは電子書籍という比較的地味なビジネスにあってリスクを恐れない戦略で知られてきた。それだけでもこのカナダの企業の存在価値は十分にある。Koboがスクリーンサイズやデバイスの品質、機能の革新を推し進めなかったらAmazonが独占する市場にはまったくイノベーションが起きていなかっただろう。

Aura OneでKoboはAura HDにつづいて再び大胆なイノベーションを行った。7.8インチのディスプレイはAura HDの影を薄くするほど巨大だ。ただし230ドルという価格もこのサイズにふさわしい。サイズに加えていくつか歓迎すべき機能を備えているものの、電子書籍リーダー専用機としては相当の高価格だ。AmazonのKindle Voyageは30ドル安い(すくなくとも特別価格の場合)。

しかし Koboの前回の賭けは成功した。Kobo自身、Aura Oneは「万人向けの製品ではない」ことをいち早く認めている。この種のデバイス、つまり市場で最高のeリーダーに200ドル以上を支払ってもいいという消費者がターゲットだ。

スペック

  • 7.8インチ、1872 x 1404 E Inkディスプレイ
  • 8GBメモリ、 1Ghz CPU

メリット

  • 大画面
  • 夜間用淡青色照明
  • 防水

デメリット

  • 高価
    • バッテリー駆動時間がやや減少

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あらゆるeリーダーの画面は6インチへとなびいてきた。KoboとAmazonはともに各種の画面サイズを試してきたものの、結局は6インチが最適という結論に戻っている。このサイズは書籍の1ページを表示するのに十分大きく、読み終わった後はパンツのポケットに入れられる。

Koboは2013年に発表された6.8インチのAura HDで大画面化のパイオニアとなった。この製品はいまだにeリーダーで最大の画面だ。表示面積が広がったことでページめくりの回数は減った。また大きなフォントでの表示やPDFファイルの表示にも適するようになった。画面の小さいeリーダーでPDFを表示させようとするとピンチとスクリールでひどい苦労をすることになる。

7.8というサイズは巨大だが、使ってみると決して大き過ぎはしない。もちろんこのサイズではポケットに入れて持ち歩くのは論外だ。バスや地下鉄の中で片手で読むことはまだ可能かもしれない(これはユーザーの手の大きさにもよる)。Aura
Oneの重さは230gで6.9mmというのははKoboファミリー中でいちばん薄い。長時間の読書も苦にならない。

eリーダーのキャデラック

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Aura Oneがこれほど薄い仕上がりになったのは、側面バックライト、一枚ガラスの新しいディスプレイの貢献が大きい。周囲のベゼルはかなりのサイズで下部にKoboのロゴがあり、トップには目立たないが環境光のセンサーがある。裏側は電子書籍リーダーとしては大胆なデザインだ。側面にはテーパーがつき、わずかに凸面になっており、手のあたりが柔らかい素材で覆われている。

トップにはたいへん目立つ電源ボタンがある。物理的なボタンはこれが唯一のものだ。最近AmazonのKindle Voyageで復活したページめくりボタンは残念ながら装備されていない。下部にはmicroUSBポートがある。USB-Cが欲しかったところだが、スマートフォンでも採用しているメーカーはまだ少ないのでこれは無理なのぞみだったかもしれない。

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外部ポートがありながらAura Oneは依然として IPX8規格の防塵防水だ。これは水深2mの水中で1時間耐えられることを意味する。これは読書の可能性を大きく広げるものだ。ともあれれ読書中にデバイスを風呂の中に取り落としても壊れる心配をせずにすむ。

目にやさしい

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E Inkのディスプレイの解像度は1872 x 1404、300 ppiで、Kindle Voyageと最新のKobo Glo HDと同じだ。多くの印刷物と同程度の解像度なので文字や画像を十分鮮明に表示できる。E Inkの特性はすでによく知られるようになっているが、電力消費が最小で直射日光下でも読みやすい代わりに動作は驚くほど遅い。

通常の電子ディスプレイに比べて、このデバイスでウェブサイトを表示させると大きく見劣りする。しかし大半の消費者はeリーダーとしての機能だけを求めるはずなので欠点とはいえないだろう。

Aura OneはComfortLight Proテクノロジーを搭載しており、ベッドではバックライトの明るさをコントロールできる。電子書籍リーダーにバックライト照明が加わったのはそもそもベッドでの読書を快適にするためだったから、画面の明るさが調節できるようになったのは大きな進歩だ。

ハードウェア

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eリーダーのキャデラックのプロセッサーは1GhzのSolo Lite iMx6だ。パフォーマンスはAura HD、Kindle Voyageと同等だ。これに512MBのRAM.が組み合わされ、ページめくりのスピードをアップさせている。ただしE Inkの画面に慣れていないユーザーにはかなり遅く感じられるかもしれない。残念ながら電子書籍リーダーの表示テクノロジーはここ数世代hではさほど劇的な進歩を遂げているとは言いがたい。

逆にAura Oneのストレージに関しては問題はない。Aura HDのストレージ容量の2倍にあたる8GBとした。 この容量は拡張できないが、eブックを6000冊格納できるというのであればおそらくほとんどのユーザーにとって十分だろう。またユーザーはドラグ&ドロップでパソコンからEPUB、MOBI、PDF、CBZ、CBR(コミック用)などのファイルを直接保存することができる。このオープンさがKoboの特長のひとつだ。なお大画面化にともなってバッテリーのもちはやや減少した。

ただし価格は229ドル

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電子書籍リーダー専用機としてはやはり高価だ。KoboにはAmazonのようなアグレッシブなマーケティング能力はない。 (もっとも日本のeコマースの巨人、楽天の傘下に入ったことは助けになっているだろう)。Koboにできることは電子書籍を読むことだけなので、すでにニッチ的である電子書籍リーダーの中でもさらにニッチな製品ということになりそうだ。

しかしKoboが電子書籍リーダーという狭い世界を離れてAura Oneをデザインしたことは大いに歓迎されるべきだ。この価格ではAura Oneはeリーダーの入門機ではないかもしれないが、巨大な画面、調節できる淡青色の照明、大容量のメモリなどの特長で相当数の熱心なユーザーを見つけることができるはずだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

楽天、Kobo Glo HDを予約受付中―Kindle Voyageと同クラスの高解像度で70ドル安い〔日本発売は不明〕

Koboの新しいGlo HD eリーダーのキャッチフレーズは「最高の解像度を最低価格で」だ。販売開始は5月1日で、価格は129.99ドルが予定されている。楽天傘下のKoboの新製品は300ppiの解像度の6インチ・ディスプレイを備える。199.99ドルのKindle Voyageと解像度では同等なのでピクセル感のまったくないシャープなフォントが表示されるだろう。

実は、Kobo Glo HDとKindle Voyageはどちらもe-inkのCartaスクリーンを使っており、テキストのレンダリングの精細さにかけてはiPhoneや最新のAndroidデバイス同等だ。ただし低消費電力のeインクを使っており、表示はモノクロだが、長時間の読書には適している。

Glo HDはまたKoboのComfortLightテクノロジーを使っており、暗い場所でも読める。その他のスペックとしては、1GHzプロセッサー(これもVoyageと同等)、4GBの内蔵ストレージ(これもVoyage同等)などが判明している。重量は180gでサイズは 157 x 115 x 9.2mmとVoyageより少し短く、少し厚い。

Glo HDになくてVoyageにあるのは、周囲の明るさに合わせて照明の強さが自動的に調節される機能とベゼルに設けられたページめくりボタンだ。またKoboはWi-Fi接続のみでVoyageのようにセルラー接続は用意されていない。こうしたVoyageの機能はあれば便利だが、やはり最大のセールスポイントは解像度だ。Koboがこの点でまったく同一のスクリーンを備えたモデルを大幅に安い価格で投入してきたことはKoboファンにはうれしいニュースだろう。ただしAmazonのKindleエコシステムに満足しているユーザーをKoboに引き寄せるのに足りるかどうかは不明だ。

〔日本版〕楽天のKoboページにはまだ情報がない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

印刷版の読者にeブック版を無料ないし割引で提供するサービス、BitLitが登場

TechCrunchの読者の多くは、印刷版の本もたくさん持っているだろうが、新たに読む本は大部分eブックに移っていることと思う。それなら、かさばる印刷版の蔵書のeブック版が安く手に入ったら便利だろう。それがBitLitが提供するサービスだ。

カナダのバンクーバーに本拠を置くこのスタートアップは出版社と協力して、すでに印刷版を所有している読者に無料または割引価格で電子版を提供する。またBitLitは出版社が印刷版に電子版をバンドルして販売するのを助ける。

現在のサービス提供地域はアメリカ、カナダ、イギリスの3カ国だ。

今日(米国時間5/22)、BitlitはKoboのファウンダーで前CEOのMichael Serbinisが新しく立ち上げたThree Angels Capital、BDC Venture Capital、WUTIFのMike Voker、バンクーバーの著名エンゼル投資家、Jim Fletcherからエンゼル投資を受けたことを発表した。投資金額は明らかにされていない。

BitLitが読者にとってありがたいサービスなのは自明だが、出版社にとってのメリットは何だろうか? BitLitはまずeブック自体の売上が得られ、さらに印刷版と電子版のバンドルの双方を購入できるようになれば、現実の書店の効用が増すとしている。

今週私は、BitLitの CEO、共同ファウンダーのPeter Hudsonにインタビューした。Hudsonによれば「現在、現実の書店が直面しているショールーム化という問題を逆に優位性に変えることができるので、出版社はこのソリューションに非常に興味を持っている」と語った。

現実の書店を訪れる消費者は、オンラインストアのユーザーに比べて、それまでまったく知らなかった本をその場で発見して購入する傾向が高いことが分かっている。そうした発見を助けるために、出版社は現実書店に広く配本することを怠るわけにはいかない。同時に、印刷版の購入者は、販売されてさえいればその場で電子版も購入する可能性が非常に高い。

BitLitは現在、O’Reilly、Other Press、ECW Press、Osprey Group、Greystone Books、Berrett-Koehleを始め出版社80社と契約を結んでいる。提供しているeブックのタイトルは約1万で、そのうち30%は、印刷版と同時に購入するか、すでに所有していれば無料だ。

Hudsonは「読者が読みたいような人気のあるタイトルを揃えていかなければわれわれのサービスには価値がない。それはNetflixがハリウッドの映画スタジオと契約できなければただのビデオ・コーデックに過ぎないというのと同じだ」と語った。Bitlitは近くさらに多くの出版社との契約を発表できるという。

ユーザーが実際に印刷版の所有者であることを確認して不正を防ぐため、BitlitではiOSAndroid版の専用アプリを開発した。ユーザーはこのアプリで本の表紙を写真に撮り 、さらに著作権情報ページに自分の名前を大文字ではっきり記入し、その写真も撮ってBitLitに送る。

私は「ずる賢い学生がこのシステムを出し抜いて無料や割引のeブックを手に入れる不正な方法を考えだすのではないか?」と尋ねてみたが、Hudsonは「この程度でもタダ乗りを防ぐには十分役立っている」と答えた。

本を所有していることが立証されると、BitLitはユーザーに対しメールでeブックへのリンクを送信する。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


SONY、北米市場で電子書籍から撤退。購入済書籍はKoboに移管

Sonyは電子書籍プラットフォーム市場から去ることを今日(米国時間2/6)発表した(Engadget)。この動きは全く予想されていなかったわけではない。Sonyはこの市場で、常にガキ大将Amazonに比べて小さなシェアしか占めてこなかった。そして最近の収支や、はるかに認知度の高いVAIOブランドを切り捨てる決断を下したことを踏まえれば、何ら驚くべき決定ではない。

電子書籍を販売するSony Readerネットストアも、米国とカナダでは来月閉店する。ただしSony Readerの所有者(おじさん、あなたのことです)は、購入済みの書籍について心配する必要はない。Sonyは寛大にも既存のライブラリーをすべてKoboに移管する。iOSおよびAndroid端末でも利用できる。合意の一環として、[Sonyの]Xperia端末にはKobo Androidアプリがプレインストールされる。

Sonyは、ユーザーが自分のコンテンツを移行する方法を明らかにしていないが、Readerのアカウント所有者には3月末のReaderストア終了日以前に、詳細の書かれたメールが送られる予定だ。

Reader端末に関しては、少なくとも米国市場では昨年10月には消える運命をうかがわせていた。当時SonyはウェブサイトからReaderセクションを全面的に削除し、既存モデルは販売中止としていた。電子書籍の販売を提携先に移すことは、そのため端末製品から手を引いたことを考えれば、おそらく賢明な選択だろう。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


Kobo、限定版の高解像度eブック・リーダー、Auraを発表―夏には独自アプリ・ストアをオープンへ

今日(米国時間4/15)、日本の楽天の子会社でカナダに本拠を置くeブック・リーダーのメーカー、Koboはは新しいデバイス、Aura HDを発表した。 これはeブックのヘビー・ユーザーを対象にした解像度265dpi、6.8インチ・スクリーン、4GBのメモリ容量、2ヶ月もつバッテリーを備えたプレミアム半で、価格は169.99ドルだ。発表イベントはロンドン・ブックフェアが今週に開催されるロンドンで行われた。

販売チャンネルの増強に努めているKoboは、今年独自のアプリ・ストアをローンチすべく準備中だ。

KoboのCEO、Michael SerbinisはTechCrunchのイタビューに対して「われわれは書籍だけでなく雑誌や子供向けコンテンツにも手を広げていくが、他社の真似はしない。多くのコンテンツが単純なeブックのフォーマットには不向きで、アプリやゲームとする必要がある。われわれの売上の25-30%をこうした新しいカテゴリーに拡張することができればこのマーケットでの主導的な地位を獲得できる。この方面でわれわれはさらにニュースを発表していく予定だ」」と語った。

Koboはやはり親会社の楽天がもっとも得意とする分野、すなわちオンライン通販との統合を深化させていくのだろう。 楽天はeコマース・ポータルの巨人であるだけでなく、Pinterestの大株主でもある。
「楽天の傘下にあることは大きなチャンスをもたらすが、同時に求められているのは優れたユーザー体験であることも忘れてはならない。われわれはすでに広告は作成しているが、現在のところこれに付け加えるべき情報はない」とSerbinisは語った。

アメリカではKoboは長年にわたってAmazonへの挑戦者とみなされてきたが、Serbinisは「わが社は小さいが強力であり、その長所の生かし方を心得ている」と述べた。

われわれがKoboを始めたときの目標はこの分野のナンバーワン、またはナンバーツーになることだった。しかしわれわれのアプローチは多くの面でAmazonとは違う。われわれは書店と協力することで市場への浸透に図っている。イギリスではWH Smithとの提携により、全国的にKoboの販売が強化されている。

われわれは各国で強力なパートナーを得ることによってAmazonがトップであるようないくつかの例外を別にすれば、その国での1位か2位のシェアを得ることに成功している。しかしまだKoboは世界市場の3分の1以下にしか進出していない。Koboブックリーダーは日本とブラジルではAmazon抑えてトップだの前にはトップだった。

Serbinisはまたeリーダーは今後開拓すべきチャンスがまだ十分に残っていると述べた。13カ国で市場調査を行った結果、99%の回答者が将来なんらかのeリーダーを買うつもりだと答えたという。そのうち36%はすでにタブレットを所有していた。つまりeリーダーとタブレットは使い方が違うというのがSerbiniの考えだ。タブレット所有者の多くは利用頻度が少なく、週に1、2度しか利用しないユーザーもいた。

もしAuraは限定版として販売されるが、もしこれが市場に受け入れられるようであれば、高解像度などの特長のいくつかは一般のKoboプロダクトにも導入される可能性がある。

Auraの出荷は4月25日から。

〔プレスリリースの全文は原文参照。現在コメント機能不調につき、こちらに。before Amazonを「Amazonを抑えて」としたのは誤りで「Amazonの(登場)前には」が正しいとおもわれるのでそのように訂正しました。ご迷惑をおかけしました。〕

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+