Google Oneが15GBまでのスマホバックアップ機能をAndroidとiOS向けに無料提供

ストレージの追加購入とライブサポートが提供されるGoogle(グーグル)のサブスクリプションプログラムのGoogle Oneが、米国時間の7月29日にアップデートされた。これによりAndroidとiOSデバイスの無料バックアップが有料会員でなくても、アプリをインストールした全員に提供される。注意点として、この機能は無料だが無料で提供されるGoogleストレージの容量は15GBだ。もしより大きなストレージが必要な場合には、Google Oneの有料メンバーになることで100GBの容量が月額1.99ドル(約210円)から利用できる。

画像クレジット:Google

2019年よりAndroid版の有料会員がこの機能を利用できるようになっており、グーグルのクラウド上にテキスト、連絡先、アプリ、写真、動画を保存可能だ。現時点でこの無料バックアップはAndroidユーザーのみの機能で、iOSユーザーは近い将来にGoogle OneアプリがiOS向けにリリースされた時点で、同機能を利用できるようになる。

画像クレジット:Google

今回のアップデートでは、Google Oneにアプリやウェブ上で利用できる新しいストレージマネージャーツールが導入されており、必要に応じてファイルやバックアップが削除できる。このツールはグーグルのサービス全体で動作し、例えば非常に大きな添付ファイルが存在するメールや、Googleドライブのストレージ内にある大きなファイルを見つけることができる。

この無料バックアップ機能で、グーグルはあきらかにGoogle Oneのユーザーを増やそうとしている。また、無料プランでの15GBのストレージ制限にすぐに到達してしまうが(さらに、Gmailなど他のグーグルのサービスと共有される)、 100GBプランの1.99ドルはGoogle Photosのようなアプリを使うグーグルのエコシステムの一部になっていて人にとっては大きな出費ではないだろう。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

Googleから閉めだされたとき簡単に早く回復する方法

ぼく自身も体験者だが、Googleの自分のアカウントから閉めだされてネット上でほとんど何もできなくなるのは、実に不愉快だ。これからここに書く対策は、アカウントのリカバリを手作業でやるよりずっと早くできる。手作業の方法だと、3-5日以上はかかる。ぼくの場合は、数週間もかかった。

今週、自分の閉め出し経験について書いたぼくの前の記事を覚えていたある同僚が、同じく閉めだされてぼくに相談に来た。ぼくが思い出した解決方法は、実は昨年発見したもので、まだ自分では試していない。でもそれは、今回の彼女の役には立ったから、とりあえずご紹介しておこう。やり方は、とても簡単だ。

Googleのストレージサービスを有料で使ってる人は、次のようにする:

  1. Google Oneへ行く。
  2. 画面上部のCallボタンをクリックする。
  3. 答えてくれる人に自分が閉めだされたことを伝える。すると、彼らが助けてくれるはずだ。

画面上部のCallボタンを押す。

Google Oneのアカウントを持ってない人は、次のようにする:

  1. Google Oneへ行く。
  2. 有料プランにアップグレードする。100GBで月額1ドル99セント(日本なら250円)からだ。
  3. 自分のストレージをセットアップしたら、Callボタンをクリックして閉めだされたことを伝える。

誰にでも有効、とは断言できないけど、ぼくの同僚の場合は完璧で、Google Oneのアカウントを取得したらすぐにGoogleのアカウントを取り戻せた。お金はかかるけど、月額250円で100GBのストレージを使えて、ストレージの問題に限らず、いろんな問題にサポートの人が答えてくれるから、心の平安が得られるよ。

関連記事: That time I got locked out of my Google account for a month…前回の閉め出し体験(未訳)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Googleが遂に、カスタマーサポートをGoogle Oneに追加

昨年私が、Googleアカウントから1ヶ月に渡ってロックアウトされた辛い話を、覚えている読者もいるかもしれない。それは本当に辛い時間だったが、コンタクトできるカスタマーサポートがないことが、フラストレーションに拍車をかけた。しかしその状況はGoogle Oneユーザーにとっては変わりつつある。もうそうなっても良い頃だったのだ。

先週私はGoogleから、私の有料GoogleストレージプランがGoogle Oneにアップグレードされたというメールを受け取った。Google Oneは今年5月に発表されていた、新しいストレージオプションである。それには2倍のストレージが提供されており、いまやこれまで1テラバイトに払っていた金額と同じ1ヶ月9.99ドルで、2テラバイトが利用可能になった。また、割り当てられた潤沢なストレージを、家族と分け合うことも可能である。だが中でも私の目をもっともひいたのは、実際のカスタマーサポートの存在だった。

最小プランでは100ギガのストレージをわずか月1.99ドルで利用できるGoogle Oneでは、誰もが実際のカスタマーサポートにアクセスすることができる。そこでは誰かと実際に対話できて、パスワードリカバリーなどの問題で助けて貰えることが期待されている。

Google OneのプロダクトマネージャーであるBrandon Badgerは、これは新しいストレージパッケージの重要な要素だと語る。「サポートは私たちにとって重要です。私たちのプロダクトを使う方々に素晴らしい体験をしていただき、疑問や問題にタイムリーにアプローチできるようになった欲しいのです」とBadgerはTechCrunchに語った。さらに彼は、有料ストレージプランを使用しているユーザーは、しばしば他の多くのGoogleサービスやサービスを使用しているので、顧客はGoogleのクラウドエコシステム全体の問題に対する回答を得ることができる、と付け加えた。

写真提供:Google

明らかに、これは相当に遅れて登場したものであり、Googleツールのビジネス版であるG Suiteの顧客には以前から提供されていたものだった。顧客サービスに連絡することができるようになったことは、消費者向けクラウド製品にはこれまで欠けていた成熟を示している。

1人のジャーナリストとして、ロックアウトされた私はGoogleのPRチームの連絡先を使う他に、助けてもらえる選択肢がなかった。多くの試みを経て、私はやっとアカウントを取り戻すことができた。だが私がこの顛末を記事にして以来、私は同じような不幸に見舞われながら、私のような連絡先を持っていない不運な人たちから、沢山の電子メールを受け取った。残念なことに、彼らの苦境に共感しながらも(もちろんそうぜすにはいられなかった)、私には彼らにGoogleの連絡先を教える事くらいしかできることがなかった。私は自分の投稿でそのときの欲求不満度について書いている:

こうした回復手順を踏んではみたものの、普通はGoogleの注意を引くために何をすることが求められているのだろうか?ストレージのために金を払っているのに、彼らにはカスタマーサービスがないのだ。彼らはこのような問題を解決するための合理的なシステムを持っておらず、問題を報告できる手段を用意していない。

私は自分のGoogleアカウントから再びロックアウトされないことを願っているが、もしそうなったとしても私(や私のような他の人たち)が、少なくともその件について問い合わせる先があるということは安心である。それはもちろん、私たちの問題が解決されることを保証するものではないが、少なくともこれまで存在していなかった何らかの解決手段の1つである。

(訳注:Google Oneへのアップグレードのお知らせは訳者には10月3日の時点で届いていた)

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(翻訳:sako)

画像クレジット: Malte Mueller / Getty Images

ドライブも他のプロダクトも全てサポートするGoogle One一般公開――まずアメリカ、順次世界へ拡大

数ヶ月前にGoogleはGoogle Oneを発表した。Googleドライブの新しい有料サービスでは利用できるストレージが増えるだけでなく、サポートなどの他の面でも有利になる。この数週間、Googleは既存のドライブ・ユーザーの契約を徐々にGoogle Oneに切り替えていた。

そして今日(米国時間8/15)から、新規契約もGoogle Oneとなる(当面アメリカからスタートするが順次世界各国に拡大される)。

Google Oneの契約は月額1.99ドルで100GBからスタートし、2.99ドルで200GB、9.99ドルで2TBなどとなる。それ以上のストレージが必要ならGoogleは10TB、20TB、30TBなどのプランを用意している。こうした大容量契約は月99.99ドルから299.99ドルとなる。

新しいプランで有利な点のひとつは契約容量を最高5人までの家族メンバーと共有できる点だ。

ストレージ容量の増強が主なセールスポイントだが、Google Oneには他にも有利な点がある。中でも重要なのは24時間年中無休でライブでサポートが受けられる点だろう。Googleのエキスパートがチャットを受けてユーザーのどんな質問にも答えてくれる。サポートされる範囲はドライブに限られず、Googleのプロダクト全般だ。

もうひとつの特典はGoogleマップで検索したとき発見したホテルを割引レートで予約できることだ。最近 Googleは OneのメンバーにGoogle Playで利用できるクレジットを付与していた。今日Googleが発表したところでは、メンバーはGoogle StoreとGoogle Expressでも購入できるようになる。

なお、Google Oneはあくまで一般ユーザーを対象としたサービスだ。ビジネス・ユーザーはGoogleのG Suiteを利用してさらに各種のサービスや付加機能を利用することができる。

現在Google Oneが利用できるのはアメリカだが、すぐに各国に拡大されるという。

〔日本版〕このページに登録すれば日本で利用可能になり次第通知を受けることができる。なお既存のドライブの有料契約者は自動的にGoogle Oneにアップグレードされる。

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滑川海彦@Facebook Google+

新しいGoogle One、ストレージ半額でサポートも充実――2TBが月10ドル、24時間年中無休ヘルプなど

今日(米国時間5/14)、Googleは一般ユーザー向けクラウド・ストレージの料金を大幅値下げすると発表した。 新しく月額2.99ドルで200GBのプランが設けられ、2TBのプランは従来の月額19.99ドルから月額9.99ドルに値下げされた(これにともない月額9.99ドルで1TBのプランは廃止された)。またクラウド・ストレージ・サービスのブランドはGoogle Oneに変更された(ただしGoogleドライブのブランドはそのまま)。

またこのアップデートの実施後、ユーザーは契約ストレージ容量を家族最大5人までと共有できるようになる。

最近では4Kビデオや高精細画像が普及したため、100GBくらいはまたたくまに使ってしまう。しかし今回のアップデートにはもうひとつ重要な狙いがある。新しいブランド名のGoogle Oneには、あらゆるGoogleサービスからワンタップでGoogle Expertsにアクセスして援助を受けることができるという意味がある。

Google Expertsを担当するのは人間の専門家で、生半可やAIチャットボットなどではない。Expertsサービスは24時間年中無休、月額1.99ドルで100GBという入門編のプランでも利用可能だ。メールでも電話でも受け付ける。当初はアメリカ市場でスタートするが、Googleによれば「このワンタップ・サポートをあらゆる地域に拡大し、日々改良していく〔のがわれわれの〕目的だ〕ということだ。

GoogleではG Suiteで有料のビジネスユーザー向けに24時間年中無休のサポートを提供しているが、一般向けサービスでのライブ・ヘルプの提供は今回が初めてだ。

なお、15GBで無料というプランはこれまでどおりで内容に変更はない。

契約者はライブでサポートを受けることができるようになるだけでない。Google Oneのディレクター、Larissa Fontaineが私に語ったところによれば、契約者はGoogle検索で発見したホテルの宿泊料金その他Google Payで支払を行う各種サービス、プロダクトについて特別割引を受けることができるという。Fontaineは「カバー内容を次第に拡大していきたい」と述べた。

Google Oneグループのプロダクトマネージャー、Brandon Badgerに取材したところでは、「われわれがユーザーのクラウド・ストレージの利用状況を調べたところ4Kビデオを撮影して家族と共有するという使い方が増えていた。こういう場合、利用するデバイスの数も多くなっていた。新しいプランはこういう利用スタイルに合わせたものだ」という。

またFontaineによれば、クラウドストレージのユーザーは概してGoogleのヘビーユーザーであり、ストレージとヘルプを一体化するのはきわめて理にかなっているという。

ひとつ残念なのは、既存の契約者に対するアップグレードに多少の時間がかかるという点だ。Googleはここ数ヶ月かけて順次既存の契約をGoogle Oneのアカウントに変更していくという。まずアメリカ市場が対象で、以降世界に拡大していく。Googleはクラウドストレージの契約(ファイルではない)を管理するための新しいAndroidアプリを準備している。

今回のアップグレードはクラウドストレージに関するものだが、Google Oneは料金値下げやヘルプサービスの追加だけに留まるものではない。Google Oneは新しい野心的なプランの第一歩であることは間違いない。Google Oneは今のところそのブランド名にもかかわらずストレージという分野しかカバーしていない。新しい総合的なサービスが今後発表されていくだろう。たとえば、Googleのあらゆる一般向けサービス、つまりドライブ、YouTube、Red、Play Music(それにまだ発表されていない新サービス)などを一括して契約、管理できるサービスも考えられる。

〔日本版〕Googleドライブのページにはまだアップグレードに関する発表はない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+