検索順位が下がると不安になる気持ちはよくわかる。
その時に一番大切なことは、
である。
あわてることが最もよくない。
順位下落した場合に、修正が必要ではない場合が多いのだ。
なのでまずは冷静になることが重要である。
その上で下記の手順を試すとよいと考えている。
ここで言うファインダビリティとは、検索エンジンを使っての自サイトの見つけやすさという意味だ。
様々なキーワードによる自サイトの検索結果の露出回数の総体を指す。
サイトの検索エンジンからの評価と言い換えてもよい。
あるキーワードでの検索順位がガツンと下がった場合でも、ファインダビリティは下がっていないことが多い。
そんなケースでは、対処する必要がないことが大半だ。
ちなみに当ブログであるが、「SEO」というキーワードで最高で24位まで上がったが、100位圏外まで落ちそうして現在は80位前後である。
それでもファインダビリティは悪化してはいない。まあ、そんなもんである。
さて、ファインダビリティの簡単な確認方法は2つある。
- 「ウェブマスターツール」の検索クエリの折れ線グラフ
これが最もわかりやすい指標だと私は考えている。
折れ線グラフが大きく右下がりになっている場合は、ファインダビリティが大きく悪化してしており対策を要する。 - 「Google Analytics」のオーガニック検索トラフィック
これでもわかるのだが、ウェブマスターツールに比べるといくつか問題がある。- 「(not provided)」がある
そのためどのキーワードでの来訪が多いのか把握が難しい。当ブログでは(not provided)が50%を超えており、Analyticsのキーワードはあてにならない状況である。 - 検索順位の把握ができない
- 様々な指標が見られるためついいろいろ見てしまって時間を空費しがち
- 「(not provided)」がある
といったわけで、ウェブマスターツールを使うことをお勧めするのだ。
ウェブマスターツールで悪化が見られなければ、対処は不要か、もしくは対処を急ぐ必要はない。
単にあるキーワードだけ順位が下がっているといったケースは、実害がない、あるいは時間がたてば元に戻るケースが多いのだ。
実際はこのチャートで「重大なペナルティ」「ペナルティ」に該当した場合でも、ペナルティではないケースもある。
(人為的ミスなどにより、正常にインデックスされなくなるといったケースなど)
しかし、何らかの問題が生じていることは確かであり対処が必要だ。
対処が必要な場合の考え方は大きく2つに分かれる。
- スパム的なSEO施策を行った場合
- スパム的なSEO施策を行っていない場合。
あるいは自覚がない場合
前者の「スパム的なSEO施策を行った場合」は、比較的対処は簡単である。
何を行ったか本人がわかっているわけなので、該当の個所を修正して再審査リクエストをすればよい。
詳細:Google 再審査リクエストの書き方をご覧いただきたい。
一部だけ引用するが、
再審査リクエストは、Google の担当 = 人間が読むのです。
あなたは悪いことをしてしまったのですから、問題を解消するために行ったことを詳細に記すことと、今後はもう悪いことはしません、という趣旨を Google 担当者が納得できる形で記述すればいいのです。
そんなに難しいことではないのですよ、普通の社会において、相手に謝罪するのと同じコトが求められているに過ぎません。
この言葉は非常に示唆に富んでいる。まさしくその通りである。
さて、後者のスパム的なSEO施策を行っていない場合。あるいは自覚がない場合の対処であるが、これが非常に難しい。
Googleガイドライン違反ペナルティの解除方法この記事に非常に詳しいが、難解である。
なので、この記事を読む前に少々アドバイスをしたい。
2つの重要な要因を理解することが必要である。
その要因とは、
- SEOが過剰であることから生じる不自然さを排除すること
- 人間と検索エンジンに同一のコンテンツを見せること
これが重要であり、不自然さとは何か?コンテンツの同一とは何か?と意識しながら、上記の住氏の記事を読むと非常によく理解できると思う。
SEOを過剰に意識すると、不自然なコンテンツができる。
一部の会社や、アフィリエイターはSEOを意識しすぎた不自然なサイトを作っていることがある。
本人はSEOにとらわれているため、不自然さに気が付いていないのかもしれない。
その不自然さをどのようにGoogleは認識しているのか?についてのヒントを得られる素晴らしい記事である。
また、この記事とは直接関係ないのだが、まったくSEOについて知らない人にサイトを見てもらい、不自然な個所を指摘してもらうといった方法も有用である。
あと、最後にペナルティではないケースについても書いておきたい。
ペナルティでなくても、大きくファインダビリティが悪化するケースはある。
それは、
検索エンジンがサイトを正しく認識できなくなる
といったケースである。
例えば、
間違ってnoindexやrobots.txtを設定してしまった、
canonicalを誤って向けてしまった、
本来の独自ドメインのURLではなく、レンタルサーバー業者が提供するデフォルトのURLがインデックスされてしまった
といったケースである。
様々なパターンが存在するのだが、これらは、
site:
で検索し、表示されるURLをじっくり見たり、
サイト名を検索して検索結果を見ることで問題を発見することができる。
ペナルティではないと思えるケース、または、ペナルティかどうかの切り分けのためにも一度ご覧になることをお勧めするのである。