今回は主にSEOの基本を知っている人に読んでもらいたい記事である。
SEOにとってネガティブな要因は二種類あるということを言いたいのである。
- 検索順位が上がりにくくなる要因
- 検索順位が下がる要因
である。
SEOの基本的な知識を知っている人などは、この二つを混同しているときが多い。
そのため検索順位が大きく下がった場合に、考えるべきポイントを誤るのである。
検索順位が大きく降下したり、あるいは検索結果に全く表示されなくなってしまうといったケースでは、
検索順位が下がる要因
に焦点を当てて考えねばならない。
「検索順位が上がりにくくなる要因」を改善しようとして、その改善に時間を多くの時間を費やしているケースがたまに見られる。
いうなれば的外れな努力なのだ。
普段の状況で、もっと検索順位を上げたいと考える場合には両方を改善する必要があるが、上記のような緊急時には下がる要因を主に考えるべきなのだ。
具体的にこの二つはどのようなもおか?
最も重要な要因として重複コンテンツの問題が挙げられる。
WordPressなどのCMSを使っていたりすると、自然にURLが異なるだけの重複コンテンツができる。
例えばタグページ、日付ページなどだ。
当ブログでいえばこんなページが挙げられる。
http://minnano-seo.com/introduction/post912/
http://minnano-seo.com/date/2013/02/25/
二つのページの内容は全く同じである。
後者のページは前者にcanonicalで正規化するか、noindexを指定してインデックスさせないことが好ましい。
本来そうするべきなのだ。
これをやっていないのは、このブログは単に趣味でやっているからである。
面倒なのでやっていないわけだ。
さて、いささか脱線したのだが、重複コンテンツというものはネガティブな要因ではあるものの、ペナルティを受けるような深刻な問題ではない。
当ブログも重複コンテンツが大量にあり、実際の記事数の3倍程度のページがGoogleにインデックスされている。
それでも顕著な問題は生じていない。
そんなもんである。
とは言え、重複コンテンツは排除したほうが絶対にいい。
WordPressのタグアーカイブや日付アーカイブなどでnoindexにする
この方法などは簡単で細かく設定できるようなのでよいと思う。
KENさんの運営しているRe:veryというSEOブログがあり、「インデックスされているサイトのページ数は多いほうが良い?」の記事中に、重複コンテンツ対策を行った際のアクセスの増減が示されている。
Googleが認識しているインデックス数が減少していくグラフとほぼ逆に、検索エンジン経由のアクセス数がモリモリ上がっているのがわかる。
検索エンジン経由のアクセスが増えたのは、これだけが原因ではないだろうがポジティブな影響があったと考えるのが普通である。
もし業務でサイト運営を行っているならば重複コンテンツ対策は絶対に行うべきなのである。
(私もそのうちやります。そのうち・・・)
下がる要因は数多く存在し、大きく分けると二つある。
一つがSEOスパムを自覚的に実施しているケース。
もう一つは過剰なSEOを実施しているケースである。
前者であれば対処は容易だ。
自分で行った箇所を自覚しているので、そこを修正すればいいからだ。
後者については対処は難しい。
これに関しては住太陽氏のGoogleガイドライン違反ペナルティの解除方法が参考になるだろう。
私からは一言だけアドバイスをするならば、
「一般ユーザーのつもりになってコンテンツを読んでみるべき」
これを書いておきたい。
SEOを過剰に意識すると、不自然な個所が多数生じてくる。
キーワードの詰め込み過ぎや、検索対象キーワード部分だけを変えたページが多数存在するという場合。
後者については、単なる重複コンテンツではなく、ドアウェイページあるいはゲートウェイページと呼ばれるスパム行為に相当する。これは対応しなくてはならない。
言い換えれば、人間が見て「変だ」と感じる個所をまずすべて修正するべきということである。
さて、今回も最後にまとめてみる。
検索順位を下げる要因と上がりにくくなる要因があり、検索順位が大きく下がった場合は前者の要因を疑わなくてはならない。
下げる要因の中には重複コンテンツは含まれず、それ以外の要因を疑うべきである。
それ以外の要因を特定するのは難しいが、一般ユーザーのつもりになって見たときに不自然だと感じる場所に原因がある可能性が高い。過剰なSEOが不自然だと感じる個所を修正することが、回復の道筋になることが多いのだ。