Apple(アップル)はiOS 15でのFaceTimeアップデートの一環として、新しい体験共有機能を発表した。FaceTimeコールで一緒にテレビ番組やTikTokビデオを観たり音楽を聴いたり、あるいはスクリーンシェアしたりできるというものだ。SharePlayというこの機能では、コールそのものからアプリへのアクセスを統合することで、FaceTimeを使いながら家族や友人とリアルタイムにつながることができる、とAppleは説明した。
Appleは米国時間6月7日に開催したWWDC基調講演で新しい機能のデモンストレーションを行い、友達と一緒に音楽を聴くためにApple Musicで再生ボタンを押してコールに参加している人に音楽をストリームする様子を見せた。音楽共有では、コールに参加している人は誰でも再生、一時停止、曲送りができる。
また、ストリーミングサービスであるApple TV+の動画をコール参加者の間でリアルタイムに同期する様子も紹介した。パンデミックの間、人々はバーチャルで家族や友人と映画や番組を一緒に観る方法を模索し、HuluやAmazon Prime Videoといったサービスはネイティブの共同視聴機能を搭載した。
しかし AppleのSharePlayは自社サービスの音楽やビデオのストリーミング以外のものもカバーしている。
同社はDisney+、Hulu、 HBO Max、NBA、Twitch、TikTok、MasterClass、ESPN+、 Paramount+、Pluto TVなどとの提携を発表した。またデベロッパーがアプリにSharePlayを統合できるよう、APIにも着手している。
ユーザーはSharePlay経由でスクリーンシェアもできる。不動産会社Zillowの物件を一緒にブラウズしたり、モバイルゲームプレイを自慢したりといったことができる、とAppleは紹介した。
「スクリーンシェアリングは、誰かの手助けをしたりその場で質問に答えたりするためのシンプルでかなり効果的な方法でもあり、 Appleの全デバイスで利用できます」とソフトウェアエンジニアリングのSVPであるCraig Federighi(クレイグ・フェデリギ)氏は述べた。
SharePlay機能はiOS 15で提供される。
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カテゴリー:ソフトウェア
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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi)