ソニーは4月30日、FeliCa(フェリカ)のモジュールを内蔵し、電子決済サービス「楽天Edy」の機能を付加したアクリル製の「推し払い(おしはらい)キーホルダー」を発表しました。
本体に今年テレビシリーズ放送10周年を迎えた人気アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のキャラクター2種類を印刷し、5月1日午前10時から5月31日まで、通販サイト「ANIPLEX+(アニプレックスプラス)」で予約販売します。
価格は2980円(税込)で、商品の発送は7月を予定。期間中に予定数を達成した場合、早期に販売を終了する可能性があるとのことです。
FeliCaとは、電子マネーなどに使われる非接触型ICチップ技術で、10cm程度の範囲内であればリーダーなどが発する微弱な電波でデータの読み書きが行えます。最近では携帯電話だけでなく、オフィスの出入りに使う社員証にも内蔵されたりと、利用範囲が広がっています。
ソニーによると、汎用的な電子マネー機能をキーホルダーに付けるためには、本体の金型代や版代に加え、形状ごとに通信性能検定が必要でしたが、「推し払いキーホルダー」には、既存のアクリルキーホルダーの外観・厚みを考慮し、内部にFeliCaモジュールを埋め込める、新開発の多層構成の製法を使用しています。
アクリルキーホルダーが一定の厚さ(約3mm)とサイズ(縦115mm、横86.5mm以内)であれば、さまざまな形状で規定の通信性能を保持できるほか、デジタル印刷を利用し、金型不要の加工方法で製作するため、初期費用が抑えられ、少量生産も可能だといいます。
ソニーは、今回の試験販売を通じて、他のアニメキャラクターとのコラボレーションや、アーティストのライブグッズなどへの活用を検討していく考えです。
(Source:ソニー。Engadget日本版より転載)
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