プロ経理約700名が100%テレワークで対応、バーチャル経理アシスタント提供の「メリービズ」

メリービズは3月5日、「バーチャル経理アシスタント」のサービスサイトをリニューアルした。バーチャル経理アシスタントとは、全国700名のプロ経理人材を活用して経理業務をリモートかつオンラインで代行するサービス。

「経費精算」「請求書発行」のほか、「給与計算」「不動産物件登録作業」などの事務作業にまで対応する。同社によると、2017年9月のリリースから1年半で「クックパッド」「スマートニュース」「ベネフィットワン」などの上場企業から50名程度の中小企業まで500社以上の採用実績があるという。月間取扱額(経理書類の記載金額)は40億円超、累計では130億円を突破したとのこと。

同社が擁するプロ経理人材とは、簿記2級以上、経理経験3年以上などの資格・キャリアがあり、同社の独自テストで90点以上を獲得し、かつPC操作テストをクリアしたスタッフ。Slack(チャットツール)やBox(オンラインストレージ)、appear.in(遠隔会議システム)などを駆使することで、100%テレワークで稼働しているのも特徴だ。

バーチャル経理アシスタントは、領収書やレシート、請求書などをスキャンするチーム、各書類の項目を金額を入力するチーム、仕訳するチーム、最終的に決算書にまとめ上げるチームに分かれており、それぞれのチームを専任担当者が取り仕切る。さらにその上にディレクターを配置し、このディレクターがクライアントとの窓口となり、クライアントからの指示や要望を受け、成果物の提出などを一元管理する。クライアントの規模に応じて、最小で1名、最大31名のチーム編制となる。

労働人口の減少によって採用が難しくなっているうえ、働き方改革によって残業時間が厳格に管理される現代。メリービズは、100%テレワークによって地方や家庭に埋もれている人材を積極活用して労働力不足の解消を狙う。プロ経理人材は、70%がフリーランス、17%は正社員が副業として働いているとのこと。同社では、出産や育児で労働できる時間が限られている主婦や主夫が、自宅に居ながらにして無理なく働ける環境を整えているのだ。

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TechCrunch Japan

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