ワコールが米国インナーウェアブランドの「Lively」を約92億円で買収

ワコールが、ニューヨークに本社を置くインナーウェアブランドのLively(ライブリー)を8500万ドル(約92億円)で買収した。この契約には追加の成果報酬として最大5500万ドル(約60億円)が含まれる。

LivelyはVictoria’s SecretのエグゼクティブだったMichelle Cordeiro Grant(ミシェル・コルデロ・グラント)氏が2015年に設立したブランドで、これまでに1500万ドル(約16億円)を調達していた。このうち、昨年後半のシリーズAでは、GGV Capital、NF Ventures、NauticaのCEOだったHarvey Sanders氏から650万ドル(約7億円)を調達したと発表していた。PitchBookによれば、シリーズAでは1億100万ドル(約110億円)と評価されていた。

この買収では、ワコールホールディングスが米国子会社のWacoal International Corp.を通じて株式を取得する。これによりワコールは、ミレニアル世代の顧客層で成功をおさめた優れたeコマースのチームを手に入れられる。

Livelyは、オンラインと、シカゴとニューヨークにある2つの実店舗でインナーウェアを販売している。ランジェリーやスポーツカジュアルウェアを販売する競合の新興企業には、ThirdLove、AdoreMe、TomboyX、Outdoor Voicesなどがある。

グラント氏は声明で「『LIVELY』は、女性たちが活き活きとし、自ら情熱的に、意図的に、自信を持って人生をおくることができるよう、彼女たちをインスパイアしています。私たちは、コミュニティとお客様が自分を大切にできるよう、お客様が最も美しく快適でいられる製品を届けることに努めています。『ワコール』と『LIVELY』、両ブランドの核となっている価値観を通して生まれる美しいシナジーは、マーケットシェアを高めるだけでなく、新しい市場を生み出すことを可能にするでしょう」と述べている。

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(翻訳:Kaori Koyama)

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TechCrunch Japan

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