新型コロナに対抗する投資家たち、アイルランドの投資家へインタビュー(前編)

アイルランドのテクノロジーシーンは過去10年で急速に発展し、ベンチャーキャピタルシーンもそれとともに成長してきた。この国の優遇税制と人材プールが、多数のスタートアップ企業とテック界の巨大企業を引き寄せたのだ。

Google(グーグル)、Facebook(フェイスブック)、Slack(スラック)、Microsoft(マイクロソフト)、Dropbox(ドロップボックス)はいずれもダブリンに欧州本部を置いている。EUに唯一残った英語使用国としてハブの役割を果たすアイルランドは、これまでになく多様な創業者を惹きつけており、さらに一度は海外に出たテクノロジー企業も、アイルランドのエコシステムの成熟とともにその創設の地へと戻るようになっている。

私たちは現地のベンチャーキャピタル5社に対して、今年アイルランドでの雇用、投資、会社設立を検討しているTechCrunch読者に伝えたいと思う知見について尋ねてみた。

アイルランドのベンチャーキャピタルは、自国から遠く離れた地域に積極的に投資することはない。しかし、アイルランドには優れた投資の機会がたくさんある。国内市場が小さく、アイルランドのスタートアップには立ち上げ時からインターナショナルな考え方が求められることから、現在も質の高いシードが存在している。Sequoia(セコイア)など米国の一流ベンチャーキャピタルもアイルランド企業に投資しており、プレシード段階で投資する場合さえある。

投資戦略の多くにとって、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの影響は限定的であり、影響といえば対面でのやり取りがZoom(ズーム)通話に切り替わったことぐらいだ。ただし、地元の労働市場における競争の激しさを考えると、雇用の面では難易度が上がったといえるだろう。それでも、トップレベルのエンジニアリング人材を米国より安く採用できるため、起業家が優れた企業を立ち上げるうえで余計な手間は少なくて済む。

ーーー

前編では以下の投資家の話を紹介しよう。

アンドルー・オニール氏、アクトベンチャーキャピタル社プリンシパル

TC:どのようなトレンドに投資する時が一番ワクワクしますか。

セキュリティ分野とエンタープライズ向けソフトウェアの分野には、質の高いシード企業に投資するチャンスがあります。そうしたシード企業は、開発者ファーストでボトムアップ型の市場進出戦略を持っており、非常に楽しみです。セキュリティの「シフトレフト」はよく知れ渡っている考え方とはいえ、開発者が設計段階においてセキュリティについて熟考し、セキュリティを実装するという文化はまだ芽生えたばかりなので、この先が非常に楽しみです。

TC:最近、一番エキサイティングだと感じた投資はどの案件ですか。

B2BのSaaSデザインツールで、Figma(フィグマ)、Sketch(スケッチ)、Invision App(インビジョンアプリ)などの方面になります。この分野には、興味深いエンジェル投資家たちが投資しています。まだ取引がまとまったばかりで、公式には発表されていませんし、広告会社にもまだ話していないんですが、皆さんにはそっとお知らせしますね。

TC:業界で見てみたいと思っているものの、まだ登場していないスタートアップはありますか。現在まだ見過ごされているチャンスはありますか。

アイルランドの国内市場は非常に小さいので、英国のようなレベルの優れたB2Cはまだ出現していません。コンシューマー分野に特化し、コンシューマーテックで2回、3回起業する人はあまりいません。それでも、コンシューマー分野にはもちろんまだ大きなチャンスがあると思いますし、Buymie(バイミー)のような企業はアイルランドのコンシューマー分野での成功が可能なことを証明しています。

TC:次の投資先を判断する際、通常どのようなことを検討しますか。

どの投資でも同じです。その会社は課題を本当に理解しているか、製品に強い思い入れがあるか、事業を続けていくために必要な忍耐力や気力を持っているか、そして最後に、その会社には新たなカテゴリを生み出すポテンシャルがあるか、といった点です。

TC:新しいスタートアップにとって、現時点で飽和状態にある分野、あるいは競争が難しい分野は何ですか。投資に慎重になる、または懸念材料がある製品やサービスはありますか。

競争がないところに、市場はありません。ただ、リモートワーク支援、生産性向上ツール、企業文化の指標に関連した人事関連テクノロジーなどには大量のスタートアップが存在しています。もちろん、働き方の未来に変化の波が起きているところなので、先のことはまだ誰にもわかりませんし、この先新しいカテゴリの勝者も出てくるでしょう。

TC:他のスタートアップハブ(または他の場所)と比べ、地元のエコシステムへの投資が占める割合は、50%を超えていますか。50%未満ですか。

アイルランドを非常に重視しているので、50%を超えます。欧州ではシリーズAとBにも投資しますが、シードへの投資はアイルランドだけにしています。

TC:現在の投資先に含まれているかどうかに関わらず、御社の都市や地域で、長期的に大きな収益が見込める業種と、そうでない業種は何ですか。また、どの企業に期待していますか。有望だと思う創業者は誰ですか。

エンタープライズ向けソフトウェアのスタートアップは、これまでもアイルランド国内で成功を収めやすい位置にありました。20年以上に及ぶアイルランドへの海外直接投資の後押しで大規模な多国籍企業が進出し、そこから出現する優れた人材という2次的効果によって、その傾向がさらに増しています。アクトからは120社以上に投資していますが、その半数以上がエンタープライズ向けソフトウェアの企業です。楽しみなこととして、私たちのポートフォリオにも(つまりアイルランドにも)、Provizio(プロヴィズィオ)のBarry Lunn(バリー・ラン)氏やServisBOT(サービスボット)のCathal McGloin(キャサール・マクグロイン)氏のような、起業を複数回手掛ける人が増えてきています。

TC:他の都市の投資家は、御社が拠点とする都市の全体的な投資環境とチャンスについてどのように考えるべきでしょうか

最近のアイルランドのデータを見ると、過去4年間で年間の投資額は4億100万ユーロ(約500億円)から8億6000万ユーロ(約1080億円)と115%増加しています。市場規模が2倍になり、可能性のあるシード企業も出てきていますから、今後が非常に楽しみです。

TC:パンデミックや先行きの不安、そしてリモートワークの普及から、大都市以外の地域で起業する創業者が急増し、スタートアップハブの人手が不足する可能性があると思いますか。

個人的には、Cork(コーク)やLimerick(リムリック)といった南部、さらに西部のGalway(ゴールウェイ)などからもすばらしいスタートアップがさらに出現するのを期待していますが、パンデミックや在宅勤務のためにスタートアップハブの人手が大幅に減るとは予想していません。

TC:投資先のうち、新型コロナウイルス感染症による消費者やビジネス行動の潜在的な変化への対応に苦慮する業界セグメントはどれだと予想していますか。また、そのような変化の影響を他より強く受ける業界セグメントはどれだと思いますか。

人々がビジネスのやり方を再考し、状況に適応させていかざるを得なくなっている現在、今後どれほどの出張が可能かというのが、現在大きな疑問となっているのは明らかです。業界のこの変化だけでも、長期的には勝者と敗者が大きく分かれる要因となるでしょう。

TC:新型コロナウイルス感染症は投資戦略にどのような影響を与えましたか。投資先のスタートアップ創業者はどんな点を最も心配していますか。投資先に含まれるスタートアップにはどのようにアドバイスしますか。

私たちが投資時に検討する長期的な時間枠を考えると、影響はそれほど大きくはありません。消費者の行動の変化、eコマースの採用加速、デジタルトランスフォーメーションなどに関するもっと大きな問題を検討する必要があるのももちろんです。私たちからのアドバイスは必ずそれぞれのスタートアップに合わせたものですし、求められた場合にしか提供しません。

TC:投資先の企業では、パンデミックに適応する中で、収益の増大や維持、その他の動きに「回復の兆し」が見られていますか。

はい。私たちの投資先企業は新型コロナウイルス感染症の影響の中でも非常にタフであることを示しています。SilverCloud Health(シルバークラウドヘルス)、Toothpic(トゥースピック)、バイミーなどの企業は、今のパンデミック環境のために強い追い風を経験しています。

TC:この1か月ほどの間に希望を感じた瞬間はありましたか。仕事上のことでも、個人的なことでも、あるいはその両方が関係していることでも構いません。

個人的には、優れた才能や深い専門知識を持つ、シード段階の創業者の存在です。そして、そうした創業者がこれまでに複数の会社を起こしていることです。彼らはこれまで以上に大きな成功を収めるために今回の起業では何をしたいのか、何をする必要があるのかがはっきりわかっているため、きっと以前よりずっと早く結果を出せると思います。

イサベル・オキーフ氏、シュアバレーベンチャーズ社プリンシパル

TC:どのようなトレンドに投資する時が一番ワクワクしますか。

AIや機械学習、サイバーセキュリティ、没入型テクノロジー、ゲームインフラストラクチャです。

TC:最近、一番エキサイティングだと感じた投資はどの案件ですか

Getvisbility(ゲットビズビリティ)とVolograms(ヴォログラムズ)への投資です。

TC:特定の業界で見てみたいと思っているものの、まだ登場していないスタートアップはありますか。今、見過ごされているチャンスは何かありますか。次の投資先を判断する際、通常どのようなことを検討しますか。

テクノロジーを使用して揺るがぬ地位を築きつつある企業や、新しい市場を創造する企業です。

TC:新しいスタートアップにとって、現時点で飽和状態にある分野、あるいは競争が難しい分野は何ですか。投資に慎重になる、または懸念材料がある製品やサービスはありますか。

ライドシェアリング、オンデマンド配信、決済、チャレンジャーバンクです。

TC:他のスタートアップハブ(または他の場所)と比べ、地元のエコシステムへの投資が占める割合は、50%を超えていますか。50%未満ですか。

他のスタートアップハブと比較した場合、地元のエコシステムへの投資額は50%を超えます。

TC:現在の投資先に含まれているかどうかに関わらず、御社の都市や地域で、長期的に大きな収益が見込める業種と、そうでない業種は何ですか。また、どの企業に期待していますか。有望だと思う創業者は誰ですか。

これから成長が続く業界には、金融サービス、不動産・建設、製薬、製造業、巨大テックがあります。VividQ(ヴィヴィッドキュー)、Admix(アドミックス)、バイミー、Nova Leah(ノヴァリア)、WarDucks(ウォーダックス)といった当社の投資先に含まれる企業にとても期待しています。

TC:他の都市の投資家は、御社が拠点とする都市の全体的な投資環境とチャンスについてどのように考えるべきでしょうか。

ダブリンとアイルランドでは、活気のあるテクノロジーのエコシステムが成長を続けており、投資の大きなチャンスが多数存在しています。

TC:パンデミックや先行きの不安、そしてリモートワークの普及から、大都市以外の地域で起業する創業者が急増し、スタートアップハブの人手が不足する可能性があると思いますか。

そういうことが起こるだろう、という点には同意します。ただ、ワクチンが完成すれば、都市が復権し、当然人々は都市生活に再び魅力を感じるようになるでしょう。

TC:投資先のうち、新型コロナウイルス感染症による消費者やビジネス行動の潜在的な変化への対応に苦慮する業界セグメントはどれだと予想していますか。また、そのような変化の影響を他より強く受ける業界セグメントはどれだと思いますか。このような前例のない時代にスタートアップが活用できるチャンスとは何でしょうか。

一部の投資先セグメントでは、新型コロナウイルス感染症の影響が見られますが、それは限られたものです。リモートワーク、eコマース、オンデマンド型の食品配達、サイバーセキュリティ、ゲーム、各種没入型テクノロジーといった、今後の働き方に関連した事業を展開する会社にはチャンスがあります。

TC:新型コロナウイルス感染症は投資戦略にどのような影響を与えましたか。投資先のスタートアップ創業者はどんな点を最も心配していますか。投資先に含まれるスタートアップにはどのようにアドバイスしますか。

多くのプロセスがズーム経由に変わったのに慣れる必要があったことを除けば、新型コロナウイルス感染症による投資戦略への影響はあまりありません。これまでの投資先も比較的影響の少ない分野が多かったので、特定のセクターや業界から引き上げることもしていません。当社の投資先の創業者たちが最も心配しているのは、次の資金調達ラウンド、主要マイルストーンの達成状況、再現可能な市場戦略の達成、優れた人材の採用といったことです。

現状、投資先のスタートアップへのアドバイスとしては、バーンレートを注意深くモニタリングし、資金調達に乗り出す場合は、当初の予想より最低2か月長くかかる可能性を認識しておくことです。また、売上が伸び悩む時期にも、製品や技術の開発を続けておけば、そうした時期から抜けた時には自社の製品や技術も市場で有利な立場に立つことができ、売上もそれに続いて増えるでしょう。

TC:投資先の企業では、パンデミックに適応する中で、収益の増大や維持、その他の動きに「回復の兆し」が見られていますか。

はい、オンデマンド型の食品配達企業であるバイミーでは、パンデミックによってサービスに対する需要が急増しており、その勢いに「回復の兆し」が見られます。サイバーセキュリティ企業であるゲットビズビリティについても、金融サービス、製薬、国防関連といった業界の企業からの関心が急激に高まっています。そうした企業は、自宅勤務やサイバー攻撃のリスクが高い場所からの勤務に対応できるよう自社の体制を整えようとしています。

TC:この1か月ほどの間に希望を感じた瞬間はありましたか。仕事上のことでも、個人的なことでも、あるいはその両方が関係していることでも構いません。

ワクチン接種が当初の予想より早まり、来年には元の生活に戻れるかもしれない、という最近の発表は、誰もが待ち望んでいたものだったと思います。

ニコラ・マクラファティ氏、ドレイパーエスプリ社パートナー

TC:どのようなトレンドに投資する時が一番ワクワクしますか。

働き方の未来、エンタープライズ向け機械学習アプリケーションのコンシューマー化です。

TC:最近、一番エキサイティングだと感じた投資はどの案件ですか。

コネクテッドホーム向けのカスタマーケアを自動化する、Sweepr(スウィーパー)です。

TC:業界で見てみたいと思っているものの、まだ登場していないスタートアップはありますか。現在まだ見過ごされているチャンスはありますか。

真のAI、デジタルヘルスです。

TC:次の投資先を判断する際、通常どのようなことを検討しますか。

その会社に世界展開への意気込みがあるかどうかを検討します。

TC:新しいスタートアップにとって、現時点で飽和状態にある分野、あるいは競争が難しい分野は何ですか。投資に慎重になる、または懸念材料がある製品やサービスはありますか。

Eスクーターですね。

TC:他のスタートアップハブ(または他の場所)と比べ、地元のエコシステムへの投資が占める割合は、50%を超えていますか。50%未満ですか。

約20%です。

TC:現在の投資先に含まれているかどうかに関わらず、御社の都市や地域で、長期的に大きな収益が見込める業種と、そうでない業種は何ですか。また、どの企業に期待していますか。有望だと思う創業者は誰ですか。

ソフトウェアアプリケーション、AI、機械学習、ライフサイエンス。注目の企業はWorkVivo(ワークヴィヴォ)、Manna Aero(マンナエアロ)、Open(オープン)、スウィーパー、Roomex(ルーメックス)、Evervault(エバーバルト)です。

TC:他の都市の投資家は、御社が拠点とする都市の全体的な投資環境とチャンスについてどのように考えるべきでしょうか。

残念ながら、シード段階のスタートアップに対する地元のプレーヤーからのサポートは著しく不足しています。労働市場ではテクノロジー業界の大手多国籍企業との競争になるので、雇用が難しくなる場合があるでしょう。しかし、創業精神の強いカルチャー、企業当初からグローバルな考え方ができること、および非常に豊富な技術者たち(アイルランドの各大学が供給源)は強みです。また、アイルランドに拠点を置こうと計画するヨーロッパの起業家もいますし、ブレグジットによってさらに多くの起業家がこの地に集まることになるでしょう。

TC:パンデミックや先行きの不安、そしてリモートワークの普及から、大都市以外の地域で起業する創業者が急増し、スタートアップハブの人手が不足する可能性があると思いますか。

おそらくスタートアップ経済はもう少し国内に分散するようになると思いますが、これは前向きな変化です。ダブリン、コーク、ゴールウェイなどの都市は引き続き強力なハブとなるでしょう。

TC:投資先のうち、新型コロナウイルス感染症による消費者やビジネス行動の潜在的な変化への対応に苦慮する業界セグメントはどれだと予想していますか。また、そのような変化の影響を他より強く受ける業界セグメントはどれだと思いますか。このような前例のない時代にスタートアップが活用できるチャンスとは何でしょうか。

トラベル関連のテック企業には非常に厳しい状況でしたが、優れた企業が生き残り、旅行が再び可能になった時には新型コロナウイルス感染症の反動でかなりの勝ち組が出現するでしょう。また、デジタルインフラストラクチャとコストカットに配分される予算が劇的に増えており、さらに生産性が主要な検討事項となれば、エンタープライズ向けSaaSの導入や自動化を促進する企業にとって、大きなチャンスが訪れるでしょう。

TC:新型コロナウイルス感染症は投資戦略にどのような影響を与えましたか。投資先のスタートアップ創業者はどんな点を最も心配していますか。投資先に含まれるスタートアップにはどのようにアドバイスしますか。

戦略はほとんどそのままに、企業をサポートするためにさらに準備金が使われるでしょう。直接影響を受けたビジネス(旅行など)の場合、懸念事項はパンデミックからの回復を見極められるかどうかということと、回復のタイミングですが、いずれも創業者がコントロールできることではありません。不確実な時代において他に懸念されるのは、資金のランウェイ(手元の資金が枯渇するまでの期間)です。今後の資金調達において、自社の業績に対して市場からどのような評価が下されるかは予測できないためです。大企業では、営業モデルをどのようにリモートワーク体制に適応させるかがポイントです。

TC:投資先の企業では、パンデミックに適応する中で、収益の増大や維持、その他の動きに「回復の兆し」が見られていますか。

確実に見えてきています。テクノロジービジネスの多くは非常に順応性が高く、顧客のニーズの変化に対応してきました。第2四半期には大きな変化が見られなかったものの、第3四半期は多くの企業が順調に回復し、力強い成長へと転じています。初期の動揺はすでに終息しています。

TC:この1か月ほどの間に希望を感じた瞬間はありましたか。仕事上のことでも、個人的なことでも、あるいはその両方が関係していることでも構いません。

ワクチンについての発表です!パンデミックからの回復への道が見えてきました。

後編にすすむ

カテゴリー:VC / エンジェル
タグ:インタビュー

[原文へ]

(文:Mike Butcher、翻訳:Dragonfly)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。