演者と連動するAR背景を使ったオンライン配信システムをバルスが構築、ライブ配信を実施

ARやVRなどの技術を利用したコンテンツ作成や配信・物販システムを開発・運営するバルスは8月12日、同社のプラットフォームサービス「SPWN portal」を利用して8月8日に音楽ライブ配信「未来 × SPWN AR LIVE -into the Virtual World-」を実施したことを発表した。無料の会員登録を済ませれば、アーカイブ映像の無料視聴が可能だ。

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今回の音楽ライブでは、モーショントラッキングによって演者が立っている位置を特定し、影の発生する場所や手に追随して輝く演出など実現。人物の立ち位置を3Dで位置情報として取得することで背景を立体的に表現した点が特徴だ。具体的には、クロマキー処理で人物を抜き出し、位置情報を基にAR背景を合わせているとのこと。楽曲に合わせて4つ舞台をARで作成し、曲が変わると瞬時に舞台転換を行った。なお今回のライブでは、マイクロソフトが開発した人間の姿勢を推定できるカメラデバイス「Azure Kinect」を利用している。

さらにタイトルに合わせ、視聴者が「未来」「みらい」「ミライ」「MIRAI」などアーティストにまつわるキーワードをコメント入力すると、ライブ中に流れ星になる演出も実装。より一体感をより高められたという。

同社は、4月に同プラットフォームを使った朗読劇を配信していたが、このときはグリーンバックに2D背景を組み合わせたもの。AR背景を利用したライブ配信は「未来 × SPWN AR LIVE -into the Virtual World-」が初の試みだった。

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TechCrunch Japan

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