Dropboxがオンラインのノート取りサービスComposer(元‘HackPad’)をテスト中

Dropboxは1年前に買収したHackPadを、Dropboxのサービスとして復活させるようだ。Y Combinatorから孵化したHackPadは、会議やイベント、教室などで気軽にノートを取れるツールとして人気があった。とくにシンプルなデザインと使いやすさ、それにリアルタイムな性質が気に入られていた。明らかにHackPadだ、と思われるDropboxの新しいサービスは、Composerという名前だ。

あるユーザがたまたま見つけたこのプロジェクトは、まずProduct Huntに載った。ここは、新しいプロダクトに関するニュースや人気投票のサイトだ。今日(米国時間4/3)はSeatGeekのプロダクト担当Adam Waxmanが、ここにComposerのリンクをポストしたが、すぐに、アクセスできないというコメントが殺到した。

このアプリケーションはDropbox.comのドメインでホストされているが、現状はDropboxの社内でテスト中のプロジェクトだ。一般ユーザがアクセスすると、認証には成功し、Composerがそのユーザのファイルやフォルダにアクセスできるようになるが(下図)、

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そこから先へ行かない。下図のようなエラーメッセージが出るだけだ。

下図の、青い文字のEmail usは、feedback@dropbox.comへのmailtoになっている。

Screen Shot 2015-04-03 at 1.14.14 PM

しかし前にHackPadを使ったことのあるPocketのMaggie BignellがProduct Huntで、Composerにログインできたと言っている。

彼女によるとそのサイトは、シンプルですっきりしたノート取り体験を提供する。Web上のEvernoteのように、コラボレーションもできる。ノートとともに、タスクやDropboxのファイル、テーブルなども加えられる。彼女は実際に使ってみて、そのことを確認した(ツイートに画像あり)。

全体として、以前のHackPadにそっくりだが、もちろんDropboxに統合されている。Evernoteほど機能山盛りではないが、でも最近のEvernoteは、“Context”のような、いわゆる“スマートな”機能を見るかぎり、ちょいとやりすぎではないか。Dropboxをメインのクラウドストレージとして使っているユーザにとっては、Composerは嬉しい機能だろう。ちょっとしたノートを、まずワープロで作成して、それをローカルに保存して、そのファイルをDropboxへアップロードする、という大げさな手間が、不要になるのだ。

このところDropboxは、オンラインのコラボレーションを志向しているから、HackPadだけでなく、この前買収した、職場におけるチャットをサービスするZulipなんかも、そのために利用するのだろう。

DropboxはComposerプロジェクトに関するPHのポストやツイートなどについてはコメントしなかったが、もうすぐ情報を提供する、と言った。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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