Mozillaが広告不要のサブスク「Scroll」との提携を拡大

Mozilla(モジラ) は、Firefoxブラウザに組み込まれたトラッキング保護機能と、Scrollによって提供される広告のないブラウジング体験を組み合わせた、Firefox Better Web with Scrollと呼ばれる新しい取り組みを発表した。

昨年、Firefoxはすべてのユーザーに対してEnhanced Tracking Protectionと呼ばれる機能をデフォルトでオンにし、サードパーティーによるCookieや暗号通貨のマイニングをブロックした。一方Scrollは、BuzzFeed NewsやBusiness Insider、Salon、Slate、Voxのようなサイトを広告なしで読めるサブスクリプションサービスを最近開始したスタートアップで、収益は訪問されたパブリッシャー間で分配される。

MozillaはすでにScrollと協力して、このアプローチに関するフィードバックを少数のFirefoxユーザーから集めている。同社の調査結果は以下のようにまとめられている。

  • ユーザーは広告を気が散るものとしてみており、オンライン体験が壊れるといっている(テック業界ではこれを破壊と呼ぶ)。
  • ユーザーはジャーナリズムをサポートすることに大きな関心を持っている。多くのユーザーは、パブリッシャーに与える影響を考慮して、意図的に広告ブロッカーをインストールしないようにしている。
  • ユーザーが Mozillaを支持したいと思うのは、我々が非営利団体であり、Firefoxを提供しユーザーを第一に考えているからだ。

この機能は米国にて提供され、FirefoxのアカウントにサインアップしBetter Web with Scrollの拡張機能をインストールすることで利用できる。Scrollの月額利用料は2.49ドル(約280円)だが、最終的には4.99ドル(約560円)までアップする予定だ。

Scrollはブログ記事の中で、広告よりも多くの資金をパブリッシャーにもたらすという約束をローンチ以来果たしていると述べている。実際、パブリッシャーはScrollの訪問者から平均30ドルから40ドルのRPM(1000ページビューあたりの収益)を得ている。

「このモデルはうまく機能しており、Firefoxの過去最高のプライベートブラウジング体験と組み合わせることで、より良いウェブをより多くの人に提供できる」とMozillaは述べている。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

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TechCrunch Japan

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