低価格のフィットネス・バンド、Mi Bandを大ヒットさせた後、次に何を発売するのか世界中から注目されていたXiaomi〔小米、シャオミ〕の新デバイスは心拍モニタ機能を備えたMi Band Pulseだと判明した。
今年初めCanalysの記事はこの中国の躍進企業が開発中の最初のウェアラブル、Mi Bandについて「FitBitに迫る大ヒットとなるだろう」と予測していた。その後Apple Watchが発売され、事情はやや変化したが、予測の方向はほぼ正しかったようだ。
Mi Band Pulseはユーザーの運動量や歩数を計り、目覚まし時計になる他に、以前から予想されていたとおり、常時ユーザーの脈拍をモニタする。. このデバイスは心拍計測に多くの医療器具と同様、PPG(光電式脈波測定)を用いている。このため最初の製品よりサイズは若干大き目となった。オリジナルのMi Bandは発売後にiPhoneをサポートするまで多少時間がかかったが、Xiaomiのウェブサイトでは新しいMi Band Pulseは当初からAndroid(4.4以降)とiOS(iPhone 4S/iOS 7.0以降)で作動すると保証している。
いちばん重要な点はやはり価格で、Xiaomiの製品だけに安い。 99人民元、約15ドルで手に入るという。心拍モニタ機能を欠くオリジナルのフィットネス・バンド、Mi Bandも販売は継続される。こちらは69人民元、約11ドルとなる。
Xiaomiの低価格ガジェットのファンはMi Band Pulseが当面中国国内のみで販売されると聞いて失望するかもしれない。しかしこれは 11月11日に中国で大規模なオンライン・ショッピング・フェスティバルが開催されることなどによるもので一時的な措置だという。
われわれの取材に対し、Xiaomiでは世界での販売開始スケジュールを明らかにしなかったが、われわれの得た情報ではMi Band Pulseは間もなく中国国外でも入手可能になるはずだ。最初の製品であるMi BandはXiaomiの世界的オンライン・ストアMi.comを通じてインド、ヨーロッパ、アメリカなどで発売されている。
私はフィットネスをモニタするデバイスを本当に必要とするのかテストするため(低価格をさいわいに)、最近Mi Bandを購入したところだった。そういうわけで私はまだMi Band Pulseを自分ではテストしていない。しかしMi Bandに心拍モニタ機能が加わればもちろんプロダクトははるかに魅力的になるはずだ。
〔スマートフォンを始めとする低価格ハイテク・ガジェットで高い人気を呼んでいるシャオミ(小米 = キビ・粟など雑穀の意)だが、創業以来の経緯やポリシーを詳しく紹介した『シャオミ 爆買いを生む戦略』が日本でも翻訳、出版されて注目を集めている。〕
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)