米国Microsoftは5月19日(現地時間)、Windows 10におけるInternet Explorer 11のサポートを2022年6月15日に終了すると発表しました。ただし、Windows 10 LTSC(Long-Term Servicing Chanel)とWindows 10 ServerのIE11は対象外です。
これにより、上述したOS上を除けば、IEのサポートがついに終了となります。
長らくWindowsの標準ブラウザとして利用されてきたInternet Explorer(IE)。すでにEdgeへの移行も進んでおり、個人利用でIEを使い続けているユーザーはごく少数と考えられますが、業務システムなどで利用しているなどの都合で、まだIEを継続している企業もあります。
Microsoftは、数年前からIEを使い続けるのは技術的な負債だとして、Edgeへの移行を推進していましたが、ようやくサポート終了にこぎつけたという印象です。
詳細な予定としては、2021年8月17日にMicrosoft 365および他アプリでのIEサポートを終了し、デスクトップアプリは2022年6月15日に終了します。それでもIEを使い続ける必要がある企業向けに対しては、EdgeのIEモードを少なくとも2029年までは継続するとしています。
最近は日本の行政サービスでもEdgeやChromeをサポートするようになっており、IEを使うシーンはかなり少なくなってきています。とはいえ、オンライン統計ツールのStatcounterによると、2021年4月時点でのIEのシェアは、日本ではまだ3.05%あるようです(グローバルでは0.71%)。
工場や基幹システムなど特殊な環境で利用しているのであれば、あきらめてIE脱却に本腰を入れるか、今回は影響を受けないLTSCライセンスへの移行を検討するのが良さそうです。
(Source:Microsoft、Engadget日本版より転載)
関連記事
・マイクロソフトが「Windows 10コンポーネント版Flash Player」を完全削除するアップデートを7月配布
・マイクロソフトの「Edge」ブラウザーがGoogleの広告技術「FloC」を無効化、事実上の「NO」か
・マイクロソフトがXbox向けChromiumベースEdgeブラウザーのオープンテストを開始
・Microsoft Edgeの起動が高速に、バーティカルタブが利用可能に
・Microsoft EdgeのLinux版プレビューが10月登場
・Microsoft Edge、Chromiumベースに――旧Windowsでも作動、macOS版も登場へ