最近バイオづいてきたY Combinator、今度は暗闇で光る植物のGlowing Plantを支援

これまで主にソフトウェア企業を育ててきたY Combinatorが、 最近はバイオテクにも手を出し始めた。

YCの今の‘学期’には、昨年暗闇の中で光る植物でKickstarterに登場したGlowing Plantがいる。

Glowing Plantは、害虫を寄せ付けない、空気清浄効果がある、など、家庭用の機能性植物を生産しようとしている。光る植物は、街灯などの、夜間照明器具を見ていて思いついた。

CEOのAntony Evansはこう言う: “光る植物は今でも主力製品だが、ほかのことも考え始めている。1980年代には、すべての家庭にデスクトップコンピュータを、というビジョンがあったが、それと似てうちは、すべての家庭に遺伝子を人工的に変えた生物がいるようにしたい”。

Evansが強調するのは、Monsantoとその、政府による規制論まで招いた遺伝子組み換え食品には手を出さない、ということだ。また、既存の植物を駆逐して生態系を破壊してしまうような遺伝子操作も行わない。

“この分野の足を引っ張っている最大の障害は、大企業がもたらした遺伝子操作に対する、一般消費者のネガティブなイメージだ”、と彼は言う。“うちの植物で、そのイメージが変わることを期待している。食品の場合は、‘予想外の結果’が壊滅的な事態を招く可能性もあるが、うちは、楽しくてクールな製品を作りたいだけだ”。

ゲノムシーケンシングなどこの分野の基本技術の費用は、Mooreの法則を上回る速度で急速に低下しているため、Y Combinatorも手を出しやすい分野になってきている。サンフランシスコのベイエリアの若いバイオテク企業にはこのほか、受胎前の両親の遺伝子を調べるCounsylや、ローコストのDNAプリントを目指すCambrian Genomicsなどがある。

“バイオテク企業が、誰でも始められるほどの低資本レベルになってきたことが、YCの活発な関心を招(よ)んでいる。起業費用は急速に低下しつつある”、とEvansは言う。

Evansによると、今社員4名の同社は、Y CombinatorのDemo Dayでシードラウンドを立ち上げる予定だ。今のところ資金は、Kickstarterでの予約者からの出資48万4000ドルが主なものだ。

数か月前にSOMA(San Francisco, South Of Market地区)にある同社の地下室のオフィスでデモを見たが、たしかに闇の中で光るけど、照明として使えるほど明るくはない。でもEvansによると、世代を重ねるごとに明るくなっているそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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