モバイルアプリのクラッシュテストは、Crashlytics、Crittercism、Bugsenseなどいろいろある。でも、本番ローンチ前のテストはどうか?
インドのアクセラレータGSF出身のLittle Eye Labsは、デベロッパたちがポストプロダクションのフェーズに入る前にクラッシュテストを行う。同社は、そのテストサービスとアプリを数週間前にローンチした。
協同ファウンダのKumar Rangarajanは、“アプリがアプリストアに並ぶ前にバグをつかまえたい”、と言う。
同社のサービスを利用してデベロッパは、一台または複数のデバイスの上でアプリのパフォーマンスをモニタし、テストランによりメモリや電力の消費量、ワイヤレスの通信量などを調べる。
テストは、携帯電話をコンピュータに接続して行うやり方と、単独で30分間アプリを走らせて行うやり方がある。Crashlyticsなどの競合製品はアプリがリリースされたあとにクラッシュテストを行うが、そのときはアプリは一般消費者の手に渡り、何千台ものデバイスの上で使われている。
Little Eyeでは、メモリの利用などのデータがリアルタイムで画面上に表示される。テストランが終わるとデベロッパは、チャート(図表)と、画面のビデオ記録の両方を見て、アプリの実行中に何が起きたかを知る。
“アプリのテストをするときには、そのときユーザが何をしていたのか、に関するコンテキスト情報が十分に必要だ。うちのサービスでは、デベロッパが自分の目の前でテストランを行い、また複数のデバイスの上で複数のアプリを動かしてみることもできる。画面のビデオも撮るから、うちの売りは、コンテキストが細部まで明瞭に分かることにある”、とRangarajanは言う。
Rangarajanは、“Little Eyeに近いサービスはAndroid用のDalvik Debug Monitor Serverだ”、と言う。これはAndroidデベロッパがデフォルトで利用できるツールだ。
“でもあれは、とても原始的で、うちのはもっとビジュアルだし、機能が高度だし、しかも使いやすい”。
Rangarajanとそのほかの協同ファウンダたちは以前、Rational Softwareでデベロッパツールを作っていた。Rational Softwareは2003年に、IBMが21億ドルで買収した企業だ。
Little Eyeはフリーミアムで、有料制の年会費はデベロッパ一人当たり500ドル、月額50ドル弱だ。
[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))