ニューヨーク州のAndrew Cuomo知事が今週、ブルックリンの交通博物館(Transit Museum)で行ったスピーチで、ニューヨーク市の未来の地下鉄に関する意欲的なプランを発表した。その中の最大のものは、1025台の新しい客室車両で、そこにはいくつかのハイテクアメニティーが導入される。
州知事は聴衆にこう語りかけた: “ニューヨークには世界最高クラスの公共交通機関がふさわしい。それは21世紀の経済の、脈動そのものになるだろう。ニューヨーク大都市圏交通公社(MTA, Metropolitan Transportation Authority)の設計チームは、大胆で未来志向のデザインにより、通勤という日常的な体験に新鮮な感動をもたらそうとしている。そこでは、世界の交通機関のベストプラクティスを導入して、新しいものを作り、機能を強化し、そして能力を大きくするという、彼らの三本柱の使命に集中しようとしている”。
改造車のうち750台は、連結器部分をアコーディオンタイプにして、乗客が立つスペースにする。現状は、ドアがあって“車両間を移動しないでください”と書かれている。入り口のドアも広くなり、50インチが58インチになる。ラッシュ時の乗降が、かなり楽になるだろう。
ハイテクとしては、各車両に無料Wi-Fiのホットスポットがあり、USB端子のスマホの充電器もある。後者は、人にがんがん押されるラッシュ時には使いづらいと思う。また、地下鉄の車両は長年使われるから、将来、古い規格のUSBが残っている珍しい場所、ということになるね。アダプタが必要になるかな。
とにかく、Cuomo知事は新車両の供用を早めたいようだ。LEDのヘッドライトや、車内のデジタルディスプレイも早く導入したい。このアップグレード全体に費やすMTAの予算は、5年間で270億ドルだ。納入〜工事企業は、どこが潤うかな。