Googleがウェブ上に仮想現実アートギャラリーを開設

Googleのバーチャルリアリティ用スケッチ/ペイント/モデリングソフトウェアであるTilt Brushは、初心者VRユーザーだけでなく、仮想現実を新しいメディアとして探求する方法を探しているアーティストたちをも引き寄せてきた。

本日(米国時間4月28日)から、他のTilt Brushユーザーの3D VRキャンバスをウェブ上で見ることができるようになり、あなた自身の作品もオンラインでシェアできるようになった。気に入った作品を見つけたならば、アプリの中に飛び込んで、あなた自身のスタイルを既存の作品に付け加えることもできる。

Tilt BrushアプリはVRの世界における「Microsoft Paint」のようなものだ。アプリを開発しているGoogleのチームは、クリエイターたちに、新しいブラシとツールで更なるコンテンツデザインの自由を提供するために、数多くのクールな機能を追加してきた。

2月にはGoogleは、Oculus Rift + TouchのユーザーたちのためのTilt Brushサポートを開始した。このアプリはHTC Viveヘッドセットの発売と同時にデビューし、今ではそのプラットフォーム上で最も人気のある体験の1つとなっている。

全ての作品はTilt Brushサイトの新しいSketchesセクションに置かれていて、モバイルやデスクトップから3D作品を探索することができる。

ウェブ上で3Dオブジェクトを魅力的なやり方で閲覧できるようにすることは、Googleにとっても興味深い提案だった。今回のアップデートは、特にアートワークに焦点を当てているが、同社がウェブ上で見ることができるようにしようとしているのは、最終的にはユーザーの作った3Dコンテンツ全般だ。

SnapやFacebookのような企業たちに推進されている拡張現実(AR)プラットフォームは、基本的にユーザーが世界に配置して見ることのできる、クールな3Dコンテンツの有無に依存している。これまでGoogleのTilt Brushは、ユーザーたちに別世界を想像させながら、ほぼクリエーションだけに焦点を当ててきた。しかしこの最新のアップデートで、VRヘッドセットを持っていない人たちでも、3DアートやVRアーティストたちによる作品を眺めることができるようになったのだ。

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(翻訳:Sako)

投稿者:

TechCrunch Japan

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