ブロックチェーン導入コンサルのBlockBase、家入一真氏ら率いるNOWから数千万円を調達

ブロックチェーン技術の導入コンサルティングを行うBlockBaseは12月3日、起業家の家入一真氏と投資家の梶谷亮介氏が代表を務めるNOWから資金調達を行ったと発表した。金額は非公開だが、数千万円規模の調達と見られる。

「ブロックチェーン」という言葉はすでに市民権を得ているように思うが、実際にその技術をビジネスに導入しようと思うと何から手につけていいか分からないという企業も多いだろう。BlockBaseはそういった企業向けにブロックチェーン技術の導入コンサルティングを行うスタートアップだ。コンサルティングの具体的な内容は以下の通り。

  • 課題の把握とプロジェクトスコープの再設定
  • 現場の技術者とチームを組み、プロダクトアウト的な高速プロトタイピングの実行
  • チームビルドを通じ、ボトムアップ的なロードマップの策定、経営層への提案支援

また、同社はブロックチェーン関連技術を活用した自社プロダクトの企画・開発も手がけている。BlockBaseによれば、特にビジネスのセクターや採用する技術に制限は設けておらず、今後もプロダクトのプロトタイピングを高速、大量に繰り返していく方針だという。

今回の資金調達ラウンドに参加したNOWは、2018年6月にCAMPFIRE代表の家入一真氏、ファンドや証券会社でスタートアップ投資やIPO支援などを行ってきた梶谷亮介氏が設立したVCだ。家入氏は連続起業家としてこれまでもエンジェル投資を行い、若手起業家に対してアドバスする立場にあった。NOWは、その家入氏が“VCでありながらエンジェル投資家である”という姿勢を維持しながら投資を行うというのが特徴のVCだ。

NOWはこれまでに、ブロックチェーンを政治コミュニティサービスに活用したPolipoliや、オープンソースコミュニティを運営するBoostIOなどに投資を行ってきた。なお、NOWは同日、BlockBaseへの出資とともに、新生銀行、大和証券グループなど計7社から20億円の出資を受け、セカンドクローズを実施したことも併せて発表している。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。