Tesla(テスラ)のModel SまたはModel Xを所有しているなら、深刻なリコールの対象となっている可能性がある。
Teslaは米国時間2月2日、これまでで最大規模のリコールを発表した。約13万5000台のModel SとModel Xが対象となる。
米運輸省道路交通安全局(NHTSA)によると、これらの車両に搭載されているタッチスクリーンはメモリチップの記憶容量が不足すると故障する可能性があり、方向指示器やデフロスター、バックカメラに影響を与えるなど、多くの故障を引き起こす可能性があるという。この故障は、テスラの自動運転機能であるAutopilotにも影響を与える可能性がある。
NHTSAは2021年1月中旬の書簡で、同部門の調査結果をTeslaに説明した。NHTSAのOffice of Defects Investigation(ODI)によると、故障は影響を受けた車両のメモリチップが原因だという。内蔵された8GBのチップが最終的に消耗してしまい、唯一の解決策は部品を交換することだと、書簡には書かれている。
WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)によると、Teslaはこの問題が不具合であることを認めていないが、問題を調査するために一部の車両をリコールしているという。
「技術的にそうでないとしても、構成部品が車両の耐用年数をまっとうするように設計されていると期待することは、経済的に不可能である」と、Teslaは書簡の中で述べている。
リコールの対象には、2012年から2018年の間に製造されたセダンのModel S、2016年から2018年の間に製造されたModel Xの車両が含まれる。影響を受けた車両には、NVIDIA(エヌビディア)のコンピューティングプラットフォームであるTegra 3と、8GBのeMMC NANDフラッシュメモリが装備されている。
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(文:Matt Burns、翻訳:塚本直樹 / Twitter)