「SEOに力を入れているのに、いまいち成果が出ない」という悩みはありませんか?SEOには「多くの人が陥りやすい失敗パターン」があるのです。
この記事では、SEOに取り組む企業が陥りがちな「よくある失敗パターンとその理由」を10個紹介します。
その上で、SEOを改善する対処法もお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
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SEOで失敗する10の理由
SEOで失敗する際のよくある理由としては、下記の10個が挙げられます。
それでは、ひとつずつ詳細を見ていきましょう。
理由1 SEOの成果は放置しても蓄積されると誤解している
「SEO対策で制作するコンテンツは、蓄積されるためサイトの資産となる」とよくいわれます。
このようにいわれる理由は、コンテンツが検索結果の上位に表示され続ければ、安定した流入が見込めるためです。
しかし、サイトを立ち上げて、ただコンテンツを追加し続けているだけでは、適切なSEOができているとはいえません。SEOで成果を出すためには、「サイトの分析」や「メンテナンス」を定期的に行う必要があります。
そこで、サイトの分析やメンテナンスで、特にチェックしておきたい要素を下記にまとめました。
サイトの分析ポイント
- アクセス状況は下がってきていないか
- 流入経路に変化はないか
- 検索するキーワードに変化はないか
- ユーザーの行動に変化はないか
- コンバージョン状況は下がっていないか
サイトのメンテナンスポイント
- サイト内の定期的なコンテンツの見直し
- インデックス状況の確認
- クローラビリティの改善
- サーチコンソールのエラーの対処
- 適切なステータスコードの設定
- 重複コンテンツへの対処(canonical)
ユーザーニーズの変化や競合の台頭、Googleなど検索エンジンのアルゴリズムアップデートなどがあるため、分析やメンテナンスを怠ると、サイト全体の評価が下がる可能性もあります。
SEOで成功するためにも、「SEOの成果は放置しても蓄積される」という誤解を解くところから始めてみてください。
サイトの分析で確認するべき項目やおすすめのツールについては、以下の記事で紹介しています。併せて参考にしてください。
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理由2 流入を集めてどうしたいかが不明瞭
SEOで失敗している企業では、「そもそも、なぜSEOに取り組むのか」という目的を見失っていることがよくあります。
SEOに取り組む目的を一言で表すと、「検索を通じてビジネスを成長させること」です。検索結果ページから自社のサイトにアクセスしてもらい、そこから「問い合わせ」や「資料ダウンロード」「会員登録」などのCV(コンバージョン)につなげることが多くの場合ゴールとなります。
しかし、SEOに取り組んでいるうちに、いつの間にか「上位表示すること」が目標になってしまっていることも多々あります。
この場合、「サイトを訪れたユーザーにどのような行動を取ってもらいたいのか」が考えられていないため、PV(ページビュー)が増えたとしてもCVにはつながりにくいのです。
SEOは、「上位表示を獲得すること」がゴールではありません。本来の目的である「検索を通じてビジネスを成長させる」ことを実現するために、ページにアクセスしたユーザーに、CVにつながる行動を起こしてもらうという意識を忘れないようにしましょう。
なお、SEOにおけるCVの代表的なものとしては、以下の6つが挙げられます。自社は何がコンバージョンなのか考えてみてください。
それぞれのCVの詳細については、以下の記事をご覧ください。
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理由3 検索エンジンが順位を決める仕組みを理解していない
検索順位は、Googleなどの検索エンジンが決めています。
そのため、「検索エンジン」の仕組みを理解しておかなければ、有効な対策は打てません。検索エンジンは、わかりやすく説明すると以下の3ステップで順位づけを行っています。
【検索エンジンが順位づけを行う3ステップ】
- クロール:クローラーと呼ばれるロボットが、インターネット上のありとあらゆるコンテンツを収集してくる
- インデックス:クロールで集めてきたコンテンツをデータベースに入れて整理する
- ランキング(順位づけ):検索キーワードに応じたコンテンツの表示順を決める
上記の「3. ランキング(順位づけ)」には、「検索アルゴリズム」をもとに、検索エンジンがコンテンツの表示順を決める仕組みがあります。
Googleの検索アルゴリズムは頻繁に変更されているため、常に最新情報を把握し、それに沿った対策を取らなければ上位を獲得することは難しいです。
Googleの検索アルゴリズムについては、下記の記事で詳しく解説しているため、併せてお役立てください。
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理由4 制作体制が整っていない
SEOで成果を出すためには、中長期的な取り組みが必要不可欠です。
「専任の担当者がいない」「十分なリソースが確保できていない」など制作体制が整っていない企業では、SEOのための施策がスムーズに進まない可能性が高くなるでしょう。
SEOの実務は、キーワード選定やコンテンツ制作、サイト分析など多岐に渡ります。当然、人的なリソースも必要になるため、社内の制作体制ができていないと、中途半端な取り組みになってしまうのです。
もし、社内のリソースが足りなければ、外部で専門の人材を活用することも重要です。
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理由5 キーワード戦略の方針が間違っている
SEOでは、サイトの目標と対策キーワードを一致させることが最も重要です。
コンテンツを制作する以前の「キーワード戦略」で失敗してしまうと、SEOで成果をあげられません。キーワード戦略がうまくいかない主な原因としては、以下の3つが考えられます。
【キーワード戦略がうまくいかない原因】
- 競合が強いキーワードを選んでいる
- 検索意図の違うキーワードを選んでいる
- 収益につながりにくいキーワードを選んでいる
以下では、それぞれの原因について詳しく見ていきます。
原因1 競合が強いキーワードを選んでいる
狙うキーワードの競合が、大企業のオウンドメディアや大手ポータルサイトなどだった場合には、検索結果の上位に表示させる難易度は非常に高くなります。
これは、「ドメインパワー」との関係性が理由のひとつです。ドメインパワーとは、サイトのドメインが持つSEO上の優位性のことで、「サイトの実績」とも言い換えられます。
自社のサイトが運営を始めて間もない場合、実績がない他、知名度も低いことが多いです。そのためドメインパワーも低いと考えられるため、強い競合と争うのは分が悪いです。このため、実績を重ねるまでは、上位サイトのドメインパワーが強いキーワードで勝負するのは避けておくのが得策です。
原因2 検索意図の違うキーワードを選んでいる
対策するキーワードの「言葉選び」を間違えてしまった場合にも、上位表示が難しくなり、仮に上位を獲得してもクリックされにくくなってしまいます。
例えば、ウェブマーケティング関係のコンテンツを作っている中で「オーガニック」というキーワードを狙うと仮定しましょう。ウェブマーケティング用語の「オーガニック」は、「検索エンジンからの自然流入」を指します。
しかし、一般的には「有機栽培のもの」という意味で浸透している言葉です。実際に「オーガニック」で検索すると、上位には「有機栽培」の意味で使われているページが並んでいます(下図参照)。
本来の目的となる、ウェブマーケティングに関心のある人に見てもらうためには「オーガニック」ではなく、「オーガニック検索」や「オーガニック マーケティング」などのキーワードを狙うべきです(下図参照)。
このように、検索意図の違うキーワードを選ぶと、検索結果上で別の意味を持つキーワードのコンテンツとまぎれてしまいます。
キーワード選定時は、ターゲットとするユーザーが入力するであろう「検索意図にあった言葉」を選ぶことが重要なのです。
原因3 収益につながりにくいキーワードを選んでいる
収益につながりにくいキーワードで対策をしても、制作コストがかかるだけで自社の利益にはなりません。
そのため、キーワードを選定する際は「収益につながりそうか?」という観点も持つようにしてください。おすすめなのは、「ロングテールキーワード」で上位表示を狙うことです。
ロングテールキーワードとは「SEO おすすめ 本」のように複数の言葉を組み合わせたものを指します。多くの場合、検索される回数が少ないため、競合も少なく上位表示を獲得しやすいことが特徴です。
ロングテールキーワードはアクセス数こそ少ないですが、検索者の悩みや課題が明確になっているため検索意図に沿った記事を作りやすく、コンバージョン率も高くなる傾向があります。
さらに、多数のロングテールキーワードで上位を獲得できれば、サイト全体のアクセス数を増やすことも可能です。
キーワードの検索回数が多いビッグキーワードばかり狙っていると、順位はなかなか上がりません。仮に上位を獲得しても、ビッグキーワードの幅は広いため利益まではつながりにくいでしょう。
キーワードを選定する際は、「自分たちの商品を購入する人は、どのような人か」「何を目的として、どのような検索をしているのか」「商品のどの部分を訴求すれば、購買意欲が高まるのか」といった、ユーザーの一連の行動をイメージするようにしてください。
なお、下記の記事では、キーワード選定のコツについてさらに詳しく解説しています。
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理由6 ユーザー不在の「SEOコンテンツ」を作っている
ユーザーは何かしらの意図があって、検索エンジンにキーワードを入力して調べています。
例えば、「SEO おすすめ 本」で検索する場合は、「SEOの勉強をするために、どのような本を読めばいいのか知りたい」といった検索意図が考えられるのではないでしょうか。
Googleなどの検索エンジンは、このような「検索意図」に応えるため、「ユーザーの知りたがっている情報」が載っているコンテンツを優先的に表示しています。
反対にいうと、ユーザーに必要な情報が載っていないコンテンツは、検索エンジンからの評価は低くなり順位も下がります。
そこで、上位表示を狙うためには、「ユーザーがどのような検索意図を持っていて、どのような情報を欲しているのか」を的確に捉えることが重要です。この検索意図を見抜くためには、以下のような取り組みが有効になります。
【ユーザーの検索意図を見抜く方法】
- 同僚や友人などに聞いてみる
- TwitterやYahoo!知恵袋などをチェックする
- サジェストキーワードや関連キーワードも参考にする
- すでに上位を獲得している記事の内容も参考にする
検索意図の見抜き方は、以下の記事でも解説していますので、併せて参考にしてください。
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理由7 コンテンツを作りっぱなしにしている
検索の上位表示を狙うためには、1度作ったコンテンツをそのままにしておいてはいけません。
常に現況をチェックしながら、分析・改善する姿勢が大切です。まず、作成したコンテンツの順位がいつまで経っても上がらない場合は、原因を分析します。
検索上位を獲得している競合と自社のコンテンツを見比べて、足りない情報を追加するなど、リライトによる改善施策を実施してください。
また、リライトの際には、制作当時にはなかった新情報も盛り込みましょう。効果的なリライト方法などは、以下の記事でも紹介しています。併せてご覧ください。
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時が経つにつれ、「競合の台頭」や「アルゴリズムの変更」などによって、順位は大きく変動していくものです。一度上位を獲得できたとしても、コンテンツを作成したまま放置していると順位が下がる可能性があります。
上位を維持するためには、常に自社サイトの順位を把握しておき、必要に応じたメンテナンスを欠かさないでください。
せっかく作った記事です。SEOに頼るだけでなく、SNSなどの発信手段を用い、様々な人に読んでもらう工夫もポイントでしょう。
理由8 コンバージョンポイントが最適化されていない
コンテンツを上位に表示できても、「コンバージョンポイント」が最適化されていないと、自社の利益にはつながりにくくなります。
コンバージョンポイントとは、最終的なゴール(コンバージョン)につなげるための一連の導線のことです。
例えば、制作した記事から、最終的に自社のサービスに申し込んでもらうことを狙うのであれば、コンバージョンポイントとしては以下のようなものが考えられます。
【コンバージョンポイントの例】
- 問い合わせボタン
- 資料ダウンロードフォーム
- ウェビナーの登録フォーム
- メールマガジンの登録フォーム
以上のようなコンバージョンポイントを設置し、実際にユーザーにアクションしてもらう必要があります。そのためにはただ設置するだけではなく、ユーザーの興味関心に合わせて、適切なコンバージョンポイントを選定し、設置することが大切なのです。
また、「サービスへの申し込み数」など最終的なゴールの数値だけを追うのではなく、「そもそものセッション数」「バナーのクリック数」「フォームの通過率」などポイントごとにデータ分析することも大切です。
ポイントごとに見ていくことで、「どこに問題があるのか」が明確になり、的確な改善策が打てるようになります。
なお、コンバージョンポイントの設定などについては、下記の記事で紹介しています。こちらも併せてご覧ください。
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ウェブマーケティングにおいて、コンバージョン数を上げる施策はとても重要です。しかし最終的なゴールだけ見て改善施策を打っても、なかなか成果... コンバージョンポイントとは?CV数を上げる3つのステップも紹介 - www.seohacks.net |
理由9 SEOのみに取り組んでいる
SEOのみの取り組みでは、思うような成果が上がらないことがあります。
そこで、おすすめの対策が「SEO×SNS」です。
SNSに力を入れることで、間接的にSEOへ好影響を与えるケースもあります。例えば、SNSで自社のコンテンツを紹介すると、多くのユーザーにシェアされて拡散することがあります。
シェアで広まり、第三者のコメントや他サイトでの紹介があると、サイトの流入数や被リンクも増える可能性があります。注目度や信頼度がアップすることでで、SEOにも良い影響を及ぼすのです。
さらに、自社の知名度が向上すれば、企業名で検索してもらえる「指名検索」が増えることもSEO上のメリットです。
以上のことから、SEOでコンテンツを制作する際には「SNSで拡散されるような、ユーザーにとって有益なコンテンツ」を意識して、完成した記事はSNSで積極的に発信することをおすすめします。
何よりユーザーは検索だけをするわけではありませんので、様々なタッチポイントを用意しておくことは、マーケティング戦略からも重要でしょう。
理由10 我慢が足りない
SEOでは、コンテンツを作ってから順位が上がるまでに〜3ヶ月程度はかかるケースが多いです。
そのため、「記事を作っているのに一向に上位表示されない」と感じて、中途半端なところで諦めてしまうと結果は出ません。SEOに取り組む際は、粘り強く継続的にコンテンツを作り続けるという忍耐力がカギになってきます。
また、サイト全体でSEOの効果を感じ始めるには半年~1年以上かかる場合もあります。長く険しいSEOの道ですが、中途半端にならないように頑張りましょう。私も頑張ります。
SEOのよくある失敗を避けて上位表示を目指そう
SEOで成果が出ないときは、本記事で取り上げた「SEOで失敗する10の理由」に該当しているものがないか確認してみてください。
もし失敗する理由と同じ状況になっているのであれば、すぐにでも改善に取り組みましょう。
なお、ナイルではほかにもSEOについてまとめた資料をご用意しております。本記事の「SEOで失敗する10の理由」と併せて、以下の3つの資料で紹介している施策も実施してみてください。ダウンロードは無料です。
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