精密農業にドローンを使用する話が誇大に語られているようだが、現時点では専用カメラを塔載した通常の飛行機の方が、広い範囲の土地をカバーするには依然として費用効率が良い。Y Combinator出身のTerrAvionは、精密農業のための航空写真で早い賭けに出た。何回かの収穫期を経て、このたび同社はサービスを拡大し、画像に加えて定量分析レイヤーを提供する。
現在TerrAvionは、カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州、およびグレートプレーンズ地帯を含む主要な農業地域をいくつかカバーしている。CEO・共同ファウンダーのRobert Morrisは、現在スペインのワイン用ブドウ裁培地域にも照準を合わせている、と私に話した。
Morris曰く、TerrAvion単独でドローン業界全体の100倍以上の範囲をカバーしており、ほぼ同じ解像度を同等(あるいは安い)価格で提供しているという。
これまでTerrAvionは、裁培者に数多くの画像を提供してきたが、今回は同社自身の画像解析に基づく統計値レイヤーを追加する。「現在われわれは、殆どの裁培者が欲しがる統計データを大量に処理している」とMorrisは語り、通常であれば、処理するために社内の地理情報システム専門家を必要とするデータだが、現在TerrAvionは、Digestという名前のこの新サービスを無料で提供している、と説明した。
「基本的に、DigestはTerrAvionが最も得意とすること ― 裁培者に自分の農地で起きていることを示す包括的な最新画像を提供し、即座に行動を起こせるようにする ― に基づき、これを定量的世界に持ち込もうとしている」とMorrisは私に言った。
農家はこのデータを他の様々なサービスに再利用できる。「裁培者はIT技術者並みに洗練されている。このため、データの再利用やIT業者の選択肢については非常に敏感だ」とMorrisは言った。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)