ティーンエイジャーが長時間にわたってインターネットを利用すると高血圧になりやすいという報告を、デトロイトにあるヘンリーフォード病院(Henry Ford Hospital)の研究者が行なっている。1週間でのインターネット利用時間が14時間を下回らない生活を続けていると、血圧が上がってしまうのだとのこと。インターネットを長時間利用する134人のティーンエイジャーを対象に調査をしたところ、26人の血圧が上昇したそうだ。
EurekAlertの記事を引いておこう。
今回の研究は、インターネットの利用時間と血圧の関係について行った最初のものとなります。インターネットを長時間利用することで、中毒(addiction)になってしまったり、不安神経症(anxiety)や鬱(depression)を発症してしまったり、あるいは肥満を招き、ひきこもり(social isolation)になってしまうということを報告する研究はこれまでにもありました。今回の研究は、長時間のインターネット利用によるリスクに、またひとつ新しい具体例を加えることとなるものです。今回の研究を主導したAndrea Cassidy-Bushrow(ヘンリーフォード病院のDepartment of Public Health Sciencesの研究者でPh.D.、MPH)は、節度を持った利用が重要であると述べています。
「インターネットは既に生活の一部となっているものの、健康に害を及ぼすまで使い続けてはなりません」とのこと。「ヘビーユーザーとされるティーンたちは平均的に週で25時間もインターネットを利用していました」ということです。
Cassidy-Bushrow曰く、子供が抵抗しても利用時間の制限は行うべきだとしている。
「コンピューターやスマートフォンを利用する際には、定期的に休憩を入れることが大切です。そして休憩時間には身体を動かすことも大事です。保護者は子供の利用時間についても目を配るべきでしょう。1日に2時間、そして1週間で5日までというのが目安になると思います」とも記している。
なお、この研究調査によれば、生徒たちは1週間で平均的に15時間ほどインターネットを利用しているのだとのこと。「ヘビーユーザー」は女子で39%、男子で43%になるらしい。さらに「ヘビーユーザー層の43%は肥満気味となっていて、これは通常の26%の比率を大幅に上回っている」のだそうだ。
極端にまとめてしまえば、インターネットはティーンの身体を蝕んでいるわけだ。
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(翻訳:Maeda, H)