Samsungは来る3月14日に予定されているイベントで同社のフラグシップ機の新モデルを発表するものと見られている。新機種に関してはこのところ情報リークが続いているが、NewYork TimesのBrian X. Chenが今日(米国時間3/4)書いた記事によると、Galaxy S IVには視線スクロール機能が含まれるという。
Chenの情報源はSamsungの社員で、「今回のプレスイベントで中心になるのはハードウェアではなく、ソフトウェアだ」と述べたという。
情報源によれば、Galxy S IVはユーザーの視線の動きをモニタし、それに応じてウェブページなどのコンテンツを自動的にスクロールさせる。たとえばユーザーがウェブ・ページを読んでいいて、視線が画面下端に来た場合、自動的にコンテンツを上にスクロールさせる。ただし、この機能がプレスイベントのステージ上でデモされるかどうかは不明ということだ。
Androidのハイエンドの新デバイスのセールスポイントがソフトウェアだというのはこれが初めてではない。HTCのフラグシップ、Oneが先月ニューヨークでお披露目されたときにも、時間の大部分はSense 5.0ソフトウェアの紹介に充てられた。最近、Androidの各メーカーはソフトウェアによる独自機能を他社製品との差別化のキーポイントとしているようだ。Androidデバイスのハードウェア・コンポネントがますます画一化してきている以上、これは賢明な戦略だろう。
New York Times記事によればSamsungはすでに視線スクロール技術を“Eye Scroll”という名称で商標登録しており、スマートフォンだけでなくタブレットやカメラにも利用していく計画らしい。商標登録というのは現実の製品を市場に出す意図があることを推測させる。
ただし、視線スクロールが成功するためには、動作がほぼ完璧でなければならない。間違った自動スクロールがたびたび起こるようならユーザーはわずらわしがって、すぐに機能をオフにしてしまうだろう。しかし正しく動作するなら確かに1つの差別化要因となり得る。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)