Pancake Bunnyを開発したDeFiスタートアップのMOUNDが約1.8億円調達

Pancake Bunnyで知られる分散型金融スタートアップのMOUNDは、Binance Labsが主導するシードラウンドで160万ドル(約1億8000万円)を調達した。他の参加者にはIDEO CoLab、SparkLabs Korea、Handshakeの共同ファウンダーであるAndrew Lee(アンドリュー・リー)氏などがいた。

高性能DeFiアプリ開発用のブロックチェーンであるBinance Smart Chainをベースに構築されたPancake Bunnyの現在の1日平均ユーザー数は3万人を超え、2020年12月のローンチ以来、総額21億ドル(約2300億円)以上のトータルバリューロック(TVL)を蓄積していると、MOUNDは述べている。

今回調達した資金は、Pancake Bunnyの拡大と新製品の開発に充てられる。MOUNDは最近Smart Vaultsを発表し、約1カ月後にはCross-Chain Collateralizationを発表する予定で、農業、融資、スワップを含む幅広いDeFiのユースケースをカバーするという同スタートアップの目標に近づいている。

Smart Vaultsは、レバレッジドローン商品の単一資産利回りを管理するためのものだ。また、レバレッジのコストが予想されるリターンを上回るかどうかを自動的にチェックし、MOUNDのクロスチェーンファーミングのために積極的に資産を貸し出すことができる。

Cross-Chain Collateralizationは、ブリッジトークンに頼らず、ユーザーがネイティブのブロックチェーン上にオリジナルの資産を保持できるようにするクロスチェーンイールドファーミングだ。BunnyプロトコルがイールドファーミングのためにBinance Smart Chain上の資産を借りるとき、ユーザーのオリジナルの資産は担保として機能する。これにより、ユーザーはネイティブなブロックチェーン上の資産を維持しながら、Binance Smart Chainの収益を生み出すための流動性を得ることができる。

Binance(バイナンス)のCFOであり、Binance LabsとM&Aの責任者を務めるWei Zhou(ウェイ・チャウ)氏は声明で「Pancake Bunnyの成長と実行に対するMOUNDのコミットメントはすばらしいものです。MOUNDのチームのライブ製品のデザインとサービスに関する専門知識が、私たちが投資を決定した主な要因でした。私たちは、MOUNDとともにDefiの視野を広げることを楽しみにしています」と述べた。

カテゴリー:フィンテック
タグ:MOUNDDeFi資金調達

画像クレジット:Vicki Jauron, Babylon and Beyond Photography / Getty Images

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(文:Catherine Shu、翻訳:塚本直樹 / Twitter