「あらゆる情報を信用に変えあたらしい価値を創出する」をミッションにファクタリングサービスを展開するOLTA(オルタ)は8月18日、愛媛銀行、北日本銀行それぞれと共同で「クラウドファクタリング事業」を立ち上げ、順次サービスの提供を開始すると発表した。この提携は、第二地方銀行との共同事業としては初めて。
OLTAは、売掛金を早期に現金化できるファクタリングをオンラインで完結させる、オンライン型ファクタリング「クラウドファクタリング」を2017年から提供してきた。AIを活用した審査による「はやい・かんたん・リーズナブル」を特徴とするサービスとしており、個人事業主を含む小中事業者に多く利用されているとのこと。
長年にわたり地元企業を支援し信頼を得てきた地域金融機関は、2021年3月末で、民間金融機関の実質無利子・無担保融資(いわゆる「コロナ融資」)の受付が終了したことを受け、中小企業に向けた「ポスト『コロナ融資』」の対策が課題になっている。そこで、フィンテック企業と共同でファクタリング事業を始める金融機関が増え始めた。OLTAは、クラウドファクタリングのパイオニア企業として、今後も多くの地域金融機関と連携してゆくと話している。
OLTAの場合、金融機関との共同事業は「互いの強みを活かした共創型の事業モデル」になるという。OLTAは、ウェブサービスの企画、開発、導入、運用におけるコンサルティングを提供し、パートナー金融機関は自社ブランドで金融商品を立ち上げ、法人や個人事業主に案内する。利用者にとっては、取引のある金融機関のサービスとして、安心して気軽にクラウドファクタリングを利用できるというわけだ。
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