米国時間5月22日、ユニコーンがいくつか生まれた。聞いていたとしても、たぶん名前はもう忘れているに違いない(答えはMarqetaとIvalua)。
責めているのではないのでご心配なく。これは最近の市場にユニコーンが多すぎて(2019年中に100を超える)、追いかけるのが困難だからだ。
実際、あまりにも多くの会社が該当するので、われわは「ユニコーン」の定義を当初よりも厳しくするようになった。現在は「アンダーコーン」と「デカコーン」に分けられている。これにミノタウロスと馬とケンタコーンが加わったら、みんなうんざりするだろう。
アシモフの言葉を借りれば、ショックが連続すると衝撃は減る。そしてユニコーンという単語の意味も薄れてきた。以前私が冗談で言ったように、いまやユニコーンの意味はほとんど「ミドルエイジのスタートアップ」だ。われわれが再定義した「スタートアップ」は、時価総額数十億ドルの会社も該当するが、あれは間違いだったかもしれない。
今日の超巨大調達ラウンドの時代には、ユニコーンをでっち上げることが不可能ではない。実際みんなやっている。
では、どうすればいいのか?
今や「ユニコーン」は、時価総額を表す記述子にすぎない。もはや稀なものを暗示する意味は持っていない。つまり我々に必要なのは、「ユニコーン」を再定義して希少度を高くするか、まったく新しいコンセプトを作ることだ。「ユニコーン」の意味を変えるにしても、新しい用語を発明するにしても、並外れた会社をふつうに良くできた会社と区別するための指標が必要だ。
利益。
ZoomはIPO前から黒字で爆発的に成長していた。TransferWiseも利益を上げて成長中であることを最近知った。時価総額10億ドルの成長中で黒字の会社をほかに知っているだろうか?私は知らない。つまりそれは「希少」だという意味だ。
TechCrunchのKate Clarkと私はポッドキャストのEquityでこれについて話し合い、おおむね合意に達した(Kateのツイートはこちら)。本当の希少価値を生むのは「利益」だ。時価総額が高いだけではない。後者を実現するための資金はいくらでも出回っている。しかし、前者を手にするには?それこそが伝説であり容易には見つからない。
ユニコーンのように。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )