謎のBitcoin作者、Satoshi Nakajimaが、カリフォルニア州テンプルシティーに母とふたりで住む、引退したシャイな日系アメリカ人であることに、Newsweekが疑いをもったのも無理はない。
その捜索は ― 帰化米国人記録の中からSatoshi Nakamotoという名前の人物を探す実に退屈な作業 ― Dorian Prentice Satoshi Nakamotoという一人の男にたどりついた。Nakamotoは1970年代に名前を変え、初期Bitcoin計画の偏屈な主要メンバーの一人だった。
NewsweekのLeah McGrath Goodmanは、古い記録を発掘し、ついに「Nakamotoのメールアドレスを、彼が鉄道模型を購入した会社から、入社した」。
Nakamotoは、Bitcoinの創設メンバーの一人だったが、2011年に舞台から姿を消したらしい。彼はカリフォルニアで93歳の母の面倒を見ながら静かに暮らしていた。またかつて軍需産業で働いており、プログラムのコードに逆ポーランド記法を使う数学の天才だった。
「兄貴はろくでもない奴です」とNakamotoの弟、Arthur NakamotoはGoodmanに話した。「ご存じないでしょうが、兄は軍事機密にかかわる仕事をしていました。一時期彼の生活は全くの空白でした。彼に聞いても無駄です。全て否定するでしょうし、Bitcoinを作ったことは絶対に認めないでしょう」。
ある意味で、それは何の問題でもない。プロジェクトは彼抜きで花開き、Linus TorvaldsやJohn Carmack等のファウンダーと異なり、列車を牽引したパイオニアは、もはや何も話したがっていない。これでBitcoinが大きく変わるとは思えない ― Nakamotoが何百万というBitcoinを所有し、その事実を喜んでいるかもしれないし、いないかもしれないことを除いて。それでも、今後の展開には大いに興味がそそられる。
[Image via Newsweek]
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)