わずかなemoji[絵文字]で、実に多くを語ることができる。
友達をサイクリングに誘うなら。
夕食に何を買って帰るかを尋ねるなら。
ジャックと一緒に、プリンスのパープルレインを見るためにバスに乗っていて、帰りは9:30になる、と言いたいときは。
もしあなたが、人間らしい言葉によるメッセージをタイプする代わりに、すべての絵文字の中から適切なものを探すのに400時間かけられるなら、可能性は無限だ。
指を立てて誰かをバカにしたいのでない限り。それは・・・できない。〈今のところは〉。
Unicodeコーソーシアムは、新たに250種類の絵文字をUnicode標準に加える計画を発表した。そこには、シマリスや、温度計、さらにはバルカン人の挨拶も入っている。
そして、彼らが「中指を伸ばした手の甲」と呼びたがるこれも。
その名もふさわしい、Emoji Blogの素晴らしい連中が作ったモックアップがこれ。
私が何を言っているのかわからない人のために書いておく。あなたが携帯電話に内蔵されている、あの小さくて可愛いらしいイラストのアイコン ― お化けでも、ネコでも、薄気味悪い笑うウンコでも ― をテキストメッセージに入れて友達に送った時、あなたは、標準化されたシステムである Emoji を使っている。Unicodeコンソーシアムは、携帯電話メーカー(Apple、Google等々)に、実装すべきアイコンの膨大なリストを渡す。それぞれをどんなデザインにするかは、電話機メーカーに任されている。今日(米国時間6/16)午前、そのリストに250を超える新しいアイコンが追加された。
念のために言っておくと、〈あなたのスマートフォン〉に、新しい250の絵文字アイコンはまだ入っていない。携帯電話メーカーがこの拡張されたリストを採用する際、新しいアイコンをデザイン、実装するのにしばらく時間がかかる ― 各アイコンのデザインと実装は、OSを作る者の気まぐれで決まる。
GoogleやApple等々が、あの中指アイコンをどう実装するか(むしろ、本当に実装するのか)を見るのが楽しみだ。もし実装しなければ、アイコンのあるべき場所には文字列あるいは白い四角形が表示される。もし実装すれば、メーカーは、子供の携帯電話に中指が入っていると怒るどこかの親に訴訟されるリスクを負う。そして、中指サインはゲーム「グランドセフトオート」の挑発アクションとして知られている。おそらく、やや無難なおふざけデザインが良いかもしれない。上下逆さの小鳥アイコンとか。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)