中東・北アフリカの10ヶ所の空港から運航されている直行便への、スマートフォンより大きな電子機器の持ち込みがアメリカで禁止された後、イギリスでも同様の禁止令が発布された。
イギリス版の禁止令では、6カ国(トルコ、レバノン、ヨルダン、エジプト、チュニジア、サウジアラビア)14ヶ所の空港から運航されている直行便が対象となる。
両国の規制の対象となっている空港(そして航空会社)には重複しているところもあるが、イギリスの禁止令では、ノートパソコン、タブレット、ポータブルDVDプレイヤーだけでなく、サイズの大きな携帯電話も客室内への持ち込みができないようになっている。長さ16cm、幅9.3cm、厚さ1.5cmがそのサイズ制限だ。これはiPhone 7 Plusのサイズよりも大きいため、そこまで多くの人には影響を与えないと思われるが、アメリカの禁止令のもとでは大きなファブレットが持ち込めるのかどうかについて疑問が残る。
アメリカ同様、対象となるイギリス行きの直行便の乗客は、大きな電子機器を全て預入荷物の中に入れなければならない(結果的に盗難のリスクが高まる)。
アメリカの禁止令では国内の航空会社には影響がなかったが、イギリスでは国内の航空会社6社が対象空港からの直行便を運航しているため禁止令の影響を受けることになる。ブリティッシュ・エアウェイズ、イージージェット、Jet2.com、モナーク航空、トーマス・クック航空、トムソン航空がその6社だ。国外の航空会社としては、トルコ航空、ペガサス航空、アトラスグローバル、ミドル・イースト航空、エジプト航空、ロイヤル・ヨルダン航空、チュニスエア、サウジアラビア航空が影響を受ける。
エミレーツ航空、カタール航空、クウェート航空、ロイヤル・エア・モロッコ、エティハド航空が運航する直行便もアメリカでは対象となっている一方で、イギリスでは対象外とされているのは興味深い。
両国の禁止令が対象としている空港や国に違いがあるのは、両国への直行便を運航しているか否かに関係している。アメリカの政府高官によれば、禁止令は”吟味された外交情報”をもとに発布されたとのことだが、直近で脅威となるような情報が発端となったのかどうかは未だによくわかっていない。
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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter)