インターン・マッチング「InfrA」運営のトレイムが4000万円の追加資金調達

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学生起業家によるスタートアップのトレイムが今日、エンジェル投資家と複数VCからの第三者割当増資により4000万円の追加資金調達を行ったことを発表した。トレイムは学生向けメディア「co-media」を運営する一方で、2015年10月からはインターンシップの募集・応募を行うプラットホーム「InfrA」(インフラ)を運営している。2015年6月にはコロプラネクストからシード資金を得ていて、今回の調達ラウンドでも、コロプラネクストが追加出資した1社に含まれている。今回の調達ラウンドにエンジェル投資家として参加している伊藤将雄氏は、「みんなの就職活動日記」を立ち上げ、日本最大級クチコミ就職サイトに育てた経験を持つ。

InfrAは学生向けインターンシップの掲載媒体だ。これまでにリクルートホールディングス、弁護士ドットコムをはじめ、スタートアップ企業のC Channel、ユーザーベース(NewsPicks)、Rettyなどのインターン募集実績がある。サービス開始から9カ月で月間応募者数は1000件を超えたという。訪問者ベースでの月間成長率は280%。

今回新たに得た資金でオフィスの移転、人材確保、企業と学生が交流できるオフラインでの取り組みの実施に取り組んでいくそうだ。InfrAのビジネスモデルは成果報酬型。実際にインターンシップが決まれば企業はInfrAに対して1人目が7万5000円、2人目以降が5万円を支払う(トレイムの提携VCから出資を受けているスタートアップ企業に向けては半額以下の割引もある)。

実は最近TechCrunch JapanでもInfrAを使ったインターン募集を行った。まだ機能的にはシンプルなものの、応募が何件あって誰に返信したのか、不採用通知を送ったのかといったことが複数の担当者アカウントを使って一元管理できるのは、なかなか便利。不採用通知ボタンをクリックすると、ちゃんとテンプレメッセージとともにフォームが現れて不採用理由を書くよう促される。ちなみに、InfrAのような新しいプラットホームを使っている学生たちは情報感度が高いということがあるのだと思うが、応募の質も平均して高かった。

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新卒・中途ともまた違ったインターンという採用マッチング市場が、どこまで伸びるのかは未知数だ。トレイム創業者の高橋慶治CEOは「多くの学生に早期からキャリアについて考えるきっかけや実務経験を提供できるよう、既存のインターンシップの枠組みに捕らわれない就業体験のプラットフォームを作っていきます」と話している。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。