Blackstone(ブラックストーン)はベンガルールとサンフランシスコに本社を置くEdTechスタートアップSimplilearn(シンプリラーン)の過半数の株式を2億5000万ドル(約274億円)で取得する。
Simplilearnは、データサイエンスやAI、機械学習、クラウドコンピューティング、その他マーケットで需要のあるスキルを学習できる、社名を冠したオンラインブートキャンプを展開している。
同社はインド工科大学カンプール校、カリフォルニア工科大学、パデュー大学などを含む大学やカレッジと提携しており、同社のサービスに申し込んでコースを終了した学生はこうした教育機関から修了証を取得できる。
毎月1000ものライブ授業を提供している創業11年のSimplilearnはこれまでに150カ国の200万人超のプロフェッショナルや、Facebook、Microsoft、Amazonといった企業2000社にサービスを提供したと話す。
2016年のシリーズCラウンド時に8000万ドル(約88億円)と評価されたSimplilearnの初期投資家にはBrand Capital、Kalaari Capital、Helion Venture Partners、Mayfieldなどが含まれる。分析プラットフォームTracxnによると、これまでにSimplilearnは約3440万ドル(約38億円)を調達した。
今回のBlackstoneの取引では、この件に詳しい情報筋によるとKalaari Capital、Helion Venture Partners、Mayfield Fundは持分を売却したが、Simplilearnの経営陣は保持する。
「パンデミックは デジタルスキルの必要性を一層加速させました。そして業界は、オンラインでのアップスキルの準備が完全に整っていることを示しました。世界最大のデジタルスキリング会社を築くための旅においてさらに大きく飛躍する絶好のタイミングです」とSimplilearnの創業者でCEOのKrishna Kumar(クリシュナ・クマール)氏は声明文で述べた。
「Blackstoneは当社に莫大な価値を加えることができると確信しています。というのも、Blackstoneはスケール、事業構築への献身、そしてグローバルネットワークを有し、世界中に事業を拡大する中で企業や大学と提携を結ぶことができます」。
今回の過半数の株式取得の数カ月前には、Blackstoneが出資するインドでコーチングセンターを運営しているAakash Education Servicesが、インドで最も価値の大きいスタートアップであるByju’sに10億ドル(約1094億円)近くで買収された。BlackstoneはまたByju’sにも出資している。
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「これはBlackstoneにとってコンシューマーテクノロジー分野におけるアジアで初のプライベートエクイティ投資になります。成長を加速させ、世界有数のデジタル学習会社に育てるために、クリシュナ・クマール氏、そしてSimplilearnの一流の経営陣と提携することを楽しみにしています。アジアでのこうした投資は今回が初となります」とBlackstoneのアジア担当責任者のAmit Dixit(アミット・ディキシット)氏は声明文で述べた。
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タグ:インド、Simplilearn、オンライン学習、Blackstone
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(文:Manish Singh、翻訳:Nariko Mizoguchi)