テック見本市IFAは9月にベルリンでリアル開催決定、ただしメインイベント「Global Markets」は中止

7月末にCESの主催者は2021年の会場でのイベント開催中止を発表した。このニュースはベルリンで開かれるIFAの主催者に、予定されているイベントについて情報を出すよう作用したようだ。9月開催を前にIFAはかなり積極的に情報発信しようとしてきた。

例えば、8月4日のプレスリリースには「IFA 2020スペシャルエディション:IFAグローバルプレスカンファレンスでノンストップのニュース発表ーグローバルブランドが最新のプロダクト、年末商戦に向けたニュースやサービスを発表する」とある。筆者は件名くらいしかプレスリリースを見ていない。要するに「IFAはあらゆることにもかかわらず開催でき、また開催しなければならない」ということだ。

しかし8月10日朝、主催者はカンファレンスのメインイベントであるGlobal Markets(グローバルマーケット)を今年は開催しないと発表した。2016年に始まったこのイベントは、OEMやODM、小売業者、流通業者が一堂に会するためのものだ。今回のプレスリリースには「IFA 2020スペシャルエディション:業界からかなりの関心があったがIFA Global Marketsは2021年に延期」と書かれ、「Tech is Back」のバナーも付けられている。「出席者、時にアジアマーケットからの参加者にとって移動が問題となっていた」とIFAは記している。

「現在も続く移動規制によってアジアの企業がベルリンでのライブイベントに参加できない」とIFAのエグゼクティブ・ディレクターであるJens Heithecker(イェンス・ハイテッカー)氏はリリースで述べた。「そうした状況下で、多くの企業がIFA Global Markets参加を来年に延期しなければならなかった。消費者・家庭エレクトロニクス産業におけるアジアのサプライヤーはIFAの大部分を占める」。

IFAは今年実際に会場で開催することを選択した、かなり少ないテックショーの1つだ。ただし、出席者数の制限を含め、多くのセーフガードや規制を案内している。8月10日にリリースされたドイツ企業調査(CNBC記事)では、新型コロナウイルス感染者の増加(BBC記事)を受け、社会生活の規制がさらに8カ月半続くと予想していることが示された。

IFA 2020は9月3〜5日に予定されている。

画像クレジット:Michele Tantussi / Getty Images

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。