[筆者: Andrew Keen](著書(3冊): Cult of the Amateur, Digital Vertigo, The Internet Is Not The Answer。 Futurecastをプロデュース。本誌インタビューシリーズKeen Onのホスト。)
テクノロジーの未来を語るカナダの評論家でライターのDon Tapscottはいつも、「次の大物」を嗅ぎ当てようとしている。たとえば彼が書いたベストセラーWikinomicsは、wiki(オープンな共同執筆)というラジカルな考え方を、多くの人びとに紹介した。
そして今回、Donと彼の息子のAlexは、ブロックチェーンを“新しいインターネット”として紹介する大著、Blockchain Revolutionを出版する。ブロックチェーンこそ、再びすべてを変える新しい技術だ、と言うのだ。
Tapscott親子の主張によると、ブロックチェーンは基本的に透明な技術なので、その変更不可能な公開台帳と併せて、政治家たちをこれまでのように曖昧な嘘つきであれないようにする。これからはすべての政治家が、自分と自分の意図に関して正直であることを強制される。ブロックチェーンは究極的に、アメリカの政治システムを消毒する。不誠実をあばき、政治的会話の説明責任を強化する。
ただし2016年の選挙については、それは間に合わない、とTapscott親子は述べる。2020年か2024年には変わるだろう、と。今年に関しては、ブロックチェーン革命はほとんど関与できないだろう。
いつものように、このインタビューの制作もCALinnovatesにしっかり助けていただいた。