人気のAndroid用ホットスポット検索アプリが200万箇所以上のWi-Fiネットワークのパスワードを流出させた。
何千人ものユーザーがダウンロードしたそのアプリを使うと、近くのWi-Fiネットワークを見つけることができる。ユーザーがWi-Fiパスワードを端末からアップロードすると、他のユーザーがそれを利用できる。
しかし、200万以上のWi-Fiパスワードが保存されたそのデータベースが保護されずに露出され、誰でも中身をアクセスして一括ダウンロードできる状態になっていた。
セキュリティー研究者でGDI FoundationのメンバーであるSanyam Jai氏がこのデータベースを発見し、TechCrunchに報告した。
本誌は2週間以上をかけて中国に拠点があると思われるデベロッパーに接触を試みたが成功していない。最終的にホスト運営者のDigitalOceanに連絡をとったところ、同社はその日のうちにデータベースを閉鎖した。
「我々はユーザーに告知し、データベースがさらされていたサーバーをオフラインにした」と広報担当者が本誌に伝えた。
各レコードには、Wi-Fiネットワークの名前、正確な位置情報、基本サービス識別子(BSSID)およびネットワークパスワードが平文テキスト形式で保存されていた
アプリの開発者は、公開ホットスポットのパスワードのみを提供していると称していたが、調べたところ大量の家庭用Wi-Fiネットワークのデータが見つかった。流出したデータにネットワーク所有者の連絡先情報は含まれていないが、位置情報を地図に照らし合わせたところ、完全な居住エリアや企業の存在しない地域が見つかった。
同アプリは、ユーザーがネットワークオーナーの了解を得ることを要求しておらず、Wi-Fiネットワークの不正アクセスを可能にしていた。ネットワークにアクセスすることで、攻撃者がルーター設定を変更してDNSサーバーを改変し、無防備なユーザーを悪意のあるウェブサイトに誘導する可能性がある。攻撃者は、ネットワークを流れる暗号化されていなデータを読み取り、パスワードや秘密を盗み出すこともできる。
流出した数万件はのWi-Fiパスワードは、米国拠点のネットワークのものだった。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )