【抄訳】
数年前に、われわれ西欧世界ではやや忘れられかけていたモバイルメッセージングアプリNimbuzzが、かわいらしい‘チャットボット’というものをローンチした。そのボットたちはユーザに、お天気や星占いのお話をした。Nimbuzzは結局買収されてしまったが、そのときあらためて、チャットボットには大きな可能性があることに気づいた。
今日では、また新たにメッセージングの戦争が行われている。それに参戦しているのは、Facebook Messenger、WhatsApp、Slack、Snapchat、あるいはTelegramなどなどだ。そして、斬新なアイデアを次々と発表しているのは、中でもいちばん小さなTelegramだ。〔Telegram日本語記事。〕
まずTelegramは、Apple Watchをサポートする、といち早く名乗りを上げたし、この記事の冒頭でほのめかしたように、iOSバージョンのTelegram 3.0ではBotと名づけたボットプラットホームを立ち上げる。関心のある方用に、プレビューがここにある。
VK.comで有名になったPavel Durovが説明してくれたところによると、BotのAPIとプラットホームを使ってデベロッパは、Telegramのアカウントを持ち、AIのような仕事をするさまざまなボットを作れる。
それらのボットはこのプラットホーム上で、物のインターネット(IoT)のようなほかのサービスをpingできる。これはTwitterやFacebook Messengerなどが見逃している大きな機会ではないだろうか。そしてTelegramのような弱小スタートアップにとっては贅沢な機能だ。
たとえて言うと、Bingの画像検索のイメージボットや、あるいは、よくある投票ボットの無言の会話が、ボットの例として挙げられる。
ボットを作ると勝手にボタンがついてくるから、ユーザは何もタイプしなくてよい。
そしてTelegramのBotはユーザにカスタムキーボードを提供するから‘Hot or Bot?’のようなアプリケーションでそれを利用できる(後述)。
ステッカーの格付けもカスタムキーボードでできる。
先週はベータテスターたちがこんなボットを作った:
@ImageBot – このボットにキーワードを送ると関連する画像をくれる。
@TriviaBot – あなたに雑学クイズの問題をくれたり、友だちと競争できたりする。
@PollBot – グループチャットに加える投票ボット。
@RateStickerBot – 新しいステッカーを見つけて格付けする。
@AlertBot – 設定した時間にリマインダーをくれるボット。
@HotOrBot – Tinderふうの友だち見つけボット。
@GithubBot – GitHubのアップデートを追跡する。